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タイトル:憂国通信  2008/08/16


大分県教委 担任の先生クビに備え、小学生向けカウンセラー派遣の無駄 


この事件の不思議なところは、大分県以外では隠蔽工作が成功してしまったことである。逆に、何故大分県だけが騒がれているのかの方が不思議である。
今回のカウンセラー派遣も、疑えば「カウンセラー」自体が「どういう経路で採用されたのか」の信憑性もない。
『「カウンセラー」なんかほとんど役に立っていない。』というキツイ意見もある。大学院出たてのほやほやのカウンセラーの言うことを真に受ける年配の先生も少ないだろう。
そもそも「大分県教委」自体が一番疑わしい存在なのである。本当に内部の粛正は済んでいるのだろうか?
田舎では公務員採用人事には地方議員さんが大活躍している。こいつらも共犯である。しかし、こちらの方には捜査のメスが及んでいない。捜査と言えば警察も学校と並んでコネの王道である。
以下はしょうもない朝日のヨタ記事である。朝日の縁故はどうなっているのだろうか?
朝日自体、経営者が上野&村山の縁故で凝り固まっている。私企業だから別にかまわないが、偉そうなことを言える身分なのだろうか?

先生採用取消に備え、カウンセラー派遣準備 大分県教委
http://www.asahi.com/national/update/0815/SEB200808150005.html

≪大分県の教員採用汚職事件を受け、不正合格者の採用を取り消す方針を示している県教委は、採用取り消しが実現した場合の学校現場の混乱を想定し、スクールカウンセラーを派遣する準備を始めた。数十の小学校で教員が突然いなくなり、児童の心に傷を負わせる恐れがあるからだ。≫

「3月まで働かせてからクビにすればいい」という意見もあるが、私もそれに賛成だ。いくら田舎とはいえ児童にトラウマが発生するかも疑問だ。ついでながら、中学や高校はどうなっているんだ?

≪県警の調べによると、県の07、08両年度の小学校教員採用試験では、計82人の合格者の半数近くが不正に得点をかさ上げされたとされる。県教委は、不正合格者と特定され現場を去る教員が出た場合、児童らの心のケアが必要になるとみて、スクールカウンセラーの一斉派遣を想定。契約中の臨床心理士ら68人のスケジュールを確認している。 

県内の公立小学校は分校を含め約330校。一斉派遣となれば新たな人材の確保が必要になりそうだが、県臨床心理士会は「年度の途中で新たに要請があることはまれ。スケジュールの調整が難しいのではないか」とみる。 

1人を1日8時間派遣した場合、3万円以上かかる費用も問題だ。緊急派遣は国の補助対象外。県教委の担当者は「ほかの事業をつぶして予算を確保する必要があるかもしれない」と話す。 ≫

冒頭カウンセラーのことをボロクソに書いたが、カウンセラーになるには「臨床心理士」の資格が必要だ。ところがこれは国家資格ではない。カウンセラーの身分は非常に不安定なのだ。しかも大学院で修士課程卒業が条件と敷居が高い。
苦労してなった割には収入が低い。おそらく就職難易度で換算すれば一番割りの悪い職業だろう。
今回の大分県でも当然カウンセラーは「日雇い派遣」状態なのである。
記事にも書いてあったが、「8時間派遣3万円」は一見するとそんなに割りが悪くなさそうに思える。この値段は新米だろうがベテランだろうが同じである。
日雇いなので常時、「8時間派遣3万円」が貰えるわけではない。実際には「4時間1万5千円」でも一日が潰れてしまう。効率よく200日働けたとしても、年収換算すると600万円くらいにしかならない。三十代後半の公務員の年収くらいだろう。
実際には今回のような特需がなければその半分程度しかお呼びがかからない。すると年収は300万円くらいで、一気に新米サラリーマンレベルに低下する。
つまり、独身の若いネーちゃんくらいしかこの商売では生活できないのである。あとは子育てが終わったオバちゃんの小遣い稼ぎ程度か?
独身のネーちゃんだってこのままでは生活が苦しいので何かバイトをしなければならない。容姿に自信があればホステスなどがいいだろう。これならば「専門知識」も生かせて一石二鳥である。こっちがうまくいけば、カウンセラーなんかアホらしくてやっていられなくなるかもしれない。容姿に自信がなければコンビニ等で地道に稼ぐしかない。

≪事件に対応したスクールカウンセラーの派遣は小学校の校長と教頭が逮捕された同県佐伯市で既に行われている。≫ 

これこそ税金の無駄遣いである。

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