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2008年6月20日第21号(通巻第128号) 毎週金曜日発行
 

超人気のマスカラ

日本の多様化した商品の中で、あるマスカラが一ヶ月に50本も売れれば、充分人気商品と言えるだろう。だがピアスグループのイミュが販売するマスカラ、「ファイバーウィッグ」は、たった1日で730本も売れてしまったという!これは日本でも前例がないことで、これは今、販売量も人気もダントツのマスカラなのである。

この「ファイバーウィッグ」の開発に当たった研究員たちは、男も女も自分のまつげで100種以上の試作品をテストし、一日に数十回のテストを行うこともあったため、まつげが抜け落ちてしまったそうだ。開発が終わってからは、さらに渋谷の女子高校生たちに使ってもらい、「付けまつげと同じような感じ」という評価を得た。こうして、「ファイバーウィッグ」は世に出ることになった。

女性たちは、映画を見たり小説を読んだりして、感動の涙でマスカラが濡れてパンダのような目になってしまうのが悩みだった。だが「ファイバーウィッグ」ならば、そんなことにはならずにすむ。また、化粧をしていてマスカラをうっかり顔につけてしまっても、乾いた後で軽くこすればすぐに取れる。最もありがたいのは、お湯で簡単に洗い流せることで、以前のようにメイク落としやマスカラ落としで時間をかけて落とす必要がない。メイク落としの時にマスカラが目に入って視界がぼやけるなどということもなくなったわけだ。

一本たった1500円の「ファイバーウィッグ」は、驚くほどまつげを長くできること、パンダ目にならないこと、まつげがよれたりしないこと、お湯で簡単に落とせることなど、わかりやすい特長によって大人気となっている。また、この商品と一緒に売り出された小型の仕上げ用マスカラ(一本1000円)も特徴的だ。まず大きいほうの「ファイバーウィッグで塗った後、この小型ブラシで目じりや下まつげを調整できる。また、まつげが短めの女性たちの悩みも解消された。

マスカラの濃さやカールを重視する人は、ぜひこの「ファイバーウィッグ」と他のマスカラを一緒に使ってみてほしい。効果が倍増することだろう。「ファイバーウィッグ」は2007 Yahoo! BEAUTYで「ベストコスメアワード 総合グランプリン&マスカラ部門第一位」を獲得した。美を愛する女性たちの要望が高まるにつれて、「ファイバーウィッグ」もますます人気が高まることだろう。(徐亭亭執筆)

(C)2008 dejavu Fiberwig Imju Corporation.

ファイバーウィッグ公式サイト http://www.fiberwig.jp/

地下鉄「副都心線」開通

今月14日、埼玉県和光市から乗り換えなしで池袋、渋谷、新宿に直接行くことできる、便利な地下鉄の新路線「副都心線」が開通した。

正式名称は「東京メトロ副都心線」。全線で16駅あり、そのうち7駅が新設され、9駅が有楽町線と併用している。路線図のラインカラーは「ブラウン」、路線記号は頭文字をとって「F」となった。車両は新型の「10000系」で、池袋から渋谷までを最速11分で結ぶ。

新しい地下鉄路線となった「副都心線」は、新技術による安全性と利便性がいたるところに見られる。また、沿線エリアの文化と芸術を融合した試み、12人のアーティストに、池袋から渋谷までの8つの駅に飾るための、14枚もの大型壁画作品の制作を依頼した。参加したアーティストは、現代美術家の山口晃や中山ダイスケ、書道家の武田双雲、版画家の山本容子らで、作品はどれも「活力」がテーマ。それぞれの駅では、そのエリアの文化や歴史を結びつけ、陶磁、金属、彩色ガラスなどの様々な材質を用いて、各駅独自の「活力」を表現している。

「副都心線」の開通によって乗客の一部が分散し、JRなどでのラッシュ時の混雑がある程度改善される。また、明治通りの地下に位置する新しい渋谷駅によって、明治通りの道路渋滞も緩和すると予想されている。

また、新路線と新駅の開設に伴って、沿線のショッピング街がますます発展していき、新しいビジネスエリアも形成されると見られる。例えば、芸術的な雰囲気が漂う北参道、学生向けの食堂が集まる西早稲田があり、昭和の雰囲気を味わうなら雑司が谷界隈の散歩、異国の料理を楽しむなら東新宿がベストチョイスである。

2012年には、副都心線と東急東横線の乗り入れが実現する。埼玉県から乗り換えなしで横浜まで行けるようになる予定で、その期待は大きい。(今週の「東京写真日記」をご参照)

(C)2008 Tokyo Metro Co., Ltd.

