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夏はイチャつかないって訳でもないけど、冬の恋人は少し寄り添いすぎですよね。 2人で一つのマフラーとかしてるの見るとつい間を通りたい衝動に駆られます。 さて、Y様のD宅24日の日記にて「攻爵さんは超冷え性。鷲尾は子供体温」という記述を拝見し、思わずテンションが上がってしまいました! 「攻爵さんは超冷え性。鷲尾は子供体温」!「攻爵さんは超冷え性。鷲尾は子供体温」!(復唱すな! やっぱり萌えは他の神があってこそです!! そして瞬間浮かび上がった小話が下にあります。 Y様に捧げます(どーん! Y様のみお持ち帰り可です。 密かになのでご当人に連絡は差し上げません。だって恥ずかしいからッ!!/// もちろん破棄して下さってもかまいませんとも。 というかメルマガ読んで下さっているかどうかも判然としませんしね(メイラックスに引越ししたし) 長くなりましたがどうぞ! *★*―――――*★*―――――*★*―――――*★* 題:雪の降る深夜、工場にて。 コンクリートに覆われた壁は冷え切っていたので、攻爵はあえて部屋の中央に机を置いた。 瓦礫や埃が払われ、丁寧にカーペットまで敷かれた研究スペースは彼の部下達が用意したもの。気遣いとしてストーブまで設置されているがこう広い室内ではあまり意味を成していない。 「それでもないよりはマシだ」と、攻爵はここを利用するたびに呟いていた。そういい聞かせたとしても、この工場は寒すぎると鷲尾は思うのだけれども。 件の呟きを聞いて既に3時間が経過している。 どうしても工場での研究がしたいという創造主の願いを聞き届けなければよかったかと、遅ればせながら後悔しはじめていた。 白い息を吐き出して、かじかむ指に眉をしかめながら、それでも一心に生きようとする創造主の姿に感服しない訳ではないが…… 「創造主、もうおやめください」 鷲尾は彼が吐露する呼気がだんだんと透明になり、もとより淡い唇の色が暗くなっていくのを見て、今日何度目かの進言を試みることにした。 差し出された言葉は受け取られずに終わることが殆どだが、だからといって放っておくことなどできよう筈がない。 花房や巳田あたりならここでもう少し気の効いた手段を講じるのだが、こと人間関係において鷲尾は直球の投げ方しか知らないド素人。 「ここには薬もありませんしせめて寄宿舎に戻りましょう。創造主……」 なおも言い募りそろりと近寄ると、机の下で細い脚がもぞりと動いた。 ストーブに照らされているはずのそこは少しも温まっているようには見えない。緩慢に動く指先や肩口などはなおさらに。 「鷲尾、うるさい」 ついに名を呼ばれ、ピクリと背筋が固まる。 キィという音を立て、創造主が座面ごと振り返った。 「前を開けろ」 睨みつけ、命じる。 その時点で鷲尾は既に悟っていた。以前も同じような命を受けたことがある。 あれは夏の暑い日のこと、言われるがままに前を開けた鷲尾は思いきり腹を蹴り上げられた。 ホムンクルスの肉体に微々たるダメージも残りはしなかったが、心のほうは酷く傷ついたのをおぼえている。 だから、鷲尾はややためらいがちに上着の前を開けた。 薄いシャツ一枚になった腹部を見て、攻爵はだるそうに足を上げる。その動作を眺めるとやはりなんともいえない気持ちになった。 やるなら早くやってくれと言わんばかりにぎゅっと目をつむる。 その暗闇の世界で、突き出すようにというよりは探るように置かれた足先。 目を開けると、創造主は靴を履いていなかった。 「あの……」 「動くな」 動くなよ、とつぶやいてゆっくりと椅子を寄せる。シャツの下にもぐりこんだ両の足は、より多くの熱を奪おうと肉の上を這った。 腹を覆う筋肉から、創造主の冷えた血流が内腑に染み渡る。 じわりと体温を取り戻す白皙の肌に、奪われているはずの鷲尾のまでが安らいだ気持ちになる。 「創造主」 充分に温まった足を外し、今度は鷲尾から彼の手を取った。やはりその指はかじかみ強張っていたが、包み込めばゆるやかに綻んでくれる。 暫しの間、互いの体温の交じり合うのをただ感じていた。 「やはりここは寒いな。今日はもう出るとしよう」 はぁっと、白い息を吐く、 「続きは雪を見ながら寄宿舎でやるぞ」 そういい切られてしまえば「今夜はもうお休みください」とは言えない鷲尾である。 「運べ」と手渡された資料と引き換えに、厚手の外套を差し出した。 <オワリ> *★*―――――*★*―――――*★*―――――*★* 鷲尾がお馬鹿ちゃんだと全体的に甘い話になりますね。 鷲尾がシリアスやってると苦痛い話になりますけど……。 なんだか久しぶりに小話を書いた気がします。 実は小説とかを書く上で気をつけることとかが新たに追加されたので前とは違う文体になっているかもしれません。 さらに面白くなくなってたらごめんなさいorz お腹で足の裏を暖めるって子供の頃とかけっこうやりませんでしたか? 私は幼稚園時代、外から帰ってくると母の腹に足を当ててました。 なんというかとっても安心するんですよね〜。そのまま寝ちゃうくらいに。 そんな安心感(変換したら安心姦って出た)を攻爵くんも感じてくれるといいなぁと思いました。この場合むしろ鷲尾のほうが感じてるみたいですけどねw しかしうちの鷲尾(ホム)はへタレ化が進行してるなぁ……ヘタレM。 その代わり攻爵君が少しSチックですね。お腹蹴るし。 ちなみ次郎さんは私の中だとドMです。すみません縛りたいです。 あと巳田先生は絶対Mがいいです。一見Sっぽいけど間違いなくM。 と、だんだん話題がへんな方向に進んでいるので、今日のところはこのへんにしたいと思います。Y様萌えをありがとうございました!! *:;;;:*゜。+☆+。゜+*:;;;:*:;;;:*゜。+☆+。゜ 森下里虎 E : kamiosandaisuki@yahoo.co.jp HP: http://tool-4.net/?morimori *:;;;:*゜。+☆+。゜+*:;;;:*:;;;:*゜。+☆+。゜ |