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===================================================== 発行部数 25 == ★★ 日刊ドラマ速報 ★★ ☆☆ 2008/01/11 (Fri) ☆☆ ====================================================================== == 目次 ============================================================== 1.金曜日の連続ドラマ 2.編集後記 ====================================================================== ---------------------------------------------------------------------- 1. 金曜日の連続ドラマ ---------------------------------------------------------------------- タイトル エジソンの母 局 名 ＴＢＳ系 放映日時 金曜22時 キャスト 鮎川規子（伊東美咲） 美浦博之（谷原章介） 加賀見佑子（松下由樹） 花房あおい（坂井真紀） 青柳美月（杉田かおる） 岩井雄三（田中要次） 久保裕樹（織田よしひこ） 花房賢人（清水優哉） 花房チエ（上村香子） 脚 本 大森美香 主題歌 『』 あらすじ 第１話「1+1＝2 じゃない！学校中がぐるぐる回る」 ＜蓄音機、白熱電灯、映画、アイロン、トースター、これらはすべて の好奇心旺盛な青年によって発明されました。彼の名前はトーマス・ エジソン。エジソンはわずか３ヶ月で学校を中退し、その後学校へは ほとんど行きませんでした。母ナンシーに見守られ、独学で勉強を続 け、何度も失敗を重ねながらも挫けず、次々に偉大な発明をしていっ たのでした。＞ 史上最年少でノーベル物理学賞を受賞した花房賢人（安田顕・賢人 の大人役）。表彰台で恩師、友人、仲間、妻に感謝のスピーチ。「何 より僕を支えてくれた母・花房あおい（坂井真紀）に」と言うとあお いにスポットライトが当たり、あおいは檀上にかけつけ、賢人に抱き つく。 が、それはあおいの夢。あおいは賢人を起こしてしまい、「どうし て僕はどんどん大きくなるのに、ママは大きくならないの？」と質問 され、「それはね、ママがすでに充分大きいからです」と答える。 あおいと賢人は、青果店を営むあおいの実家で暮らしている。あお いの母は花房チエ（上村香子）。 文部小学校に勤務する鮎川規子（伊東美咲）は１年２組の担任。婚 約者の美浦博之（谷原章介）に別れ話をされる。美村は、ロープーウ ェイでゴンドラが傾いた時、規子のことを思い出さなかったと言う。 「君はかわいいし、きれいだし連れて歩くには自慢にもなる。でもお もしろくない。人間としての深さというのかそういうものが全くない んだ。口から出る言葉は三流ドラマの脇役みたいだし、何も心に残ら ない。まあそれでもきれいだからいいかなと思っていた。それは間違 いだった。家事機能のついたバービー人形と結婚しようとしていたん だよ。でもやっぱりそれはできないよ。子どもの頃〜バービー人形よ りキャベツ人形の方が好きだったし」と美村は理由を語る。 規子は怒鳴ったり泣いたりしたらおもしろくない女と思われそうで、 できずに帰ってくる。 規子は学校の学年会議でも上の空だが、加賀見佑子（松下由樹）に 質問されるとそつのない優等生的な返事をする。 規子は転入生の資料をもらう。花房賢人（清水優哉）という秋田の 小学校で授業中に飛び出したり、女の子にみみずを食べさせたりした 問題児。父は夫婦喧嘩の末、失踪。家庭環境にも問題がありそうだ。 母も凶暴で担任は母親に殴られたという噂もある。 失恋した上に問題児の転入と規子は最悪の年であることを思う。 賢人がやってくるが付き添いは祖母のチエ。母は仕事で来られない というが、転校初日から母の挨拶がないことから、加賀見は問題児の 母という思いを一層強くする。 １年２組に賢人を連れて来た。規子はここまでは特別問題児らしい 行動はなく、普通そうなので安心する。 １時間目。算数。ねこの絵を見て数を数える問題を解く。ねこの絵 をじっと見つめた賢人が「この猫だけひげがありません」と発言。子 どもたちが賢人の周りに集まりざわざわとする。 賢人「どうしてねこを数えるの？」 規子「どうしてってそれが足し算だからよ」 周りから足し算知らないのと言う声。 