都市全体の機能や社会的・文化的側面から、都市をリデザインする視点、時間空間活用法として見直せば、これほど魅力的な「手つかずの場」はない。景観の一部として、メッセージを伝える活きたメディアとして、芸術的な表現の舞台として。街に住む人々の目に触れる、一定期間影響力を持ち続ける現在進行形の「現場」なのだから。
韓さんのデザインはそこにあることに意味がある。仮囲いという媒体を使って、その街にメッセージを伝える。人々の五感に乗っかって心に染み渡ってゆく。韓さんは仮囲いを魅力的な場にしたいと言っていたけれど、工事現場周辺のみならず、その街全体を幸せな気分にすることにつながるだろう。
●ステュディオ・ハン・デザイン公式サイト http://www.studio-han-design.com(日・英・中・韓) |