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タイトル:Daily Drama Express 2006/03/04 あしたの、喜多善男 (9)  2008/04/17


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2008/03/04 (Tue) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.火曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 火曜日の連続ドラマ
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タイトル あしたの、喜田善男 〜世界一不運な男の、奇跡の11日間〜
局  名 フジテレビ系
放映日時 火曜22時
キャスト 喜田善男(小日向文世)
 矢代平太(松田龍平)
 杉本サマル(生瀬勝久)
 三波貴男(今井雅之)
 長谷川リカ(栗山千明)
 鷲巣みずほ(小西真奈美)
  森脇大輔(要潤)
 宵町しのぶ(吉高由里子)
原  案 島田雅彦『自由死刑』
脚  本 飯田譲治
主題歌  

あらすじ  第九回 今こそ復讐の時

 喜多善男(小日向文世)はずっと忘れていた感触−−前へ進む−−
を、少し思い出す。でも、それはもういい。静かな日々を望んでいる
のだから。そろそろ最後に向けて、準備をしなければ。「オレの明日
は、あと三つ」


 矢代平太(松田龍平)に抱きしめられた長谷川リカ(栗山千明)は、
自分は平太よりずっと悪い。落ちていくって、きっとこんな感じなの
だろうな、と言う。


 喜多は、リカから貰った花に水をやり、鷲巣みずほ(小西真奈美)
からもらったユリを見て、三波貴男(今井雅之)が新居に贈ってくれ
たものだと思う。

 平太から、今何をしているの?と電話。喜多は少し買い物に行って
こようと思ってと返事する。


 いつもと違うファッションで出社してくるみずほは、気分を変えた
くて、と返事する。

 見積もりを魅せる森脇大輔(要潤)。
 水増ししてないよねと確かめるみずほ。
 大輔は、平均的な値段。館道(平泉成)のバックアップは思った以
上に強力だという。

 トイレでみずほは、宵町しのぶ(吉高由里子)の言葉を思い出し、
何としてでも喜多が死なないようにしなければ、と思う。


 喜多は、新しい背広を買う。直しは明日までにできると店員に言わ
れ、依頼する。

 店を出た平太は、何で新しい服なんて買うのかと聞く。
 喜多は、最後の時ぐらい、きちんとした恰好をしたかったから、と
言う。

 喜多は一緒に昼飯でも食いましょうと言う。また、中村屋の『カリ
ー』。
 平太は、店に行かなければならない、と断る。

 平太に、今日の予定は?と聞かれた喜多は、部屋にいると答える。
今日は遺書を書きたいから、と。

 喜多は思い立ち、カレーを作るための香辛料を購入する。

 店を出ると、ずっと後をつけてくる車があるが、喜多は気付かない。


 平太が店で女の子達のショーのチェックを終わりにした頃、しのぶ
が声を掛け、二人は事務室で話す。

 しのぶは平太も喜多のこと、好きなんでしょ。喜多のこと、助けて、
と言う。ほかにもみずほに頼んだ。みずほの弱みを握っているから、
と言う。


 喜多は、書箋と万年筆を購入する。
 ベンチに座って、それを眺め、さあ、遺書を書こうと、部屋へ向か
って歩き出す。

 喜多の後ろを付いてきた車は、一気に喜多を追い抜き、前へ回ると、
喜多の身体を車に押し込む。その男達は、喜多の名前を知っていた。


 杉本サマル(生瀬勝久)は、部下を伴って専門家に、三波のネガテ
ィブ人格についての講義のDVDとレジュメを見せる。
 専門家は、三波の唱えるようなことは、暗示催眠ではないか、と言
う。

 杉本はネガティブ人格を操り、自殺するようし向けることが可能か
質問する。
 専門家は慎重に、分からないと答える。今までにそんな実験は無い
ので、と。


 リカは借金取りに、喜多の母親・静子名義の預金通帳を見せる。
 借金取りはリカに、いつまでも被害者面をするな。これを見せたら、
ウチがどうするか分かっているんだろう。3000万円は、すべてウ
チが貰う。リカには報酬として、そう.....100万円を上げますよ、
と言う。

