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2008年4月18日第13号(通巻第120号) 毎週金曜日発行
 

この春流行のティアードスカート

日本では新年度が始まる4月。日本列島のファッションをリードする東京の女性たちが、気持ちのよい春風に乗って渋谷や代官山の街をさっそうと歩き、美しい春のファッションシーンを見せてくれる。

この春、日本でよく見かけるのが、幾重にも層を重ねたティアードと呼ばれるスカートをはいた女性たちの姿だ。ティアードスカートは、下の方のいくつかの段がボリュームのある、ひだやフリルになっているため、女らしい可愛らしさを演出することができ、現在流行アイテムとして大人気になっている。ふわふわした層が重なっているためか、中国語圏ではこのスカートは「ケーキスカート」と呼ばれている。

ティアードスカートは素材もデザインもいろいろで、プリント柄のものもあれば、レースをあしらったものもあり、長さもミニからロングまであるため、様々な年齢層の女性たちの人気を集めている。さて、いくつかの典型的なスタイルを見てみよう。

これは細かい花柄をあしらった女らしいティアードスカートで、房総半島の花畑を思い起こさせる。他の服と合わせやすい上に、優雅で飽きが来ないので、そのまま外出してもいいし、コートの下から裾を見せるのにも適している。ふわふわとした楊柳綿レースの素材が、女性たちをセクシーに見せてくれる。

こんなに豪華な五層のティアードスカートは、ちょっと珍しい。スカートが3段、ペチコートが2段で、レース素材の華やかさが発揮されている。ワンピースやチュニックと合わせれば、裾がたいへん魅力的に演出できる。

夏の青い空と白い砂浜に向かって開放的な気分を味わうなら、ティアードスタイルの水着がぴったりだ。二、三枚のフリルが重なっただけで、海辺の女性がぐっと可愛らしく魅力的に見えてくる。

BS JAPANファッション通信 http://www.bs-j.co.jp/fashion/

携帯で香りをダウンロード

文字や音や映像などは、携帯で簡単に伝送することができる。だが、香りを送るのはたいへん難しいだろう。今、NTTコミュニケーションズでは、ある斬新な実験を行っている。それは「映像や音声に付属した香りを携帯でダウンロードする」というものであり、「香りの通信モバイル」サービスとも呼ばれている。簡単に言うと、携帯で香りのデータをダウンロードし、それを専用の香り発生装置に転送すると、装置がそのデータに基づいて香りを発生するというしくみである。

この興味深いサービスでは、ユーザーはNTT Docomoの携帯電話で「i-mode」に接続し、「香るプレイリスト」と呼ばれる香りと映像・音声を連動して再生するコンテンツをダウンロードする。その後、携帯に内蔵された赤外線通信などで受信センサーを備えた専用の香り発生装置に転送する。例えば、リラックスできて気持ちを明るくするGIF動画やMIDIを精神安定効果のある香りと組み合わせ、編集や交換を行って新しい交流の手段とすることができるのだ。

これについて、4月10日から20日まで、モニターを利用した実験が行われている。携帯に内蔵された赤外線通信機能で香り発生装置に伝送する方法と、インターネットを利用してコンテンツを送る「サービスゲートウェイ方式」の2方式があり、「香りの通信モバイル」を男女20人に無償貸与し、彼らの感想や意見、要求を聞き、このサービスの潜在的ニーズや香り発生装置のデザインと操作性を検証するというものである。

新型の香り発生装置は、以前と異なってUSB接続が可能であるだけでなく、赤外線伝送の携帯電話と連動することができ、さらに「サービスゲートウェイ方式」も利用できるようになった。また、香り発生装置自身の機能も強化され、これまでの液体香料からビーズ状の固形に代わり、カートリッジ方式で交換可能になった。香料の種類は6種から16種に増加し、組み合わせると約600種の香りを発生させることができる。毎日2〜3時間使用したとして、一つのカートリッジが1〜2ヶ月使用できる。

実はこれより前の2004年に、東京電力の商品展示室で、「香りを発するパソコン」が展示されたことがある。2006年には、NTTコムとFM東京が協力して、「香り通信システム」で香りを伝送する実験を行っている。また、パソコンで香りレシピをダウンロードして香りを発生させる装置は、すでに一部のホテルや映画館に導入されている。

(C)2008 NTT Communications.

