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タイトル:Daily Drama Express 2008/04/24 ラスト・フレンド (3)  2008/06/16


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2008/04/24 (Thu) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 木曜日の連続ドラマ
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タイトル ラスト・フレンズ
局  名 フジテレビ系
放映日時 木曜22時
キャスト 藍田美知留(長澤まさみ)
 岸本瑠可(上野樹里)
 水島タケル(瑛太)
 滝川エリ(水川あさみ)
 及川宗佑(錦戸亮)
 小倉友彦(山崎樹範)
  平塚令奈(西原亜希)
 藍田千夏(倍賞美津子)
脚  本 浅野妙子
主題歌  「Prisoner Of Love」宇多田ヒカル(EMIミュージック・ジャパン)

あらすじ  第3話 命を削る想い

  −− もしわたしに、人の心を知る能力が有れば、あの恐ろしい
死を防ぐことができたのだろうか?

 水島タケル(瑛太)は瑠可の父・修治(平田満)に、瑠可の戻りが
遅いので、ちょっと見てくると言って、廊下に出る。

 タケルは、廊下に放り出されていた松葉杖を見て、焦る。

 −− 瑠可、今思えば、あれは虫の知らせだったんだな。初めて見
たキミの真剣な顔。キミは傷ついた身体で必死に守ろうとした。(タ
ケル)

 タケルが慌てて及川宗佑(錦戸亮)を止める。

 どうして藍田美知留(長澤まさみ)に暴力を振るうんだと問う瑠可
に、宗佑は暴力なんて振るっていない。ふざけていたら、椅子を倒し
ちゃって.....と言う。

 瑠可は怒って、あれはどう見たって暴力だろう。美知留はどう思う
のだ、と美知留に問う。

 瑠可と宗佑の顔を交互に見ていた美知留は、やがて、単にふざけて
いてと、宗佑の話に合わせる。

 そこに瑠可とタケルの戻りが遅いのを心配した修治がやってくる。

 瑠可は面倒になるなと感じて、何でもない。転んじゃったら、みん
なが助けてくれた、と言う。


 病院からの帰り道、美知留は早く帰れなくてごめんなさい。でも怪
我している友達を放っておけなくて.....と謝る。
 だが宗佑は、美知留の言葉をまともに聞かず、もう瑠可とは会うな
と、一方的に言う。


 退院する瑠可。
 心配する修治に、怪我はもう大丈夫。これからリハビリ頑張って、
早く練習に復帰しなければ、と瑠可。

 心配そうに瑠可を見つめる修治に、瑠可は子供の時の話をする。木
から落ちて手首を骨折してしまった。でも治ってまた一ヶ月で、同じ
木に登っても、修治は心配そうにオロオロするだけで、止めはしなか
ったと言う。
 修治は、止めても止めないだろう、と言う。


 シェアハウスに戻った瑠可は、美知留が宗佑からDVを受けている
ようだという。
 驚く一同。
 タケルも見た、と言う。直接その現場を見たわけではないが、宗佑
が椅子を振り上げているところを見た。あれはどう見たって、暴力を
振るったあとだ、と言う。
 理由は何だろう、という問いに、「帰るのが遅いとか、何とか」と
瑠可。

 小倉友彦(山崎樹範)は、そんな理由だけで女性を殴れてしまう男
がむしろうらやましい。自分は恐れ多くて、奥さんに手なんて挙げら
れない、と言う。
 タケルは、暴力を振るう側の心の傷は深い、と言う。

 滝川エリ(水川あさみ)に、「何コメンテーターみたいなこと言っ
て、まとめてんだよ」と突っ込まれるタケル。


 事務所のような所へ行くタケル。机の上には、白幡優子という人か
らの宅配便の包み。

 やがて、優子自身からタケルへの電話。牡蛎を調理したものを送っ
た、と言う。
 それに対してタケルは、もう宅配便も電話も無しにしてくれ。優子
には今は夫も子供もいるんだろう。もう自分には構わないで放ってお
いてくれと言うと、電話を切る。
 そして宅配便を包みも解かず、ゴミ箱に捨てる。

 −− 瑠可、オレはいつかお前に話せるのかな?オレが子供の時に
負った傷のことを。(タケル)


 美知留は、お客様からの評判もいい。平塚令奈(西原亜希)は、美
知留がかわいいから、お客が付くのであって、技術はまだまだ。でも、
これから指名を少しずつ増やしてあげる、と言う。
 素直に礼を言う美知留。

