メルマガ:解決!マンショントラブル駆け込み寺
タイトル:解決!マンショントラブル駆け込み寺  2008/07/26


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======解決!マンショントラブル駆け込み寺==========

−−−−−−−−−−−−−−−−−第204号(2008年7月26日号)
−−−−−−−−−−−−−−−−−毎週土曜日配信(創刊2004年8月)
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●覚えていますか?(バックナンバーより)

外部オーナーへの総会議案の送り先はどうしたら良いですか?

詳細はこちら。
http://plaza.rakuten.co.jp/berumonndo/diary/200706180000/ 
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  ●ご相談
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理事長です。

定期総会を控えて輪番制の役員を次の方に依頼したところ、皆さんに
断られ、とても困ってしまいます。

どうやら、過去に一部の方がかたくなに拒否し、そのことが
マンション内でうわさになったようです。

その時は、仕方なく、順番を先に送りました。
ところが、その措置がかえって状況を悪くしたようです。

「あの人がやらないのに、自分に順番が来るのは不公平だ。」
「全員が必ず引き受けるなら、自分もやっても良い。」
などの意見が出ています。

順番を送らなければ、ただでさえ、負担の大きな役員の仕事を少ない
人数でこなすことになり、業務に支障が出ていたと思いますので、
対応や措置自体に問題はなかったと考えています。

今回の対応をどのようにすれば良いのか、まったくわかりません。
アドバイスをお願い致します。

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 ●私がマンション管理士になった本当の理由
 http://plaza.rakuten.co.jp/berumonndo/8000 
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  ●回答とアドバイス
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任期終了間近になっての大問題発生で、ひどくお困りのことと思います。

さて、この問題は多くのマンションで抱える悩みです。
そして、私自身も一般化できる解決策を見つけていません。

したがって、私自身の考え方や経験などを踏まえた参考意見を
申し上げることにします。

まず、管理組合の成り立ちや業務、必要性などについて考えましょう。

管理組合は、区分所有者の団体です。
区分所有者である限り、脱退することはできません。
そして、管理組合は、共有資産である共用部分の管理が主な業務です。
その管理のために、必要な費用を集め、管理業務を遂行します。

一般的には、管理の実務を管理会社に委託しています。
したがって、理事長以下、理事会を中心とした住民の皆さんとしては、
管理会社の実務をチェックすることが主な仕事になるわけです。

ところが、話は、そう簡単ではありません。
なぜなら、管理の実態を理解し、きちんとチェックするのは、言葉で表す
よりもずっと難しく、手間もかかるからです。

役員の引継ぎ
管理費滞納
ペット、駐車場
エレベーター
給排水管
生活マナー
管理規約等

など、たくさん、トラブルの種があり、日々の悩みは尽きないわけです。

一方で、目先のお金にならない管理組合活動を積極的にやりたいと
考える人が少ないことは、ある意味、当然と言えます。
誰だって、自分自身のために時間を使いたいし、面倒なことに
巻き込まれたくないわけです。
そして、やりたくないことなので、公平性を求めたくなるのも、自然な
考え方と言えるでしょう。

ここで
「あの人がやらないのに、自分に順番が来るのは不公平だ。」
「全員が必ず引き受けるなら、自分もやっても良い。」
という意見を考えてみましょう。

この意見を持ち出した方は、誰と誰を比べているでしょうか?
おそらく、次に順番の来ている自分自身と過去に拒否して役割を
逃れた人でしょう。
果たして、そのような比較は、適切なものでしょうか?

私は、本当に比較すべきなのは、過去に理事等の役割を果たしてきた人
たちではないか、と考えています。
今回、役員の順番が回ってきた人たちは、過去、役員を引き受けて
くれた人たちのおかげで、多くのメリットを享受してきたはずです。
そのような時期を過ごしたあとで、役員の順番が回ってきたわけです。

また、
「あの人がやらないのに、自分に順番が来るのは不公平だ。」
「全員が必ず引き受けるなら、自分もやっても良い。」
という主張を実行する場合には、自分自身も、やるべき役目から逃げた、
という事実をしっかりと認識すべきです。

そして、本当に公平性を求めたいなら、実際に管理組合活動に参加し、
中身を良く理解した上で、より多くの方に参加してもらえる方法を真剣に
考えるべきではないでしょうか。

最後に関連する資料をご紹介致します。

●マンション管理適正化指針より抜粋
管理組合を構成するマンションの区分所有者等は、管理組合の一員
としての役割を十分認識して、管理組合の運営に関心を持ち、積極的に
参加する等、その役割を適切に果たすよう努める必要がある。

法令ではなく、指針ですから罰則はありません。
しかし、管理の重要性を国が強く認識していることを表す大切な
文章だと思います。

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●マンション管理適正化法へのコメント
http://plaza.rakuten.co.jp/berumonndo/2005 
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【編集後記】

「自分さえ良ければ」「法律さえ守っていれば良い」という風潮が
広がっています。

しかし、マンションは共有資産ですから、管理をおろそかにしたツケは、
皆さん自身に跳ね返ってきます。

そして、単純な質問ですが、
「あの人がやらないのに、自分に順番が来るのは不公平だ。」
「全員が必ず引き受けるなら、自分もやっても良い。」
という主張をご家族が聞いている時にも言えるでしょうか?

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●区分所有法へのコメント
http://plaza.rakuten.co.jp/berumonndo/2008 
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【ひとり言】

甥っ子(13歳)の洋服が、長男(11歳)に届きました。

ずいぶん大きいので、ためしに、私が着てみると、ピッタリでした。
Tシャツもズボンもほぼ同じサイズです。

13年前、赤ん坊の彼を見たくて、何度も妹の家に行きました。
それが、もう自分と同じサイズの服を着ているわけです。

元気に、学校に行き、クラブ活動をこなしています。
楽しいこと、つらいことなど、色々な出来事にも、彼なりに全力で
立ち向かっています。

そんな様子を見られることにこころから感謝しています。

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●標準管理規約へのコメント
http://plaza.rakuten.co.jp/berumonndo/5001 
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☆今回も最後までお読み頂き、誠にありがとうございます。☆

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