2009年2月13日第6号(通巻第158号)・FOR LADY
【photo by Kazuhiro Matsumoto】

→バレンタインデーに全世界の男性読者を代表して、編集部の女性のみなさんにご挨拶申しあげます!【アメリカ Red Apple

←編集部の女性たちは、明日(2月14日、土曜日)は全員休みなので、太平洋の向こうからの「逆チョコ」に対して少し早めの御礼を申しあげます。

→「週刊・東京流行通訊」がとても好きで、かなり前からずっと読んでいます。今回こちらの「淘宝網」のネットショップで買ったグッズは珍しくてとても面白く、配達までの時間も短かったです。ありがとうございました!【上海 小肉猪tb

←いえいえ、感謝しなければならないのは我々のほうです。なぜなら、「小肉猪tbさん」は我々のまだまだ小さなネットショップで買い物をしてくださったお客様第一号だからです!我々は永遠に小肉猪tbさんを忘れないでしょう。今後、このショップが大きく成長していくのを期待していてください。

【編集部からのお知らせ】

2月20日の「週刊東京流行通訊」は「特別増刊第26号」で、世界を巡り、台湾を歩いて一周し、中国の半分を自転車で旅した日本人青年の挑戦物語をお伝えします。2008年第7号は一週間遅れて、2月27日に発行いたします。ご期待ください。

2/12(Thu) - 2/14(Sat)
TORAI DU MONDE「NO CHOCOLATE,NO LIFE!!!」
雑貨

2/13(Fri) - 2/15(Sun)
のち 「Process of time×Portrait・郷愁」 写真

2/13(Fri) - 2/15(Sun)
katsu 「豚山くんとバナケモノ」
イラスト・雑貨

2/14(Sat)
マサラワーラーキッチン
その他のジャンル・料理

ALAYA

ユニクロの隆盛

世界的経済不況は、ファッション界にも少なからぬ影響を与えている。ところが、ファッション産業全体が低迷する中で、ユニクロだけは売り上げを伸ばしている。昨年11月の販売額は、前年同期に比べて32%以上も成長し、今年初めには2009年8月期の業績予想を70億円高く修正した。最近のユニクロの海外市場開拓に伴って、世界各国での知名度と人気も高まっている。中国でも北京、上海などの大都市に続き、今年の1月末には広州にも初の旗艦店がオープンし、大いににぎわっている。ユニクロがこのように愛される秘密は、一体どこにあるのだろうか?

ユニクロは1984年、広島に1号店をオープンした。その後、斬新なSPA(製造小売業)モデルによって、代理店を通さずに消費者と生産者を直接つなぎ、店舗は棚から自由に選べる方式にして経営コストをできる限り削減している。すばらしいのは、ユニクロ独自のファッションコンセプトだ。それは、カジュアルファッションが年齢、国籍、職業などを超えることができ、ファッション自体には個性がなくても、いろいろな組み合わせによって異なるスタイルを作り出すことができるというものだ。「値段とレベルは一致する」「ブランドが個性を代表する」「カジュアルは安物」などの固定概念をくつがえし、ユニクロの服はすべての人に適した服になっている。

「すべての人が着られる」というスローガンの下に、10年前にユニクロはウールセーターを発売した。1900円の超低価格と高い保温性が人気を呼び、ユニクロのセーターはたちまち日本を席巻した。ユニクロはこのブームに乗って、原宿店オープン時に駅や電車内に大量の広告を出して注目を浴び、ファッション雑誌の広告を活用して若い消費者の支持を得た。2000年秋冬のユニクロのウールセーターの販売数は2600万着で、ファッション販売の奇跡とも言われた。

品質を保ち、低価格を維持するという前提の下に、ファッションスタイルと材質を常に追求し続けたことも、成功の秘訣の一つだ。2006年に流行に合わせて売り出した細身のジーンズは、巧みな裁断と合理的な価格で若い女性たちの間で人気となり、東京のほとんどすべての店舗で売り切れの状態になった。昨年11月には、吸湿発熱素材のハイテク技術を応用した服を低価格で提供し、国内外で2800万着を売り上げた。ファッション性、安さ、高品質……、不景気も、流行を追う心を阻止することはできない。(劉詩音執筆)

(C)2009 UNIQLO CO., LTD

ユニクロ公式サイト http://www.uniqlo.com/jp/ (日、英、中、韓、仏)

京都で「美しくなる」スポット

京都で最も有名な神社の一つ、八坂神社には、本殿以外にもさまざまな神様を祭った小さな社が点在している。ついつい通り過ぎてしまいがちなその中には、なんと「美人」にご利益があるというお社があるのだ。そのお社というのが、本殿の東にある美御前社(うつくしごぜんしゃ)だ。
 