「香り通信」(企業向け) http://www.ntt.com/kaori/
  「香り通信」(個人向け) http://506506.ntt.com/internet/kaori/

各地の楽しい記念日

人々を楽しませてくれる各地の遊園地や複合商業施設では、記念日を迎えるといろいろユニークなイベントが行われる。今年の重要な記念日をいくつかご紹介しよう。

東京ミッドタウン1周年記念:3月29日から5月6日まで、「Midtown Blossom」というイベントが行われている。桜の開花に合わせて桜cafeが開設され、音楽を聴きながら花見ができる。
六本木ヒルズ5周年記念:新たに40店舗がオープンし、30店舗をリニューアルする。4月25日から27日まで各種パフォーマンスが行われ、天空回廊「スカイデッキ」も一般開放される。
明石海峡大橋十周年記念:世界最長のつり橋である明石海峡大橋では、4月1日から記念品を配っている。附属の「橋の科学館」には中国語の説明が加わった。
瀬戸大橋二十周年記念:4月12日には二ヶ所の会場でそれぞれイベントが行われ、13日には「健康マラソン、健康ジョギング、健康ウォーク」が行われた。
東京ディズニーリゾート二十五周年記念:4月15日から7月7日まで、「夢よ、ひらけ」をテーマにイベントが行われ、新しい音楽パレードや花火大会などが行われている。
池袋サンシャインシティ三十周年記念:水族館では様々な珍しい生き物を展示している。4月5日には噴水広場で記念イベントなどがあり、海抜256メートルのスカイデッキでは「大声グランプリ」が開催された。
東京タワー五十周年記念:4月8日には花祭りが開催された。猿回しは毎日行われ、記念スタンプ用のオリジナルスタンプ帳が無料で配られた。

東京ディズニーリゾート二十五周年記念:4月15日から7月7日まで、「夢よ、ひらけ」をテーマにイベントが行われ、新しい音楽パレードや花火大会などが行われている。
池袋サンシャインシティ三十周年記念:水族館では様々な珍しい生き物を展示している。4月5日には噴水広場で記念イベントなどがあり、海抜256メートルのスカイデッキでは「大声グランプリ」が開催された。
東京タワー五十周年記念:4月8日には花祭りが開催された。猿回しは毎日行われ、記念スタンプ用のオリジナルスタンプ帳が無料で配られた。

遊園地ドットコム http://www.yuuenchi.com/

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東京写真日記
来週のイベント
1930〜70年代に出版された絵本などを展示&販売。有名作家の絵本や絶版になった希少なものが鑑賞できる。

4/18(金) 「海の向こうのふる〜い絵本展」 渋谷

22日の「地球の日」を前に「Shift Green」というテーマを掲げて開催。地球について考える。

4/19(土) 「アースデイ東京2008」 代々木公園

有名なDJやダンサーらが出演することで話題のイベントが1周年記念パーティーを開催。

4/20(日) 「HOUSE NATION Tea Dance」 渋谷

東京サンケイビル前において22日から、日本各地のおいしいごはんが楽しめる。お笑いライブも開催。

4/21(月) 「朝EXPO in Marunouchi 2008 spring」

芸能人や国会議員など、91名の著名人が作品を出展。安達祐実さんサイン会も行われる。

4/22(火) 「文化人・芸能人の多彩な美術展」 三越

万国博に懸けた岡本太郎の思いをたどる企画展。岡本太郎の言葉を交え、制作のドキュメントに迫る。

4/23(水) 「太陽の塔−万国博に賭けたもの展」

浮世絵収集家・中右氏のコレクションから、四大浮世絵師の作品170点を展示。

4/24(木) 四大浮世絵師〜写楽、歌麿、北斎、広重〜

交流の広場

→今後大阪に行っても、あの太鼓をたたく面白い人形が見られなくなると聞きましたが、本当ですか?【台北 好傷心(とても悲しい)】

←報道によれば、大阪の中央区道頓堀にある食堂「くいだおれ」では、建築物の老朽化と周囲の環境の変化のため、7月8日に60年の営業に幕を閉じるそうです。大阪のシンボルとなった紅白のストライプの服を着た太鼓をたたく人形「くいだおれ太郎」は、商標権と共に売却されるそうです。

→友人が来月神戸に出張します。何かおみやげを頼もうと思いますが、何を頼んだらいいかご意見を伺いたいです。【徐州 習和楓

←「神戸人的視点」というブログにある「おすすめのお土産」は写真もきれいで、参考になりますよ。

→こんにちは!台湾では、どこの本屋に行けばこの本を買えますか?(「『王子辞典』の魔力」を読んで)【花蓮 kai

←今のところ台湾の書店がこの本を輸入しているという情報がありません。日本の「アマゾン」などの4つの大きなオンライン書店では販売しています。言葉の問題があれば、ご連絡ください。編集部で購入を代行します。

【編集部からのお知らせ】
世界的に有名なファッション雑誌「VOGUE」台湾版の四月号で、4ページにわたって本メルマガの特別増刊第21号の「東京発!第6回日本ファッションウィーク有名ブランド取材記」の主な内容が転載されます。これについて、我々は心から感謝しています!今後もますます多くの我々のオリジナル情報が、世界の様々な中国語メディアに登場することを願っています。

配信サイト
運営会社
ALAYA

最大の駐輪場

地下鉄東西線の葛西駅に、日本全国で…いやおそらく世界最大と思われる機械式地下駐輪場が4月1日にオープンした。これは、直径6.9メートル、深さ14.45メートルの円筒型駐輪設備から構成された、放射状エレベーター式自転車収容施設である。各円筒内には180台の自転車が収容でき、この巨大な円筒が駅の東口に21個、西口に15個、計36個設置され、計6480台の自転車が収容可能になった。さらに、自走式駐輪場も2920台分あるので、両者を合わせると合計9400台になり、一万台近くが収容できる超大型地下駐輪場ができあがったということになる。

さて、この駐輪場を利用するにはどうしたらいいのだろうか?まず事前に車検を受けて登録することが必要だ。さらに、前輪フレームに横1センチメートル、縦5センチメートルのICタグを取り付ける。このIDタグがあれば、小型エレベーターのボタンを押すだけで駐輪を行うことができる。また登録時には、出庫の際に必要な「定期使用券購入カード」が渡される。出庫の時には、25秒以内で自転車を取り出すことができる。こんなに大きな駐輪場でこの速さは、神技としか思えない。

先日、関係者約300人が集まって駐輪場の落成式が行われた。また、警察と消防の合同によるNBCテロ(N=nuclear核物質、B=biological生物兵器、C=chemical化学兵器)に備えた対応訓練も行われた。 訓練は、地下駐輪場内に不審なものが撒かれていて、現場でそれに接触した5人が倒れたという設定で行われた。通報を受けた警察がまず現場を確認し、各部門に連絡する。次に、オレンジ色の化学防護服を着た消防特殊部隊が現場に駆けつけ、被害者を救出した。最後に、白い化学防護服を着た警察特殊部隊がやってきた。隊員たちは不審なものを検査して除去してから、地下駐輪場の汚染除去作業を行った。テロ活動防止訓練が終わった後、江戸川区の土木部が、大雨のときに水が地下駐輪場に流れ込まないように防水壁を設置する訓練を行った。

(C)2008 Edogawa city.

江戸川区地下駐輪場オープン!
  http://www.city.edogawa.tokyo.jp/sec_churin/02churin/churin_07.html

世界最大の写真集

静岡県富士市出身で、東京都杉並区在住の女性カメラマン、外山ひとみさんがベトナムで制作した「Women of Vietnam」(ベトナムの女性たち)が、ギネスブックに「世界最大の写真集」と認定され、ベトナムの首都ハノイで認定証の授与式が行われた。

この驚きの写真集は、1ページの大きさが縦4メートル、横3メートルで、開くと6メートルの幅になり、全部で26ページある。重さは200キログラム、台座を加えると1トンになる。撮影期間は1993年から2008年までの15年間で、使用したカメラはFILM-DEGITAL、CanonF-1、T-90、EOS-1N、EOS5、7、EOS-KissN、10D、20D、EOS-1DsMARK II、1Ds、およびEOS5Dである。キャノンのLプリンタ/imagePROGRAF iPF9000でプリントが行われた。

撮影の対象は、外山さんが1993からバイクに乗ってベトナム全土を走って撮った少数民族や伝統的な服を着た女性たちである。フィルムとデジタルの両方のカメラで撮影された53枚の作品は、すべてカラーである。これまでの世界記録は、アメリカのカメラマンによる縦3.6メートル、横2.7メートルの写真集だった。

外山さんは、県立吉原高校2年生の時に一眼レフカメラを買い、富士山にある親戚の山小屋に手伝いに行って、そこで運命の作品「御来光」を撮影し、藝術展写真コンテストで市長賞を受賞した。翌年は「少林寺けん法の投げ」で再び市長賞を獲得。短大時代の20歳のときに初の写真集「家」を出版し、さらにその後、「十代のツッパリ少女(1と0の世界)」を発表した。最近は、週刊誌、月刊誌、新聞、広告などで多くの作品を発表している。そのテーマは「人」「アジア」そして「生きる」である。

彼女は、写真を仕事にする「女性カメラマン」というより、撮影対象を通して社会と人生を見つめる「フォトジャーナリスト」と言ったほうが似合っている。原風景である富士山を愛しながら、視線を世界に向け、そこに深い魅力を発見する。外山さんは、「女性たちがパワフルで元気な、魅力的なベトナムを撮影していきたい。第二の故郷といえるベトナムでこのような作品を制作できて幸せ。」と語っている。

(C)Photo by Toyama Hitomi

HITOMI☆WORLD http://hitomi213world.cocolog-nifty.com/blog/ (日、英)

朝食の時にふとテレビを見ると、二週間後にやってくるゴールデンウィークについてやっていた。NHKが行ったある調査によれば、今年のゴールデンウィークは大多数の日本企業や役所では連休になるのがたったの4日間で、去年の「奇跡的9連休」と比べて実に寂しいものになるとのことだ。テレビの解説者も残念そうな表情を浮かべていた。

そうなのだ。あと二週間で年に一度の「GW」がやってくる。GW(Golden Week)とは日本人が作り出した英単語で、日本では4月末から5月の初めにかけて、テレビや新聞、雑誌、ネットなどに「GW」という省略形が盛んに登場する。今から二週間経つと、人でいっぱいの新幹線のホーム、高速道路をのろのろと移動する車の列、にぎわいを見せる成田空港の出発ロビーなどの様子が、各チャンネルで次々に伝えられるのだ。

ゴールデンウィークが始まった当初、日本人は映画を見たり、デパートへ行ったり、家の近くの観光地に出かけたりして過ごし、一日かけて遊ぶというのがせいぜいだった。ところが次第に旅行に出るようになり、故郷に帰って両親や親戚、友人などを訪ねる人が多くなり、ついには海外旅行をするのが今では普通になってしまった。

現代は生活のテンポがますます速くなり、映画「モダンタイムズ」でチャップリンが歯車を回し続けていた場面が思い起こされる。そして人々は休暇を心待ちにするようになった。つらい仕事を離れ、家族そろって「逃亡」することを望み、忙しさから逃れ、リラックスして「息をつく」ことを求めるようになったのだ。今ではゴールデンウィークに家でのんびりする光景の方が珍しく、外に出かけていくことが当たり前になり、そのスタイルが固定してしまった。まるで民族を挙げて大移動しなければ、ゴールデンウィークとは言えないといった雰囲気になっている。

だが休暇の本来の目的は「休むこと」だったはずだ。はるばる遠くに出かけて名所をまわったり、故郷へと長い道をたどって友人を訪ねたりすることが目的とは限らない。今年のゴールデンウィークは、休暇の本質に立ち戻ってみるというのはどうだろうか?そよ風にカーテンの揺れる窓際で静かに本のページをめくれば、気持ちが穏やかになって充実することだろう。愛犬を連れて木々の間を散歩したり、夕焼けがしだいに闇に融けていくのを眺めたりするのもよい。美術館の巨大な壁画の前で、静かに古代との対話を楽しむこともできる。SPAに行って、はりつめた神経を徹底的にほぐしてもらい、心を思い切り解放してもよいだろう。

毎日の生活の、その時々を大切にし、仕事の後のアフターファイブをのんびり過ごし、週末を大切にすることができれば、たとえゴールデンウィークがなくても、生活は楽しくて充実したものになるのではないだろうか?

 
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