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タイトル:Daily Drama Express 2006/02/19 あしたの、喜多善男 (7)  2008/04/01


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2008/02/19 (Tue) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.火曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 火曜日の連続ドラマ
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タイトル あしたの、喜田善男 〜世界一不運な男の、奇跡の11日間〜
局  名 フジテレビ系
放映日時 火曜22時
キャスト 喜田善男(小日向文世)
 矢代平太(松田龍平)
 杉本サマル(生瀬勝久)
 三波貴男(今井雅之)
 長谷川リカ(栗山千明)
 鷲巣みずほ(小西真奈美)
  森脇大輔(要潤)
 宵町しのぶ(吉高由里子)
原  案 島田雅彦『自由死刑』
脚  本 飯田譲治
主題歌  

あらすじ  第七話 完全犯罪か友情か

 喜多善男(小日向文世)は誘拐騒ぎで忘れていた真実と向き合うこ
とになった。
 鷲巣みずほ(小西真奈美)の隠されていた真実とは何か。喜多に残
された日は、あと5日。

 矢代平太(松田龍平)は、うらぶれた男のところへ行く。男は、平
太の好物だろうときなこ餅を勧める。
 男は、また仕事だめになっちゃった、と泣き言を言う。

 平太は、オレ達を捨てた人間が、まともに生きられるわけないだろ
うと言って、男をこっちに向かせると、その顔は喜多。

 平太が目覚める。喜多は帰ってこなかったのだ。

 平太は早朝の街を歩き、長谷川リカ(栗山千明)の所へ行く。リカ
は寝ずに待っていた。
 リカは、平太のことを心配していたのだ。平太が人を殺すなんて、
と。

 平太は、喜多に死んで貰わなければ、オレ達はどうなるのだという。


 ひつじに襲われる夢を見て、目覚める喜多。カプセルホテルに泊ま
っていたのだ。

 メ〜、メ〜という鳴き声は、泊まっていた男の携帯の着信音だった。

 アンドリュー・ワイ・エスの画集を抱きしめる喜多。


 −*−*−*−
 アンドリュー・ワイ・エスの画集を広げるみずほ。
 彼女に声を掛ける三波貴男(今井雅之)。アンドリュー・ワイ・エ
スは、クリスティーナという名の足の不自由な女性を30年間描き続
けたという。

 みずほは看護学校に通っているが、人見知りが激しく、初対面の人
を警戒して、ブラウスの胸元をギュッととじ合わせている。

 三波は、看護師になるなら、人見知りしていてはダメだ。人見知り
なんて、相手のパターンを把握してしまえば、簡単になくなるだろう。
みずほのような魅力的な女性には、これから多くの男性が寄ってくる
だろう。でも、その多くは相性ではなく、外見に惹かれてのものだと
いう。
 −*−*−*−


 しのぶは、映画の主役に抜擢された。募金集めのキャンペーンの映
画。
 主役と言うことに喜ぶしのぶ。

 もう一つしのぶにオファーが来る。ポスターだった。その依頼主が、
『小指噛めおじさん』と聞くと、しのぶはイヤ、と拒絶する。


 みずほは森脇大輔(要潤)に、ハイヤーを止めて手を握られたとき、
キスされるか、ホテルに誘われるかと覚悟した。
 でも、小指を噛めなんて、想定外。どんな状況でもうまく切り抜け
てみせるつもりだったのに、逃げてしまった。これで福祉医療の話も
ダメになるかも知れない、と落ち込むみずほ。

 大輔は、とりあえず何事も無かったように話を進めましょうという。
 大輔は、いつでもみずほの力になると言って、キスしようとする。
 みずほはそれをスルリと抜けると、力になってねと微笑む。


 喜多は宇佐美(室井滋)に、三波が生きていると聞いたけど、と聞
く。

 宇佐見は、誰がそんなことを?と聞く。
 喜多が、杉本サマル(生瀬勝久)と答えると、宇佐美はそんな名前、
聞いたこと無いと言う。

 喜多が、三波が心理学者だったそうで、と聞くと、あっさりとそう
だと宇佐美。あまり優秀すぎて、足を引っ張られ、学者を止めて輸入
家具雑貨の店を始めた。
 でも、うまくいかなくなって、店をたたんで、痛い目にあったと宇
佐美。

