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〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 ======解決!マンショントラブル駆け込み寺========== −−−−−−−−−−−−−−−−−第176号(2008年1月12日号) −−−−−−−−−−−−−−−−−毎週土曜日配信(創刊2004年8月) −−−−無料相談受付中 http://plaza.rakuten.co.jp/berumonndo/13000 −−−−ご相談者様の声 http://plaza.rakuten.co.jp/berumonndo/13001 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 ●覚えていますか?(バックナンバーより) 廊下の給湯器の修理費用は誰が負担するのですか? 詳細はこちら。 http://plaza.rakuten.co.jp/berumonndo/diary/200612170000/ 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 今回も相談事例のご紹介ではありません。 定番トラブルに対する見解をお伝え致します。 ●ベランダでの喫煙について すでに何度か、取り上げた課題であり、毎年、春から夏にかけて確実に ご相談を受けるトラブルです。 かなりの手間と労力が必要でしたが、1ヶ月ほどかけて、インターネット 上の掲示板や相談コーナーなど(約800件)を調べてみました。 まずは、多くの相談から、気になるコメントをまとめてみます。 喫煙者は、近隣宅のベランダに干してある洗濯物やふとんなどにタバコの 臭いがつくとは思っていないケースが多い。 喫煙者は、タバコの臭いに鈍感になり、どのくらいの悪臭になり、 どれだけ迷惑を掛けているか気づかないケースが多い。 管理規約により、ベランダを禁煙にしたマンションがいくつもある。 自宅を禁煙にし、ベランダで喫煙する理由は、家族の健康に配慮、 家族に嫌がられる、自宅を汚したくない、などが多い。 喫煙者は、町中が禁煙ムードであり、自宅からも追い出されている。 ベランダも禁煙になったら、喫煙場所がなくなるのではないか、と 不安を感じている。 事情を知らない第三者の中には、煙が嫌なら、窓を開けずにエアコンを 使えば良い、と意見するケースもある。 喫煙者、第三者、被害者のいずれにもベランダを専有部分だと考えている 人がまだまだ多い。(一般的には共用部分であることが多い。) タバコの煙は、上だけではなく、横や下にも流れていくことがあるが、 その事実を知らない人が多い。 タバコの煙は、吐き出した後、単純に拡散しない場合があり、 時には、かたまりのまま、近隣宅に入り込むことがあるらしい。 いったん、入り込んだタバコ臭は、そのあとに換気しても、すぐに抜け 切らず、嫌煙者が長時間に渡り、苦しい思いをするケースがある。 喫煙自体は、1回につき、数分だが、近隣宅からすると、いつ喫煙するか わからないため、毎日昼夜を問わず、恐怖感を持ち、窓を開けられない などの状況に陥る場合がある。 喫煙者の嗜好に関わることなので、感情的になりやすい。 また、嫌煙者も生活や健康に関わることなので感情的になりやすい。 議論が進むと、 自動車の排気ガスの方が健康に悪い。 野菜の農薬の方が健康に悪い。 魚を焼くにおいが嫌だと言われたら、どうするのか? などの意見が出てきて、泥試合になってしまうケースが目立つ。 喫煙者のご主人が自宅では禁煙していたのに、隣人からタバコの煙と 臭いが迷惑だから止めて欲しい、と言われた、というケースがある。 (結局、隣人の勘違いで、別の近隣宅でのベランダ喫煙が原因だった。) 実に様々な状況や考え方が見えてきます。 次に、関連する法令等を調べてみましょう。 ☆区分所有法より抜粋 (区分所有者の権利義務等)第6条 区分所有者は、建物の保存に有害な行為その他建物の管理又は使用に関し 区分所有者の共同の利益に反する行為をしてはならない。 (共用部分の使用)第13条 各共有者は、共用部分をその用方に従つて使用することができる。 ☆マンション標準管理規約によれば、ベランダ(またはバルコニー)は、 共用部分である、とされているので、火気の扱いは許されません。 これらのことから、ベランダでの喫煙は、原則的に許されないと 考えても、差し支えはないと思います。 しかしながら、喫煙者のご家族の健康を考えると、室内での喫煙を 強制するのが得策とは思えません。 また、権利を主張し過ぎると、濫用にあたる可能性も否定できません。 では、どうしたら良いでしょうか? 