メルマガ:日刊ドラマ速報
タイトル:Daily Drama Express 2008/05/24 ごくせん (6)  2008/06/05


===================================================== 発行部数   26 ==
                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2008/05/24 (Sat) ☆☆
======================================================================

== 目次 ==============================================================
  1.土曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
======================================================================

----------------------------------------------------------------------
1. 土曜日の連続ドラマ
----------------------------------------------------------------------
タイトル ごくせん
局  名 日本テレビ
放映日時 土曜21時
キャスト 山口久美子(仲間由紀恵)
 猿渡五郎(生瀬勝久)
 緒方大和(高木雄也)(「高」は本当は中がはしご状の漢字)
 風間 廉(三浦春馬)
 本城健吾(石黒英雄)
 市村力哉(中間淳太)
 倉木 悟(桐山照史)
 神谷俊輔(三浦翔平)
 夏目誠一(小泉孝太郎)
 鷹野 葵(平山あや )
 鮎川さくら(星野亜希)
 牛島豊作(佐藤二朗)
 鳩山康彦(魁三太郎)
 鶴岡圭介(石井康太)
 熊井輝夫(脇 知弘)
 朝倉てつ(金子 賢)
 若松弘三(阿南健治)
 達川ミノル(大江戸一家)  内山信二 
 菅原 誠(両國 宏)
 馬場正義(東 幹久)
 赤城遼子(江波杏子)
 黒田龍一郎(宇津井健)
原作   『ごくせん』森本梢子(集英社YOUコミックス)
脚本   江頭美智留 
 横田理恵
  松田裕子
主題歌  「虹」 Aqua Timez (EPICレコード)

あらすじ 第6話「初恋…大切な人を守りぬけ」

 噴水のある公園のベンチで、久美子(仲間由紀恵)は夏目(小泉孝
太郎)と隣り合って座っていた。
 夏目は緊張気味の表情をしていた。
「なんでしょう、お話って」
 久美子うつむき気味に尋ねた。
「あの、僕実は……」
「は、はい」
 これってもしや、久美子の胸は高鳴った。
 なのに、最高潮のところで、久美子はてつ(金子賢)に起こされて
しまってがっくり来てしまった。

 中間テストも終わり夏休みに向けて気が緩んでくるころです、猿渡
教頭(生瀬勝久)はいっそうの指導をお願いしますと指示した。もち
ろん特に3Dは、と付け加えて。

 3Dでは俊輔(三浦翔平)が合コンをゲットしてきたので、クラス
中大いに盛り上がっていた。そんな中悟(桐山照史(B.A.D.))だけ
がパスだと言う。1人ニヤニヤして、何を言っても上の空という感じ
だ。

 様子がおかしいと思った大和(高木雄也(Hey!Say!JUMP))や廉
(三浦春馬)は悟の後をつけた。悟がやって来たのは夏目の病院だっ
た。悟はカンファレンスにいた藤村早希(小嶋陽菜)という女の子と
会っていた。おいおい、と大和や廉はすぐさま間に入ってきた。

 悟は少し不機嫌な顔をしつつも、幸せそうな顔をしっぱなしだった。
聞けば1週間前悟が風邪をひいてやって来たときに出会ったという。
同じ年代で話も合い、それからというものの悟は毎日のように早希に
会いに来ていたのだった。
「なるほどねえ」
 夏目が学校に忘れていった「ロミオとジュリエット」を届けに来た
久美子も興味津々だ。

 数日後、すごく天気がいいからどっかに行きたいと悟は早希に言わ
れて、一緒に出かけることになった。病気のことが気になったものの、
早希にせがまれて悟は出発した。UFOキャッチャー、プリクラに付
き添い、早希は楽しそうだった。長い療養で早希は退屈な日々を送っ
ていた。進級もできず、いつ治るかも判らない。 いっそ高校を辞め
てしまおうかとも思っていた。
「俺もそう思ったことあったけど、今はこの前の仲間と変なセンコー
と結構楽しいんや」
「ありがとう」
 励まされて、早希はニコッとした。
「それじゃ、帰ろうか」
 悟はそう言って病院へ戻ろうとしたが、急に早希は苦しそうにうず
くまってしまった。

 早希はすぐさま病院へ戻され、夏目の手当てを受けた。早希は心臓
の病気で久しぶりの外出で疲れが出てしまっただけだから大丈夫と夏
目は説明した。
 だが、早希の父親の怒りはすさまじく、警察に届け出そうとした。
早希が止めたためそれは思いとどまったが、学校には厳罰に処するよ
うにと強く言ってきた。
「クラは彼女のためを思ってしたんだぞ!」
 納得のいかない大和や廉は口々に叫んだ。
「娘のためを思うなら二度と会わないで欲しい」
 父親は不快感をあらわにして立ち去った。

