メルマガ:仇花の記憶〜ショタやおい雑話〜
タイトル:仇花の記憶 08/04/10 165号  2008/04/10


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仇花の記憶〜ショタやおい雑話〜

第五巻七回  お芸術ではないけれど
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御機嫌よう。葡萄瓜でございます。
さて、つらつらと綴って参りましょうか。

規制と言う矛を振り翳すお歴々の思考回路を自
分なりに辿ってみますと、全ての創作物はこれ
須らくツールと認識されているのではないか、
と勘繰りたくなる事があります。
もしそうだとしたらそれは早計も良い所であり
ましょう。
確かにツールもございますが、解釈の結果によ
ってツールに転化した作品もございますし、ツ
ールと解釈される様に、と言うある種おちょく
りの意図を持って送り出された作品もありまし
ょう。
もしもそう言う部分をつかれたら、今度は解釈
法に就いての規制が展開されたりするのでござ
いましょうか。おお剣呑剣呑桑原鶴亀。

ショタやおいに関して言えば、筆者は棲み分け
には一考を持ちますが自主規制には首を傾げる
方です。自主規制をした所で個々の解釈に拠っ
ては幾らでもハードルは増減致しますから。
徒らに自主規制を増やした結果「表現」がどう
なったかは過去が散々物語っております。記録
も残っておりましょうから無かった事には出来
ますまい。

解釈のハードルと言うのは、立ち位置が変われ
ば面白い程に変化するものです。芸術や学術と
言う『術』を使った韜晦で保護するという手段
もないではないでしょうが、そうなった場合今
度は『術』の過剰な期待に抗いながら自由を確
保出来る様な余地を作っておく必要があります。
『術』が暴走してもいけないし、かと言って唯
々諾々な隠れ蓑と言う扱いになってもいけない。
『術』もまた扱いを損なえば爆雷となりかねな
い代物ですから。

表立って動く方の心得が試される時期でありま
しょう。イベント主催もまた然り。
水面に一つの石を投げれば、波紋は多々発生致
します。決して一つの波紋だけで消える筈はご
ざいません。
もし貴方が何らかの波紋を最初に発生させた身
の上であるならば心得ておくべきでしょう。自
分の背中は常に数多の目で観られていると。一
挙手一投足全てが観察の対照となるのです。発
言も然り。認識も然り。
ショタやおい、又は自分の属するジャンルにど
れだけの愛情をきちんと持っているかが問われ
る時ではあるまいか、と。
愛情を図る枡の大きさも多種多様でございます
から、全ての声に応えるのは難しい事でしょう。
しかし、前向きな姿勢を提示する事で何かが変
わるやも知れません。

恐らく、在り様を問われる周期的な問いと言う
のは、分野の足元を固める為の通過儀礼なので
しょう。通過儀礼だと思えば手緩くないのも道
理だと考える事も出来ようかと。
無論通過儀礼だからと言われても謂れも無い讒
言を甘受しっ放しなんて納得は致しませんけど
ね。その讒言が迷走から生じたものであるなら
ば尚更。
表現は恐らくしなやかな存在ですから、扱い様
によっては盾にも矛にもなりましょう。それこ
そ矛盾の一点も無い様な。それをどう扱うかで
明暗は徐々に見えて来ようかと。

さて、此度はこれにてとりあえず筆を擱かせて
戴きます。
次号配信まで、御機嫌宜しゅう。
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仇花の記憶〜ショタやおい雑話〜
第五巻七回 2008.4.10発行

文責:葡萄瓜XQO
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