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===================================================== 発行部数 25 == ★★ 日刊ドラマ速報 ★★ ☆☆ 2008/02/08 (Fri) ☆☆ ====================================================================== == 目次 ============================================================== 1.金曜日の連続ドラマ 2.編集後記 ====================================================================== ---------------------------------------------------------------------- 1. 金曜日の連続ドラマ ---------------------------------------------------------------------- タイトル エジソンの母 局 名 TBS系 放映日時 金曜22時 キャスト 鮎川規子(伊東美咲) 美浦博之(谷原章介) 加賀見佑子(松下由樹) 花房あおい(坂井真紀) 青柳美月(杉田かおる) 岩井雄三(田中要次) 久保裕樹(織田よしひこ) 花房賢人(清水優哉) 花房チエ(上村香子) 脚 本 大森美香 主題歌 『』 あらすじ 第5話「子供の絵を良い絵と悪い絵に分けるフシギ先生」 鮎川規子(伊東美咲)は佐々木則和(安田顕)と美術展へ。規子が 佐々木のクラスに、大声で叫んだりテストの問題が理解できなかった り、羽をつけて飛んだりする児童はいないかを聞いている。 美術館の中に入った規子は青柳美月(杉田かおる)と玲実(村中暖 奈)親子を目撃し思わず立ち去ろうとする。佐々木に堂々と行きまし ょうと言われ、気を取り直す規子だが、元婚約者の美浦博之(谷原章 介)と花房賢人(清水優哉)も一緒に来ているのを見つけてしまう。 賢人が規子を、玲実が賢人を見つけてしまい、3組は挨拶をかわす。 大人たちはお互いを眺めて心の中で評価する。 賢人がピカソ風の抽象画を指差し、「玲実ちゃんのママに似てるよ」 と言う。 気を悪くした美月はパパが迎えに来ているという理由で帰って行く。 美月は「笑っていられるのも今のうちよ」とつぶやく。 花房あおい(坂井真紀)は保育園で栄養士の仕事をしている。仕事 を終えて商店街を歩いていると加賀見佑子(松下由樹)の夫・博(大 杉れん)が走って来て、あおいのコートに数式を書く。数式が書きき れなかったため、今度はトラックの荷台のほろに数式を書くが、車が 発車してしまい、追いかける。加賀見を「先生」と追いかける男たち。 美術館では、賢人が規子と佐々木に「発明家になるよ。幸せになる マシーンを発明します」と言うと、規子が素っ気無く「それはよかっ たわね」と答える。それを聞いていた美浦が規子の対応にクレームを つける。賢人と美浦は手をつなぎ親子のように仲良く帰って行く。 次の日。3時間目図工。体操服を着たままの賢人。一人着替えが終 わっていない。 「たのしかったこと」の絵を児童たちは描き始める。副担任の久保 裕樹(織田よしひこ)が賢人にセーターを着せる。賢人はセーターの 襟から顔を少し出して笑う。 それを見た児童がおばけみたいと笑ったことによって、賢人は教室 内を走り、児童たちも騒ぎ出す。 美浦の研究室では、天才の日常は単なるバカにしか見えないという ことを学生たちと話している。 ある優秀な数学者は教授だったが、ポアンカレの難題を考え始め寝 食を忘れ、奥さんに生計を立ててもらっているという。 ポアンカレの予想とは、フランスの数学者・ポアンカレによって投 げかけられた問題で、穴もねじれもない物体は概ね丸い。もしロケッ トにすごく長い紐をつけ宇宙に飛ばし、戻って来たとする。それを何 回やっても、紐がひっかかることなく回収できるならば、宇宙の形は 大よそ球体であるといえるだろう。生前、ポアンカレは、研究に熱中 するあまり馬車のほろに数式を書き出したという。 それを聞いた美浦は、天才は凡人には理解されない、あの少年はお れがすくすくと育ててみたいとつぶやく。学生に「お父さんにでもな るつもりですか」と聞かれ、美浦は頬を赤らめる。 加賀見は小学校の廊下で娘と携帯で連絡をとっている。学会に出か けた夫が行方不明なのだ。 職員室では、バレンタインデーの話題で盛り上がっている。 規子は副校長の野口(伊藤正之)に賢人の保護者について聞かれる。 規子は、あおいが賢人とよく話し合って様子を見ると言っていたと話 す。それを聞いた加賀見は教育委員会に匿名のメールがあり、賢人を 止めさせて欲しいという内容だったと言う。 加賀見は、転校してまだ慣れていないと説明したが、事を荒立てな いことと規子に注意する。 規子は賢人が来てから教室に落ち着きがなくなったと話す。久保は 学校に行くのが楽しくなったと言う。 加賀見家。夫が帰って来た、あごや手首に怪我をしている。夫は数 式をメモした車がいなくなってしまったと嘆き、妻と娘・菜摘(山口 梨紗)に抱きつく。 次の日。規子は風邪気味で久保に授業を代わってほしいと言うが、 急には無理だと言われてしまう。それを聞いた加賀見が、校長の岩井 雄三(田中要次)のところに松平喜代美(片桐はいり)が来ているの で授業に参加してもらうことを提案する。松平は「良い絵 悪い絵」 という本を出している児童絵の第一人者。 1時間目図工。松平に絵を提出する賢人。賢人の絵は雪を母と見て いる絵で白い絵の具で描かれてよく見えない上に、親子は描かれてい ない紙の外で雪をも見ていると言う。松平の評価は「問題外」。 他の絵を見る松平。この絵は良い絵、この絵は悪い絵と黒板に張り 出す。