メルマガ:【実践留学道場】
タイトル:【実践留学道場】 [第400特別号]  2008/04/30


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             【実 践 留 学 道 場】

            第400特別号(2008/4/30発行)

       毎回発行部数:約750部、 累計発行部数:264,018部

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 読者の皆さん、こんにちわ。
メールマガジン【実践留学道場】”道場主”(ほかにも”師範”や編集スタッフ
等々発行に関わる全てを兼ねています!)の、ヒデクラです。

 このメルマガ【実践留学道場】、ついに第400号を迎えました!


       ♪♪ 祝・8周年、祝・第400号!! ♪♪


 2000年5月13日にこのメルマガを創刊してから、早くも約8年経過した
ことになります。

 正直言って、私自身もここまで続けられるとは思っていませんでした。仕事の
傍ら、個人のメルマガで、毎週毎週これだけも良く書けたものだと自分自身でも
本当にびっくりしています。これも、ひとえに熱心な読者の皆さんのお蔭です。
どうもありがとうございます!
 これらの熱心な読者の期待に応えるべく、頑張って(健康面等々、余程の事態
が起こらない限り)これからも発行し続けて行きますので、どうぞ今後共宜しく
お願い致します。

 本来であれば、この第400号発行を記念して、何か読者プレゼント企画でも実施
すべきところですが、残念ながら読者数もさほど増加していませんし、予算面も
厳しい為、読者の方へのささやかなプレゼントとしまして、道場主ヒデクラからの
特別エッセイをお送りし、これに代えさせて頂きます。ご勘弁下さい。m(_ _)m
(今回のメルマガはかなり中身が濃く、ためになる内容盛り沢山ですよ〜。)


 前置きが長くなりましたが、早速今回の稽古に入りましょう!


  =========================[今回の内容]==========================

    ☆1☆ メルマガ発行第400号記念道場主特別エッセイ
             『英語&留学雑感』
          〜 自分の人生を振り返ってみて 〜

    ☆2☆ 『道場主の戯言(編集後記)』

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 〜〜〜〜〜〜▼〜〜〜〜〜〜☆1☆の始まり〜〜〜〜〜〜▼〜〜〜〜〜〜〜


     ☆★☆ 道場主特別エッセイ『英語&留学雑感』 ☆★☆
        〜 自分の人生を振り返ってみて 〜


  今回のメルマガ第400号を記念して、読者の皆さんへの意義のある
 プレゼントとなるエッセイとして、何を書こうか結構迷いました。
  特に、これまで英語や留学関連で数多くのノウハウをちらりばめた
 エッセイをかなり過去に執筆してしまっていますので、...。

  その結果、タイトルにもなっていますように、英語と留学の両方に
 対して、私自身のこれまでの経験をもとにした雑感を、エッセイとして
 執筆することとしました。
  既に、これまで長年の読者の方には、過去のエッセイの内容とダブる
 内容も多々あるかも知れませんが、どうぞご容赦ください(笑)。

  では、さっそくエッセイに入りましょう。
 (サブタイトルが「自分の人生を振り返ってみて」と、何んか大げさ
 な感じですが、そんな堅苦しい内容ではありません。気楽に読めます。
  何故、道場主である私が英語に興味を持ち、また、留学を決意する
 に至ったかを、自分の人生を振り返りつつ、皆さんの参考になるよう
 に、綴っていますので、かなり長いですが、この連休を利用し、どうぞ
 お気軽にお読み下さい。) 

  このエッセイを読んだあと、きっと、あなたの英語に対しての
 取り組み方に変化が出ること間違い無しですよ!

