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2008.4.13 いつも青春!てっちゃんの株式教室 休日版 http://www.tokiwa-kabu.com 私たち夫婦の好きなテレビ番組のひとつに「新婚さん、いらっしゃい」があります。 40年くらい続いてるんですかねえ、まさに国民的人気番組です。 昨年の出演者の中に男性がアメリカの不動産会社勤務で「アメリカでは住宅を 担保に投機するのが普通だ」と、番組でのウケを期待してのものでしょうが司会の 三枝師匠とまみちゃんに豪語していたカップルがありました。 新婚さん独特の明るさいっぱいで、あおられてずっこけてる司会者ともどもに 微笑ましい場面ではありました。 皮肉にもそれからまもなくサブプライムローン破綻で世界経済は急降下していきました。 ベアースターンズへの実質的な公的資金投入、FRBの危機一髪の英断で どうにか米国経済は崖っぷちで踏みとどまっています。 サブプライム、モノライン、そしてメガバンク本体へと、被害の拡大はまさに 1930年代の世界大恐慌以来だとのIMF認識が恐怖感をもって受け止められる レベルにまで達してきています。 今、ニューヨークのウォール街は失業者でいっぱいです。 外電によれば「時給750円のバイト」でさえ打ち切られたとあります。 昨年の「新婚さん、いらっしゃい」のあのカップル、大丈夫なのかなと気になります。 今回、日本でもみずほFGがロンドン市場でサブプライム関連組み入れ商品で巨額の 損失を計上したことが表面化、対岸の火事では済まなくなりました。 今回のG7では日本の3メガバンクも国際金融協調、監視の対象に指定されました。 前回も触れましたように日本をとりまくアジア各国、中国はもとよりベトナムまで インフレの芽が押し寄せています。 つまり「ドル安の波及効果」なのです。 IMFの認識が深刻過ぎるとのG7各国首脳の意見表明からも「ドル防衛」への各国の 暗黙の協調路線は強固なものと信用してよいと思います。 ただ目先的にはFOMCの追加利下げは決定的なことから、どうしてもドルは売られやすい。 つまり円高圧力として作用してきます。 だんだんと株式市場への利下げによる浮揚効果も限定的となってくるわけですが、 かつての日本がそうであったように本格的な公的資金注入までサブプライムローン、住宅不況は 尾を引くということでしょう。 利下げはコモディティに追い風、アルミあたりにまで市況高騰の気配がでてきましたし、 インドでの需要停滞からゴールドは頭が重いでしょうが、原油はさらに値を伸ばすでしょう。 日本の場合は東京駅界隈、丸の内あたりのオフィス需要は底堅い。 先般はシンガポール政府系投資庁が「ウエスティンホテル東京」を買収しましたが、 ビジネスとしての日本市場、日本経済全般としては比較的安定感があるというIMFの評価です。 すでに世界に先駆けて徹底して株式市場の整理が先行したこともあります。 週末のニューヨークはまたしても暴落です。12325.42 −256.56. 日経平均13000〜13500で当面はオンの字だと書きました。 そのココロは先高期待を込めてのものではありますが、時間的経過が必要ということです。 個人は8週連続の売り越し、事業法人、年金資金が買っている。 まあ、かなり底堅くなってきたなという印象はあります。 先般も月曜日の「急落」が絶好の買い場となりました。 逆張りが基本と書いてきたとおりです。 今は安全運転がイチバンですが、結果として「待ち伏せはボロ儲け」はよくある話。 目先バタバタで大損するよりは、はるかに賢明です。 消去法的に言えば、やはりネット関連株の突っ込み狙い、超低位株の底値買い、 「果報は寝て待て」です。 主力どころで言えば、東芝、重工、任天堂、穴はチャイナボーチーあたりでしょうか。 石炭価格3倍、鋼材価格上昇、円高。 全取引の2割を占める自動車産業が逆風ではなかなか全般活況とはなりません。 個別物色、一本釣り。 |