 そこに瑠可がやってきて、美知留に話せないかと聞く。
 美知留は少し待っていてくれれば、もうすぐお昼だからと答える。

 瑠可は美知留をパスタ屋に連れて行き、美知留はオイシイと喜ぶ。

 瑠可は食べずに、美知留が食べているところを見守りながら、宗佑
にいつもあんな風に暴力を振るわれているのかと問う。
 美知留は、宗佑は優しい、と言う。
 瑠可は、美知留の父親もよく酒を飲んでは、母・藍田千夏(倍賞美
津子)に暴力を振るっていただろう。ああいう暴力を振るうのが簡単
に治らないのも知っているだろう、と言う。

 でも、美知留は宗佑は父親とは違う、と言う。宗佑のことを知らな
いで、口を出さないで。今まで誰も自分を愛してはくれなかったけれ
ど、宗佑は違う。美知留のことを愛してくれた、と。
 もうそれ以上の言葉を失ってしまった瑠可。


 瑠可はモトクロスの練習に復帰する。
 ヘルメットをかぶるが、いろいろ考えてしまい、なかなか練習を始
められない。

 やがて吹っ切って、ヘルメットをかぶる。

 −− もう止めよう、あなたのことを考えるのは。あなたのことを
これ以上心配するのは。どうしようもない、愛されたことがないなん
て言われちゃ。(瑠可)

 練習が終わり、瑠可はコーチに、男と女の走り方が違うとつぶやく。
 コーチは、瑠可のベストタイムが1分50秒。それに対して、男性
の平均タイムは1分48秒。その違いは筋力から来ているという。
 それを言ったらおしまいでしょと笑う瑠可に、コーチは丁度いい機
会だから、基礎体力をつけるよう言う。

 バイトでバイクのメンテナンスをしている瑠可。

 やがて女子更衣室に入ると、シャツを脱ぎ、下着も取って、上半身
裸になる。

 着替えた瑠可が更衣室から出てくると、その後ろ姿をじっと見てい
る人物−−宗佑だった。


 次々と仕事をこなしていく美知留。ふと外を見ると、また前の道に
宗佑が立っている。

 相変わらず、令奈の意地悪は続く。

 美知留は仕事が終わって慌てて外へ飛び出すが、もう宗佑はいない。

 急いで帰った美知留が、インターフォンでかぎ持って出るのを忘れ
たので、開けてくれと言うと、開けない、と宗佑。自分を待たせたバ
ツだと言う。

 ドアの脇に座り込む美知留。


 やがてドアが開く。
 美知留が宗佑の手首の内側を見ると、3カ所のやけどのあと。
 美知留がどうしたのかと聞くと、美知留を待っている間にタバコを
3本吸った、と宗佑。そして明日からはきちんと約束の時間に帰って
くるように言う。


 出勤した美知留は店長に、定時で上がらせて欲しいと頼む。
 店長は少しほめるとすぐ、つけあがる。もう半年働いているのだか
ら、この仕事が定時に上がれないことぐらいよく知っているだろう。
美知留は骨惜しみしない子だと見込んだが、見込み違いだった、と言
う。

 美知留に指名客がある。男性客だった。
 美知留は、店の前の道を見て、宗佑がいないことを確かめると、そ
の男性の希望を聞く。


 美知留が帰宅すると、宗佑はすでに食事を用意して待っていた。
 美知留は、宗佑は公務員で、定時に帰れるのだから、先に食べてい
てくれてもいいのに、と言う。
 宗佑は、美知留と食べるとオイシイから、と言う。そして約束、守
っているよねと聞く。

 美知留は男性の髪は切っていないと言う。でも、悪戯心を出して、
もし切っていたら?と聞く。
 宗佑は顔色を変えて、「切ったのか!?」と、美知留を問い詰める。
 髪をつかんで詰問する宗佑に美知留は、「切っちゃ悪いの?仕事な
んだよ。男のお客さんも来るんだよ」と抵抗する。

 宗佑はそのまま美知留の髪をつかんで、美知留の身体を床に倒す。
そして男の客と自分と、どちらが大切なんだと問う。
 「宗佑だよ」と美知留。そして宗佑の腰に手を回そうとする。

