2009年1月16日第2号(通巻第154号)・FOR LADY
【photo by Kazuhiro Matsumoto】

→まもなく春節ですね!編集部のみなさんがよい年を迎えられますように。そして、このメルマガの名声がますます高まりますように。【北京 関星

←2009年は「東京流行通訊」にとって、非常にすばらしいスタートとなりました。世界的に有名なファッション雑誌「VOGUE」に続いて、上品的で、すばらしいデザイン雑誌「LaVie」が我々のコーナーを開設してくださったことは、このメルマガの質の高さを認めていただいたことの証でしょう。この他、中国最大の日本語学習出版社である大連理工大学出版社が発行する雑誌「一番日本語」、および中国最大の日本語学習プラットフォームである「滬江日語」との密接な協力関係は、ますます多くの日本語学習ファンが我々の仲間に加わっていることを示しています。

→この店の所在地を教えていただけませんか?(第37号の「日本で唯一の『リラックマ』専門店」を読んで)【台湾 cyndicindy_830321

←キディランド大阪梅田店の所在地は、大阪府大阪市北区芝田1−1−3阪急三番街。電話:06−6372−7701 営業時間:10:00〜21:00です。

1/16(Fri) - 1/18(Sun)
maru-ichi-ten グループ展:写真

1/17(Sat) - 1/19(Mon)
デザイン工房 Optimist「手作りアクセサリー(天然石シルバー)」 ファッション・雑貨

1/17(Sat) - 1/23(Fri)
SSSSH 「SSSSH 写真展vol.1」 グループ展:写真

1/19(Mon) - 1/25(Sun)
JUDAMI「Is this ‘family’ to you」 イラスト・工芸

ALAYA

初めての「化粧写真」展

ニューヨークと東京のファッション界で活躍し、世界各国の雑誌や広告にメイクの写真とともに創造性を与え続けている2人のアーティスト――フォトグラファーの渡邉肇さんとビューティークリエイターの野崎隆司さんのコラボレーション作品展「RH Project」が、1月23日から、東京の表参道にある「5610画廊」で開催される。

2人が作品展を行うのはこれが初めてだが、彼らがともに作り出したファッション関係の写真やポスターは、美を愛する多くの女性たちにとっては既におなじみのものだろう。野崎隆司さんの神業のようなメイクの技術は、モデルの顔を油彩画のように美しく鮮やかに、創造力いっぱいに彩る。そして、渡邉肇さんは独創的な撮影技術で、モデルの最も美しい瞬間を捉える。2人の芸術創作におけるコラボレーションは、まるでジャズのアドリブのようで、自分の流儀や感覚によりながらも、互いの精神を融合的に統一することを大切にしている。そのため彼らの作り出したフォト作品は、インスピレーションの爆発を伴った、驚くほど視覚的なインパクトと美を備えていると賞賛されている。

おもしろいのは、今回の展覧会に使用される音楽が普通の展覧会とは異なり、「RH Project」という写真展の特性にピッタリのものになっていることだ。「音」の素材から選び出され、心を込めて磨き上げた音の断片のようなバックグラウンドミュージックは、来場者が会場に足を踏み入れた瞬間から、彼らを完全に異なる雰囲気に包み込んでしまう。

もう一つの特徴は、「RH Project」のホームページだ。FIRMの岡崎斉さんが製作し、使用するフォントや色や構図など、すべてにファッションのようで前衛的なものが表現されている。白と黒を主体としたサイトにモデルの写真、情景撮影、メイク時のスナップなどが並び、ただ並べただけように見えるが、そこには主張や考え方が力強く示されている。マウスを写真に近づけると、サイトの写真が近づいたり遠ざかったり、あるいは前後に動き、二次元の写真が三次元の立体空間で自由に回転する。実に想像力抜群のサイトなのだ。

これらの美しい写真によって、2人のアーティストの個性的な内面世界を読み取っていただけただろうか?(劉詩音執筆)

「RH Project」 http://www.rhproject.jp/

大阪・心斎橋 中国人観光客向けキャンペーン

いよいよ中国の旧正月(春節)の時期がやってくる。この期間に、日本への旅行を計画している人もいるだろう。そこで今回、華人の方々に人気の高い大阪・心斎橋の耳よりな情報をご紹介する。
 