      −−−−−−−−・−−−−・−−−−−−−−

 【1】日頃、私が感じていること

   常日頃私が感じていることに、何故、日本ではこんなに「英会話」
  や「留学準備」「英語試験対策」の為の学校や通信教育、教材が多い
  のだろうか、ということがあります。

   実際、テレビの宣伝や、電車の中の広告でも多くの英会話学校を
  皆さんも、良く目にすると思います。
   このところの景気の悪さで閉鎖となった学校もあるようですが、
  やはり依然として成長している英会話学校も多々あります。

   これだけ流行っているということは、やはりそれだけ英会話学校
  に通っている人がいるからだと思うのですが、それでは一体どの
  ような人が、主に通っているのでしょうか?

   実は私も以前、さる英会話学校(あまり有名でないローカルな
  英会話学校ですので、今もあるかどうか?)に一時通ったことが
  あります。
   もう留学前のかなり前のことですのでハッキリ覚えていませんが、
  確か動機としては、やはり英語で自由に会話することができるよう
  になりたい!、ということだったと思います。
   そして、メインで通ったのは、その英会話学校でやっていた英会話
  ラウンジのようなクラスと、あとは数週間のショート特別コース
  (例えば、3〜4名を対象としたビジネス会話コースのようなもの)
  でした。
   その英会話ラウンジは、週2回程度で、特別コースは週1回土曜
  もしくは日曜に開かれていました。
   私は、この頃はまだ明確な「留学」に対しての決意はなかったもの
  の、「実践英語」に対しての思いはかなりあったことは確かです。

   英会話ラウンジは、若い人からかなり年配の人まで参加されており、
  いつも大体顔ぶれは同じでしたが、外国の先生数名に、生徒である
  我々日本人も数名か若干多いくらいでしたので、ある程度自由に英語
  が話せる人であれば、実践英会話力を身につける、あるいは実践で
  自分の英会話力を試す良い機会であったと思います。
   ただし、積極的に話さないと受身の聞き手ばかりとなり、また、
  話の内容に興味がなかったり、あるいは英語での内容について行け
  ないと、つまらない時間になってしまうのではと思います。
  (実際、私もその頃は時々そういう時がありました。)

   毎回特に決まった話題というのは無く、誰となく映画の話になったり、
  政治の話になったりと様々で、あるいは新しい外人の先生が参加される
  と、出身地のことや日本の印象を聞いたりする人もいましたが、この
  ような質問は何度もできないので、やはり会話の内容が問題となります。

   そのようなわけで、英会話ラウンジクラス自体は英語力増強には直接
  関与せず、他で身につけた英語力を実践で試す場所としての価値はある
  のでは、と感じた次第です。
   つまり「実践英語力」を試す、まさに「道場」のようなものだった
  のです。
 
   このいわゆる「実践英語道場」をおとずれる人は、老若男女、多岐
  に渡っていました。(女性は比較的若い方、男性は年配の方が多かった
  です。)
   もともと人見知りの私でも「英語」という共通意識があってか、この
  「実践英語道場」、つまりラウンジにくる人たちと自然と親しくなり、
  会社という枠を越えた同世代(その頃は私もかろうじて20才代独身
  でした!)の数名と、休日に一緒にドライブや旅行をするくらいに迄、
  親しくなったというオマケもありました。余談ですが、...。


 【2】留学のきっかけは?

   少し話が脱線しそうですので、また本題に戻すと、たとえ英会話
  学校に通ったからといって、自分自身のポリシーや積極性のみならず、
  ある程度の基本的な「英語力」がないとあまり効果が無いということ
  なのです。そして、このことは、そのまま「留学」にもあてはまります。

   これまで既に私のHPやメルマガにてご紹介済みの『波乱万丈の
  留学体験記』や『留学成功の秘訣』をお読みになった方は感じられて
  いると思いますが、決して十分とは言えない語学力であっても、私が
  無事米国の大学院に留学でき、1年余りという短い期間で卒業できた
  のも、今から思うと、やはり何事にも進んでトライする!という
  「積極性」があったからではないかと思います。そして、もちろん、
  英語の基礎力もあったからです。
 
   確かに私は中学生の頃から英語が好き?で、中学、高校と英語の
  成績は良かったです。しかし、こと「英会話」「実践英語」という面
  に関しては、決して十分ではありませんでしたし、大学も工学系です
  ので、英語は学校ではほとんどそれ以降学んでいませんでした。