 悟はショックが大きく学校を休んだ。早希が謝ろうと電話をかけて
きたが、悟はもうかけてくんなよと突っぱねた。
「かっこ悪いことしてんなよ!」
 久美子は厳しく言った。お前は彼女の力になってんだぞ!と久美子
は諭した。だが、悟はそう思うことができなかった。

 早希は思い悩み、病院を抜け出し、公園で会いたいと悟に言ってき
た。驚いた悟はすぐさま公園へ向かった。大和たちは久美子に連絡し、
後を追った。

 悟を待っていた早希はガラの悪い不良グループに絡まれてしまった。
そこへ到着した悟はすぐさま救助に入った。
「彼女に触るな!」
 悟は恐れることなく1人立ち向かったが、大勢を前に一方的にやら
れた。それでも悟は負けなかった。
「彼女に指一本触れんじゃねえ!」
と早希を守り続けた。
 そこへ久美子と大和たちが到着、不良グループに立ち向かった。
「大切な人を守りたいというこいつの思いを踏みにじるのはあたしが
ゆるさねえぞ!」
 久美子は不良グループを蹴散らし、悟を救い出した。
「やっぱおれ、かっこ悪いな」
 悟は肩を落とした。
「かっこよかったよ。たった1人で立ち向かって彼女を守ろうとした
んだ。かっこいいじゃないか」
 久美子は静かに言った。

 事情を聞いた早希の父親は厳しい表情を崩さなかった。
「お父さん、倉木くんは悪くないよ」
 早希は懸命に訴えた。悟に会ってから病気を治そうという気持ちが
強くなったことも話した。
「こいつは未熟者ですが、人を思う気持ちはきちんと持ってます。見
た目や言葉遣いでなく倉木本人を見てやってください。お願いします」
「……身体張って早希を守ってくれたのか、ありがとう」
 父親は悟を認め、お礼を言った。

 それから少しして早希は父親の転勤で福岡に行くことになった。久
美子や悟、3Dの生徒たちは見送りに来た。
「元気になったらまた遊びに連れて行ってくれる?」
「ああ、頑張れよ」
 悟は泣きそうな気持ちを抑えて答えた。
「青春だねえ」
 ほのぼのとした気持ちになった久美子は思わずそうつぶやいた。
「本当ですね。いい生徒さんたちじゃないですか」
 不意に現れた夏目が言った。夏目も見送りに来たのだ。
「ええ、あたしの自慢の教え子たちですから」
 久美子は笑顔で答えた。
「おぉ〜、ヤンクミにも春かぁ」
 3Dの生徒たちは口々にはやし立てた。
「お、お前ら〜!」
 気恥ずかしくなった久美子は、3Dの生徒たちを追い回すのだった。


寸  評  今回の恋愛話もパート2に似たような話がありました。それと比
べるとキレイすぎたかなという気がします。今回は終始悟に悪いとこ
ろはない内容でした。
 パート2は卑怯な手を使って彼女の気を引こうとしたことがあって、
ヤンクミが一喝、その後身体を張って助けるという流れでした。それ
だけに身体を張って助けるのが汚名返上と彼女に対する強い思いが良
く伝わってきたのですが、今回のだとそこまでの強さはなかったよう
に思います。
 言うなれば、悟の方から誘い出して、病気で倒れても自分は悪くな
いと言い張っても良かったかなと。そこにヤンクミが一喝、罪滅ぼし
に身体を張るという流れであればごくせんらしくなったのではないか
と思うのです。もっともパート2とまったく同じ流れにするというの
も抵抗があるでしょうから少し変えたのかもしれませんが。

執 筆 者 けん()

----------------------------------------------------------------------
2. 編集後記
----------------------------------------------------------------------
 ごくせん論争が起きたという話を聞きました。不良を美化し、秀才を歪んで
いるように描いているのに問題があるのではないかということらしいです。こ
の点に関して、私はそもそも今シリーズのごくせんの演出やストーリー構成が
粗いのではないかと感じています。問題の回は、秀才高の生徒の間違った考え
方をヤンクミが叩きなおすという流れでした。しかしこの話のスポットは落ち
こぼれてしまったイッチーの劣等感に当てられるべきで、イッチーがコンプレ
ックスを乗りこえる姿を描くのがごくせんではなかったのではないかなと思い
ました。(けん)

======================================================================
発行元:ドラマ研究会
e-mail:info@j-drama.tv/
url   :http://www.j-drama.tv/
ID  :MM3E195F16414CD 
このメールマガジンは、メールマガジン[MailuX]を利用して発行しています。
(http://www.mailux.com/)
======================================================================

ブラウザの閉じるボタンで閉じてください。