東京メトロ副都心線公式サイト http://www.tokyometro.jp/fukutoshin/index.html

新幹線の技術を生かした「酸素カプセル」を体験!

体内に酸素を取り込む「酸素セラピー」というと、プロスポーツ選手がケガの回復などに使うカプセルのイメージが強いが、最近、これが一般での利用も増えている。そこで今回、川崎重工グループが開発したリラクゼーション・エア・カプセル「ドリームプラス」(Relu.X.Air Dream-Plus)を体験してみた。
 
このカプセルは、水深3mに沈んでいる状態の1.3気圧を約40分間維持することで、気分爽快、リラックス効果が出るという。しかも大きな特徴は、川崎重工が製造する新幹線などの技術が生かされていること。例えば、スライドドアが新幹線のドアのように「スー」と閉まり「グィッ」としっかり密閉されることで、気圧が体全体に行き渡る。また本体はスチール製で、その頑丈さと安全性には潜水艦などのノウハウが注ぎ込まれており、もともと医療用酸素治療器でも国内トップシェアを誇るというから、まさに最先端のテクノロジーを集めたカプセルといえる。

早速、カプセルに入って寝転がってみたが、開口部が広いために圧迫感はない。運転が始まると「ゴォー」という音とともに耳が張ってきて、まるで飛行機の離陸時のよう。それでも「耳抜き」(支援機能あり)にも音にもすぐに慣れ、あっという間に時間が経った。

そしてカプセルを出て歩き出すと、なんだか体が軽い。さらに一夜明けると、朝から頭がスッキリして仕事にすぐ集中でき、肩こりもなくなるなど、日ごろの運動不足や疲労から一気に体が蘇ったような気がした。たった40分で、心身ともにこんなにリフレッシュできるのは本当におすすめだ。
 
この「ドリームプラス」は現在、プロ野球・楽天イーグルスやJリーグ・ヴィッセル神戸のほか、全国の整骨院などで導入されている。また、東京や神戸などの体験ルーム、全国各地でも随時、体験会が開かれている。(飾磨亜紀執筆)
(C)2008 KAWASAKI MOTORS CORPORATION JAPAN

「Dream-Plus」公式サイト http://www.dream-plus.jp/
 川崎重工公式サイト http://www.khi.co.jp/(日・英・中)

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東京写真日記
【photo by Kazuhiro Matsumoto】
来週のイベント

6/20(金) 「シュウ ウエムラ展 〜25年目の開放〜」

6/21(土) 「青春のロシア・アヴァンギャルド」

6/22(日) 「Peace Music Festa! from 辺野古 '08」

6/23(月) 「増田 佳子展」 なびす画廊

6/24(火) 歴史を彩るメニュー×現代のアーティスト達

6/25(水) 「オルネとプリザーブド・新たなる輝き」 

6/26(木) 写真展「2008中国」 東京国際フォーラム

交流の広場

→六月一日から、中国国内の各大手スーパーでレジ袋が有料になりました。今エコバッグがすごく流行っていますが、私はどれもデザインがやぼったいと思います。【厦門 李明浩

←環境保護は流行を追う種類のものではないと思います。この間ネット上で、「日本の創意溢れるエコバッグ」についてのブログを読みましたが、評価する気持ちにはなれませんでした。とても表面的で「エコ」の意義を体現していないし、素材がありきたりでクリエイティブではなかったからです。本メルマガでは、「環境保護」のコーナーを加えて、日本の環境保護の真の姿をお伝えする予定です。

→最近、秋葉原での殺人事件に続いて、東北地方ではマグニチュード7.2の大地震が起こりましたが、中国国内にいても数時間後にはニュースを知ることができました。このメルマガも、報道のスピードを上げてほしいです。【佳木斯 秦江

←流行とタイムリーな報道は、永遠に矛盾対立すると共に、互いに補い合う概念でもあります。グローバル化した現代にあって流行情報が新鮮さを失うということは、読者をなくすことを意味します。この点で、国内外の多くの週刊誌が魅力を保ち続けていることには、大いに学ぶべきところがあります。