   そして、私が「実践英語」の必要性を肌で感じたのは、会社に入って
  初めて海外出張をしてからであり、これが私に留学を決意させた一番
  の直接要因だったと思います。

   たぶん、上記の英会話ラウンジとは名ばかりの、実際にはかなり
  厳しい試練の場である「実践英語道場」をおとづれる人の中には、
  私のような「実践英語」や「留学」に対して、それなりの”思い”
  のある人が多かったのではないのでしょうか?
  (そうでないと、何も好き好んでお金を払ってまで、辛い英語を
  しゃべりに行きませんよね?)

   そして、このような人の中から、やはり「真の留学」を目指す人
  が出てくるのではないでしょうか? 
  (もちろん、私もそのうちの一人でしたが、...。)

   しかし、この段階での私の「英語力」ではまだまだ不十分であること
  は自分自身も身にしみて感じていました。そして、ここで役に立った
  のが中学、高校の頃の英語の基礎だったのです。

   単語等々は忘れて来ているものの、根がずぼらであって、勉強が
  嫌いな割には、TOEICやTOEFLに対しての直接的な文法等々
  の勉強もせずにある程度のところまでは力がつき、その後、何度か
  海外出張しても、ある程度は「実践英語」に対応できるようになり、
  その後、何とか留学してもやって行けるのでは?、という自信も
  ついてきたのです。それも、この「英語基礎力」のおかげなのです。

   しかし、私も語彙力の不十分さにはどうすることもできず、これが
  足を引っ張って、なかなかTOEFLの点数は伸びませんでした。
  (ただ、留学後、真剣に勉強した!?せいか、語彙力も若干身につき、
  現地ではTOEFLの点数もかなりアップしました。やはり、語彙力
  は大切です!)


 【3】実践英語とは?

   ここで、私がメルマガの中たびたび使っています「実践英語」に
  ついて、少し解説しておきましょう。

   「実践英語」とは何でしょうか? これは私が勝手に命名したもの
  ですが、私はこれを以下のように定義付けています。

   実践英語 〜 単に資格や点数であらわされるモノでは無く、実際
         に留学や海外生活の実践の場で通用する”英語”

   これは、かなり意味深いものがあり、言うは易く、行なうは難しと
  言った、最たるものです。そして、このメルマガの読者や、実際に
  留学や海外生活を経験されたことのある方は、このことが良く実感
  できるのではないか、と思います。

   昨今、国際化社会という背景から、各企業では社内英語検定が独自
  にかなり前から実施されていますが、最近ではこれにかわるものとして、
  あの有名なTOEICが利用されています。
   そして、善しにつけ悪しきにつけ、このTOEICの点数を、昇進の
  ひとつの基準にしている企業も多いようです。

   したがって、このような現実を踏まえ、巷の本屋ではTOEIC
  対策本やTOEIC体験本が数多く並んでいます。(数多く並んで
  いるということは、それだけ多く売れているということだと思います。
  実際、私自身も、以前これらの書籍の何冊かを買った経験があります。)

   しかし、ちょっとここで考えてみて下さい。TOEICや他の英語の
  試験で高得点を取ることが、ほんとうの英語学習の目的でしょうか?
   このメルマガの読者の方は誰もそうは思っていないと思いますが、
  もしそのように考えておられる方がいるとすれば、少し視点を変えて
  みて下さい。

   実際問題として、馬鹿げたことですが、会社でTOEICの点数
  ノルマが課されたとすれば、会社人間は嫌でも英語を勉強して
  TOEICである程度の点数を取る、このことが目的(義務!?)と
  なってしまうでしょう。
   しかし、TOEICはこのような目的の為のモノでは無く、自己
  学習、トレーニングの結果を評価するバロメータ、モチベーション向上
  の手段であるべきではないでしょうか?