 宗佑は、その美知留の身体を床に倒し、二度と男の髪は切るなと命
じる。
 床に倒れたミチルの目尻を、涙が流れていく。


 タケルがトラックに荷物を積んで、シェアハウスに引っ越してくる。
 玄関のドアを叩いても反応が無く、恐る恐る中へ入ると、歓迎のク
ラッカー。

 今晩はタケルの歓迎会。
 タケルはただひたすら、「ありがとう」と言う。「ありがとうとし
か、言いようがない」と。

 タケルはビールをマイカップに注いで欲しいと取り出す。あの修理
したマグカップだ。
 瑠可が嫌がる。色違いでお揃いになってしまう、と。瑠可が買おう
としたときは、その形しかなかったのだ。
 タケルは、瑠可のことを異性とは思っていないかのように、「気に
するな」と瑠可の膝をポンと叩く。

 友彦がすねる。自分の時には、歓迎会はなかった、と。
 エリが、友彦はすぐ奥さんのいる実家に戻るんでしょ、と言う。
 友彦は、『実家』という言い方が、もうすでにイヤだ。こんな風に、
みんなで集まって楽しいのは初めてだから。ずっとここら住んじゃお
うかな、と言う。独り暮らしが長かったし、結婚当初から、すでに奥
さんとぎくしゃくしていたので、すれ違いだったから、と。

 ビールを飲んで盛り上がったエリと友彦は、カラオケで『いとしの
エリー』を歌い、盛り上がる。

 その喧噪を抜け出すかのように、ベランダで携帯に登録した美知留
のアドレスをそっと見ている瑠可。
 そこにタケルが来て、瑠可の飲んでいるのはウーロン茶か?と聞く。
 傷が治るまでは、と瑠可。


 美知留は、宗佑と枕を並べて寝ている。
 携帯が着信しているのに気付き、表示を見ると、瑠可から。


 瑠可はタケルに文句を言う。なんで勝手に美知留に電話したのだ、
と。
 タケルは、考えているぐらいなら、サッサと電話した方がいいと言
う。
 瑠可は、美知留から電話を掛けてくると迷惑だと言われていると言
う。

 すると今度は瑠可の携帯に、美知留からの着信。

 美知留はベッドルームを抜け出し、廊下から宗佑の寝顔を見ながら
電話している。
 会いたい、という美知留に、これから会おう、と瑠可。

 美知留がマンションの前で待っていると、瑠可はタケルの運転する
トラックでやってくる。トラックは荷物を下ろしたあと。そのトラッ
クはタケルが引っ越しのために友達から借りてきたものだった。

 瑠可はとりあえず美知留に乗るよう言う。
 タケルはどうしても美知留を連れて行きたかったところへ向かって、
トラックを走らせる。

 目的地の海岸に着く。そこからは対岸の都会の灯りがまぶしい。

 3人並んで眺めていたが、程なくタケルは寒いからと、1人トラッ
クの運転席に戻る。
 「あいつ、へたれだな」と瑠可。

 瑠可は、美知留は宗佑とうまくいっているのか、と聞く。喧嘩して
いないか、と。
 頷く美知留。
 それならいい、と瑠可。好きなことに打ち込めるのはいいことだ。
瑠可にとって好きなことはバイクだから、たとえバイクで怪我をして
も後悔はしない。お父さん、いやオヤジも、そんな瑠可のことを理解
してくれているから、バイクを止めろとはいわない。美知留も、好き
で選んだのなら、弱音は吐くな、と励ます。
 美知留は、これからも友達でいてくれるよねと聞き、頷く瑠可。

 マンションに戻った美知留は、そっと宗佑の寝ている隣に、身体を
滑り込ませる。

 −− ごめん、宗佑。わたしの人生に宝物に二つある。瑠可と宗佑。
わたしはその宝物を二つとも大切にしようとしていた。少なくとも、
あの時はまだ。


 キッチンで1人コーヒーを飲んでいるタケル。

 そこに瑠可が起きてくる。
 タケルは、コーヒーが入っていると言って、瑠可のカップに注ぐ。
 なんで家出までバーテンやってるんだ、と瑠可。
 リビングも、飲んだ翌日とは思えないほど、片付いている。
 タケルは、早く目が覚めちゃって.....と。

 友彦が起きてくる。
 続いてエリも。

 瑠可とタケルは、友彦がエリの部屋から出てきたことに気付く。
 エリは、酔うと男の人の肩に寄りかかりたくなる。気付いたらそう
なっていた、と言う。

 そんなこと、絶対にないと言う瑠可に対して、それは性格の違い、
の一言で片付けるエリ。

 友彦はエリに、瑠可とタケルのように、ペアカップにしよう、と言
う。
 それだけはイヤ、とエリ。
 友彦は、仕事の帰り買ってきてみるから、それを見てから決めて欲
しい、と粘る。


 朝、出勤する宗佑を見送る美知留。
 宗佑は、「約束を守れるよな」と念を押す。
 頷く美知留。


 美容室に出た美知留は、店長に男性のお客様にはつけないで欲しい
と頼む。
 店長はそんなこと、できない。でも、そうしたいのなら、もう一切
お客様には付かなくていい、と言う。

 美知留は裏方仕事をする。

 閉店時刻を回り、美知留は人形の頭をセットして、カットの練習を
始めようとする。
 すると店長は、美知留はカットの練習をする必要は無い。棚の上を
拭いたら、さっさと帰るように言う。


 シェアハウスでは、リビングで、4人でババ抜きに興じていた。
 エリは、明日8時からのフライトなのに、こんな時間まで熱中して
しまうとは思わなかった、と言う。
 タケルが、それなら、立って寝ていても気付かれないように、まぶ
たに目を描いてやる、と言う。
 一同、大笑い。


 その頃美知留は、1人そっと高校の卒業アルバムを見ていた。そし
てアルバムの瑠可の顔と名前が黒く塗りつぶされていることに気付き、
びっくりする。

 その美知留の様子をドアの隙間から見ていた宗佑。

 美知留は宗佑に気付き、瑠可を黒く塗りつぶしたことの文句を言う。
いろいろ宗佑の言うとおりに我慢してきたけれども、友達のことをこ
んなことをするのは許せない、と。

 宗佑は、瑠可は危険だから会ってはいけない、と言う。
 美知留は、女友達まで、どうして制限するの?と聞く。

 宗佑は、瑠可が美知留を見る目は、女の目ではない。男の目だとい
う。
 美知留は、宗佑の言っていることが理解できないと講義する。「わ
たしの瑠可を悪く言うのはやめて!」と叫ぶ。

 宗佑は、「『わたしの瑠可』って言ったな」と言うと、美知留の頬
を叩く。ゆうべもどこか行っていたよな、と。

 もうゲームをお開きにしようとしたとき、シェアハウスの玄関がガ
タンと鳴る。
 瑠可が玄関を見に行く。

 すると、顔を腫らし、血を流した美知留がいて、瑠可に倒れかかる。

 続けて玄関にやってきたタケルも驚き、美知留に駆け寄る。
 その光景を見たエリと友彦も顔を引きつらせる。

 −− 瑠可、キミはあの時、心に決めたんだな。これから先、何が
あっても命を賭けて美知留を守るって。(タケル)


寸  評  遂に、宗佑は痕が残るほどのDVを行い、美知留は瑠可に助けを
求めました。
 美知留がこのまま宗佑の暴力にさらされ続けることに対する歯止め
になったのが、瑠可の存在。美知留の環境は、両親が頼れる存在では
なく、兄弟もいないので、瑠可の存在は重要ですね。

 シェアハウスという存在ですが、ドラマの中ではたびたび出てきま
すが、雑誌の記事で見ると、実際に増えているらしいですね。
 昔は寮と言えば、仕方なく入るものだったのが、企業の経費節減で、
どんどん企業の寮が減り、今度は逆に、民間の寮が出来、ここに入る
人が増えているとか。
 でも、わたし自身で考えると、人恋しい気分の時は確かに楽しいか
も知れませんが、いつも人と一緒というのは、それはそれで気を使っ
て疲れそうですね。

 そういえば『瑠可』という名前、天使のルカと関係があるのでしょ
うか?

執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 鳴り物入りで始まった『CHANCE』ですが、見ていて思うのは、結局ド
ラマで造形する地位の高い人の描き方って、こういうパターンなんだな、と感
じてしまいました。
 偉人伝みたいなものや、時代劇は別として、総理大臣だろうが、大企業の幹
部だろうが、描かれる場面は、小さい事件ですよね。
 もちろん、ダム建設による弊害(実際には、長良川の堰とか、有明海埋め立
てなどなのかもしれませんが)は、大きいし、国の責任が問われています。
 でも、それだけに没頭していていいのでしょうか?総理は寝ずに読んでいて
−−とありますが、総理大臣には一国の危機管理の責任もあります。その寝不
足の時に、一大事が起きて、正しい指揮が執れるでしょうか?
 ドラマの中だから問題が起きずに済んでいますが、現実離れしていますね。
 キムタクが総理になるまでに紆余曲折があるのかと思ったら、あっという間
に総理大臣。これから傀儡政権かと思ったら、実力派、ということになるのか
もしれませんが、全何回でまとめるのでしょうか?(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
e-mail:info@j-drama.tv
url   :http://www.j-drama.tv/
ID  :MM3E195F16414CD 
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