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===================================================== 発行部数 26 == ★★ 日刊ドラマ速報 ★★ ☆☆ 2008/02/26 (Tue) ☆☆ ====================================================================== == 目次 ============================================================== 1.火曜日の連続ドラマ 2.編集後記 ====================================================================== ---------------------------------------------------------------------- 1. 火曜日の連続ドラマ ---------------------------------------------------------------------- タイトル あしたの、喜田善男 〜世界一不運な男の、奇跡の11日間〜 局 名 フジテレビ系 放映日時 火曜22時 キャスト 喜田善男(小日向文世) 矢代平太(松田龍平) 杉本サマル(生瀬勝久) 三波貴男(今井雅之) 長谷川リカ(栗山千明) 鷲巣みずほ(小西真奈美) 森脇大輔(要潤) 宵町しのぶ(吉高由里子) 原 案 島田雅彦『自由死刑』 脚 本 飯田譲治 主題歌 あらすじ 第8回 真犯人はアンタだ −− 楽しいことだけを見つめて最後の日々を過ごそうと思ったの に、真実を知りたいと思った。オレの明日はあと4つ。 喜田善男(小日向文世)は矢代平太(松田龍平)に、残りの4日間、 何をするの?と聞かれ、まだ決めていないと答える。 平太は喜多に、鷲巣みずほ(小西真奈美)と結婚していて楽しかっ たか聞く。 喜多は、どこかに一子をら行くってことはなかったが、みずほの顔 を見られただけで嬉しかったという。 喜多は、自分の話より、平太の話を聞きたい。リカとはどうなの? と聞く。 平太は、リカは昔ピアノを弾いていた。クラシックの道に進みたか ったのだが、クラシックにはお金がかかりすぎるので、諦めなければ ならなかったと聞いている、と言う。 そろそろ寝ようとしていたリカは、チャイムの音に、「平太?」と ドアを開ける。 宵町しのぶ(吉高由里子)は、足首の少し上に、口紅で線を引き、 館道(平泉成)に足裏マッサージをざていた。館道はすぐにその線を 越えようとし、そのたびにしのぶは阻止する。 しのぶはパンフレットでみずほの記事を読んでいた。館道に、みず ほって?と聞くと、今度一緒に仕事をする人だと答える。 杉本サマル(生瀬勝久)は、依頼してあったタイ語の和訳を受け取 る。 その時、杉本の部下が声を上げる。喜多の保険契約が見つかったと いう。5件で5,500万円。たいしたこと無いですね、とつぶやく。 杉本が、そんな少額を5口に分ける必要性無いだろうと見直すと、 総額は5億5,000万円。出版社の平社員が、そんなに大金を掛け る必要はないだろう。11年前は、1年以上経てば、自殺でも保険金 が下りる契約が多かった。 三波貴男(今井雅之)は、ネガティブな感情を一カ所に集め、ネガ ティブな別人格を作り、救うことができると言っている。 そうすると、逆もできるのではないか。ネガティブな人格が勝つよ うにして、自分で死ぬようにする。 箱根のホテルで、喜多の独り芝居を見た杉本は、三波は入院先で、 喜多に白羽の矢を立てたのだろうと推測する。 そうし向ける役がみずほだったのだろう。でも三波の飛行機事故で その計画は、変更を余儀なくされた。 翻訳された書類を読んでいた杉本が、興奮する。なんと日本人1人 が搭乗をキャンセルしたのに、航空会社のミスで、取り消されていな かった。彼はその後、プーケット島で2週間を過ごし、出国の時にミ スが発覚した。男の名は、Azuma, Takayuki。その男が三波かどうか は分からない。 リカの部屋を訪ねた平太は、部屋にリカの姿が見あたらず、探す。 携帯を掛けると、リカの携帯は部屋に置いたまま。 ネガティブ善男は、目覚めた喜多を見て、どうぞ喜多が真実を知り ませんように、と祈る。 そんなことを知らない喜多は、みずほが部屋に来る、とウキウキと 掃除を始める。 誰かから報告書をメールで受け取る大輔。 みずほは大輔から、館道が訪ねてくるとの連絡を受けた。 