上記の意見の中にヒントがありました。 タバコは、数分あれば、1本吸うことができます。 ところが、嫌煙者には、いつ喫煙者がタバコを吸うかわかりません。 結局、1日中、窓を開けられず、エアコンなどを使わざるを得ない、 という方向に考えが進んでしまいます。 すると、なぜ、被害者の自分が我慢をした上に、電気代を負担しなければ ならないのか? などと考えてしまうことがあります。 そこで、時間帯を分ける、という方法を提案したいと思っています。 楽器演奏の時間を制限する方法に似ています。 少し違うのは、「朝9時から夕方8時まで」などという制限方法ではなく、 朝、昼、夜に一定時間ずつ、喫煙に目をつぶる時間を設ける必要がある、 ということです。 ただし、火気を扱うので、管理組合が公に認めることは危険でしょう。 そして、マナーの悪い喫煙者がいたり、迷惑が大きくなるようであれば、 原則通り、禁煙にすることを宣言しておくわけです。 これが万能な解決策ではありませんから、細かな点を皆さんで話し合い、 より良い方法を探り当てる必要があります。 毎年、5月頃から、ご相談が増えますので、今のうちに話し合っておくと トラブルを未然に防止できると思います。 ********************************* ●私がマンション管理士になった本当の理由 http://plaza.rakuten.co.jp/berumonndo/8000 ●マンション管理適正化法へのコメント http://plaza.rakuten.co.jp/berumonndo/2005 ********************************* 【編集後記】 マンションにとって最大の課題は、無関心層の増加です。 生活習慣病のように、静かに進行し、気づいたら手遅れ、ということ もよくあります。 ベランダ喫煙は、やっかいなトラブルですが、非常に身近な問題なので 無関心な住人に参加してもらうチャンスになるかもしれません。 「ピンチはチャンス」 いつも、そんなふうに思っています。 ********************************* ●区分所有法へのコメント http://plaza.rakuten.co.jp/berumonndo/2008 ********************************* 【ひとり言】 800件を調べるのは、とても大変でした。 しかし、膨大なデータを調べることの重要性と効果を再確認しました。 これからもたくさんのご相談を頂き、ひとつひとつ考えていくことで 一層、お役に立てる回答ができるようになりたいと思っています。 ********************************* ●標準管理規約へのコメント http://plaza.rakuten.co.jp/berumonndo/5001 ********************************* ご意見・ご感想・ご要望 http://plaza.rakuten.co.jp/berumonndo/mailboxform/ 無料相談はこちらからどうぞ。 http://plaza.rakuten.co.jp/berumonndo/13000 ※このメールマガジンはあくまでも参考意見であります。 法的根拠を保証するものではありません。 何らかの損害を被られても一切の責任は負えません。 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ タイトル−−− 解決!マンショントラブル駆け込み寺 発行者−−−− マンション管理士 ベルモンドJFK 発行周期−−− 毎週土曜日&時々増刊号 バックナンバー http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000137637 発行者Webサイト http://plaza.rakuten.co.jp/berumonndo ※おかげさまで210,000アクセス達成!! まぐまぐID 0000137637 読者の本棚への投稿はこちらからできます。よろしくお願い致します。 専用投稿フォーム http://www.mag2.com/wmag/osusume/toukou.html 書き方のサンプル http://www.mag2.com/wmag/hondana/ 配信中止(まぐまぐ) http://www.mag2.com/m/0000137637.htm (ご購読、ありがとうございました。) 本文章の内容は、無断で転写・複写・コピーを固くお断り致します。 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ |