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===================================================== 発行部数 26 == ★★ 日刊ドラマ速報 ★★ ☆☆ 2008/04/19 (Sat) ☆☆ ====================================================================== == 目次 ============================================================== 1.土曜日の連続ドラマ 2.編集後記 ====================================================================== ---------------------------------------------------------------------- 1. 土曜日の連続ドラマ ---------------------------------------------------------------------- タイトル ごくせん 局 名 日本テレビ 放映日時 土曜21時 キャスト 山口久美子(仲間由紀恵) 猿渡五郎(生瀬勝久) 緒方大和(高木雄也)(「高」は本当は中がはしご状の漢字) 風間 廉(三浦春馬) 本城健吾(石黒英雄) 市村力哉(中間淳太) 倉木 悟(桐山照史) 神谷俊輔(三浦翔平) 夏目誠一(小泉孝太郎) 鷹野 葵(平山あや ) 鮎川さくら(星野亜希) 牛島豊作(佐藤二朗) 鳩山康彦(魁三太郎) 鶴岡圭介(石井康太) 熊井輝夫(脇 知弘) 朝倉てつ(金子 賢) 若松弘三(阿南健治) 達川ミノル(大江戸一家) 内山信二 菅原 誠(両國 宏) 馬場正義(東 幹久) 赤城遼子(江波杏子) 黒田龍一郎(宇津井健) 原作 『ごくせん』森本梢子(集英社YOUコミックス) 脚本 江頭美智留 横田理恵 松田裕子 主題歌 「虹」 Aqua Timez (EPICレコード) あらすじ 第1話「あのヤンクミが帰ってきた伝説の学園ドラマついに復活!!」 3年D組。その名を聞いただけで職員室の教師たちは思わず身震い した。3Dは1年2年次の不良生徒たちを集めたクラス、言わばワル の巣窟、学院の汚点だった。教室内は荒れて秩序はなく、もはや並み の教師が牛耳ることは不可能な状態だった。 だが白金学院、黒銀学院で不良たちを更生し、卒業させた実績のあ る教師がここ私立赤銅学院高等学校(男子校)へ来てくれたと言う。 教師たちもホッと一安心だ。 その教師は赤いジャージに身を包み、ゆっくりと3Dの教室のドア を開けた。教室内の生徒たちが一斉に見やる。 「みんな、私と一緒に心の汗を流そうじゃないか!」 と威勢よく声をかけたのは、猿渡五郎(生瀬勝久)だった。猿渡はこ の春から赤銅学院高校の教頭として赴任したのだった。猿渡は鼻を膨 らませて熱く語りかけた。だが、生徒たちは猿渡のところへ押し寄せ ると袋叩きにして追い出してしまった。 「まさか初日から期待を裏切られるとは思っても見ませんでした」 「り、理事長」 職員室に入ってきた赤城遼子(江波杏子)の冷ややかな口調に猿渡 は思わず姿勢を正した。 「猿渡教頭、あなた白金学院、黒銀学院で不良生徒たちを立派に卒業 させたという触れ込みでしたね」 「そ、そのとおりでございます」 「このままじゃねえ、校長先生と同じ運命になりますね」 赤城理事長は立ち去ろうとした 校長は役に立たなくてクビにされ、現在空席状態だと教師の1人が 猿渡に耳打ちした。 「お、お待ちください。3Dを牛耳れる教師に心当たりがあります」 クビにされてはたまらないと猿渡は赤城理事長に必死に追いすがっ た。 猿渡は沖縄へと飛んできた。 「山口先生……」 山口久美子(仲間由紀江)。聞けば彼女は具志堅インターナショナ ル学校で教師を続けていると言う。 「この通りです。わが赤銅学院へ来てはくれないでしょうか?」 猿渡は深々と頭を下げた。ヤンバル学院がつぶれた後、久美子を見 捨てて1人東京に帰ったことを猿渡は今更ながら後悔した。しかも義 理と人情を重んじる久美子のこと、現職を捨ててすんなり来てくれる とも思えない。 「つまり私に赤銅学院の教壇に立てと」 「その通りです。わが校は今教師不足なので、ぜひ」 「いいでしょう」 久美子はすんなり言った。 「引き受けてもらえるのですか?」 「私と猿渡教頭の仲じゃないですか」 久美子は愛想のいい笑顔を見せた。実は任侠用語を教えてクビにな ったところでラッキーな話だったのだが、久美子は黙っていた。こう して久美子は赤銅学院に赴任することになった。 「まだ見ぬ私の教え子たちよ、一緒に心の汗を流そうじゃないか!」 久美子は拳に力を入れた。 「3年ぶりに実家か」 久美子は懐かしく思った。7歳のときに両親に死なれ、その後唯一 の身寄り、母方の祖父に引き取られて育った。祖父は大江戸一家の 3代目、いわゆる任侠の世界に生きる男だった。 