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タイトル:憂国通信  2008/10/25


悪質食品テロ カップヌードル防虫剤混入事件の犯人は日清の社長だった! 


カップヌードル防虫剤混入事件の原因は容器の欠陥だった。防虫剤と一緒に置くと揮発成分が容器に浸透してしまうとお粗末な結論である。

カップ麺から防虫剤成分、新たに21件 消費者に“責任転嫁”
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081025-00000091-san-soci

≪前日に続き記者会見した中川晋社長は「移り香」と何度も強調。「保管状況に原因があるとも受け取れる」と、消費者側に“責任転嫁”するような発言や、事実関係を公表しなかったことに、報道陣や厚労省関係者から疑問の声があがった。≫

本ブログでも愉快犯による悪質な食品テロと早とちったが、見方によってはもっと酷い「食品テロ」と解釈できる。企業ぐるみの犯行だからだ。

カップめん 日清「防虫剤近くに保存」 成分検出は21件
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081024-00000025-maip-soci

≪同社は「防虫剤のそばに保管し、昇華した成分が容器を通過してうつった可能性がある」との見解を示した。≫

今回は防虫剤程度だったが、これが揮発性の猛毒だったら、「わざわざ容器に穴を開けなくても食品テロが可能になる」ということである。
こんないい加減な容器で販売しておいて他人事を言っている社長の神経を疑う。

≪この問題では、カップヌードルを食べた神奈川県藤沢市の女性(67)が吐き気を訴えたほか、大阪市西淀川区の男性(63)ら家族3人が薬品臭を訴え、いずれの商品からもパラジクロロベンゼンが検出された。また、同社が日本生活協同組合連合会を通じて神奈川県横須賀市などで販売した「CO・OPカップラーメン」など5品目からもパラジクロロベンゼンやナフタレンが検出されており、同連合会には今年3〜9月に29件の苦情が寄せられていたが、いずれも公表されていなかった。≫

「CO・OPカップラーメン」というのはカップヌードルと同じものらしい。ラベルが違うだけである。
29件も苦情があったが日清はシカトしていたらしい。

≪日清食品によると、同社に寄せられた苦情のうち、保健所が検査中の藤沢市の商品を除き21件で防虫剤成分を検出した。うち2件の濃度は18〜92ppmで、大阪市のケースを含む残り19件はごく微量で数値が出なかった。同社は健康被害を訴えている人がいないことを強調し、「健康に影響はないレベルの濃度」としている。≫

完全に消費者をおちょくった発言である。21件中2件から18〜92ppmも防虫剤成分が検出されて「健康に影響はないレベルの濃度」とは言ったものである。「吐き気を訴えた人は馬鹿だ」と言いたいのだろうか?
仮に藤沢市の事件だけ別件だったとしても、通常実験で92ppmも浸透してしまう容器に有毒揮発物質を置けば容易に食品テロは可能だ。

≪一方、成分混入のメカニズムについて同社が独自に実験したところ、未開封の即席めんを防虫剤のそばに一定時間置くと、カップや袋を通過して成分がうつったことが分かった。≫

容器を開発する時何をやっていたのだろうか?
安全性に対する認識が著しく欠落した企業である。

≪においについての苦情は、これまで年間数件ほどだったが、4月にカップヌードルを含む主力商品の容器を発泡スチロール製から紙とポリエチレンの3層構造の「ECOカップ」に変えてから増えたという。21件中5件がこの容器を使った即席めんで、同社は容器の改良を進める方針。≫

悪名高い発砲スチロール製容器は日清の特許で、他のメーカーはやむなく紙容器を使っていた。紙製に替えたのは生産から焼却までに発生する二酸化炭素(CO2)の量を22%減らせるという理由からだ。
「発泡スチロール製容器は体に悪いという評判」を認めたわけではない。
(本当はこの事実を確認してしまい、「体裁よくすり替えてしまおう」ということかもしれないが…)

≪環境ホルモン風評被害
発泡スチロールの主原料はポリスチレンだが、微量含まれているスチレンダイマーとスチレントリマーが、日本で1998年に、環境庁(現環境省)によりSPEED'98(環境省関連ページ)で環境ホルモンの疑いのある物質として上げられた。そのため、従来は最終処分場にて埋め立て処理されていた発泡スチロールが、環境汚染の一因と疑われた。

これに対し業界団体が反発し、関連各所で生物に対する影響が調査され、「冤罪」とわかった。環境省は2000年11月にこのリストからスチレンダイマーとスチレントリマーを取り消した。By Wikipedia≫

業界の努力?でスチレン毒は都市伝説にされてしまった。
白々しいCO2対策が名目でも発泡スチロールをやめたこと自体はいいことである。CO2排出や毒性以前の問題として発泡スチロールは分解しにくい。容器が海洋投棄された場合、分解されず半永久的に粉末化しながら海中に漂うのである。環境汚染の最大の悪者であることは事実だ。

≪防虫剤成分が検出された商品はロットも生産工場もまちまちで、藤沢市の女性のケースでは製造した工場の監視カメラを確認しても異常はなく、混入はないとみている。
 成分がうつったとの説明について専門家は「パラジクロロベンゼンは昇華しやすく、容器をつくる化学物質と構造が似ているなどの理由で、ありうる現象。ただし、人がにおいを感じたり、食べておかしいと思うほど高濃度になるかどうかは検証が必要」と指摘している。≫

日清食品はカップヌードルの発売を中止するつもりはない。「容器が改良されるまでは、カップヌードルを喰いたければ、臭いを嗅いで喰え」と言っているのである。

これは株価も暴落するわ。他の株も下がっているから目立たないけど…。

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