→こんにちは、また来ましたよ!もうすぐ「8周年」ですね。今度もAIBOがメルマガに登場するのでしょうか?【オーストラリア 孤独的牧羊人

←いつも我々を覚えていてくださって、ありがとうございます。7月8日は、日本の流行情報を中国語で伝え始めてから8周年記念日に当たります。我々はこのメールマガジンをさらにバージョンアップして、ますます面白くしていきたいと思います。ご期待ください。

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ALAYA

嵐のアジアツアー

人気グループの嵐が、年内に東京、台北、ソウル、上海のアジアの四大都市で8ステージのコンサートを行うことになった。この大型アジアツアーの皮切りとして、まず東京の国立競技場で単独コンサートを開催するが、これはSMAP、DREAMS COME TRUEに続く快挙だ。現在嵐は、日本各地の5大ドームツアーを行っている真最中だ。

今回の嵐のツアーのタイトルは、「ARASHI AROUND ASIA 2008」である。嵐のアジアツアーは2006年以来2回目で、前回はソウルと台北の2都市で6回の公演を行い、合計全部で4万人のファンを集めた。今回のツアーでの観客数は、その4倍の17万3000人ほどになると予想されている。特に上海公演は、これまで海外27か所でコンサートを行った嵐にとっても、ジャニーズ事務所にとっても、初の開催地となる。

二宮和也は興奮して、「上海公演はジャニーズ事務所にとっても重要な冒険。ファンたちを失望させないようにがんばる。」と語り、松本潤は自分の体験から、映画の撮影で香港に行った時に非常に歓迎され、「嵐にコンサートを開きに来てほしい」という要望が盛んに寄せられたことを語った。相葉雅紀は国立競技場の芝生を触ったり、トラックを走ったりして、大舞台に立つ感触を確かめた。また櫻井翔は将来への期待を胸に秘めて、「これを契機にしてもっと成長したい」と語った。大きなイベントであるアジアツアーを前にして、嵐のメンバーたちはやる気満々だ。

近ごろ、嵐はグループ活動だけでなく、個人でも様々な分野で大活躍している。松本潤は映画「隠し砦の三悪人」に主演し、「花より男子/ファイナル」も先月末に公開になった。また櫻井翔は、日本テレビの五輪キャスターに選ばれた。シングル「A・RA・SHI」でデビューしてからすでに9年が経ち、10周年に向けて奮闘する中で、嵐のアジアツアーは大きな意義を持つに違いない。

嵐公式サイト http://www.j-storm.co.jp/arashi/

ファッションSNSの「プーペガール」

女性の参加者が98%を占め、運営開始後わずか一年で会員が8万人を超え、一ヶ月の閲覧数が6000万に達し、一日に一ユーザー平均で200ページビューという、今最も注目を集めるサイトが、ファッションSNSの「プーペガール」である。

「プーぺ」とはフランス語で「人形」という意味である。サイト上で仮想の人形を手に入れて、ファッションセンスを生かして人形の着せ替えをし、自分の着こなしを発信する。また、ネット上に自分の日常用品の写真を投稿し、ランキングに参加したりポイントを得たりする。(すごく面白そうでしょう?さあ、登録して参加してみましょう!)

まずEメールを入力し、「プーペガール」から招待状をもらったら登録が完了する。次に、自分の服や化粧品、アクセサリー、バッグなどの写真を撮り、タイプやブランドに分けて投稿し、自分の評価を書く。するとポイントがもらえる。他のサイトと違っているのは、「プーペガール」のポイントがリボンで表示されることだ。リボンはこのサイトで流通する貨幣で、自分の分身の人形のためのものを買うことができる。若い女性たちが興奮して「リボンはいくつになった?」と話し合っているのを聞いても、それは聞き間違えではないからご安心を(笑)。

写真の投稿は、リボンをもらうためでもあり、自分の個性を発表する絶好の機会でもある。そこで「プーペガール」に参加する多くの女性たちは、自分の最も自慢の品物を選んで発表する。ポイントがほしいというだけでセンスの悪いものを投稿しては、かっこよくないのである。