心斎橋筋商店街の新マップ

中国人観光客の誘致に力を入れている心斎橋筋商店街では、店舗や周辺地図などの情報が盛りだくさんのマップをリニューアルし、無料で配布している。日・英・中・韓の4か国語対応で、「銀聯」カードが使える百貨店やドラッグストアなどの約40ものお店をイラスト入りで紹介。その場所が一目でわかる上、周辺にある「銀聯」対応のATMも掲載していてとても便利だ。

また今回のマップでは、380年におよぶ商店街の歴史を詳しく紹介している。これを読むと、いっそう心斎橋での買い物が楽しめること間違いなし。このマップは、商店街にある8か所の配布ラックなどで入手可能だ。

大丸心斎橋店

心斎橋のシンボルともいえる百貨店、大丸心斎橋店において、最も高い人気を誇るのが、1階にある化粧品、資生堂のカウンターだ。ここで、旧正月(春節)に合わせた中国からの観光客向けのキャンペーンを行う。

対象商品は、美白ケアのブランド「White Lucent」と、エイジングケアのブランド「Benefiance」。洗顔・化粧水・乳液・目もと用クリームのキットセットを、「White Lucent」が26, 250円(税込)、「Benefiance」が25, 305円(税込)で、2月1日から販売する。さらに、セットで何点か購入した場合、上記のキットのサンプル(試供品)、資生堂オリジナルコットン、ポーチをもれなくプレゼント。このプレゼント分だけでも、かなりお得な買い物となる。

大丸心斎橋店では、2年ほど前から、「化粧水」「ファンデーション」といった種類や、肌の悩み、商品の色などをそれぞれ一覧にした中国語と日本語の対比表を用意。店頭のスタッフと言葉がはっきり通じなくても間違いなく買い物ができるシステムとなっており、在庫も豊富で「銀聯」カードも使えるため、好評を博している。なお、一番人気は「Benefiance」の目もと用クリームで、昨年、ダントツの売り上げだったという。(飾磨亜紀執筆)

資生堂 http://www.shiseido.co.jp/com/ (日・英・中・韓ほか)

2008年 日本で最も売れた音楽は

2008年は、ジャニーズアーティストたちの勢いが目立った年となった。日本で最も高いシングルセールスを記録したのは、嵐の「truth/風の向こうへ」で、2位も同じ嵐の「One Love」となり、1989年にプリンセス・プリンセスが「Diamond」「世界でいちばん熱い夏」で1-2位を独占して以来の快挙となった。嵐はさらに10位にも「Beautiful days」がランクされたほか、5大ドームツアーや国立競技場でのライブ、ジャニーズアーティスト初の上海公演などを行っており、その勢いは2009年も続くだろう。また、KAT-TUNや関ジャニ∞、NEWS、Hey!Say!JUMPもランクインするなど、この“ジャニーズ旋風”は留まるところを知らない。

このほか、結成30周年で活動休止を発表して話題となったサザンオールスターズの「I AM YOUR SINGER」が3位にランクイン。サザンのベスト3入りは「TSUNAMI」以来。そして、4位は、公の場に一切姿を現さない謎のアーティスト、GReeeeNの「キセキ」となった。5位には、今や国民的人気者となった羞恥心のデビュー曲が食い込み、さらに、同じ“ヘキサゴンファミリー”のPaboと組んだユニット、アラジンでも「陽は、また昇る」が20位に入った。

一方、アルバム部門では、全体的にベスト盤がヒットした年となった。その中で、EXILEの最新アルバム『EXILE LOVE』がトップとなったほか、彼らの3枚のベスト盤がすべて20位以内に入り、EXILEが今、日本を代表するアーティストと言っても過言ではないだろう。

そして2位には、1990年代に大ヒットした安室奈美恵のヒット曲を集めた渾身のベスト盤『BEST FICTION』がランクイン。3位にも、コブクロの『5296』が入り、彼らの『ALL SINGLES BEST』もいまだに根強い人気を誇る。また、B'zの20周年記念最新ベスト『B’z The Best“ULTRA Pleasure”』が7位、竹内まりやの30年におよぶ歌手生活の集大成『Expression』も11位にランクインされた。

日本音楽娯楽快線 http://www.jp-musicet.com/en/(中・英)
  2008年 オリコン年間ランキング大発表! http://www.oricon.co.jp/music/special/081211_01.html

