ユビタマゴで顔マッサージ
お正月に暴飲暴食したためだろうか?もう青春とは言えない年齢になったというのに、最近顔によくニキビが出る。お医者さんによると、ニキビは実は「顔こり」の一種で、オフィスで座って仕事をするサラリーマンがしばしば「肩こり」に悩まされるのと同じであり、顔の慢性的なむくみやゆがみ、たるみの原因になるという。現代社会の生活リズムがもたらす疲労と緊張にさらされ、長時間無表情でパソコンと向き合い、無意識のうちに歯を食いしばったりしていると、血液の循環が悪くなって顔の筋肉がこるなどの現代病が引き起こされるのだ。
リンカーンだっただろうか?「40歳になったら、自分の顔に責任を持て」と言ったのは。これはニキビとは関係ない話だが、私は40代にして生まれて初めて顔の美容器具に注目するようになった。そして最近ネットでよく売れている「ユビタマゴ」に注意を引かれた。これはプロの整体師が臨床経験をもとにして開発した卵型の顔マッサージ器なのだ。
「ユビタマゴ」の外観は、そのうちひよこが生まれそうな卵そっくりの形で、中には丸く光沢のある3つのステンレス球が入っており、人差し指、中指、薬指でマッサージをする形を再現している。これで3分ほどマッサージすると、顔が温かくなるのが感じられ、血の巡りがよくなる。一般のマッサージ器具では対応が難しい額や鼻、さらに顔の表情筋の奥にある咀嚼筋を緩めるのに効果があり、知らず知らずのうちに「顔のこり」がほぐされていく。この三つのステンレス球は取り外すこともできる。顔をマッサージした後、ファンデーションや垢などの汚れが球に付着してしまう。その場合には球を取り外し、水でこすり洗いすれば、「ユビタマゴ」はいつでも新品同様の清潔な状態を保つことができる。これも長く使用するための秘訣だ。
「ユビタマゴ」は、ある社長の「デスクの上に置いて、女子社員に見られても恥ずかしくない顔マッサージ器がほしい」という言葉から生まれたのだそうだ。事実、この白、黒、シルバーの3色の製品は、手にすっぽり収まり、小さくて素朴で、デスクに置いてもあまり人に気づかれない。忙しい仕事の合間に時間を見つけてちょっと顔をマッサージすれば、腕や腰を伸ばすのと同じように気分がよくリラックスできる。
また夜、家に帰って、テレビを見ながらゴロゴロとマッサージすれば、一日の疲労や悩みがすっかり解消されるだろう。現在、ちまたには超音波美顔器が溢れかえり、多くは構造が複雑で値段が高い。「ユビタマゴ」の単純な構造は、その名前が庶民の生活にマッチしているのと同様に、多くの人に好まれる要素といえるだろう。――さて、このニキビも「ユビタマゴ」に何とかしてもらうとするか!(姚遠執筆)
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