メルマガ:屋久島発 田舎暮らし通信
タイトル:屋久島発 田舎暮らし通信  2008/11/08


 
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  2008/11/08
『世界自然遺産の島』   屋久島発・田舎暮らし通信(第213号)

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このメールマガジンは、北海道から屋久島に移住し、現在弊社屋久島支店の
社員が本人の移住経験を踏まえまして、屋久島の日常を発信しています。


●一湊のシマサルナシ

屋久島の一湊地区に、シマサルナシが生えているところがある。一湊生まれ
で宮之浦在住のTさんの案内で、その場所へ行ってみた。

県道沿いから旧県道に入ると、白川山(しらこやま)へ曲がる道の分岐点に、
二本杉とよばれる杉が並んで立っているところがある。白い犬が振り返り
ながら白川山の方角へ歩いていったが、私たちはそのまま旧県道を走って
いった。
すると左手に、岩から染み出ている湧き水があった。ペットボトルに汲んで
飲んだ。Tさんの話によると、ここは地元の人でも水を汲みに来る清らかな
水。家で飲む水よりも際立って美味しいそうだ。

そこを過ぎると、左手の上の方にシマサルナシの木があった。一湊を良く
知るTさんたちが、3年程前、香川大学農学部から頼まれて送ったものと
同じ木のシマサルナシ。
Tさんが高枝バサミを取り出して、上のほうにある枝をひとつ切り落とした。
シマサルナシは、見た目はキーウィフルーツを小さくしたような感じだ。
半分に割ってみると、まさしくキーウィフルーツ。味もその通り。
残念ながらまだ熟していなかったが、熟すまで待っていたら賢いサルたちに
取られてしまうだろう。

一湊生まれのTさんだからこそわかる穴場である。Tさんの同級生の方から、
白子山の話を伺った。一湊の山手に白川という集落がある。
40年ほど前までは、一湊の人たちが白子山に、集落をなして28軒ほど住ん
でいたそうだ。ところが、支流の川の氾濫や鉄砲水などの水害にあって、
ふもとの一湊へ徐々に戻ってきてしまった。25年ほど前からは、廃屋と化し
ていた白川地区に、屋久島の外から移住者がきて徐々に移り住むようになっ
たという。白川山は、一湊の人たちにとっても山奥にあるため秘境となって
いる。

再び県道に出て、一湊海水浴場へ。
「海に向かって左手に見えるのがひとつ浜、右手がふたつ浜(一湊海水浴場)
で、海水浴場側にあるのが矢筈と呼ばれ、天然の入江になっています。
私たちが小学校高学年の頃は、ひとつ浜から湾内を遠泳。体育の時間で6年
生男子は必修。女子と5年生は希望者だったと思います。先生方は手漕ぎの
舟で行列をしっかり見ていて、具合のわるい生徒は舟へ引き上げていました。
もっとも、当時は八幡様(観光地図には矢筈嶽神社とある)へ行く道路はなく、
子どもたちは海岸線の岩を歩くか泳いで行くしかなかったので、泳いで八幡
様へ遊びにいく子どもたちも多かったように思います」

写真屋さんが撮ったという古い写真を見せてもらった。一般公開はしていな
い。「写真は、一周忌のときに家族や親戚が昔を懐かしむために借りてきて、
スキャンしました。見せることはできますよ」と言うTさんに、スキャナで
取り込んである古い写真を見せてもらった。3年忌を終えたらどうやら消去
するらしい。
白黒とはいえ、さすが写真屋さんが撮っただけあり、鮮明に写っている。
こういう古い写真を、もっと多くの人が見られる機会があればと思った。

一番驚いたのが、40年ほど前に写したと思われる(引率の先生と思われる
人が足にゲートルを巻いていたからもっと以前かもしれない)一枚の太忠岳
の写真だった。小さな岩がごろごろくっついており、あちこちに木が生えて
おり、こんもりしているではないか。これが太忠岳だとTさんが言うのだが、
現在の太忠岳とはぜんぜん違う。
昔の太忠岳を知る人の記憶に頼るのはあいまいになりがちだが、写真があれ
ば誰の目にも明らか。歴史の流れを目の当たりにできるのだから、写真は
貴重だ。
「当時、山へのぼる人は地元以外、大学の山岳部くらいだったのではないで
しょうか? 大学生などの若者が、屋久島を有名にしたとのでは」と語る
Tさんは、写真を写すのが好きなようだ。後世に残したい写真を、ぜひ撮っ
ていただきたいものだ。


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