賢人「どうしてどうして 1＋1＝2 なの」 規子は、賢人の祖母が皆さんでと挨拶の時に差し入れたみかんを例 にとって １＋1＝2 を説明するが、賢人は、１個のみかんを半分に割 り、僕はいつも母親とこうして分けて食べるから 1＋1＝3 だと言う。 加えてみかんの中には 8房、1房の中にはつぶつぶがたくさんあると 言い出す。副担任の久保裕樹（織田よしひこ）は「なんだこいつ？」 と言う。 教室の児童はざわざわする。その騒ぎを聞きつけて加賀見が入って くる。賢人はみかんを食べながらふさの中につぶが57つあったと言う。 加賀見は 1＋1 をチョークを使って説明。 賢人は加賀見にも質問する。「どうして僕たち算数をするの？どう して僕たち勉強するの？」と。それを聞いた加賀見は怒り、「それは ね、それがあんたら子どもの仕事だからよ」と言うが、勢い余ってチ ョークが折れてしまい、賢人はチョークが折れたから 1＋1＝3 だと 言う。 加賀見は賢人に屁理屈を止めるように言うが「屁理屈って何？」と 聞かれ「へのついた理屈」と説明すると、児童たちが先生が屁って言 ったと大騒ぎになり収拾がつかなくなる。 加賀見は教頭に賢人を転校させた方がいいと談判する。 ３時間目の生活の授業。 校庭に児童たちと出た規子は学校外で見つけたものを児童たちに発 表させる。虹を見たと発言した児童に続き賢人が僕も横に伸びた虹を 見たと言う。男の子が賢人を嘘つきだと言う。 嘘つきと言われた賢人はアカネという児童に「アカネくんのいう通 りです」と言う。それを聞いた他の児童たちは、アカネか賢人がどち らが嘘つきでとちらが本当なのか？わからなくなってしまう。 ある児童の「ホントと嘘がぐるぐる回ってる」という言葉を受けて 賢人はぐるぐる回りだす。それを見た他の児童も真似てぐるぐる回り、 校門を出て外へ行ってしまう。規子は追いかけるが転んでしまい、副 担任の久保に追いかけさせる。 児童は公園で見つかったが、規子と久保は加賀見から叱られる。加 賀見は早速賢人の家に電話するが、出たのは祖母で、母のあおいは木 曜日までは仕事で連絡がつかないし、携帯も持っていないと言われる。 大学の食堂で働いているあおいは仕事の手際がいい。美浦がやって きてＡ定食のご飯にカレールウ、ワンスプーン分かけるというオーダ ーも希望とおりに対応して美浦を喜ばせる。 婚約破棄に納得がいない規子は美浦の研究室に来た。美浦に煙に巻 かれるような返答をされた規子は 1＋1 は 2 じゃないって言う児童 はいるし、ウソとかホントとかわけのわからないこと言ってぐるぐる 回っているとぶつぶつ独り言を言い出す。 それを聞いた美浦はその児童に興味を示す。ウソかホントかという のは、プラトンとソクラテスのパラドクスのようだと言うのだ。 ある時、ソクラテスがプラトンにこう言った。「プラトンはウソつ きじゃー！」 プラトンがこういい返した。「ソクラテスさんの言う通りです」 最初のソクラテスの言うことが本当だとすると、プラトンはウソつ きで、プラトンのソクラテスさんの言う通りですという発言は、ウソ になる。最初に仮定した「プラトンはウソつきじゃー！」はソクラテ スの発言はウソになってしまう。つまりプラトンは正直そのもの。逆 にソクラテスの発見をウソだと仮定するとプラトンの「ソクラテスさ んの言う通りです」はホントの発言となりソクラテスの「プラトンは ウソつきじゃー！」はホントということになってしまう。つまりプラ トンはウソつき？ウソかホントがぐるぐる回るパラドクス。 美浦は入って来た学生たちに 1＋1＝2 でないという考えを次々に 発表させる。 美浦は算数というローカルなゲームの一つの中で 1＋1＝2 であっ て、実際にはもっとたくさんの可能性がある。可能性は好奇心の数だ け生まれてくると説明し、1＋1＝2 としか捉えられない規子とは結婚 できないと言う。 美浦に馬鹿にされた規子は捨てゼリフを残して出て行く。その規子 の反応を初めて「おもしろい」と美浦は評価する。 児童たちは、家でクラスで起こったことを話す。それを聞いた一人 の父兄・青柳美月（杉田かおる）の形相が変わる。 次の日。青柳は他の父兄を連れ立って学校に抗議しに来た。加賀見 が前面に立って対応に当るが、青柳は規子の態度に「お美しくて真面 目でいらっしゃるけれどハートが足りないのよね」と嫌味を言う。 読書の時間。「おさるのジョージ」で気球の場面を読んでいた女の 子が「何で気球って飛べるんだろうね」と言うと隣の席の賢人が、飛 び方を知っていると言ったので、賢人の周りに児童が集まって来る。 賢人の母親に会う為に、青果店にやって来た規子はあおいに会い、 夕飯を勧められる。部屋には賢人の父が買い与えたという本がぎっし り。