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タイトル:蝶サイコーな第4回目『ホムンクルスで新歓前編』  2008/09/19


ん? 今九月か?
時期はずれもいいところだけど思いついちゃったものは仕方がない。

今回のテーマは『ホムンクルスで新歓』です。

普段の皆の生活を考えていたらね、ホムンクルス間につながりが殆どないんですよ。

巳田先生は毎日仕事があるし、花房だってそれほど暇じゃないですよね、猿渡は工場を中心に行動しなくちゃならないから自由には動けない。
蛙井は秋葉原とか他のメンバーが行きそうにないところに出没してそうだし……
創造主だって日々の研究が忙しいですからね。
ホムンクルス一体一体が創造主の所に来たりすることはあっても、全員でわいわいする機会なんて数えるほどですよ。

※漫画の一巻では花房・蛙井・鷲尾が寮の部屋に集まってたけど、アレは巳田や猿渡が撃破(しかも錬金の戦士に)された後だから『緊急事態』なわけです。

普段、彼らは集まったりしないわけです。

創造主が特別召集をかけないといけないのです。

しかしなぁ……緊急事態ならともかくとして、ただ集まってわいわいやるために創造主が呼び出しをかけるとも考え難い。

なんかよっぽど嬉しいことでもない限り……
あっそうか!

と、ここで思いついたのが『鷲尾』の誕生ですね。
人間鷲尾とどういうやりとりがあってホムンクルス化させたかは定かではありませんが、
あまりネガティブな状態ではなかったと仮定しましょう。
攻爵くんが単純に「できの違う」ホムンクルスの誕生に喜べる状態です。

あのツンな攻爵が「鷲尾はできが違うぞ」と、わざわざ自慢してくるあたり相当の力作であると思われます。
当然お気に入りです。

その上ホムンクルスの難しい精製も行えるくらいですから、念願の人間型にも手が届きそうな勢いです。

根詰めて研究を進める毎日でしたが、ここを区切りに少し遊ぶのも悪くないかもしれません。

と、言うわけでホム召集!鷲尾の新歓やるぞ!

工場をガラ空きにするのは心もとないので、猿たちは可哀相だけどお留守番です。
今度なにか買ってあげましょうね創造主。

休日の昼間っから吉祥寺に集まります。
わざわざ吉祥寺かよ!という意見は認めません。吉祥寺はご飯がおいしいです。
それに万が一鷲尾が人間を傷つける可能性もありますから(産まれたてでよくわかんない部分がある)集合場所は遠ければ遠いほどよいでしょう。

「きょろきょろしてないでさっさと歩け」
「は、はい、創造主……」

と、言うわけで攻爵が鷲尾を連れてきます。
物珍しさにきょろつく鷲尾は果てしなく間が抜けています。
電車に乗ってここまで来たわけですが、大空を飛ぶのがディフォの大鷲には大不評でした。帰りは空路になりそうです。
しかしそのためのコート(防寒)は持参してないので後で購入することにしましょう。

集合場所のイセタン前には、他のホムたちが既に集まっていました。

「こんにちは創造主♪」
「それが例の新人ですか」
「思ったよりデカイ図体してんね」
「ま、よろしくな」
一通りの挨拶を済ませた後、
花房、巳田、蛙井、猿渡がそれぞれ鷲尾に向かって手を差し伸べます。
当然これは握手を求めているわけですが、差し出された四つの腕に鷲尾は混乱。
なにしろ彼の手は二本しかありません。
「馬鹿だな、順番に握手すればいいだろう」
と、創造主がすかさずアドバイスしてやります。

それを見て巳田は(おいおい、大丈夫なのかこいつ)と眉をしかめました。

握手も済んだところでぞろぞろと移動します。
とりあえずお昼ご飯を食べることになったのです。
創造主も一緒なのでもちろん『普通』の食べ物です。
もんじゃ焼き屋さんの「○ーの一族」というお店に行きます。

一つの机を囲んで皆でもんじゃなんて微笑ましい光景ですよね。

「何頼もうかなぁ! あ、イチゴパフェもんじゃなんてどーよ!」
「――いっておくが俺は食べないぞ」
「ふん、ノリ悪いわね、頼まれたってあげないよ〜だ」
「いらん」

何気にいちゃついてる巳田と花房は放っておいて、皆で黙々とメニュー選びです。
「ここ割り勘?それとも個人もち?」
新しいパソコンを買いたい蛙井は勘定が気になる様子です。
まぁ全員に軽くシカトされますけど(酷

「なぁ」
ぽつんとしている鷲尾を気遣って声をかけるのは猿渡です、
「お前何が食べたいんだ?」
「……わからない」
「もんじゃどころか外食もはじめてだろ、オレが美味いのを適当に頼んでやるよ」
「ありがとう……え……と……」
「猿渡だ、仲良くしようぜ」
未だに先輩方の顔と名前が一致しない鷲尾にも優しいです。ダンディです。
鷲尾も猿渡が見た目に似合わずイイ奴なので嬉しそう。
しかしガチムチの二人にそんなに仲良くされると邪な推測をしたくなりますね。

全員注文するものが決まったので店員さんを呼びます、

その際何気に酒(サワー類)を注文しようとする攻爵ですが、担任の巳田が阻止!
「いくら休日とはいえ生徒が飲酒するのを見逃すわけにはいきませんよ」
「な、なんだよ。いいじゃないか別に」
「いいえ、誰かに見られるとも限りませんから」
まぁ確率は低いですが『生徒が飲酒するのを黙認する教師の図』を学校関係者に目撃されるとややこしいことになります。

むくれっ返る創造主に合わせて巳田も大好きな酒を控えます。

運ばれてきたもんじゃやお好み焼きを焼くのは巳田と猿渡の仕事。

KYな蛙井は携帯をいじってます。
花房はちょろっとサポートしますが基本食べ専です。
鷲尾は物珍しそうに見物。
創造主は未だに酒のことを根に持ちながらウーロン茶をすすっています。

「焼けましたよ」

巳田がてきぱきと皿に盛って分配します。
おかわり以降は各自適当につまんでいきます。

「鷲尾、なんだその箸の持ち方は! この前教えてやったのに全然身についてないじゃないか」

あの刺爵さんの息子ですから攻爵も相当なスパルタです。
未だに箸使いのおぼつかない鷲尾をピシャリと叱りつけます。

「あはは、叱られてやんの〜」

思わず馬鹿にする蛙井ですが、猿渡に睨まれて撃沈。

「まぁ、使っていけばそのうち慣れるでしょう、鷲尾、がんばれよ」

巳田が助け舟を出し、その場はそれで収まりました。
皆でおなかが一杯になるまで飲み食いしたらお店を出ます。

「さて、じゃあどこに行くかな」


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おなかもいっぱいになったところで一端切ります。
だってこれめちゃくちゃ長い。
完全な妄想で突っ走ってますが
ほのぼのホムンクルスはかわいいですねぇ(o^_^o)vV


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森下里虎

E : kamiosandaisuki@yahoo.co.jp 

HP: http://tool-4.net/?morimori

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