わざわざ断りに来るような男ではないので、よいことだろうと言う。 館道はしのぶを伴って現れた。介護服プロジェクトをやるに当たり、 イメージキャラクターは、しのぶでいく。文部科学省推薦の映画の主 役でもあるので、と。 しのぶを凝視するみずほ。 女子トイレでしのぶはみずほに会うと、みずほがしのぶを嫌いでも、 一緒に仲良くやっていかなければならない。喜多と暮らしていたとき のように、と言う。 喜多はあと4日で死ぬつもりだけど、そうはさせない。みずほに阻 止して欲しい、と言う。 どうしてそんなことをしなければならないのという顔のみずほに、 しのぶは館道に、今回の契約を止めるように言ってもいいのだけど、 と言う。 そして、館道もみずほも両方とも『ドM』だからうまくいかないと 付け足す。 リカは借金取りにつかまっていた。 やってきた平太に、どうやって2000万円の金を2人が作るのだ と、借金取りは問う。 平太は、あと四日待ってくれれば、話すからと約束して、リカを解 放して貰う。 平太はリカに、あとわずかの日数なのだから、喜多の思いを叶えて あげようという。 リカは本当に平太が喜多をやるのかを、心配する。 喜多がお風呂に入っていると、チャイムが鳴る。慌てる喜多。 リカで、喜多に鉢植えの花を贈る。喜多のおかげで、保険のノルマ を達成できたので、契約してくれたみんなに贈っていると言って。 そしてリカ自身から喜多への贈り物は、今夜のクラシックコンサー トのチケット。喜多は初めてです、と無邪気に喜ぶ。 そっとほくそ笑むリカ。 みずほは花屋で、ソルボンヌを求める。贈り物にすると言って。 そのみずほの上着の裾に、そっと盗聴器をつける、杉本の部下。 みずほは花束を抱えて、喜多を訪ねる。そして「ソルボンヌよ」と 言って、渡す。 喜多は、三波が新居に贈ってくれた花だ、と言う。 みずほは室内を見回して、面白い部屋ね、と言う。 喜多は「しばらく寝泊まりしていいって、友達が」と言う。 みずほは、平太ね、と言う。平太が昨日会社に訪ねてきて、喜多を 探しいてると言っていた、と。 みずほにネガティブ善男が、本当のことなんて言う必要が無い。納 得できるようなウソを言っておけばいいのだ、と囁く。 みずほは話題に詰まり、喜多に花瓶を貸して、と言う。 喜多はみずほが活けた花を昔のようだと喜ぶ。 杉本の部下を平太が襲う。そして杉本の部下から盗聴のレシーバー を奪い、平太が盗聴を始める。 みずほは喜多に、本当のことを話すために、ここに来たという。 喜多は、三波がみずほと喜多を結婚させたという。 みずほは、喜多と結婚した時は、すでに三波とは別れていた。三波 とはうまくいかなかった。みずほは喜多を好きだった。三波を忘れた くて、喜多と結婚した。喜多と三波は、正反対だった。 喜多と幸せになって、三波を忘れようとした。けれど無理だった。 三波が死んだと聞いたとき、それを悟ったと言う。 喜多は、みずほと一緒にいられて、幸せだった。それにみずほが喜 多を好きだったという思いがけない言葉を聞けただけでもよかった。 もうみがほに会いに行って、迷惑を掛けないと言う。 どうして死ぬの?とみずほ。 喜多は、ある人にとって重要なことが、ある人にはそうではないか もしれない。もう抜け殻のようだった11年間を思い出したくない、 と言う。 みずほは、自ら喜多を抱きしめ、震えないで、と言うと、もう死ぬ のはやめて、と囁く。 みずほに礼を言う喜多。 みずほの背後で、しきりに喜多に何かを指示しようとしているネガ ティブ善男。 二人の会話を盗聴していた平太は怒る。何なんだよ!と。 自分の車に乗ると、嫌悪感に顔をしかめるみずほ。 喜多は平太に、みずほに会ったことの報告をする。みずほはソルボ ンヌという花を持ってきた。この花は4日間が最盛期で、5日目から 徐々に枯れていく。喜多の残りは4日間。 でも、みずほはそんな花を持ってきておきながら、喜多に生きろと 言うのだ、と言う。 平太は、あひるは孵化して初めて見た動くものを、親だと思うのだ と、言い出す。 喜多が、『刷り込み』ですねと、相槌を打つ。 平太は、例え相手がネコでも、親だと思う。そしてネコについて歩 いているうちに食べられてしまう、と言う。 喜多はそのあひるは、食べられる瞬間も嬉しいのだ。好きな人に食 べられて、好きな人の役に立てたのだ、と。 平太は、そんな人生は真っ平だという。 杉本の部下は杉本に、盗聴できなかったことを謝る。 杉本は、Azuma の居所が分かった。Azuma は三波のこと。飛行機事 故は、アクシデントだったが、それを利用したのだ。Azuma となり、 三波を消すことにより、経営難による借金を帳消しにした、と言う。 