   本来は、実生活の中で自分の実践英語力を試すことができればベスト
  なのですが、なかなかそのような機会が無い人もおられるかと思います。
   そこで、このようなTOEICのように客観的に自分の英語力を点数
  で評価できるテストがあるのは、大変ありがたいことです。
   しかし、このテストが目的になってしまってはダメです。また、
  いくらこれらのテストで良い点数が取れても、実際の場で活用でき
  なければ本末転倒です。

   以前引用させて頂きました千田 潤一氏の講演の中でも紹介されて
  いましたが、TOEICで点数を向上させたほとんどの方は地味な
  英語の学習、トレーニングを続けてこられた方々です。
   千田氏ご自身も以前お聴きした講義の中でそうだとおっしゃって
  いました。その結果として、現在のTOEICの高得点につながって
  いるのだと思います。
  
   このように地味なトレーニングにて身についた英語、その結果と
  してのTOEICでの高得点は、「実践英語」力を示すバロメータ
  として、十分評価できるものであり、かつ、実際に”使える英語”、
  になりえます。
  

 【4】実践英語上達のコツは?
 
   「実践英語」については、ご理解頂けましたでしょうか?
  上記内容からもお分かりのように、「実践英語」は単に受身的な学校
  の”勉強”や試験目的の付け焼刃的な”英語の勉強”では身につかず、
  積極的に学んだことを身につける”英語のトレーニング”によって
  初めて身につくものなのです。これはネイティブであろうがなかろうが
  関係ありません。

   英語も日本語もコミュニケーションの手段である”言語”ですので、
  正しいやり方によって必ずレベルの差はあれど「実践英語」は身につく
  と、確信して下さい。
   ただ、仕事でも勉強でも何でもそうですが、イヤイヤやっていては
  成果は出ません。楽しくやって下さい。また、楽しく継続できるように
  工夫して下さい。これが、実践英語上達の究極のコツなのです。

   私がこれまでの経験から感じるに、英語が上達する、しないは
  ほんの僅かな差だと思います。そうです、ほんの僅かな差、違いなの
  です。しかし、この差が実は大変重要な差なのです。

   誰でも中学校、高校と皆んな同じ時間数の英語の授業を受けている
  わけですから、英語に接している時間は皆んな同じ、平等です。
  よって、授業をサボってほかのことをしていた人は別としても、一応
  熱心に授業を受けていれば、皆んな同じように英語がマスターできて
  しかるべきなのです。

   しかし、実際問題、コミュニケーション手段として基本的でかつ
  重要なこの英語が全くマスターできていない、しかも英語と聞いた
  だけで嫌気がさす、という人がまわりに多いのは、どうしてなの
  でしょうか?

   以前、私のエッセイの中でも書いたかも知れませんが、私は
  英語は学問としてよりも、実際に使えるようになることを端から
  望んで学んでいました。

   というのも、私は中学校の頃、アマチュア無線(”ハム”と言って
  その頃はかなりのブームでした)をやっており、これは無線機で日本
  国中はもちろんのこと、欧米等々の世界各国のアマチュア無線家と
  自由に交信できるという趣味であり、この為には世界共通語である
  英語が必要なわけです。
   そして、これが私が英語というものに興味を持った切っ掛けでした。
  つまり、中学校で頑張って英語を勉強すれば、自由に英語を使い
  こなせるようになると思っていたわけです。

   しかし、実際は少し違っていました。

   学校で1〜2年学んでも(たとえ英語の試験の成績でいつも満点
  近くとれたとしても)、無線機を通じて聞こえてくる英語の内容が
  全く分からないのです!

   私も最初は、これは語彙力や文法力の問題からくるものかな、と
  思っていましたが、そうでもなさそうでした。
   そして、英語をマスターするためには学校の英語では不十分なの
  ではと感じて、NHKの「基礎英語」や「続・基礎英語」を聴いて
  いましたが、実は、これらのレベルと実際に使われる「実践英語」
  との間には、かなりの差があったのです。それはたとえ、中学3年間
  に加えて、高校3年間頑張って英語を勉強しても同じでした。

   自分の考えていることを一方的にしゃべるだけであれば、事前に
  準備しておけばある程度は大丈夫でしょう。
   しかし、相手の話していることを理解して、これに対して的確な
  レスポンスを英語で返すとなると、全く状況は変わってくるのです。
  (このことは、本メルマガの読者の皆さんや、既に留学等々で海外に
  行かれたことのある方であれば十分認識されているでしょう。)
 
   そして、ココのところの違いを認識して勉強(というよりも訓練、
  トレーニングですが)しているかどうかが、「英語が上達する、
  しない」の大きな差となってあらわれるのです。


 【5】英語上達への近道は?

   それでは、どのようなことを心がけて普段から英語の勉強、
  トレーニングをすればよいのでしょうか?

   その答えのひとつは、本メルマガ第61号の『留学、英語関連HP、
  書物紹介』コーナーでご紹介しました、『國弘流 英語の話しかた』
  (著者:國弘 正雄、 発行:株式会社 たちばな出版)の中にも
  あると言えるでしょう。

   國弘先生の提唱される、「只管朗読」(しかんろうどく、と読み
  「ひたすら朗読する」という意味です)や、あるいはその中でも
  トレーニング方法として述べられています、色々な表現変化の
  トレーニングがあるでしょう。
  (例えば、I am a boy.というような、簡単な表現でも、一旦学ん
  だら、単に主語を変えたり、疑問文に変えたりだけではなく、
  色々な表現変化を何十種類も考えて、完全に自分のものとして
  しまうというトレーニングのようです。)

   また、よく通訳学校等々で行われているような、ディクテーション
  やシャドゥイング等々も効果的なトレーニングであり、これらを
  自己トレーニングできるような本や教材も多々巷に出ています。
  
   あるいは、私が実施して一番効果のあった、ペーパーバックの
  “多読”も、楽しめて効果のあるトレーニングの一つでしょう。

   これらはほんの一例ですので、他にも色々なトレーニングの仕方
  があると思います。

   しかし、ここで私が言いたいのは、要はこのようなちょっとした
  気持ちの持ち方の違い、英語というものに対しての接し方の違いに
  より、その効果は大きく変わってくるということです。

   この僅かな差は、色々なところで生じます。例えば、英語の勉強
  をする時のほんのちょっとした気持ちの持ち方や、勉強の仕方の
  違いによって、発生します。たとえ、同じ時間だけ英語に接したと
  しても、です。
   よく言われることに、楽しい時間は直ぐに過ぎて短く感じるが、
  嫌な時間は実際よりも長く感じるということがあります。
   皆さんが、英語の勉強、トレーニングをされる時はどうでしょうか?
  短く感じますか、それとも長く感じますか?
   この感じ方は、自分自身の英語学習に対してのモチベーションの
  バロメータであるとも言えるでしょう。

   私が中学の頃はNHKラジオの「基礎英語」や「続・基礎英語」
  を併用して勉強していました。そして、これらの番組は比較的簡単
  だったのですが、その頃NHKラジオ「英語会話」や他のテレビで
  やっていた英語番組などは全く歯が立たず、同じ英語でも全く違う
  モノのようでした。

   これは今から考えると至極当然のことです。これらの英語会話や
  「実践英語」を理解する為に必要となる英語トレーニングの時間
  そのものが、その頃はまだ全然足らなかったのですから。

   その後、私は学校の試験でよい成績をとる為の英語と、実際
  世の中で通用する英語との間にはかなりの差があることがわかり、
  この頃から大学時代にかけて色々市販の英語関連カセットテープ
  教材を買いあさったり、英語学習関連書物(松本道弘氏の英語道を
  説いた本や、各界の英語達人の自叙伝のようなモノ)を読みあさり
  ました。

