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タイトル:Daily Drama Express 2008/06/21 ごくせん (10)  2008/06/25


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2008/06/21 (Sat) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.土曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 土曜日の連続ドラマ
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タイトル ごくせん
局  名 日本テレビ
放映日時 土曜21時
キャスト 山口久美子(仲間由紀恵)
 猿渡五郎(生瀬勝久)
 緒方大和(高木雄也)(「高」は本当は中がはしご状の漢字)
 風間 廉(三浦春馬)
 本城健吾(石黒英雄)
 市村力哉(中間淳太)
 倉木 悟(桐山照史)
 神谷俊輔(三浦翔平)
 夏目誠一(小泉孝太郎)
 鷹野 葵(平山あや )
 鮎川さくら(星野亜希)
 牛島豊作(佐藤二朗)
 鳩山康彦(魁三太郎)
 鶴岡圭介(石井康太)
 熊井輝夫(脇 知弘)
 朝倉てつ(金子 賢)
 若松弘三(阿南健治)
 達川ミノル(大江戸一家)  内山信二 
 菅原 誠(両國 宏)
 馬場正義(東 幹久)
 赤城遼子(江波杏子)
 黒田龍一郎(宇津井健)
原作   『ごくせん』森本梢子(集英社YOUコミックス)
脚本   江頭美智留 
 横田理恵
  松田裕子
主題歌  「虹」 Aqua Timez (EPICレコード)

あらすじ 第10話「幸せは自分の手でつかめ!!」

 今日も朝から3Dで乱闘騒ぎが発生した。生徒の知らせで久美子
(仲間由紀恵)はすぐさま飛んでいって取っ組み合いをしている2人
を引き離した。2人は吹っ飛ばされてしりもちをついたので、生徒た
ちは目を丸くした。
「いままでなんとなくスルーしてたけどよ、お前って何でそんなに強
いの?」
「えっ、まあ護身術を習ってて。ほら痴漢とかいろいろあるから」
 久美子は慌てて言い訳した。
「けど、それって意味なくねえ?お前が狙われるわけねえだろ!」
 生徒たちは納得しない。大和(高木雄也(Hey!Say!JUMP))や廉
(三浦春馬)は理由を探ることに決めた。

 放課後、大和や廉は久美子の後をつけた。だが簡単に美子に見破ら
れてしまった。久美子は猛ダッシュで逃げたので、大和や廉たちは巻
かれてしまった。なんとか家までついてほっと一安心の久美子だが、
そこへクマ(脇知弘)から電話が入った。大和と廉に久美子の家を聞
かれ、ついうっかり教えてしまったというのだ。 

 久美子は慌てて任侠っぽいものを片づけようとしたが、時すでに遅
く、大和、廉たち6人組が乗り込んできた。久美子はここはたこ焼屋
で、てつ(金子賢)やミノル(内山信二)は従業員だと説明した。し
かしそこへ会合から帰ってきた龍一郎(宇津井健)や若松(阿南健治)
、菅原(両國 宏)らが帰ってきてしまった。彼らのドスの利いたし
ゃべりっぷりにに大和や廉は思わずたじろいた。

 こうなっては隠すこともできないと、久美子は実家が極道であるこ
とを打ち明けた。てつは黙っていられなくなって言った。
「お前さんたちを男と見込んで頼みがある。このことが知れたらお嬢
は先生を続けられない。黙っていて欲しい」
「ああ、別に」
「ヤンクミおらんかったらつまらんもんな」
 大和や廉たちは気に病む様子もなかった。
 その晩、久美子はすき焼きを振舞った。大勢でにぎやかなひと時だ
った。そんな中、大和だけはどこか物思いにふけっている様子だった。

「ヤンクミの家ってなんか家族ってみたいな感じだよな」
 帰り道大和はポツリと言った。
「なんだ、らしくねえな」
 いつもはクールな大和が感傷的なので廉は驚いた。だが、大和はそ
れ以上何も言わなかった。

 大和が家に帰ると、父親が母親に離婚届を突きつけ、責め立ててい
た。
「お前が大和に甘いから、我が家はおかしくなった。名門高校教諭の
息子が赤銅に通っているなんて恥さらしだ!」
 大和は怒りがこみ上げてきた。
「お袋は関係ないだろ!」
 だが父親は冷ややかな眼差しを向けるだけだった。大和の兄は優秀
でいつも比べられてきた。その劣等感にずっと大和は苛まれてきた。

 むしゃくしゃしていた大和はある日夜遅くまで廉とビリヤード場に
入り浸っていた。そこへ非行防止パトロールしている教員が現れた。
その中には大和の父もいた。
「まったくどこまで私に恥をかかせるつもりだ」
 父親は顔を歪めた。
「あんた、自分の息子にひどいんじゃないか!」
 カッとなった廉が怒鳴った。
「こんな連中と付き合っているなんて。いいか落ちこぼれたら一生幸
せになれない」
 父親はどこまでも冷たかった。友達をバカにされ、自分を全否定さ
れて大和は耐えられなくなった。もう自分を抑えられず、父親を殴り
倒してしまった。

