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タイトル:Daily Drama Express 2008/07/29 モンスター・ペアレント (5)  2008/09/01


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2008/07/29 (Tue) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.火曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 日曜日の連続ドラマ
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タイトル モンスターペアレント
局  名 フジテレビ系
放映日時 火曜22時
キャスト 高村樹季(米倉涼子)
 望月道夫(平岡祐太)
 三浦圭吾(佐々木蔵之介)
 小山和明(温水洋一)
 城山幸太郎(草刈正雄)
 田川龍之介(角野卓造)
脚  本 荒井修子
主題歌   『』

あらすじ  第五回 カリスマ校長の秘密

 市立 立川小学校。

 校長・友竹真知子(前田美波里)は職員会議で、来週の体験学習で
は、地元の商店街に協力して貰って、児童達に一日店長を体験させた
いと言う。

 そこに保護者の梶田清美(猫背椿)が突然入り込んできて、息子・
拓人の担任教師・加川信二(古山憲太郎)に向かって、こんな暴力教
師に拓人をを任せてはおけない、と怒鳴る。


 打ち合わせを終えた高村樹季(米倉涼子)に、仕事の良きライバル
である加藤和臣(眞島秀和)は、一度一緒に話したいことがあるとい
う。
 樹季はスケジュール帳を確認し、木曜日なら開いている、と答える。


 望月道夫(平岡祐太)から電話が入る。
 また、問題?と聞く樹季に、道夫は『ビジネス・スタイル』という
雑誌から取材が入ったので、開けて欲しいという。
 断る樹季。

 それに対して道夫は、『M&Aの専門家の敏腕弁護士』の樹季が、
畑違いの教育界に、新風を吹き込んでいると言うことで、美人弁護士
・樹季のグラビアも是非に、と言葉を尽くして誘う。
 その誘い文句にOKする樹季。

 樹季は、気合いの入った服とメイクで現れ、取材を受ける。
 道夫が必死に記者に、言葉を選ぶよう目で合図をする。

 樹季は上機嫌で取材を受ける。

 最後に、小山和明(温水洋一)、事務員・相原エリサ(大友みな
み)、道夫、三浦圭吾(佐々木蔵之介)が樹季を囲んだ集合写真も撮
る。

 その後道夫は、『徒然校長講座』を視察するという。
 何、それ?と聞く樹季に、立川小学校の友竹校長は、民間の出身。
元は大手通信会社の重役で、企業業績を伸ばした功労者。
 友竹は、保護者と学校の良好な関係維持のために、保護者を集めて、
この講座を開いている。友竹は教育に新風を吹き込み、学校の屋上に
も芝生を植え、緑化を推進していると説明。

 樹季も友竹もキャリアウーマンで、教育に新風を入れようとしてい
るところが同じだと、道夫。
 樹季は、今頃『キャリアウーマン』なんて言葉、誰も使わない、と
嬉しそうに言う。

 友竹は講座で、近頃『モンスター・ペアレント』などという言葉が
使われ、教師に聞きたいことがあってもなかなか聞けない保護者も増
えている。しかし我が校では、そのようなことが無いようにしていき
たい。そのようなことが起きたとき、一番被害を受けるのは、子供達
だから、と言う。

 講座が終わると、大勢の保護者達が友竹を囲む。
 道夫が『友竹サポーターズ』だと樹季に教える。

 友竹が樹季に近寄ってきてね名前を呼ぶ。樹季のことは、教育委員
会に入った女性弁護士として知っていると、握手を求める。


 翌日、教育委員会に現れた樹季は、道夫に文句を言う。樹季の記事
のタイトルが、『モンスター・バスター』となっている。しかも記事
には、自分が話していないことが書かれている、と言う。

 三浦は、樹季が話した内容をつなげばこの記事と同じになる。発言
には常々気をつけることだな、と言う。

 樹季の記事を、友竹も見ていた。
 樹季が、法律事務所を歩いていると、訪ねてきた友竹と会う。

 友竹は、ある保護者のことで困っている、と言う。
 樹季は立川小学校は保護者との関係が両校で知られているのでは、
と言うが、友竹は、たった1人だけ、困った保護者がいる、と言う。
 樹季が、友竹の力を持ってすればというと、友竹は法律問題となる
と、専門外で、と言う。

 樹季が、そういう相談ならば、教育委員会でと言うが、友竹は、教
育委員会は、お役所のようで苦手。
 でも、樹季は外から教育委員会に入った人だから、自分の状況を分
かってくれると思っている、と言う。
 友竹からおだてられた樹季は、引き受ける。