   また、テープ教材を選ぶ際も、私は楽しく学べて、飽きの来ない
  教材を選びました。つまり、基本的な文法解説や例文のみの教材
  ではなく(これらは学校のテキストで十分!)、生の会話や実際の
  街頭での録音等々効果音も入った(これが聴き取りの理解度を妨げる
  のですが、逆に実践英語への効果大!)、楽しく学べる教材を探し
  ました。
   これらは、テープ、テキストのセットで、2000円〜3000円
  くらいでしたので、専門の何十万円もする豪華な教材よりも手軽に
  学べ、しかも、もし当たり外れがあっても、また、別のを買える
  という手軽さもあり、自分にとっては大変効果的でした。

   その中でも、タイトルは忘れましたが、確か「ハイディー矢野」
  という人の解説が入った、街頭インタビュー形式(もちろん英語)
  の教材が特に役に立ったのをおぼえています。
   ここで初めて、英語には色々な音変化(リエゾン等々)があり、
  これらを良く理解しないと、単語そのものの発音だけを知って
  いても生の英語は聴き取れない!ということが実際の生の英語で
  良く学べました。
   そして、このテープを何度も何度も聴いているうちに、初めは
  何を言っているか分からなかったインタビューの会話内容が、
  やっと良く理解できるようになりました。
  (このテープは英語の音の変化を良くとらえて解説しており、
  以前私がこのメルマガの中でふれました、「ブリッジリスニング」
  でのトレーニングに近い効果が出ていたのでは?、と今振り返ると、
  まさにそう感じます!)

 
 【6】留学の為の英語力は?

   勝手気ままに書いていると、結構長くなってきましたので、この
  あたりで、皆さんが良く英語力向上の手段としてあこがれている、
  しかし誤解のある、「留学」神話!?の話に移りましょう。

   私は会社に入社後、何度か海外出張は重ねていたものの、当初は
  「留学」というものに対して全く関心がありませんでしたし、また、
  米国の大学院でネイティブに混じって学ぶなんて考えすら及びません
  でした。
  (もちろん、この時には、会社に社費留学制度があることだけは
  知っていましたが、詳細は全く知ろうともしませんでした。)

   今思い起こせば実は「留学」へのチャンスは、この頃からあり、
  私はそれを残念なことに、一度逃していたのです。

   それは、シンガポール出張のみで、米国へは未だ一度も行った
  ことが無い、入社数年後の頃でした。

   その頃、私は「社費留学」の必須条件である「社内英語検定C
  レベル」(TOEICに換算して700点前後だと思います)を
  クリアしていた頃でした。確か、所属の課長から「社費留学制度」
  というのがあるが、応募してみる気はないかというような話が
  あり、もう20年近く前のことですので、詳細は覚えていませんが、
  「未だ自信が無いので、次回に検討させて貰います。」、という
  ような回答をしたと思います。

   実際、私が留学したのは、米国出張も経験した、その数年後の
  ことでしたので、自分自身留学までに数年のロスをしたことになり
  ます。
   しかし、今思うと、私は結果的にこれで良かったと思います。
  その後、ある程度英語力もつき、留学への心構えも出来た上での
  留学であったからこそ、この私でもネイティブと同等に!?渡り合え、
  1年余りという短い社費留学の期間で、色々苦労しながらも、何とか
  修士号(Master of Science)を取得できたのですから。
  (このあたりの詳細が、冒頭で紹介しています私の著書「誰も言わな
  かった実践英語習得の秘訣」に書かれています。是非、ご覧下さい。
  ビットウェイブックス、もしくは楽天ダウンロードで、多門院英蔵
  で検索すれば、すぐに見つかります。また、海外の電子書店サイト
  でも」購入できます。ご参考までに、URLを下記に記しておきます。
  宣伝が入り、すみません!)

