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タイトル:Daily Drama Express 2008/04/26 ごくせん (2)  2008/05/14


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2008/04/26 (Sat) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.土曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 土曜日の連続ドラマ
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タイトル ごくせん
局  名 日本テレビ
放映日時 土曜21時
キャスト 山口久美子(仲間由紀恵)
 猿渡五郎(生瀬勝久)
 緒方大和(高木雄也)(「高」は本当は中がはしご状の漢字)
 風間 廉(三浦春馬)
 本城健吾(石黒英雄)
 市村力哉(中間淳太)
 倉木 悟(桐山照史)
 神谷俊輔(三浦翔平)
 夏目誠一(小泉孝太郎)
 鷹野 葵(平山あや )
 鮎川さくら(星野亜希)
 牛島豊作(佐藤二朗)
 鳩山康彦(魁三太郎)
 鶴岡圭介(石井康太)
 熊井輝夫(脇 知弘)
 朝倉てつ(金子 賢)
 若松弘三(阿南健治)
 達川ミノル(大江戸一家)  内山信二 
 菅原 誠(両國 宏)
 馬場正義(東 幹久)
 赤城遼子(江波杏子)
 黒田龍一郎(宇津井健)
原作   『ごくせん』森本梢子(集英社YOUコミックス)
脚本   江頭美智留 
 横田理恵
  松田裕子
主題歌  「虹」 Aqua Timez (EPICレコード)

あらすじ 第2話「お前らは今日から仲間だ!!」

 久美子(仲間由紀恵)は3Dの生徒たちに積極的に声をかけた。あ
んな連中でもきっと分かり合うことができる。そのためにはもっと中
に入り込んでいけなければなかなか打ち解けることができない。しか
し生徒たちはそんな久美子を「ウザイ」とまったく相手にしない。

 久美子はがっかりして職員室にやって来た。するとこの前出会った
運命の人がいた。
「ロミオ様!」
 久美子は驚いた。その人は夏目誠一(小泉孝太郎)という新しく来
た校医だった。久美子は『ロミオとジュリエット』のペーパーバック
を返しながら、独身であることを聞きだした。よしっ!内心にんまり
の久美子だったが、そこへ3Dで喧嘩騒ぎが起こったという連絡が入
る有様だった。

 3Dに必要なのは親睦と連帯感。そう思った久美子はクラス全員で
缶けり大会をやろうと提案した。缶けりは知恵と体力を駆使して鬼か
ら仲間を助けるゲーム、チームワークが問われる。ともに汗を流し、
熱い心をひとつにしようじゃないか!久美子は例のごとく熱く語り、
全員校庭に集合させたが、待てど暮らせど誰も来なかった。

 どこへ行ったのかと思っていると、クマ(脇知弘)がやって来て、
赤銅のガラの悪そうな連中が白金神社にいたと教えてくれた。

 駆けつけてみると、大和(高木雄也(Hey!Say!JUMP))と廉(三浦
春馬)がタイマンで赤銅を仕切る勝負をしようとしていた。3Dの生
徒たちは大和、廉それぞれの側に立ってはやし立てている。
「2人とも負けんなよ、思い切りやって燃えつきんだぞ!」
 久美子も叫んだ。
「何でお前がいんだよ」
「てか、普通とめんだろ」
 大和も廉も水を差されて、苦りきった顔をした。
「何言ってんだ。素手ごろの喧嘩なら止めないよ!」
 思い切り喧嘩すれば仲間になれる、それが久美子のモットーだ。
「とにかくあたしは止めないから」
 と久美子は興味津々だ。そこへ猿渡(生瀬勝久)から電話が入り、
白金神社で乱闘騒ぎがあることが警察に通報されたと言う。
「ヤバイ、お上がくるぞ、逃げろ!」
 とりあえず久美子たちは神社から逃げだした。久美子は廉と同じ方
へ逃げた。