久美子に面会した赤城理事長は唖然とした。 「あなたが?」 大丈夫なのかしら、という目つきに久美子は戸惑った。猿渡によれ ば赤銅学院には優秀な生徒が集まっているという話だった。 「まあいいでしょう、期待してますよ」 赤城理事長は言った。久美子は猿渡を見やったが、猿渡は素知らぬ 風だった。 「とにかくジャージを着て」 猿渡に言われるままにジャージに着替え、久美子は3Dに向かった。 「頼みますよ、私の首がかかってるんですから」 猿渡はそれだけ言うと久美子を残してとんぼ返りしてしまった。 やれやれと久美子は思ったが一息つくと「ファイトーっオーッ」と 気合いを入れて教室に入った。 教室内は騒然としていて、久美子が自己紹介しても誰も聞こうとし ない。いつものことかと思いつつ久美子は生徒たちをじっくり観察し た。すると1人の男子生徒が一喝し、教室内は静まった。 「こいつが頭か」 そのときガラッとドアが開き、2人の仲間を引き連れた男子学生が 入ってきた。生徒たちが道を開ける。 「こっちが頭?」 久美子は頭らしい2人の男子学生をじっくりと見た。 職員室で久美子は身上書を調べ、2人の学生が緒方大和 (Hey!Say!JUMP)と風間廉(三浦春馬)だと知った。 「2人は1年2年と違うクラスで、それぞれが番を張っていたんです。 その2人が同じクラスになるなんて」 教師の1人が久美子に教えてくれた。 「なるほど跡目争いですか」 「跡目争い?」 「山口先生は仁侠映画がお好きなんです!」 慌てて猿渡が補足した。久美子の実家が極道であることが知れれば 間違いなくクビになる。くれぐれも内密にと言ってるのに……。猿渡 はひやひやだ。 新たに着任した猿渡、久美子、そして体育の馬場正義(東幹久)の 歓迎会が開かれた。黒銀学院以来、久美子と3年ぶりの再会となった 馬場はこれこそ運命と久美子にアプローチをしかけてきて、相変わら ずうっとおしい。 「うちの学校じゃ職場恋愛は無理だ」 養護の鮎川さくら(星野亜希)や新人英語教師の鷹野葵(平山あや) はハメをはずして浮かれ騒ぐ猿渡らを見てため息をついた。 「出会いなんてどこにでもありますよお。街角で偶然ぶつかってしま い、目と目が合う2人は恋に落ちる。ロミオとジュリエットのように」 久美子は拳に力を入れて力説した。 翌日遅刻しそうになった久美子は走っている途中で人にぶつかって しまった。 「どこ見て歩いて……」 怒鳴りつけようとした久美子だが、見るとさわやかなイケメン風の 若い男(小泉孝太郎)だった。 「あの、おケガはありませんか?」 その男性は心配そうに久美子を見た。 「いえ、別に」 久美子はしおらしく振舞った。その男性は何度も謝ると立ち去った。 ふと見ると『ロミオとジュリエット』のペーパーバックを落とし忘れ ているのに久美子は気づいた。 「これこそ、まさしく運命の赤い糸。ロミオ!」 久美子はスキップして先を急いだ。 今日も1日頑張ろう!気合いを入れて久美子は3Dの教室へ入った。 だがすぐに猿渡が入ってきて、厳しい表情で廉を呼び出した。最近白 金町で多発している高校生らしい男による連続強盗事件で警察が事情 聴取に来たのだと言う。 「俺を疑ってんのかよ」 警察の聴取に廉は不機嫌に答えた。 「君、中学のとき傷害で補導されているよね」 警察は廉を犯人と決め付けたように聞いてきた。 「証拠はあんのかよ!」 廉は殴りかかろうとしたので、猿渡らは取り押さえて言った。 「昨日の夜10時どこにいた、答えなさい」 「……家だよ」 廉が否定したので、警察は引き揚げて行った。 「こんなことは前代未聞です。風間くん、1週間の謹慎を命じます」 赤城理事長が言った。 「ちょっと待ってください。風間はやってないと言ってます!」 久美子は反論した。 「やってようがいまいが、こんな疑いをかけられることが問題なんで す」 猿渡が言った。廉は唇を噛んで悔しさを押し殺して出て行った。 「山口先生、切り捨てるのも教育ですよ」 赤城理事長は久美子の言い分を聞かなかった。 廉は教室へ戻ってカバンをひったくるように掴むと帰ろうとした。 「おい待て。あたしが理事長を説得するから」 久美子は廉を引きとめようとしたが、廉は無視した。 「おい、お前ら何も感じないのか?仲間だろ」 廉に声をかけようとしないクラスメートたちに久美子は驚いた。 「別に、何にも」 反応は冷ややかだ。 「あいつは濡れ衣着せられて処分されたようなもんだろ!」 「関係ねえよ」 「いつも突っ張っているなら、こういうときこそセンコーに歯向かえ よ!」 「うるせえんだよ、今までセンコーが俺たちの言うことを聞いてくれ たかよ!」 久美子は愕然とした。今までの教え子たちはワルでも仲間を思いや る気持ちだけはあった。それがこいつらにはまるでない……。 「けどよ、前の教え子さんと比べて優劣をつけるなんざ、不良のレッ テルを貼る他の人と同じことなんじゃないかな。情けねえよ」 祖父の黒田龍三(宇津井健)は久美子の嘆きに手厳しかった。 「おじいちゃんの言うとおりだね」 久美子は我に返る思いがした。 翌日、久美子は謹慎中の廉を訪ねた。