   ・楽天: http://dl.rakuten.co.jp/attr/90000230/da30_2.html

   ・ビットウェイブックス: http://books.bitway.ne.jp/

   ・米国CyberRead書店: http://tinyurl.com/ysu3ew

 
   私が留学を決意した経緯は、実際に米国に出張で行って、米国を
  この目で見たからでした。この米国出張によって、米国とはどの
  ようなところかということもつかめましたし、東海岸、西海岸両方
  訪問することにより、留学先のイメージも湧いてきました。

   しかし、留学を決意したものの、具体的にどのように準備を進めれば
  よいか分からず、また、まだこの段階でも「留学」というものに対して
  の不安は確かにありました。しかし、何故か頑張って留学したい、と
  思うようになってきたのです。
 
   それは、やはり誰でもが思っているように、英語がうまくなりたい、
  留学すれば英語が上達する、という考えが私の中にあったからです。
   しかし、これまで私がこのメルマガの中で何度も書いていますように、
  ただ単に留学すれば英語が上達する、というものではありませんし、
  日本にいても実践英語力を身につけることは十分可能です。
  (このことは、実際に留学を経験した者でしか、分からないのでは
  ないでしょうか? 私も留学して、初めて分かりましたので。)

   話は留学準備に戻りますが、留学を決意したものの、具体的にどの
  ように準備を進めればよいか分からず、その頃はまだインターネット
  も普及していませんでしたので、数少ない留学関連の本や雑誌等々
  から情報を仕入れるのが関の山でした。
   そして、この時初めて、米国に留学するためにはTOEFLという
  試験で、ある程度の点数をとることが先ず必要だ、ということが
  分かったのです。

   私はそれまでこのTOEFLに関して何も知識が無かったので、
  先ず受験してみました。そして、最初のテストの成績は520点
  でした。
   この点数は、TOEIC換算で大体640点前後であり、私と
  しては不本意な点数というか、少しショックでした。その頃の私の
  実力はTOEICで700点以上は軽くとっていましたので、
  TOEFLでも最低550点くらいは取れると思っていたからです。
   しかも、大学院へ行くには工学部系統でも大体最低550点は
  必要でしたので、もっと頑張らなければなりません。
   ただ、このTOEFLは何度も受験することが出来、一番良い
  スコアを志望大学に送れば良く、また、まだ留学までに1年以上の
  期間があったので、何度か受験すればそのうちに550点はクリア
  できるだろうと思っていました。

   しかし、語彙力があまりなく、中途半端な英語のトレーニング
  しかしていなかった私にとって、550点の壁はかなり厚く、
  多少点数は向上したものの、結局、何度受験しても550点は
  クリアできませんでした。
  (幸いTOEFL530点程度でも、条件付きで入学を許可して
  くれる大学院があり、助かりましたが、...。)

   その時、私は特にTOEFLに特化した勉強はしませんでしたが、
  仮にそのような英会話学校や専門学校に行って勉強したとしても、
  私の場合はあまり点数は変わらなかったのでは、と思います。
   その理由は、今にして思えば、やはり英文の読書量、語彙力が
  全く足らなかったからです。そして、これは現地に留学して、
  しばらくして、TOEFLで550点を軽く突破できるようになって
  から、私自身振り返ってみて分かったことなのです。

   つまり、現地で授業を受け、図書館で色々な文献を読み、ペーパー
  を書き、これらによって読解力や語彙力がつき始めてから、やっと
  550点をクリアできたのです。(それまでTOEFLの問題練習
  を何度やってもクリアできなかったあの550点が、米国の大学院で
  学んでいるうちに、すんなりとクリア出来たのです!)

   これは、自分自身不思議であると共に、興味深い事実です。そして、
  この事実から自分自身で得た結論が、やはり、英語に接する時間、
  つまりトレーニング量の多さと、それに私の場合には語彙力の増加が
  TOEFLの点数増に自然とつながったのだ、と分析しています。
 

 【7】最後に、実践英語力向上を目指す全ての方へ

   これまでまとまりのないことを色々長く書いてきて、読まれている
  方も、そろそろ疲れてきたと思いますので、このあたりでこのエッセイ
  を締めくくることにしましょう(笑)。

   色々好き勝手を書いてきましたので、もうこれ以上私としては言う
  ことはありませんが、以前もTOEIC関連で引用しました、あの
  千田潤一氏の言葉で、私も特に気に入っているフレーズを、以下に
  引用して締めくくることとします。

      The key to success is to start and not stopping!
       (成功の鍵は、始めることと、止めないこと!)

