メルマガ:屋久島発 田舎暮らし通信
タイトル:屋久島発 田舎暮らし通信  2009/01/10


 
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  2009/1/10
『世界自然遺産の島』   屋久島発・田舎暮らし通信(第215号)

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このメールマガジンは、北海道から屋久島に移住し、現在弊社屋久島支店の
社員が本人の移住経験を踏まえまして、屋久島の日常を発信しています。


●避けて通れないお葬式

お正月早々お葬式の話は場違いかもしれないが、誰でも経験する避けて通れ
ないお葬式のことに触れてみる。
屋久島では葬祭場がなかった頃は自宅でお葬式をするのが一般的だった。
今でも自宅でする場合が少なくない。あまり話題にしないお葬式の話を、
地元の人に聞いてみた。

「うちは法華宗です。屋久島は創価学会や神道もありますが法華宗が多い
かもしれませんね。浄土宗や真宗は少なめです。
まず、亡くなった人がいればお通夜をします。次の日に告別式をしますが、
お通夜か告別式かどちらかに出ます。親しい人が受付やお茶出しなどの
お手伝いをします。
香典の相場は屋久島では2千円〜3千円。身内はそれより多いです。身内は
お通夜、告別式と両方出ますが、身内じゃなくても両方出た場合はお通夜で
香典を出して居れば告別式では出しません。お坊さんへのお布施はお通夜、
告別式、初七日までひっくるめて8万円くらいですね。

花輪をあげるのは身内がほとんどです。また、火葬場へ付いていくのは
親しい人だけで、見送りは近所の人もしてくれます。屋久島では安房に
一箇所だけある火葬場は、待合室は狭いですがそこでお茶を飲んだり
おにぎりを食べたりして火葬が終るのを待ちます。
初七日は、身内等呼ばれた人だけ出席して折り詰めを食べます。昔は
手作りしたりしていましたが、今はもっぱら注文した折り詰めです。

亡くなってから初めて迎えるお盆を初盆(はつぼん)といい、親戚などが
ちょうちんを贈る習慣があります。また安房では、初盆の場合は小さな木の
船に中にろうそくと食べ物を入れて川に流す灯篭流しをします。そのとき
船を競争させるというユニークな場面もあるんですよ。初盆じゃない人の
場合は、紙製の灯篭の中に少しの食べ物とろうそくを灯します。

うちは先祖代々のお墓があるので、安房の久遠山本佛寺に1ヵ月の会費千円
を払って護持会員になっています。なのでもしもの時は、一般の価格の3分
の1のお布施で葬式やお祓いごとをやってもらえます。
年忌お布施(一霊につき)1万2千円、葬儀お布施(初七日まで)8万円、
平陰忌お布施(27日〜67日まで)5千円、49日お布施1万2千円、
初盆お布施(卒塔婆は別)1万円、お彼岸回向参りお盆棚経3千円。
お祓いの場合、地鎮式2万円、上棟式1万円、落成式1万円、入佛式1万円、
跋魂式1万円。上記のお布施は護持会員の場合です」
以上は、安房在住の地元の方から伺った話。

お葬式のことは普段は取りたてて考えることなく過ごしているが、身内に
不幸があったりすると実感する。誰しも悲しいお別れの時が来るし、自らも
体験する。生きている間は人に頼らなくても暮らしていけると思う人でも、
お葬式は自分ではできない。遺言でこうしてくれと言い残すことはできても、
自らの始末は人の手にゆだねられるのが一般的だ。
死んだあとのことまで考えていないという人もいれば、葬式代くらい残して
死にたいという人も居る。生きているものは必ず死ぬ、という当たり前の
ことだけに、避けたり臆したりすることなく向き合いたいものだ。

昨年は愛犬を失った私であるが、苦しんで亡くなってしまったので、
もっと楽に見送ってあげられなかったかと後悔している。まして人間の場合、
それはもっとだと思う。生まれてくるときはめでたいが、亡くなるときは
寂しいだろう。
私の家には高齢の猫が居るが、猫は死ぬときはどこかへ行って一人で
ひっそり死ぬらしい。看取るものへ悲しさを与えない猫の潔い死に方に、
自然の摂理を鑑みる。亡くなるのを看取るのと、居なくなってひっそり
息絶えるのとどっちが悲しいかはわからない。
生きている時間の長短にかかわらず、死は平等に誰にでも訪れるという
ことさえ理解していれば、その旅立ちを静かな笑顔で見送ることも可能に
思えてくる。


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