楽器と携帯の結合
KDDIは先ごろ、au design projectのコンセプトを体現した「ガッキ ト ケータイ(楽器と携帯)」展を開催した。6種類のファッショナブルな携帯電話を発表すると同時に、これらの携帯を使用したライブコンサートを行い、このメルマガでもご紹介したことがあるヤマハの未来型電子楽器「TENORI-ON」の展示も行われた。
現在、市場ではすでに多くの楽器の構造を単純化した電子製品が販売されているが、楽器使用の利便性を考えると、そのサイズはまだまだ大きすぎる。今回は「携帯に楽器機能を追加する」という大胆な戦略を実行し、小型化と利便性がこの展覧会の最大の特徴となっている。さて、これらの信じがたい「携帯電話」の演奏を楽しんでみよう。
●Band in my pocket:モジュールを交換すると、トロンボーン、トランペット、ギター、シンセサイザー、ハーモニカなどの楽器が演奏できる。
●Trio in your hand:花のように開いた携帯電話である。ディスプレイや数字ボタンのほかに、新しいユーザーインターフェースを付け加えている。
●Box to play:広げると四方体の携帯になる。二つの面にディスプレイ、音楽操作インターフェース、数字ボタンがある。
●Sticks in the air:携帯が2個に分かれ、ドラムスティックのように振ると音が出る。表面は木目のような風合いで、質感がとてもよい。音の種類は意外なほど多い。
●Key to touch:折り畳み携帯の内側が、ピアノの鍵盤になっている。開くと、2オクターブの鍵盤が出てくる。
●String for fingers:ハープのような弦が数字ボタンの代わりになっている携帯!10本の弦が美しく輝いている。
我々が以前ご紹介したauのコンセプト携帯と同じで、これらを実際に市場で販売される商品にするのは難しいだろう。だが、これらがいつかヤマハの電子楽器になることを期待したいものである。 |