 樹季がS市教育委員会教育長・田川龍之介(角野卓造)にこの件を
報告すると、田川は頑張ってください、と言う。そして何か言い添え
ようとするがやめる。


 樹季と道夫、友竹とで、清美の話を聞く。拓人が加川に暴行を受け
たときの状況を。
 拓人は放課後、絵の具を忘れたことに気付き、教室に取りに戻った。
 そこに加川が見回りに来て、早く帰るよう言った。
 でも、絵の具が無いと宿題が出来ないと言う拓人を、加川がいきな
り殴ったというのだ。
 拓人は加川が怖いと言って、学校に行けないと言っていると清美。

 友竹は、自分も母親だから、清美の気持ちもわかる。善処したい、
と言う。

 樹季は、まずは事実関係の調査からしなければならない、と二人を
止める。

 次に加川の話を聞く。
 加川は拓人に帰るよう言い、軽く肩に手を置き、宿題はいいから早
く帰るように言ったという。
 加川は、あれが暴力などとは、どうやっても考えられないと言う。

 友竹は加川に、加川自身がどう思うかではなく、拓人がどう思って
いるかが大切だ、と言う。


 保護者達は、お便りを封筒に詰める作業をしながら、清美1人のた
めに、迷惑をしているという話をしている。そして、次の友竹の講座
は、今週の金曜日にしよう、と言う。
 都合が悪い、と断ろうとした北村は、強引にOKさせられてしまう。


 法律事務所で、城山もあの雑誌を読んでいて、樹季に、教育委員会
のイメージが付きすぎるのはもったいない。このような雑誌には気を
つけるよう言う。
 樹季は、教育委員会に掛かりきりになるつもりはない、と答える。


 和臣と飲む樹季。
 和臣は、樹季が教育委員会の仕事に熱心すぎるのは、マイナスかも
しれない。最初は、樹季のキャリア・アップになればと勧めたが、間
違いだったのかも知れない、と言う。樹季は、もっときつい人だった
はずなのに、最近、柔らかくなって、と。


 また学校へやってくる清美。
 樹季は清美に、加川が拓人に暴力を振るったという証拠は見つから
ない。加川の前任校にも問い合わせたが、加川は暴力事件を起こした
ことはない、と言う。

 清美は、拓人が暴行を受けたと言っているのだ。拓人の言うことを
信じられないか、と怒る。

 樹季は、裁判の場でも原告の主張がすべて通ることはまず無い。真
相は、当事者にしか分からないのだから、今度、拓人から直接話を聞
いて見ましょう、と言う。
 でも、清美はそれを激しく拒否する。拓人は深く傷つき、大人が怖
いと言っている。そんなことをしたら、拓人がかわいそう過ぎる、と
言う。

 清美は、教育委員会が入ってくれれば、もう少しましな方向へ進展
すると思った。だから仕事を休んでこうして来ている。時給820円、
日給で5,340円を返してちょうだい、と言う。


 樹季は、教育委員会で、確かに清美はモンスター・ペアレントなの
では。今まで細かいことで、散々学校に文句を言っている、と言う。

 三浦は、でもそのような要求は、子供を心配する保護者にとっては
当然の内容では、と言う。

 バー“CAVERN”で飲む、道夫、小山、エリサ。
 道夫は、今回の樹季は、保護者に厳しすぎる。少し変だと言う。
 小山は直々に頼まれたし、強い女同士、惹かれ会うところが有るん
じゃないか、と言う。


 友竹が樹季に、遂に清美が学校を訴えると言っている、と言う。
 怖がる友竹に樹季は、むしろ法廷の場で事実関係が明らかになり、
客観的に判断されることはいいことだ。ただ友竹は有名人なので、雑
誌にいろいろ書かれることについては、覚悟しておいた方がいい、と
言う。


 また教室に最後まで残っている拓人。
 加川が早く帰るように言うと、おびえたように逃げていく拓人。

 その様子をそっと見ていた友竹は、携帯を取り出すと、樹季の記事
を載せた雑誌に電話し、友竹校長で有名な小学校にとんでもないモン
スター・ペアレントがいると、匿名の電話をする。


 街を歩いていると、みんなが自分の顔を見て、ひそひそ話をしてい
るのが気になり、本屋へ行って雑誌を見る清美。

 すると友竹の写真と『K田K美』がモンスター・ペアレントで、迷
惑しているとの記事が載っている。


 樹季が教育委員会へ行くと、三浦が樹季に文句を言う。記事の協力
者として、『教育委員会の外部スタッフT』と書かれていると言う。
 樹季は、そんな話をした覚えがないと言うが、三浦は、記事は樹季
の主張に沿ったものになっている、と言う。