 喜多は、三波とはその入院先で知り合った。たった1人の親友だっ
たと言う。

 宇佐美は、三波はとても鋭くて、一瞬で相手の心を見抜き、相手を
思うままに操ると言う。

 三波は昔、宇佐美が嫉妬するぐらいかわいい看護師と付き合ってい
た。三波は悪い男で、悪い男に惹かれる女もいる、と。

 喜多が詳しく聞くと、三波はその付き合っていた彼女を、別の男性
と結婚させたと言う。
 その話にショックを受ける喜多。そして手帳を取り落とす。母親に、
みずほとの結婚を反対されたことも思い出す。

 みずほと喜多の結婚式の写真を拾い上げる宇佐美。

 喜多は、三波がみずほと自分を結婚された理由を問うが、宇佐美は
知らない、と急によそよそしくなる。

 喜多は、なぜ宇佐美がされほど三波について詳しいのか聞くと、み
ずほ同様、悪い男に惹かれるから、と答える。
 あれから11年。三波のせいで自分は自分は独り、と宇佐美。

 彼らの会話を盗聴し、録音して持ち帰った杉本の部下。

 杉本はその会話を聞き、三波は自分に惚れていたみずほを、喜多と
結婚させたのだと理解する。

 部下は、三波がノースカロライナ大学にいた頃の講演の映像を取り
寄せたと言い、再生する。

 三波は脳について語っている。脳には、ネガティブな要素があり、
絶望や悲しみ、恨み、妬みと言った感情を一カ所に集めると、ネガテ
ィブな要素が一つの人格になってしまったかのように感じる、と説明
している。

 だが聴衆は、人間では実験できないじゃないかと騒いでいる。
 三波はぶち切れて、録画をストップする。

 杉本は、このことは人を疑わない人ほど暗示に掛かりやすい、と解
説。そして、喜多に多額の保険金がかかっていないか、調査するよう、
部下に命じる。
 すなわち、三波は事業に失敗して、莫大な借金を作って入院してい
た。
 その時、自分の女をお人好しの喜多と結婚させたのだから、喜多の
生命保険を、みずほを通じて、手に入れることが目的ではないか、と
言う。


 みずほが社長室に入ると、平太が待っていた。喜多がみずほを訪ね
てきたら、知らせて欲しいという用件だった。

 そんなことなら、電話で済むじゃないと言うみずほに、喜多が会い
たいと言うからみずほを探して会わせたのは自分だという平太。
 それって、親切じゃないよね、とみずほ。
 平太は、喜多とは違うようだし、オヤジは男と女は互いに自分に無
いものを求めようとするものだが、みずほは喜多とは違いすぎるな。
 平太は、喜多にみずほを会わせたのは、ただの親切心だよ、と言う。

 独り残されたみずほは、三波に因果を含められたときのことを思い
出す。三波は、夫婦生活がないと、本当に喜多を信じさせられない、
と噛んで含めるように、言った。


 喜多は、みずほにもう一度、会おうと思った。
 ネガティブ善男は、真実なんて知っても何一ついいことは無い、と
止める。

 喜多は、それでも知りたい、とみずほの会社へ向かう。

 みずほのオフィスに、警備員の目をごまかして入ろうとするが、大
輔につかまって、止められる。
 喜多が、どうしてもみずほにもう一度会いたいと頼んでも、大輔は
許さず、喜多は大輔に謝ると、立ち去る。
 大輔は、警備員に喜多を入れるなと指示する。