   これは、英語学習でも、留学準備でも、何でもあてはまります。


   そして、最後に、他人の言葉ではなく自分自身の言葉として敢えて
  付け加えるのであれば、私自身の「座右の銘」というと大げさですが、
  自分の信条としている言葉があります。その言葉とは、

         「 夢と希望を持って前向きに。
          そして、夢実現の為に日々努力。」
 
   それでは、このメルマガを読まれている読者の皆さん、決して
  あきらめることなく、ご自分の夢実現に向けて、英語&留学に
  頑張ってください!!


                   − 特別エッセイ 完 −

      −−−−−−−−・−−−−・−−−−−−−−

   道場主の長〜い特別エッセイをお読み頂き、どうもありがとう
  ございました。そして、お疲れ様でした。
   次週は、『実践TOEIC攻略講座(入門編)』[第3講]として、
  「己を知って、敵を知る!」と題してお送りします。
   どうぞご期待下さい!

 〜〜〜〜〜〜▲〜〜〜〜〜〜☆1☆の終わり〜〜〜〜〜〜▲〜〜〜〜〜〜〜

 〜〜〜〜〜〜▼〜〜〜〜〜〜☆2☆の始まり〜〜〜〜〜〜▼〜〜〜〜〜〜〜


          【道場主の戯言(編集後記)】
          =============

   本メルマガ発行責任者の多門院英蔵です。
  読者の皆さん、いつもこのメルマガ【実践留学道場】をお読み頂き、
  ありがとうございます。

   今回の第400号記念の特別エッセイ、『英語&留学雑感』
  〜 自分の人生を振り返ってみて 〜、如何でしたでしょうか?
  
   これまでの自分の体験をもとに、常日頃感じていることを、勝手
  気ままに綴っただけですが、皆さんの今後の英語&留学のご参考に
  なれば幸いです。

   このメルマガへのご意見、ご要望のある方は遠慮なく、どんどん
  お寄せ下さい。出来る限りご要望にお応えさせて頂きます。宛先は、

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  です。(最近、スパムメールが多いので、メールタイトルの先頭に、
  【実践留学メール】と付けて頂けますとありがたいです!)


   尚、先日始まりました新コラム『実践TOEIC攻略講座(入門編)』
  に関連させ、アメーバブログ(通称、アメブロ)の、私の『あなたも
  メルマガ【実践留学道場】で留学達人に!』のブログに、
  【実践TOEIC攻略】というテーマを設けて、メルマガに連携させて
  色々補足執筆していますので、どうぞこれにもコメントをお寄せ下さい。

   アメブロのURLは、

     http://ameblo.jp/studying-abroad-blog/

   です。どうぞ、宜しくお願い致します。

 
   皆さんと共に、このメルマガ【実践留学道場】を、実践英語習得、
  留学成功へ役立つ有益なメルマガにして行きたいと考えていますので、
  是非、お気軽に、ご意見、ご感想をお寄せ下さい。
  (このメルマガ【実践留学道場】を、皆さんご自身の参画により、
   是非、皆さんの好みのメルマガに色づけして行って下さい!)


   以上、道場主の戯言でした。

 〜〜〜〜〜〜▲〜〜〜〜〜〜☆2☆の終わり〜〜〜〜〜〜▲〜〜〜〜〜〜〜

 今回の稽古はこれで終わりです。 お疲れ様でした!
それでは、次回をお楽しみに。( Take care and study hard! )


      ●●● 次回は、5月7日発行予定です。●●●


    (お願い) お馴染みの下記P.S.も、是非お読み下さい。
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