 会社に訪ねてきた平太に、大輔が応対し、みずほに対する話なら、
大輔が聞くと言う。

 そこにみずほが入ってきて、大輔に仕事に戻るように命じる。
 しぶしぶ部屋を出て行く大輔。

 みずほは平太に、喜多を生命保険に入れ、部屋を提供し、みずほに
会わせたのは平太だろう。そうしておいて、喜多を殺すつもりだろう
と言う。

 平太は、そうだ。しのぶに会わせたのも平太だ。みずほは平太を助
けたいのか?しのぶに頼まれたのか?
 しのぶに強請られたら困るものな。2000万円−−それで喜多を
殺さないし、平太が喜多を死なせないという。

 みずほは、喜多の命は2000万円なんだ。平太を信じるなんて、
喜多は変わらない、と言う。
 平太は、みずほの薄っぺらなウソも信じた、と言う。

 その部屋の会話を膨張している大輔。


 リカは、平太からの電話を受ける。喜多を殺さなくて良くなった、
と。
 困惑するリカ。


 喜多は、人里離れた建物の前で車から外へ出される。
 男はナイフを構える。

 ネガティブ善男が現れ、今度こそは絶対ダメだ。死ぬのが二日早ま
ったが、まあいいか、と言って去っていく。

 手を縛られている喜多は、ヨタヨタと立ち上がり、ネガティブ善男
を追いかけようとする。

 ネガティブ善男が見えない誘拐犯達は、喜多が逃げると思って、ナ
イフを構えて追いかける。

 絶体絶命かと思われたとき、車がやってきて、中から飛び出してき
た杉本が、ピストルを構えて、「警察だ!」と叫ぶ。
 誘拐犯達は、蜘蛛の子を散らすように、逃げていった。

 喜多は杉本に、「刑事さんだったんですね」と言う。

 杉本は、自分は保険の調査員。ピストルに見えたのは、ライターと
説明し、喜多を車に乗せる。


 平太に、どういうことか聞きに来るリカ。どうして喜多が生きてい
るだけで、2000万円くれる人がいるのだ、と。

 平太は、2000万円ぐらい何でもない人が世の中にする。しのぶ
のためだって、ポンと出してくれた人がいたじゃないか、と言う。

 リカは、しのぶはきれいな服を着て、歌っていれば、2000万円
以上の価値があるだろうが、自分は人の作った借金を返しても、まだ
先が見えない、と言う。

 平太は、とにかく、自分を信じろと言う。


 喜多は平太に提供された部屋で、カレー作りを始めていた。
 杉本は、部屋にあるリカが持ってきた鉢植えを見る。

 喜多は一心に香辛料をすりつぶしていた。
 杉本がやらせてと言っても、喜多はこの作業で味が決まるから、と
断る。

 杉本は、喜多が落ち着いたようなら、話を聞きたい。みずほは三波
と付き合っていて、喜多に5億5千万円の保険を掛けて、殺そうとし
た、と言う。

 そんなことは無い、と否定する喜多。

 杉本は喜多に、みずほから、「あの時のわたしは、本当のわたしじ
ゃなかったの」とでも言われたのか?と問う。
 「何でそれを知っているんですか!?」と驚く喜多。
 杉本は続けて、三波が亡くなったことで、みずほは喜多と結婚して
いる意味が無くなり、離婚した。

 三波は、みずほを使って、喜多の中に、ネガティブ人格を作り出し
たのだろう。多分、喜多が寝ている時にでも、みずほが耳元で囁き、
喜多が自ら死ぬよう、し向けたのだろう。喜多には、ネガティブな人
格が見えているのだろう。杉本は、ホテルで見てしまった、と言う。

 喜多は、みずほが耳元で囁いていたことを思い出したが、杉本の推
測を否定する。死ぬのは自分の意地だ。絶対、誰にも邪魔させない、
と。

 杉本は、みずほに対して、復讐しましょうと言う。
 何でみずほに?と問う喜多。
 杉本は、みずほは喜多と別れた後、鷲巣と結婚して、鷲巣を殺した。
死ぬのを止めて、杉本に協力して欲しい、と頼む杉本。

 杉本は、喜多を誘拐した犯人達が乗っていた車のナンバーから持ち
主を割り出すように部下に命じてあったが、その結果の電話が部下か
らかかってきた。
 部下が言った所有者の名義は違うのに、杉本は勝手に喜多に聞こえ
るほどの声で、名義人はみずほだと強調する。