どうやってと問う部下に、そんなことは少しの金とコネが有ればで きると杉本。 喜多はクラシックコンサートを聴いている。 杉本は心の中で、三波とみずほが仕組んだ保険金詐欺を暴いてやる。 喜多に対する保険金詐欺、鷲巣に対する殺人も、杉本が暴いてやると 言う。 杉本は「三次元測定システム室・吾妻孝之」と書かれた研究室に入 り、椅子に座って背を向けている人物に、「三波さん」と呼びかける。 再度の呼びかけに、ゆっくりと振り返った人物は大輔。『吾妻』だ ったら、もうすぐ戻ってきますよ、と言う。 そこに、「最近トイレが近くなっちゃって」と戻ってくる吾妻。三 波とは全然違う顔。 杉本は、吾妻は三波が整形したのだろうと疑って、『縫い目』を探 すが無い。 吾妻の研究室を一緒に出る杉本と大輔。 大輔は、お互いガセネタに踊らされたんですね、と言う。 大輔は、今夜はみずほのことを疑った。三波の犯罪がばれたとき、 自分は関係ないということを証明しておこうと、自分に調べさせよう としたのだろうと言う。 三波は本当に11年前に亡くなっているんだ。保険金詐欺事件なん て、存在しないんだろう、と言う。 コンサートが終わって会場から出てくる喜多。喜多の後ろを、包丁 を手に歩き、チャンスを狙うリカ。 でも、刺そうとした時、喜多の前に平太が現れ、失敗する。 平太は、ちょっとこっちに用があって、と言う。 喜多が一緒に帰ろうと言うが、平太はまだちょっと用があるという。 喜多は先に帰る。 平太はリカを抱きしめる。 −− そうさ、真実だって、ウソと同じぐらい、人の数だけ存在す るのだ。そうさ、オレが信じさえすれば、それがオレの真実。 しのぶは、今度の映画の台本を置くと、携帯の待ち受け画面の喜多 を見る。 大輔はみずほに、三波は11年前に死んだのだ。これからは大輔が 三波の代わりになる、と言う。 みずほは、三波の代わりには、誰もなれない、と断る。 夜、みずほがベッドに腰掛けていると、携帯が鳴る。 みずほが出ると、「今でも番号変えてないんだな」と言う。 みずほが、誰かな?と考えていると、「三波だよ」と名乗る。 寸 評 最初、喜多善男が11日後に死のうとしているという悲劇はある けれども、そして、リカと平太の保険金殺人計画もあるけれども、そ れでもまだ、ほのぼのとしたドラマだと思っていました。 でも、それが三波の本当の狙いが分かるに従って、ブラック度が上 がっています。また、あの『ネガティブ善男』は、単なる冗談か夢か と思っていましたが、これが、三波によって作り出された人格だとは。 つまり、喜多は二重人格にさせられたんですね。 更に、杉本が疑った通り、三波は生きている!? ここへきて、今までの謎が解けた以上に、新たな謎が生まれてしま いました。 執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp) ---------------------------------------------------------------------- 2. 編集後記 ---------------------------------------------------------------------- 春ドラマは、しばしば新年度の番組改編の特番が入って、開始が遅くなる物 ですが、雑誌に出ていた『CHANGE』の開始は、びっくりですね。5月 12日(月)からの予定で、4月スタートどころではないようです。 今まで、大幅にずれて、候補に入れられなかったのは、『ライアーゲーム』 や、『SP』がありましたが、これは深夜枠で、そもそも、既成の概念にとら われない番組作りに重点が有るわけですから、今までのシーズン制と違っても、 それはそれで一つの実験と取れたのですが。 終わりは、回数を減らして、6月までに収めるのでしょうか?それとも7月 にまで、ずれ込ませるのでしょうか?(鈴木) ====================================================================== 発行元:ドラマ研究会 e-mail:info@j-drama.tv url :http://www.j-drama.tv/ ID :MM3E195F16414CD このメールマガジンは、メールマガジン[MailuX]を利用して発行しています。 (http://www.mailux.com/) ====================================================================== |