父は女性ができて失踪したという。祖母が帰って来てキャベツの 箱を渡され、雰囲気に飲まれそうな気配なので用件を切り出せず、規 子は早々に賢人の家を出る。 次の日。５時間目生活。理科室に備品を返しに来た賢人たち３人。 人体模型を見つけた賢人は、強い電気をかけて生きかえらせようとし て模型を立たせる。折り悪く、加賀見が児童を連れて廊下を通ってい た。人体模型が部屋から見えたのを見て加賀見は叫び声をあげる。模 型は壊れてしまう。 電気を通して生き返らそうとしたという賢人の話を聞いて、加賀見 は「黙りなさい。あなたバカじゃないの？あなたの脳味噌は腐ってる わ。腐っているの。あんたみたいな子がいると学校の迷惑なのよ」と 怒りに任せて言ってしまう。 そこへ、やって来たあおいが「腐ってない。確かにうちの息子は変 わってます。違っているかもしれません。賢人の脳味噌は腐ってなん かいません。ご迷惑をかけたことは謝ります。いっぱいいいところも あるんです。いっぱい知りたいと思う好奇心を信じて見守ってやって ほしいんです」と賢人をかばう。加賀見は何も言わず立ち去る。 あおいは賢人を抱きしめる。それを見ていた規子はあおいの強さに 驚く。 教室で規子と賢人は二人きりでいる。 賢人は 1＋1 はどうして 2 なの？と聞く。 規子は、1＋1 は 2 というのは決まりごと、世の中には 1＋1 が 2 じゃないとこもあるらしいけれど、とりあえず 1＋1＝2 だと思っ て前に進んで掛け算や割り算やいろなんことがわかってくるよと言う。 すると、賢人は「わかった。先生 1＋1＝2 です」と言う。パパが いなくなった時にママがとりあえず前に進むんだよ。前に進んだらい ろんな物が見えてくるからと言ったから 1＋1＝2 なのだという賢人。 それを聞いた規子は感動して涙を流す。規子は「結婚なくなっても、 男からボロクソに言われても前に進まなきゃね」と言う。 あおいは賢人と一緒に帰り、「今まで通りやりたいように心のまま にいなさい。わかったふりなんてしなくていい。ママのことは気にし なくていい」と言う。 通りかかった美浦があおい親子を見つける。 職員会議が行われている。今年は多分ついていないと心の中で思う 規子。外には賢人が見たと言い、美浦が横に伸びた虹はある説明して いた虹の「水平環」が出ていた。 教室。賢人は、生米を食べると空を飛べると言い、自分で作った鳥 の羽を両手につけた賢人がベランダから落ちた。 寸 評 伊東美咲主演ということで若干の心配があったのですが、意外に おもしろかったです。ただ、「脳味噌が腐ってるの」という発言は、 子どもに与える影響等を思うと、もう少し別の言葉にならなかったの かとは思います。 怖い人の演技が板についている松下由樹と杉田かおる。のほほんと した感じの坂井真紀は感じが出て合っていると思いますし、お人形さ んみたいにすまして見える様子の規子役は伊東美咲も合っていると思 いました。 谷原章介が「おもしろい」というと、前期のドラマ「ガリレオ」の 福山雅治を思い出してしまいます。同じ准教授ということで意識して いるのでしょうか？ 役柄的に、美浦（谷原）とあおい（坂井）の間に恋が芽生えていく のでしょうか？ 執 筆 者 たま（） ---------------------------------------------------------------------- 2. 編集後記 ---------------------------------------------------------------------- 今回のドラマどれを執筆しようか迷いました。月９をしばらく担当していた ので、月９にしようか？宮藤官九郎脚本のドラマにしようか？子どもと見ても いい内容のものにしたかったので、大森美香の「エジソンの母」にしました。 年明けに「のだめカンタービレ」の一挙再放送とスペシャルをやっていたの で、録画して家族で見ました。息子も結構気に入って見ていました。息子が気 に入ったのは「おなら体操」でした。子どもと一緒に見られるドラマってそん なにないので、このドラマいいなと思いました。玉木宏に注目してみたことが なかったのですが、ストイックさや人をよせつけない千秋を好演していると思 い、大注目となりました。 息子もＣＭで彼を見つけると「千秋だ」と言って見ています。（たま） ====================================================================== 発行元：ドラマ研究会 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