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タイトル:憂国通信  2008/07/12


フィレンツェ落書き学生らが平和大使抜擢のお粗末 

フィレンツェ落書き事件はもともと2ちゃんねるネタだった。フィレンツェに観光旅行に行った人が大聖堂の柱で日本人の落書きを発見した。
「けしからん」ということで通報したことが事件の発端だった。
身元が割れなければ「けしからん」でお終いだったのだが。身元が割れてしまった。身元が割れるような落書きをするとは間抜けな話だ。
日本語だから現地人には判らないだろうという油断があったのだろうか?
世界中日本人の観光客はあふれているし、お節介も多いというのに…。

ここでマスコミが話をおもしろおかしく作ってしまった。ここが「落書きの名所」であることを隠蔽して「マナーの悪さ」だけを強調したのだ。

ハートマークに相合い傘 落書きだらけの伊大聖堂
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/080629/erp0806291505001-n1.htm

≪ハートマークに相合い傘−。イタリア・フィレンツェの世界遺産登録地区にある「サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂」の壁には、これまで判明した京都産業大や岐阜市立女子短大の学生らによるもの以外にも多数の日本語の落書きが書かれていた。

観光客に混じり28日、大聖堂に入ると、クーポラ(円屋根)に上る階段の壁に多数の落書きが見つかった。特にひどいのは階段を上りきったクーポラの展望台。多くの観光客が市内の展望を楽しむ場所だ。

ほとんどはイタリア語、英語、スペイン語などで書かれ、日本語は全体の1割程度だったが、ハートマークの中に多くの女性の名前が書かれ、その下に「本当の愛をさがしにいくよ」との落書きも。都内の私立大生を名乗るものもあった。「落書きをしないで」とのイタリア語と英語の警告もあった。≫

一応現場にも「落書きするな」の注意書きはしてあった。だから落書きをする方が悪いのは言うまでもない。

身元が割れ、短大の実名も晒されたので、短大は存亡の危機に迫られた。少子化のせいで短大の入学者は激減している。学生を集めるのは大変なのだ。こんなところで「お馬鹿短大」のレッテルを貼られたら致命傷である。

短大側は慌ててお詫び行脚の旅をすることになった。勿論張本人の短大生を引き回してである。

落書き学生らが謝罪 フィレンツェ訪れ号泣
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/080710/erp0807100000000-n1.htm

≪世界遺産に登録されているイタリア・フィレンツェの「サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂」の壁に岐阜市立女子短大学生らが落書きした問題で、同短大の松田之利学長と落書きをした女子学生1人が9日、フィレンツェ市役所を訪れ、大聖堂の関係者らに謝罪した。

学長らは市役所で大聖堂のミトラーノ館長や市役所の国際関係担当者らと面会。市役所側によると、学生は謝罪の場で号泣しながら謝り、市役所職員が慰める場面もあったという。

市役所はこの後「岐阜市とフィレンツェは姉妹都市の関係にあり、この事件は終わりにしたい。事件は両市の関係をむしろ強めた」との声明を発表した。ミトラーノ館長は「正式に謝罪を受け入れた」とした。大聖堂側は落書きを消すための補修費などを請求しないことを既に決めている。≫

相手がいらないと言っているのに10万円渡した。日本人らしい発想だが、裏でもっと大金が渡っている可能性も考えられる。相手がやたら愛想がいいからである。(我ながら勘ぐり深い嫌な性格だなあ)

フィレンツェ落書き学生らが平和大使に 現地で号泣謝罪
http://sankei.jp.msn.com/life/environment/080711/env0807111048002-n1.htm

≪世界遺産に登録されているイタリア・フィレンツェの「サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂」の壁に落書きした岐阜市立女子短大生らが9日、フィレンツェ市役所に謝罪した。謝罪を受け止め、姉妹都市関係にある同市は、女子学生らを平和大使に任命した。≫

日本が騒ぐので、このニュースは国際的になった。ついでだから宣伝に利用してやれ、と言うことなのだろう。
イタリア人もなかなか商魂逞しい。

で、短大も名誉を回復し、フィレンツェも好感度を増し、女子短大生もこれ以上虐めに遭わないですむだろう。マスコミも美味しい餌にありつけた。災い転じて福となる。三方一両損か?

馬鹿を見たのは餌にされた女子短大生であるが、自業自得の面もありあまり同情はできない。世の中はどんなものなのかよくわかっただろう。その意味では役に立つ研修旅行だったのかな?

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