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タイトル:憂国通信  2008/12/23


不況下で盛り上がりをみせる「クリスマス中止運動」の実態


クリスマスは言わずと知れたキリスト教最大の祭祀であるが、非キリスト教徒が大半を占める日本では本来無関係の行事であることは言うまでもない。
12月25日はキリストの誕生日とされているが、科学的根拠は全くない。
12月25日は日本では大正天皇が崩御した日で、1947年まで祝日だった。この偶然の重なりが日本でクリスマスが普及した遠因になっているようだ。
太平洋戦争に敗れた日本はアメリカの属国に身をやつすようになったが、戦後のクリスマスの盛況ぶりはアメリカの洗脳政策が大いに関与していることだろう。一見すると、マスコミの宣伝に乗せられて軽薄に浮かれているような印象を受けるが、明らかに愚民化を誘導しているのである。

単に馬鹿騒ぎをするだけの日本と違って、アメリカの場合は日本の正月に相当する行事なので欠かせない。
しかし、アメリカも不況の影響を受けて大変な様相だ。

安売りに客殺到、店員が圧死 クリスマス商戦「悲劇」で始まる 
http://sankei.jp.msn.com/world/america/081129/amr0811291117002-n1.htm

≪全米の小売業者にとって最大の書き入れ時となる年末商戦が感謝祭明けの28日から本格的に始まった。各店でバーゲンが始まり、赤字だった店も一転して黒字が見込まれることから「ブラック・フライデー」(黒字の金曜日)と呼ばれるが、ニューヨーク近郊では同日朝、バーゲンの目玉商品を目当てに買い物客が殺到し、5人が死傷する事故が起きた。景気低迷で消費者心理が冷え込み、近年にない“ブルー”な商戦になるとの予測が当たった形だ。≫

当たり前と言ってしまえばそれまでだが、不況下では安物しか売れないのである。日本のクリスマス商戦も同様に苦戦している。
その低調なクリスマスムードに便乗したのが「アンチクリスマス派」である。

昨今のクリスマスはアベックがホテルに行く行事と化していたが、お相手がいないオタク連中にとっては、これほど不愉快な行事はないだろう。風俗に行ったところで虚無感を埋めることはできない。

今年は例年になくアンチクリスマス派の行動が過激である。
ネット上では「初音ミク」と合体して盛り上がりを見せている。
今や「初音ミク」はオタクの必須アイテムのようだ。この前も電車の中で「イエヴァン・ポルカ」」を口ずさんでいる奴がいてキモかった。

替え歌「初音ミク」人気 「クリスマス中止運動」盛り上がる

http://www.j-cast.com/2008/12/21032602.html

≪「クリスマスは諸事情により中止になりました。本決定により、クリスマスイブも中止になります」
といった文言とともに、サンタクロースの墓らしき画像が掲示板にアップロードされる、というもの。「サンタが死亡したのでクリスマスも中止」という、いわばブラックジョークのようなものだが、中止の理由は、毎年様々なバリエーションが登場する。≫

実際にどんなものか見てみたい人は以下のサイトで確認できる。

初音ミクより『クリスマス中止のお知らせ』(再通知Ver.)
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1728613

中には更に過激なパフォーマンスをやっている団体もある。何と新聞まで作って号外を街中でばら撒いたのである。
いったいどれくらい出費したのか心配になるほどである。
しかし、この連中に彼女へのプレゼント代やホテル代はいらないから、考えようによっては似たような出費額なのかもしれない。

不法侵入容疑でサンタ逮捕! 都心で「クリスマス」号外出る 
http://news.biglobe.ne.jp/social/jc_081222_3571572955.html

憂さ晴らしのつもりなのだろうが、わいせつ物陳列罪をやらかす犯罪者の心境と幾分似ている観もあるので、あまりほめられた行為ではない。

「アンチクリスマス」のパフォーマンスをするのは今のところ男性に限られているようだ。同じような境遇の女性も多いだろうが、きっとひたすら耐えているのだろう。

この調子でいくと、バレンタインデーも寂れる一方だろう。これは非常いいことである。

 
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