本当のことを聞かせてくれと 久美子は言った。同じクラスの大和が廉は事件のあった時刻に近くを うろついていたと言っていた。 「ああ、その通りだよ」 廉はなげやりに答えた。 「なぜ本当のことを言わなかったんだ!」 久美子は情けなくなった。 「近くにいたって言ったら、犯人扱いされるだけだろ!」 廉は苦しい胸中を吐き出した。何かあるとすぐ真っ先に疑われる。 やってないってもいくら言っても誰も信用しない、その辛さが嘘をつ かせたのだ。 「本当にやってないんだな」 「俺はやってない、近くを通りかかった、それだけだ」 「わかった。信じるよ」 久美子は言った。廉は久美子が真顔で言うので廉は思わず鼻で笑っ た。 久美子は廉の話から人相書きを作って街中を聞いて回った。真犯人 を捕まえてみせる。そう決めたら久美子は止められない。生徒を信じ てやれなければ教師じゃない。 ところがそんな思いとは裏腹に、警察は大和から事件当時近くにい たことを聞き、再度聴取に動いた。 猿渡に連れられて警察に来た廉を見て、久美子は廉が嘘をついたの は我々大人が追い詰めた結果だ、嘘をつくことでしか自分を守れなか ったと叫んだが、聞き入れられなかった。 「風間、きっと助けてやるからな!」 久美子はやりきれない思いでいっぱいだった。そんな久美子のこと を知り、大和は警察に話したことを後悔した。大和は久美子の人相書 きを使って真犯人を探し始めた。 大和は運よく真犯人を見つけ出し、後を追った。だが相手に待ち伏 せられたあげく、仲間内のところに連れて行かれ集団暴行を受けてし まった。一方久美子もようやく真犯人の仲間を見つけ出し、大和が暴 行を受けていることを知って急行した。 「高校生1人を大勢で暴行するなんて見下げ果てた奴だな」 倒れて気を失った大和を見て久美子は憤りを覚えた。 「誰だお前」 「あたしはこの子の担任の先生だ」 「こいつはどうせ俺らと同じハンパもん、別にいいだろ」 「ふざけんな!こいつは自分のしたことに落とし前つけようとしたん だ。まっとうだろ!ハンパもんだっていくらでもやり直しがきくん だ!」 久美子に挑発されて、ワルたちは一斉に久美子に殴りかかった。だ が、久美子は襲い来る1人1人をなぎ倒し、あっという間に全員倒し てしまった。 大和が気がつくと、久美子が隣にいた。 「あいつらは?」 「あたしが来たときには警察に連れられてたよ。ありがとうな、風間 のこと信じてくれて」 「……自分のしたことの始末をつけただけだ」 大和は突っぱねた。でも久美子は思った。廉も大和も自分の教え子、 絶対に守ってやると。 翌日、猿渡は講堂に生徒を集め今回の事件について容疑が晴れたの は喜ばしいが、こういうことが起こるだけで恥ずべきことだと改めて 釘を刺した。そんなことを言われて3Dの生徒たちは逆上した。 「お前らだってダチを犯人扱いしやがったじゃないか!」 生徒たちは猿渡に襲い掛かろうとした。 「笑わせるな!」 久美子の声がした。 「お前らだって、風間が謹慎になったときにかばったのかよ!こんな とこだけ友達面してんじゃねえよ!」 久美子の迫力に生徒たちは静まり返った。久美子はゆっくりと壇上 に上がった。 「いいか、仲間ってのは本気でぶつかって、心から信じあって一生つ きあっていけるんだ。そんなことも知らねえで無駄な人生送ってんじ ゃねえよ。卒業まで時間がある。かけがえのない仲間を作りやがれ。 それまでこのあたしがとことんつきあってやるから、逃げんなよ!」 久美子は高らかに宣言した。生徒たちはそんな久美子をじっと見上 げていた。 寸 評 3月末にごくせん2を見ていたせいか、少々食傷気味でした。今 回も登場人物の設定、ストーリー展開は大きく変わることなさそうな ので、飽きずに見られるか少し心配していたのですが、猿渡教頭との 掛け合いなどは相変わらずの可笑しさがあり、楽しめそうだと思いま す。 執 筆 者 けん() ---------------------------------------------------------------------- 2. 編集後記 ---------------------------------------------------------------------- このところ雨や強風など例年になく天候が荒れていて騒がしい日が続いてい ます。気温も寒かったり、暖かくなったりと定まらず、早く落ち着いて欲しい 気がします。(けん) ====================================================================== 発行元:ドラマ研究会 e-mail:info@j-drama.tv/ url :http://www.j-drama.tv/ ID :MM3E195F16414CD このメールマガジンは、メールマガジン[MailuX]を利用して発行しています。 (http://www.mailux.com/) ====================================================================== |