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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2008ー01-13-------第248 (毎週日曜日発行) 地方の札所を巡る旅 洛陽三十三観音 1 序 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 京都洛中にある観音霊場を巡拝する「洛陽三十三所観音巡礼」が 平成17年(2005)4月、約百年ぶりに復活しました。 この洛陽観音霊場は、平安時代の末期、後白河上皇が広域で巡礼が 困難な西国三十三所観音霊場に変わるものとして、 洛中の観音仏の中から定めたのが起原とされます。 その後応仁の乱(1467〜1477)などによる社寺の焼失・荒廃で衰退しました。 江戸時代に入った寛文5年(1665)、霊元天皇の勅命により第一番礼所・六角堂(頂法寺)に 始まり第三十三番礼所・清和院に終わる新しい順路で中興された。 中興により観音霊場となった寺院は、息災・治病・安産・壊胎など それぞれの利益を説いて盛んに参詣客を集め、江戸時代中期以降、 最も盛んとなり明治時代まで多くの人々が巡拝し浸透しましたたが 明治維新政府が打ち出した神仏分離政策で再び廃れてしまいました。 以後百余年が経過した平成を迎て再び復活しました。 今回は公共交通機関を使って札所の順番に拘らず、 参拝しやすいコースを中心にした徒歩巡拝の記録です。 |