この美御前社には、すぐ近くが祇園という土地柄もあって、舞妓さんや芸妓さんらもよく訪れている。日本美人の代名詞ともいえる彼女たちの信奉する神様なら、ぜひともあやかりたい女性たちも多いはずだ。そんな女性たちは、まず本殿近くにある名水、祇園神水を一口いただき、それから参拝すると、ご利益があるという。また、美御前社のすぐ前には、心身を美しくするといわれている「美容水」が湧いているので、肌に少しつけてみるのもよい。ただ、こちらは飲み水ではないのでご注意いただきたい。
 
美しくなりたいというのは、いつの時代も変わらぬ願いだが、お社の立て札にもあるように、所作振る舞いといった内面が伴ってこそ、本当に美しいといえるのだから、神頼みだけにせず、普段の心がけも大切にしたいところだ。
 
そんな心も磨きたい女性は、お隣の円山公園にある「長楽館」に立ち寄ってはいかがだろうか。明治時代に立てられたルネサンス調の洋館は、ほぼ当時のままの姿で、現在はホテルやカフェとして利用されている。日常とは全く違う雰囲気の中でゆっくり午後のひとときを過ごせば、かつてそこで過ごした著名人たちのように、気持ちが洗練されていくことだろう。(「洛人」提供・執筆)

八坂神社 美御前社 http://web.kyoto-inet.or.jp/org/yasaka/shrine/utukushisha.html(日・英)
  長楽館 http://www.chourakukan.co.jp/

赤井勝の花の世界

銀座に行ったことがある人なら、ミキモト銀座2号店が印象に深く残っているだろう。真珠や花びら、あるいはシャボン玉を連想させるピンクの建築物は、夢のように甘くて軽やかなイメージだ。ところで、ここには皇室御用達の真珠のアクセサリーを販売するミキモトだけでなく、有名なアーティストを招いて定期的に各種の講座が開かれる教室がある。今月24日からは、花のデザイナー、赤井勝がここでフラワーアレンジメントを指導する。

国際的なフラワーアレンジメントの賞を受賞し、長年にわたって各国の駐日大使館や国賓を招いた宴会のフラワーデザインを担当して、大使館で大使夫人たちに人気のフラワーアレンジメント講座を開き、各メディアにも盛んに報道されるフラワーデザイナー赤井勝は、自分のことを「花人(かじん)」と呼ぶ。祖父母は花作り農家、母は花屋を経営し、花の世界で生活してきた彼は、子どもの頃から花を生活の一部分だと考えてきた。花は装飾品でもあり、子供時代には玩具でもあった。菊や桃の花びらを貼り付けて美しい絵を作ったり、好奇心から花を口に入れて味わったりしたこともある。中学の卒業式で造花を胸につけるのが「かっこ悪い」と思って自分で生花の飾りを作ったところ、友達に褒められたのでみんなの分も作ったという。生活と花を切り離したことがなく、フラワーデザインを職業にしたのは、彼にとって非常に自然な成り行きであった。

今回、ミキモト銀座2号店の5階で開かれる講座は、「Mo−no Color Flower Arrangement」というタイトルで、季節の花の一つの色、あるいは似たような色を用いてフラワーアレンジを行うので、それぞれの人の色彩や形状に対する独自の感性が充分に発揮される。2月24日は「初春――春を待つ緑と白の花々」、3月17日は「春――青と紫で彩る春がすみ」、5月26日は「初夏――匂い立つピンクの花たち」、6月23日は「梅雨――パープルの紫陽花」をテーマに行われる。「花人」赤井勝は、生活に対する愛情と誠実な気持ちによって花のメッセージを人々に伝え、東京の春に無限の美しい色彩を添えている。

(C)2009 赤井勝装花の会

赤井勝オフィシャルサイト http://www.akaimasaru.jp/
  赤井勝ブログ http://akaimasaru.cocolog-nifty.com/blog/

ビールかけ全身シャンプー

気温はまだまだ低いが、希望に満ちた春はもうそこまでやって来ている。日本では、バレンタインデーにチョコレートで告白、大学入試に合格、会社に入社……と、春は「めでたい」イベントが多い。そこでちょっと面白いお祝いの小道具、「ビールかけ全身シャンプー」をご紹介しよう。名前だけ聞くと何だかよくわからないが、このシャンプーはプロ野球選手が優勝したときにビールをかけあって祝うのを真似するためのグッズなのだ。なかなかすばらしい発想ではないだろうか?