 拓人もモンスター・ペアレントの息子だと、イジメに遭っていた。
 拓人は清美に、もう学校には文句を言わないで。ボク、我慢すると
言う。

 友竹シンパの保護者達は友竹に、緊急保護者会を開き、拓人に転校
して貰おう。この学校にモンスターはふさわしくない、と言う。

 清美が拓人の手を引いて自宅に戻ると、友竹が待っていた。


 教育委員会に、友竹と清美が揃ってやってくる。清美は、拓人の怪
我は鉄棒から落ちて、自分で負ってしまったもの。だからもうあの件
は解決した、と言う。

 樹季が、では拓人が嘘をついていたってことになりますねと聞くと、
代わりに友竹が、子供は敏感に親の期待を感じ取り、それに沿った行
動を取ろうとするものだと言う。


 緊急保護者会で友竹は、この学校にもモンスターはいました、と謝
る。でも、そのモンスターとも話し合いを重ね、お互いに理解し合う
ことが出来ました。皆さんも、いつモンスターになるかもしれません。
十分に気をつけましょう、と言う。


 教育委員会に匿名の電話が掛かってくる。電話に出た道夫に、拓人
の怪我の真相を知っていると言う。

 道夫と樹季は、匿名の告発者を街角で待っている。樹季は、なんで
誰か聞かなかったのよ!と文句を言っている。

 二人のところに、北村がやってくる。北村の息子は、拓人と同じク
ラスだと自己紹介。


 名誉市民賞を受賞した友竹は控え室で、講演原稿をチェックしてい
る。

 そこに樹季が訪ねてくる。
 歓待する友竹。

 樹季は、勧められた椅子にも座らず、拓人の暴力事件の報告をする
と言う。加川は本当に拓人に暴力を振るっていた、と。
 友竹は、なぜそんなことが言えるのかと聞く。
 樹季は、その現場を見ていた児童がいて、その母親から打ち明けら
れた、と答える。
 樹季は、友竹は加川の暴力を知っていて、隠蔽工作のために、清美
をモンスター・ペアレントに仕立て上げた。樹季を利用した、と言う。

 友竹は、証拠はあるのか。真実は証明されて初めて、意味を持つの
が、法律の世界でしょ、と言う。

 樹季は、弁護士である前に、人間だという。
 友竹は、組織のほころびは、大きくなる前に手を打つ必要がある。
そのための多少の犠牲はやむを得ない、と言う。

 樹季は、その犠牲にしたのが、子供の心。本当のモンスターは、友
竹だ、と言う。

 友竹は、樹季とは分かり合えそうだったのに、残念だと言う。
 樹季も残念だと言う。

 友竹は、今年度名誉市民賞受賞の紹介を聞きながら、加川から暴力
を振るってしまったとの報告を受けたときのことを思い出していた。
 すぐに清美と拓人に謝ると言う加川を止める友竹。この問題はもう、
加川1人の問題ではなくなっている。これから言うとおりにしてもら
う、と言った。


 樹季は田川に、自分の軽率さが、清美と拓人を苦しめてしまった。
自分には、この仕事は荷が重すぎるので、辞めさせて欲しいと言う。
 田川は、樹季はずるい、と言う。もし詫びる気持ちがあるなら、こ
のまま仕事を続けるよう、言う。

 樹季が田川の部屋を出ると、三浦が雑誌の記事を見せる。そこには、
友竹が突然辞任したと出ていた。


 拓人は公園で遊びの輪の中に入れて貰う。北村は、清美に謝る。


寸  評  樹季は、自分の失敗を素直に認められるまでに成長したのですね。
 それに、今まで、本当にモンスター・ペアレントだったのですが、
今回は、教師側が嘘をついていたわけですね。
 ニュースでも民間校長はもてはやされています。その校長を悪役に
したストーリー、すごい思い切りの良さですね。
 最後まで、真相はなんだろうと、考えされられた回でした。

執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 『ヤスコとケンジ』を見ていると、どうしても『秘密の花園』が頭の中を駆
けめぐってしまいます。テーマとして、『桜葉れいか』は、無骨な男性である
ことをどう隠すか、ということがドタバタのネタとして使っています。
 でも、個人的には、『秘密の花園』の方が惹き付けられますね。この『桜葉
れいか』ネタをここまで使わず、もっと、エリカとケンジの関係に的を絞った
方がオリジナリティが出た気がします。(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
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