「あいつと何か因縁でもあんのか?」
 久美子は聞いた。
「別に。けど売られた喧嘩は買わなきゃなめられんだろ」
「緒方は敵じゃない、わかってるだろ」
 久美子は廉に考え直させようとしたが、廉は無視して走り去ってし
まった。廉には小学校時代にいじめを受けたという辛い過去があった。
だから強くなければならないといつも思っていた。

 久美子は大和を探し出し、尋ねた。
「なんでそこまで喧嘩したがるんだ」
「喧嘩でしか1番になれねえからだよ。勉強も運動も1番になれねえ」
「1番になんかならなくたっていいだろ」
「きれいごと言ってんじゃねえよ!」 
 大和は激高した。1番にならなくていいとか言って、いつも順位を
つけてレッテルを貼ってきたのはセンコーじゃないか!大和は憎しみ
の眼差しを浮かべた。だが久美子は動じない。
「喧嘩で1番になりたいと言うお前だって同じだろう」
 だが大和は納得しなかった。

 思い悩む久美子に、龍一郎(宇津井健)はそうやって生徒さんたち
も自分の居場所を必死に探しているんだろうよと話した。

 警察沙汰になりそうになったとあって、赤城理事長(江波杏子)が
猿渡と久美子に報告を求めた。久美子は何もなかったと答えたが、赤
城理事長は納得しなかった。
「あたくしは30年以上高校の子どもたちを見てきました。たかが5、
6年そこいらのあなたよりも高校生の教育には熟知しているつもりで
す。悪い芽を摘み取るためには決して甘やかさず早い段階で厳しく臨
むことです」
 有無を言わせない強い口調で赤城理事長は指導の再徹底を求めた。

 大和は廉を呼び出し、決着をつけようとした。だが、廉はもう赤銅
を仕切るとかトップになるとには興味はないと言い出して立ち去ろう
とした。
「それじゃ意味がないんだよ」
 大和は廉を殴りつけた。
「かかってこいよ!」
 大和の挑発に廉は怒り、殴りかかってきた。双方殴る、蹴るの応酬
のうちに、地べたに落ちていた木の棒を掴み打ちかかろうとした。
「こんなとこで遊んでんじゃねえよ!」
 その場にかけつけた久美子が間に入った。
「タイマンは素手ごろでやるもんだ」
「素手だろうが、武器だろうが喧嘩は勝てばいいんだ」
「てめえ、この前は止めなかったじゃないか」
 大和も廉も久美子をにらみつけた。
「近頃のガキはまともに喧嘩もしたことなから加減を知らない。素手
で殴れば自分のこぶしも痛むんだ。そしたら無意味に人を殴ろうなん
て思わないはずだ!」
「能書きたれてんじゃねえよ。喧嘩は勝ちゃいいんだ」
「そうじゃねえよ。いいかよく聞け。人は1人じゃ生きられない。仲
間が必要なんだよ。苦しいときにそばにいてくれる。それが本当の仲
間だ。喧嘩ってのはそんな仲間のためにやるもんだ。自分のためにや
るんじゃねえんだよ」
 久美子は静かに諭した。
「きれいごと言ってんじゃねえよ」
 だが、大和も廉もわかろうとはしなかった。

 久美子はクマの店にやってきた。
 どうしたら先生って認めてくれるんだろう、気丈な久美子も思わず
弱音を吐いた。
「もっと自分に自信を持ってぶつかれよ」
 クマに励まされた。この3年でクマはまたずいぶんとしっかりして
いた。しかも体を張って助けた初恋の相手、桃女の亜美ちゃんと結婚
し、近々こどもも生まれるという。
「俺はヤンクミの生徒で本当に良かったと思う。だから頑張ってくれ
よ」
「そうだよな。教え子が頑張っているのに泣き言なんて言ってられね
えよ」
 クマに言われて、久美子はようやく気持ちを切り替えた。

 大和は久美子に怒られ苛立っていて、すれ違いざまにぶつかった若
者を腹立ち紛れに殴りつけてしまった。運が悪いことに相手は大勢の
仲間を引き連れていて、すぐさま大和に襲い掛かってきた。
 たまたま通りかかった久美子はすぐ助けに入ろうとしたが、別の人
間が加勢に入った。よく見ると廉だった。廉はそばにあったプラスチ
ック棒を振り回して敵を威嚇し、一瞬の隙をついて大和ともども逃げ
た。そんな様子に久美子は思わず笑顔になった。あいつらはきっと本
当の仲間になれる。

 次の日廉は昨日の相手に待ち伏せされて襲撃を受けた。それを聞い
た大和はすぐに助けに行った。だが多勢に無勢、大和も廉も次第に相
手のパンチや蹴りをまともに食らい始め、息も絶え絶えになった。

 3Dの生徒たちに話を聞いた久美子はすぐさま喧嘩の場所に行った。
「いいかげんにしないか!もう十分だろ」
 久美子は袋叩きにあう大和と廉を見て叫んだ。
「あんた誰だ?」
「あたしはこいつらの先生だ」
「先生だと?こいつらが俺の仲間に因縁をつけたからお仕置きしてん
だよ」
「本当か?」
 久美子が尋ねると、大和はうなづいた。
「そうか、それはすまなかった。今後は私がこいつらに道理を教える
から、許してくれ」
 久美子は頭を下げた。だが、相手は侮蔑的な笑いを浮かべて聞かな
い。
「どうやらまともな話が通じる相手じゃないみたいだな」
 久美子は、相手をにらみつけて近づいた。相手は一斉に襲い掛かっ
てきたが、久美子はあっという間に蹴散らした。
「かわいい教え子を守るためなら手加減しないよ!」
 久美子の迫力に、相手は蜘蛛の子を散らすように逃げていった。

「な、なんでお前あんなに強いんだよ」
 大和も廉もじっと久美子を見た。
「そりゃ大事なものを守りたいからだ」
「……」
「バカだな、けどたいしたもんだ。よくやったな、お前ら」
 久美子はいたわった。大和と廉はバツが悪そうにしながらもどこか
にこりとしていた。

 久美子は大和や廉とともに学校へ戻った。
「大丈夫、あたしが教頭からかばってやるから」
 久美子は気遣ったが、ふと見るとみんなどこかへ行ってしまってい
た。
「あいつら!」
久美子は大和や廉を探してグラウンドで見つけた。
 大和や廉は言った。
「つきあってやるよ、缶けり。ただし1回だけな」
「お前ら……よぉーしやるぞ!」
 久美子は飛び跳ねるように駆け出した。
「変な奴だな」
 大和も廉も1人はしゃぐ久美子を見てまだ理解しかねるような顔つ
きだった。けれどついさっきまであったわだかまりはとっくに消えて
いた。


寸  評  初回、2回目と見ていて登場人物も一通り出て話の骨格が見えて
きました。今回はパート2に比べると生徒も教師もまだ個性が弱いか
なという気がします。理事長は黒銀高校の方が表向き温和なのに裏で
は酷薄という不気味さがありましたが、今回の赤城理事長は単に厳し
いだけという感じですし、大和や廉は少し地味な感じ、言い換えると
個性、特長がまだ出ていない感じがします。
 それにしてもヤンクミの魅力は筋を通す強さですね。本気で、真剣
に生徒に向き合う。相当なエネルギーがいるだろうなあと感じます。

執 筆 者 けん()

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2. 編集後記
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 NHK教育の「地球ドラマチック」という番組をよく見るのですが、忙しい
と録画がたまって片づけるのに一苦労です。数日前はツタンカーメンの死因に
ついての放送を見ました。病弱で若死にした地味な国王という通説は近年では
覆され、狩猟が大好きな活発な王でよく戦車を使って狩に出かけていたようで
す。ミイラをCTスキャンしたところ、足に骨折の形跡があり、しかもそれが
記録による死期に近いケガであることから狩猟中に足を骨折し、それがもとで
亡くなったのではないかということらしいです。(けん)

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