 喜多は地下に回ると、大きな荷物の搬入に紛れて、ビル内に忍び込
む。
 喜多がエレベータに乗ろうと待っていると、開いたエレベータから
下りてきたのは、大輔。

 喜多は必死に逃れ、階段を駆け上がる。
 でも、途中で足がもつれて、階段を転げ落ちてしまう。

 大輔はとりあえず、喜多をソファーに寝かせ、やってきたみずほに、
喜多がどうしてもみずほに会いたいと言ったという。

 みずほは、自分が見ているからいいと大輔を行かせ、部屋に喜多と
二人きりになる。

 目をさます喜多。
 みずほは、本当のことを話せばいいの?と言う。
 するとネガティブ善男が現れ、こいつが納得するようなウソを言え、
と言う。

 驚くみずほに、ネガティブ善男がいるのはみずほのせいだろう。こ
いつが安心して死ねるようにしてやれ、と言う。

 ネガティブ善男が話し終えると、喜多は眠ってしまう。


 杉本は、11年前の事故を起こした飛行機の乗客名簿を持ってくる
が、タイ語のため、わからない。
 杉本の部下は、まだ喜多に掛けられた保険金の有無を調べきれてい
ない。


 小雪が舞う中、待っている平太の所に、リカがやってくる。
 平太はリカに、オレが人殺しになってもつきあえるか、問う。
 リカは、何も変わらないと答える。


 喜多が目を覚ますと、大輔がいて、みずほは今日は取り込んでいる。
明日会うと言うので、連絡先を教えてくれと言う。

 喜多は、みずほが会ってくれることに驚きながらも、携帯を持って
きていないが、今いる住所ならわかると、住所を書く。

 大輔はみずほに、喜多は帰ったと報告する。


 リカが帰宅すると、平太はナイフを用意していた。これで刺せば通
り魔に見えるだろう、と。

 平太は喜多が店に現れたとの情報を聞き、出かけていく。

 喜多は、クラブは落ち着かないので外へ出た。みずほが明日会いに
来てくれるというので、一番に平太に報告しようと思って。平太に会
わなければ、死ぬまでの11日間は、こんな充実したものにならなか
っただろう。もしかしたら喜多の人生のピークは、平太と出会ったこ
の11日間なのかも知れない、と言う。

 平太は喜多を通り魔に刺されたかのように始末しようとするが、い
つもタイミングを外される。
 喜多は平太に、リカと食べてください、ときなこ餅を渡す。
 平太は、なぜきなこ餅が平太の好物だと分かったのだと聞く。
 喜多は、なんとなくきなこ餅を見ていたら、平太に渡したくなって、
と答える。

 平太は一緒にあそこに帰って、ビールでも飲もうとカタを組む。
 喜多は何だか、こういうの、いいですよねと言った後、ボクの命は
あと4日ですよ、と言う。

 −− みずほ、オレの明日にはまだ、みずほがいる。


寸  評  最初から、なぜみずほが喜多と結婚したのか?そして、すぐに離
婚したのか?は、大きな謎だったのですが。こんな三波の深慮遠謀に
よるとは、びっくりです。
 また、そんな簡単に三波に操られてしまう、みずほ。鷲巣との結婚
の時は、三波の影響は受けていなかったのか。

 とろこで、ネガティブ善男は、今までも現れていたのでしょうか?
ネガティブ善男を作り出してしまったのは、三波だったのですね。

執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 室井滋と生瀬勝久が一緒に出てくると、「4姉妹探偵団」かと思ってしまい
ます。
 多くのベテラン脇役が、同時期のドラマに掛け持ちで出ているのは、よくあ
ることですが、セットで出てくるのは、ちょっとね。室井滋は、「4姉妹」の
時は、髪を束ねていたのですぐには気付きませんでしたが、結構ボリュームの
あるソバージュにしていたのですね。ほどくと、今回の宇津木になるのですね。
 また、宇津木という苗字が、一瞬、「宇佐木」と聞こえ、「えっ、『交渉人』
?」という気分になってしまいました。
 ところで、交渉人のあの終わり方は、いつでも人気さえあれば、シーズン2
を作りますよって、いう感じでしたね。まさか、鞠谷の事件で、最後まで引っ
張るとは予想していませんでしたが。(鈴木)

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