ゲームで学ぶ環境保護
【コラム編集:詩音】日本のエコゲームサイトは、遊びながら知らず知らずのうちに環境保護の知識を学べるというもので、発想の転換や社会への貢献において重要な役割を果たしている。その中から2つ、ご紹介しよう。
●未来惑星
ゲームサイト「未来惑星(ミライボシ)」は、建築会社の大和ハウスが運営している、少し変わったエコ学習ゲーム。ゲームのインタラクティブ機能を用いてエコ活動をビジュアル化し、多くの人にエコ活動へ参加するよう呼びかけている。
星の成長期間は90日間で、その間に星ではプレイヤーの行動によってさまざまな変化が起こる。メールアドレスを入力して簡単な登録を行い、毎日実践したいエコ活動のリストを作ると、自分だけの小さな星が誕生する。
当初、星はとても広々としているが、毎日のリストからその日に行ったエコ活動を選択すると、星にだんだん木や家、道路や虹などが出現する。星の成長は、プレイヤーがエコ活動を行ったかどうかと密接に関係しているのだ。土地が枯渇して砂漠化の危機に瀕した星、自動車の排気ガスに汚染された星、緑が豊かで人と動物が平和に共存する星……3か月後に自分の星がどうなるか、期待と緊張で見守ろう。
●eQuiz
「eQuiz(いいクイズ)」は今年6月に開設された、総合知識クイズサイト。外国語、文学、科学、社会、生活、スポーツなどのジャンルがあり、すべて選択式問題で、1問正解するごとに、飢えに苦しむ人々へ10粒の米が寄付される。その資金は「eQuiz」サイトの広告収入から出ている。ネットでクイズを楽しむだけで、社会に貢献することができるのだ。
「チョコレートの主な原料は何?」「交響曲の父とは誰?」「いびきは英語で何と言う?」「中国の省とアメリカの州ではどちらが多い?」…こういったおもしろい問題に対して、答えた後で簡単な解説が現れる。正解するたびに、画面の右側に米粒の累計数量が表示される。クイズに答えて寄付をするには会員登録の必要はないが、簡単な登録(無料)をすると問題の難度を選んだり、正答率を調べたり、貢献ランキングに参加したりできる。現在、ランキングナンバーワンの人は、米4万粒も貢献している。
サイトでは、開設以来の米の総数と、毎月、毎日の数のリストが見られる。開設して半年も経たないうちに、参加者が寄付した米の総数は1千万粒を越えてしまったという。さらに自然環境は、私たちの行動次第で良くもなれば悪くもなる。主人公が住む世界で体感してみよう!という子ども向けの楽しいゲームもある。 |