ゲーム機と手配犯

ソフトウエア開発会社のファムイスタが、昨年末にパソコンと携帯から使用できる最新の無料ゲーム「スロット刑事」を公開し、話題になっている。

このスロットゲームを模したフラッシュゲームは、スロットの絵柄がすべて指名手配犯の写真になっている。スロットゲームでは3列の絵柄が回転するが、回転が止まったときに3枚の絵柄がすべて同じになると(つまり勝ったときには)、その犯人の名前や容疑内容、発見したときの通報方法などが表示され、最後に犯人逮捕のビデオが挿入される。

写真の下にある「懸賞金」の金額は200から始まる。2枚の絵柄がそろうと、パトカーのサイレンが鳴る。また、警官の服装のキャラクターが登場し、射撃などのシーンを演じる。3枚の絵柄が全部そろうと金額が加算されるが、これは実際に犯人を捕まえた時の懸賞金だ。金額がだんだん少なくなって、「0」になるとゲームオーバーになる。

手配犯の写真をスロットに使うという突飛な発想は、最初に聞いた時はちょっと不謹慎にも思えたが、実験によれば、このような方法を使うと、ゲームを行う過程で犯人の顔がしっかり覚えられるのだそうだ。このゲームが許可されてあちこちのパチンコ店に置かれれば、日本全国の1700万のパチスロ愛好者が「私服警官」になるわけで、日常生活の中で手配犯が発見される可能性が高まるかもしれない。手配犯の方も、全国で1700万人が自分を追跡していると知ったら、自首して出るかもしれない。こうしてみると、手配犯の写真をスロットマシンに入れるという大胆な発想も、現実的な意味を持っているといえるだろう。

ファムイスタのこの大胆なアイデアはまだ警視庁に正式に認可されていないが、警察内にも、この方法で早く犯人が捕まることを望んでいる人がいるという。ファムイスタでは、このような娯楽と組み合わせる方法によって多くの人々が治安に関心を持ってもらうことで、社会のために貢献できることを望んでいると述べている。(樋田桂一提供)

(C)2009 famista.Inc

「スロット刑事」 http://pachideka.com/ (日、英)
  ファムイスタ公式サイト http://famista.info/

無限の可能性に挑戦

年が明けてまもなく義母から電話があり、何と義父に老人性認知症の前兆が突然現れたという。数年前、それまで元気いっぱいだった祖母がこの病気になり、一夜にして何もできなくなり、あっという間に祖父を見捨ててこの世を去ってしまったことを思い出した。この気が重くなる徴候がわが家を再び襲い、故郷の春節を迎える気分に暗い影を落とすことになってしまった。

任天堂DSの「脳トレ」はロングセラーになっているが、残念ながら日本語版しかないし、「数独」も人気があるが、やり方を説明するのが難しい。指を使って脳を活性化させる「おとなの塗り絵」や「ミニチュアグッズの製作」は、義父の自尊心を傷つけかねない。

考えつくしてあきらめかけた時、テレビに映った「マグキューブ」が目に飛び込んできた。これは、自由に形を変えて無限の組合せを楽しめる、直径5ミリの小球が216個集まったもので、日本製のネオジム磁石を使用して作られた、世界最強の磁石による立体造型ゲームだ。

通常のゲームやパズルは、最初からゴールへの道筋が設定されているが、マグキューブは変幻自在に無限の組み合わせができ、二次元から三次元まで、あらゆる可能性にトライすることができる。ヒモ状につなげたり、かたまりにしたり、リングにしたり、さらには空洞のある立方体にすることもでき、常に組み合わせを作ることによって、左脳の論理的な推理や数学的計算だけでなく、右脳の空間思考や創造力も、自然のうちに鍛えられる。

おもしろいのは、まるで南極と北極を備えた地球のようなこの小さな磁石の球が、互いに押し合いへし合いするようにして全体として一つにまとまっていることだ。それらを密着させるには、磁力の方向を判別して分割と組み合わせを考えなければならず、磁石の引き合う吸着と反発の感触によって、指先で他の脳トレゲームでは得られない快感を味わえる。創造力を膨らませ、無限に挑戦し、緊張の中から解き放たれた時、思いがけない治療効果が得られるという。

故郷への新春の贈り物は、これにしよう! 銀色に輝く小さな磁石球の集まりの中に、かすかなえくぼが浮かんだように思えた。まるで私の決定に賛同するように。(姚遠執筆)

(C)2009 TECHNIFRA Consulting

「マグキューブ」 http://www.magcube.com/


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