張り出された悪い絵の一つは玲美の絵。 賢人は「どうして?どうしてこっちの絵は良い絵なの?」と聞く。 松平は、絵のあちこちに素直な楽しさが満ちている、余計なことが描 かれていないと説明。 賢人は「どうしてこっちの絵は悪い絵なの?」と聞く。松平は男の 子の絵を「ごちゃごちゃしてるでしょ。鬼は赤もしくは青、自由に楽 しく描かなくちゃ」と玲美の絵は「このお顔、みんな同じお顔。日傘 なんかさしていて子どもの絵なのに何だかおかしいわよね。もっと子 どもらしく自由にのびのび描いていいんですよ」と言う。 「どうして?どうして良い絵と悪い絵があるの?」と賢人。「うー ん、それはどうしてもですよ。世の中には頭の良い人と悪い人がいる でしょ。同じ様に絵の才能がある子とない子がいるんですね」と松平 が言う。 「ねえねえ、どうして?先生の服は袖が一つしかないの?どうして 首にビー玉をかけているの?どうしてズボンはピンク色なの?どうし て?どうして?」としつこく尋ねる賢人。玲実が泣き出してしまい授 業は終わった。 研究室。あおいが美浦に礼を言いにやって来る。美浦は賢人を天才 だと誉める。 次の日。保護者が集まって、昨日の絵のことについて説明会が開か れている。美月が松平に玲実の絵について尋ねると「この絵からは子 どもが楽しいことを描いているという意識がひとかけらも見出されま せん。色味は繊細ですがそれも自信のなさを示していますし、顔の表 情が命のないサイボーグのよう。子どもの無邪気さのない不自然さを 感じます。この絵に見られるのはこういうのが子どもらしいという大 人の好みに迎合している卑屈さだけです」と松平は答えて、会合があ るからと行ってしまう。 賢人たちは窓から中を覗いている。 加賀見が「一つの指標として考えていただければ」と場をとりなす。 規子は「あのー本当に教師に子どもの絵の才能なんてわかるんでし ょうか。教師がそういうことを判断してしまっていいんでしょうか。 私は例えばゴッホとかモネとかそうなる可能性がある子どもがうちの クラスにいたとしても、その才能に気付く自信がありません。本当は 前から迷っていたんです。絵の評価ってどうしたらいいのかなって。 私は教師の免許持っていますけど、専門的に美術の勉強もしてません し、自分の絵の技術もまだまだ中途半端で、でももし私が決めていい んだとしたら、青柳玲実ちゃんの絵もとても上手ですし、あかねしゅ うとくんの絵も個的で元気があってすごくいいなって思うんです。で も教師がいいっていう絵を描いたからと言ってそれが本当にいいのか どうか。それを違うとか、良い絵とか悪い絵とかそれって変というか、 私なんか自信がないなあって思って。今の時期はもっと自由に描いて いいと思うんです」と言う。 美月は「玲実の絵を誉めていただいてありがとうございます。でも、 私はさっきの先生の言葉を信じますよ。自信がないって何ですか?冗 談じゃないわよ。担任教師がそんな適当でどうするのよ。自由でいい わけないでしょ。教師ならもっといい絵が描けるように指導してよ。 一年生は大事な時期よ。そんな自由でいいなんて。そんなセリフであ なたたち教師の怠慢をごまかさないでちょうだい」と言う。 加賀見が責任を持って指導していくと謝って収束させる。 職員室。加賀見は規子に保護者の前で自信がないと言ってはいけな いと指導する。 加賀見は久保に「良い絵 悪い絵」の本を見せている。良い絵と悪 い絵の評価を読み上げている加賀見は急に苛立ち、「どうやって判断 しろっていうのよ。そんなもの」と怒ってゴミ箱に本を捨ててしまう。 規子はあおいと賢人に自分は未熟だと言う、するとあおいが未熟だ から一緒に歩いていけると言う。 それを聞いた規子は、あおいになめられていたと思う。 今日はバレンタインデーだが、規子は学校で疲れて手作りチョコレ ートどころか化粧を直す気力も笑顔を作る気力もない。 うどん屋に入ると美浦がいた。相変わらずずけずけと物を言う美浦。 美浦が突然「今思っていることを正直に話してもいいか」と言う。規 子は美浦がよりを戻したいということだったらどうしようと緊張する が、「親愛なる友よ。僕は若干の新発見をした。この気持ちは多分恋 だ。俺はあの少年の父親になりたい」と言う。 学校の問題で疲れ、美浦の告白に衝撃を受けて帰る規子。 寸 評 絵の評価って難しいですね。私もよくわかりません。評論家の 「自由にのびのび描いていい」と言うのも矛盾しているなと思いまし た。「自由に」だったら、鬼が黒でも問題ないのでは? 規子が保護者の前で正直に自分の気持ちを語ってしまうのはまずい なあと思いました。 青柳親子について不思議に思うのは、お金があるのだから私立に通 えばいいのになあということです。 執 筆 者 たま() ---------------------------------------------------------------------- 2. 編集後記 ---------------------------------------------------------------------- とうとう雪が積もりました。寒いですが、もう花粉が飛び始めているらしく、 暖かくなってほしいような、寒いままでいいようなちょっと複雑な気持ちです。 (たま) ====================================================================== 発行元:ドラマ研究会 e-mail:info@j-drama.tv/ url :http://www.j-drama.tv/ ID :MM3E195F16414CD このメールマガジンは、メールマガジン[MailuX]を利用して発行しています。 (http://www.mailux.com/) ====================================================================== |