商品が豊富な現代社会にあって、多くの女性たちは自分でも数え切れないほどの服や小物を持っている。だが女性たちは、もはや自分を愛してくれる人のためにおしゃれをするのではない。彼女たちは独立心と自信を持ち、美しいものを追求し、ファッションの楽しみを享受する。まさにそれゆえ、ファッションはますます個性的で個人的なものになる。つまり現代女性にとって、ファッションは「独り言」のような「自己満足」的なものになり、楽しくはあるが、ちょっと寂しいものでもあるのだ。 「プーペ ガール」

が成功したのは、おそらく女性たちが喜びを他人と共有したい気持ちや、他人に注目されたい気持ちをつかんで、そのためのプラットフォームを作り出したことにあるのだろう。彼女たちは、自分が大好きなものを多くの人に見てもらったり、他人の持ち物の写真を見て流行情報を得たり、趣味の合う友達や手本にする対象を探したり、日々の気持ちに従って分身の着せ替えをしたりするのである。

「プーペガール」では、友達を得ることよりも、自分の投稿した写真が注目を集めたり、分身の服装でポイントを集めたりすることこそが王道である。「プーペガール」の人気者になりたければ、ファッションセンスを磨かなければならない。あるいは、ここでセンスを盗み取って現実生活で活用するのもよい。すばらしいことに、「プーペガール」の多くのページは英語も中国語も入力できる。ファッションセンスに優れた華人女性たちが、すでにここで頭角を現しているのである。(劉詩音執筆)

(C)2008 poupeegirl. inc.

プーペガール公式サイト http://pupe.jp/

道路工事をしているわけでもないのに、突然魔女の帽子のような形のプラスチックの標識が現れた。三角形の標識には、「頭上注意」という、日本人でも華人でも一目瞭然の言葉が書いてある。それで頭上を見上げてみると、ビルのガラス窓に青空と白い雲が映っているだけで、特に「注意」すべきものも見つからない。おかしいなと思っていると、上の方からロープのついた板が現れて、人影が滑るように降りてくる。まるで空から奇襲兵が降りてくるようなこのシーンは、映画撮影現場ではない。これこそ、日本の特殊な職業である「ビルの窓拭き」たちの日常の仕事風景なのだ。
 
高層ビルは、現代都市の繁栄の象徴である。その窓が汚れっぱなしだったら、風景は美しくなくなってしまうだろう。そこで日本の「窓拭き」たちは、通常少なくとも3ヶ月、長い場合は2年もの間、実地の職業訓練を受ける。勇気があるというだけでは、この重要な仕事は任せられないのだ。ガラスの微妙な感触や、布に含ませる水の量、そしてワイパーを使う技術など、すべてを体得する必要があり、もちろん風でブランコのように揺れ動く中でバランスも保たなければならない。超高層ビルの窓ガラス清掃は、実に味気なく面倒な仕事だ。ゴンドラを屋上から吊り下げて、一ヶ月かけてビルの周りを一周する。一周まわった時には、先月拭いたガラスはすでに汚れており、また最初から拭かなければならない。こうして永遠の循環が続くのだ。
 
ビルの窓拭きは、想像しただけでぞっとするような職業だが、尊敬に値する職業でもある。歌手の宇多田ヒカルが子供のころに最も憧れたのが、高層ビルの窓拭きだったそうだ。倉木麻衣は、一生懸命窓を拭く人を見て非常に感動し、「翌日に筋肉痛にならないかしら」と心配したという。実は窓拭きをする人々には、自慢の秘密があるのだ。それは、普通の人が上れない高いところに上るという特権である。様々な高層ビルの上から都市の風景や人々の生活を眺めて、すべてを一望の下に収めるのは、さぞかし痛快なことだろう。

科学技術は急速に発達している。シンガポールでは、新型の高層ビル自動窓拭き器を開発し、掃除人が現場に行かなくても、コンピュータで水蒸気窓拭き器を制御するだけでよいのだそうだ。もっとすごいのは、光触媒ガラスの登場だろう。外からガラス表面に光触媒膜をコーティングすれば、表面に付着した水が自動的に全体に広がって急速に乾燥し、汚れがつきにくくなるという。もしこれらの方法が普及したら、近い将来、窓拭きという職業自体が日本から消滅するだろう。
 
しかし私の心の中では、「空からの奇襲兵」のシーンがスパイ映画だけに登場するものであってほしくはなく、未来の都市に林立する摩天楼にも、欠かせない「守護神」として位置づけたいと思っている。
 
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