このシャンプーと同じシリーズの商品には、ご存知のものもあるはずだ。本メルマガでも紹介したお札の入浴剤「バブリーバブルバス」や、大ブームとなったお札の油取り紙「拭沢油吉」、そして今回のシャンプーは、みなバンダイの製品だ。「ビールかけ全身シャンプー」は、バンダイの若い女性社員のアイデアだそう。テレビで野球選手がビールをかけあっているのを見て、自分もやってみたかったが、部屋を汚したら掃除がたいへんだし、ビールの匂いが体につくのも困る。そこで、風呂場でビールに似た入浴製品で雰囲気を味わうという妙案を思いついたとのことだ。

このシャンプーは外観もガラスのビール瓶を模しており、サイズはやや小さく、重さは約10グラムで、見た目がとてもかわいらしい。使う時は瓶に約40度の湯を入れ、親指で瓶の口をしっかりふさいでよく振り、瓶内の粉末と充分に混ぜ合わせる。指を開けると、大量の泡があふれ出し、「ビールかけ」のめでたい気分が味わえるというわけだ。このシャンプーには保湿効果があるホップエキスが含まれ、全身を洗えるのでボディシャンプーも不要で便利。香りは爽やかな柑橘系だ。

「ビールかけ全身シャンプー」は昨年12月に発売され、現在コンビニ、薬局、スーパーなどで買うことができる。価格は299円で、使用年齢は15歳以上。(飾磨亜紀提供)

(C)2009 BANDAI CO., LTD

バンダイの生活雑貨 http://www.bandai-lifestyle.jp/

ユビタマゴで顔マッサージ

お正月に暴飲暴食したためだろうか?もう青春とは言えない年齢になったというのに、最近顔によくニキビが出る。お医者さんによると、ニキビは実は「顔こり」の一種で、オフィスで座って仕事をするサラリーマンがしばしば「肩こり」に悩まされるのと同じであり、顔の慢性的なむくみやゆがみ、たるみの原因になるという。現代社会の生活リズムがもたらす疲労と緊張にさらされ、長時間無表情でパソコンと向き合い、無意識のうちに歯を食いしばったりしていると、血液の循環が悪くなって顔の筋肉がこるなどの現代病が引き起こされるのだ。

リンカーンだっただろうか?「40歳になったら、自分の顔に責任を持て」と言ったのは。これはニキビとは関係ない話だが、私は40代にして生まれて初めて顔の美容器具に注目するようになった。そして最近ネットでよく売れている「ユビタマゴ」に注意を引かれた。これはプロの整体師が臨床経験をもとにして開発した卵型の顔マッサージ器なのだ。

「ユビタマゴ」の外観は、そのうちひよこが生まれそうな卵そっくりの形で、中には丸く光沢のある3つのステンレス球が入っており、人差し指、中指、薬指でマッサージをする形を再現している。これで3分ほどマッサージすると、顔が温かくなるのが感じられ、血の巡りがよくなる。一般のマッサージ器具では対応が難しい額や鼻、さらに顔の表情筋の奥にある咀嚼筋を緩めるのに効果があり、知らず知らずのうちに「顔のこり」がほぐされていく。この三つのステンレス球は取り外すこともできる。顔をマッサージした後、ファンデーションや垢などの汚れが球に付着してしまう。その場合には球を取り外し、水でこすり洗いすれば、「ユビタマゴ」はいつでも新品同様の清潔な状態を保つことができる。これも長く使用するための秘訣だ。

「ユビタマゴ」は、ある社長の「デスクの上に置いて、女子社員に見られても恥ずかしくない顔マッサージ器がほしい」という言葉から生まれたのだそうだ。事実、この白、黒、シルバーの3色の製品は、手にすっぽり収まり、小さくて素朴で、デスクに置いてもあまり人に気づかれない。忙しい仕事の合間に時間を見つけてちょっと顔をマッサージすれば、腕や腰を伸ばすのと同じように気分がよくリラックスできる。

また夜、家に帰って、テレビを見ながらゴロゴロとマッサージすれば、一日の疲労や悩みがすっかり解消されるだろう。現在、ちまたには超音波美顔器が溢れかえり、多くは構造が複雑で値段が高い。「ユビタマゴ」の単純な構造は、その名前が庶民の生活にマッチしているのと同様に、多くの人に好まれる要素といえるだろう。――さて、このニキビも「ユビタマゴ」に何とかしてもらうとするか!(姚遠執筆)

(C)2009 これまでとは違う美顔ローラー!ユビタマゴ

ユビタマゴ http://www.biyou-kadan.com/


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