 知らせを受けて久美子が駆けつけて来た。俺が親父さんを挑発した
せいと言う廉を大和は制止した。
「俺のせいなんだよ。俺のせいで家族はバラバラになった。親父にも
言われたよ。俺は幸せになれないってな。もうどうなってもいいよ!」
 大和は投げやりになっていた。
「どうなったっていいわけないだろ!」
 久美子は怒鳴った。
「そうやって逃げたって何の解決にもならないだろ。こんなときこそ
ちゃんと前を向かないでどうすんだ。みんな心に傷を持っている。そ
れを乗り越えて生きてんだよ」
 久美子は懸命に説得した。
「うるせえよ」
 大和はそう言って出て行った。なんで俺たちに相談してくれないん
だよ、と廉たちは悔しがった。けれど久美子にはわかっていた。友達
思いだから大和は口に出さなかったのだと。だから放っておけない。
久美子たちは手分けして大和を探しに行った。

 大和は夜の街をあてもなく歩いていた。すると中学生ぐらいの2人
の男の子が4人組にカツアゲされていた。大和はそれを押しとどめに
入った。邪魔された4人組は怒り狂い、殴りかかってきた。大和は鉄
パイプを振り回す1人をよけたが、それが4人組の仲間を強打してし
まい、大騒ぎになってしまった。警察が駆けつけ、残 りの3人は逃
げたが、大和は逃げそびれ連行されてしまった。

 翌日、父親が赤銅学院に現れ、退学届を出してきた。
「待ってください、本人はやってないって言うんですよ。息子さんを
信じられないんですか」
「わが子でも信じられないことがあります」
「私は緒方を信じます。緒方さんは誰に対して恥じているんですか?
世間ですか?たしかに緒方は世間から見れば落ちこぼれかもしれませ
ん。けれどあいつはまだこれからなんです。いろいろな可能性がある
ことを私は教えてやりたいんです」
 だが、久美子の熱っぽい訴えにも父親は耳を貸そうとはしなかった。
 そんな最中、3Dの生徒たちが全員教室を飛び出したという連絡が
入った。久美子はすぐさま後を追った。

 廉たちは手分けして目撃情報を集めていた。大和の無実を晴らすた
めだ。久美子も合流し一緒になって聞き込みをした。するとカツアゲ
にあった中学生が名乗り出てきた。

 廉たちはすぐさま警察へ行こうとしたが、運悪く昨日のカツアゲ4
人組が妨害に出てきて、廉たちはボコボコに殴られた。
「待ちな!」
 その場にかけつけた久美子は、髪留めのゴムをはずし、めがねを投
げ捨てて4人組に立ち向かった。4人組は久美子に殴りかかってきた
が、久美子は圧倒的な強さで全員倒してしまった。
「あたしの大事な教え子に手を出すやつは許さないよ!」
 久美子のものすごい剣幕に4人組は恐れをなして逃げていってしま
った。

 大和は無事釈放された。迎えに来た久美子は言った。
「緒方、今心にある傷を抱えて生きていけ」
「えっ?」
「傷のない人間はない。みんな何かしら抱えて生きている。1つ1つ
乗り越えていけばいいんだ。そうすればもっと強くなれる。それから」
 久美子は警察署の玄関扉を開きながら言った。
「お前は自分が幸せになれないって言ったな。それは違うぞ」
 扉の先に廉たち3Dの生徒たちが待っていた。
「お前の無実を晴らすためにあいつらは街中走り回ったんだ。おまえ
はめちゃくちゃ幸せじゃないか」
 久美子は微笑んだ。
「緒方、胸張って生きろ。自分の手で幸せをつかめ!お前の人生なん
だから」
「……ああ」
 大和は静かにうなずいて、笑顔で仲間の下に歩み寄って行った。
「いいか、これから先どんなピンチがあるかわからない。けれどお前
らには乗り越える力と支えてくれる仲間がいる。そのことを忘れるな
よ」
 久美子は3Dの生徒たちを優しい眼差しで見つめた。


寸  評  エリートの父親に冷たく扱われて劣等感を抱えている話は前作、
前々作にもあったと思います。ありきたりのパターンですが、これで
いいんじゃないでしょうか。3Dの生徒たちで問題を起こす人がいて、
それが久美子の強い思いで立ち直っていく、これがごくせんの醍醐味
だと思います。欲を言えば脇役たちがもう少し目立っても いいので
はないでしょうか。猿渡教頭もちょっとインパクトが弱いですし、今
回は他の先生方も深く関わってくることもなさそうなので、ちょっと
物足りない感じが付きまといます。

執 筆 者 けん()

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2. 編集後記
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 6月は給与更改の時期。去年は住民税が大幅アップでびっくりでしたが、今
年も5千円上がっていました。9月には厚生年金保険料の改定もあります。あ
れは4−6月の平均給与をもとに算出されるらしいですが、算出対象に通勤定
期代も入るんですね。これだけで適用テーブルが1ランク上がります。結局昇
給しても実質収入は減ると いう釈然としない状況が今年も続いてます。(け
ん)

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