 喜多は杉本を追い出す。


 会議室にやってきたみずほは、大輔の行方をメンバーに問う。
 大輔は、介護服の件で打ち合わせに出かけたと言われる。

 みずほの携帯が鳴る。
 みずほは電話の相手に、姿を見るまで、信じないと言う。


 喜多は心を鎮めて、遺書を書き始める。母へ、先立つ不幸を詫びる。
 だが、その便せんを丸めて捨てる、喜多。


 みずほは、寂れた倉庫のような所へやってくる。

 みずほの前に現れたのは、髪が少し白くなった三波。

 三波は、みずほの事件には、自分は関与していないことを伝えたく
て来た、と言う。

 三波に近づくみずほを制止する三波。今や二人は別々の道を歩んで
いる。三波は、今はもう三波という名前でもなく、国籍もタイ。
11年は長すぎた。あの頃看護師だったみずほが、今やアパレル会社
の社長になっている。
 あの事件は悪くなかった。あのまま二人で計画を進めていたら、今
頃二人は保険金を手にしていたかも知れないが、それは犯罪。オレ達
は犯罪に手を染めなくて済んだんだ、と三波。

 なおもみずほは三波に近づこうとする。

 そこに杉本が現れる。
 三波は、今の名は、『ナッパ』と言うという。

 杉本は、あの飛行機事故で、搭乗手続きのミスで死んだことになっ
ていた日本人は二人いた。一人が吾妻で、もう一人が三波。
 吾妻は、三波のように名前を変える必要はなかったが、2人はつな
がっていた。

 杉本はさっき、三波は保険金殺人を自供した、と言う。
 三波は、たった六ヶ月間で喜多を操ることはできない。喜多が死の
うとしているのは、あくまでも喜田自身の意志なのだ、と言う。

 大輔が福祉事務所から戻ってくると、すでにみずほは退社していた。
 大輔は残っているメンバーに、しのぶのイメージキャラクター採用
は、館道の絶対条件ではなかった、と言う。


 しのぶは事務所の人から、もう『小指噛めおじさん(館道)』に会
わなくてもいいし、嫌がっていた介護服のイメージキャラクターはや
らなくていいことになった、と言う。
 驚くしのぶ。


 みずほは車に戻ると、頭を抱えて、突っ伏す。


 喜多は、大量の書き損じを作っていた。
 ネガティブ善男が現れ、母親に遺書を書くのは、難しいな。死ぬの
止めたら?と言う。

 喜多はネガティブ善男を相手にせず、死ぬのは自分の意志で死ぬの
だ、と言う。
 ネガティブ善男は、喜多が死んだら、自分も死んでしまう、と危機
感を強める。

 喜多は平太に遺書を渡す。
 平太は遺書をビリビリと破く。
 喜多が渡したもう一つの封筒はお金だと知る平太。喜多は自分が必
要な分だけは残しておくから、気にしないで欲しい、と言う。

 喜多は平太に、今日はいろいろな人から死ぬなと止められた。それ
なのに殺され掛けた、と言う。
 平太は、喜多の襲われたとの言葉に、びっくりする。

 −− オレの明日は、あと二つ。


寸  評  こんなに、どんどん喜多の自殺を止める人が増えるとは思いませ
んでした。
 最初はあんなに、みんなから命を狙われていたのに。

 それと、いくら11年経ったからって、三波が、保険金殺人計画を
白状するとは思いませんでした。

 三波は、いろいろな犯罪を犯している(他人を偽るとは、パスポー
トについては、公文書偽造ですよね)し、保険金殺人について、海外
にいる間は時効も停止するので、逮捕の材料に事欠きませんね。

 そういえば、三浦和義の再逮捕もあったし、保険金殺人について、
考える時なのかもしれません。

 一方、喜多は遺書も書いて、着々と自殺への準備を進めていますね。

執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 春ドラマ、ボツボツ始まりましたが、なかなか興味を惹かれる作品が多いで
す。この勢いをどこまで保てるかが、次の関門ですね。

 興味を惹かれるドラマを執筆していると、ついついあらすじが長くなってし
まって、執筆時間が長く必要になってしまいます。

 冬ドラマの最後の方を今仕上げている途中なので、早く配信できればと思う
のですが、仕事も詰まっていて、思うように手が動きません。なんとか、早く
配信できれば、と気ばかり焦っています。(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
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