新春の和風デザイン
新年になって、また新しい試みが始まった。原宿のアートスペース、デザイン・フェスタ・ギャラリーで、「2008年新春デザイン・フェスタ流 和の世界!」という展覧会が、にぎやかに行われている。糸や織りの魅力に溢れる織りアート、日本文化の様々な面を表現した立体や絵画、和風の素材を生かした洋服、和洋折衷のフィギュアなど、個性的な作品が集まった。
【1月10日〜12日 アサツ・ユウミ「yellow」(絵画/立体/ファッション)】日本国内だけでなく、オーストラリアやスペインなどでも展示を行っている。「日本人の体に染み付いている文化や思考」をテーマとして、自身が強く感じる日本文化の局面を表現している。
【1月10日〜16日 koto「コトノワ」(写真/ファッション)】アパレル業界で働きながら、独自のテイストを生かしたブランドを打ち出している。和服の素材やレースを利用して、世界でたった一つの洋服や小物を製作する。和服のデザインの美しさによって、ファッションデザインの世界を開拓している。
【1月10日〜16日 YASUHIKO ITO「WASHI Art Evolution」(和紙のちぎり絵)】
昨年オーストラリアで発表した作品は、国内外で高く評価された。空間の中にある物の距離感・光の表情や緊張感などを、どこまで表現できるかに挑戦し続けた作品は、リアルなものに対する細部の追求を感じさせる。
【1月10日〜16日 蝶子(絵画/立体)】看護師歴10年の作家。自分を見つめて自由に、下書きもなく印象に任せて完成させた作品だが、不思議と何かの形になっていく!心の深いところから湧き出してくる欲求に素直に従うのが、作品製作のコンセプトである。
【1月10日〜16日 KARO GARO(軽々)「和メン」(立体/フィギュア)】東西の文化を融合した、一度見たら忘れられないお茶目なフィギュアたち。日常生活で見慣れたものに表情をつけ、「和」の雰囲気いっぱいのキャラクターが織り成す快適な空間を作り出している。
【1月10日〜16日 堀口成依(織り)】インスピレーションをデザイン画にして立体的な作品にする織りアートは、鮮やかな色、柔らかい質感、光の透明感と浮遊感で人々を魅了する。手作りの暖かさが、不思議な気持ちにさせてくれる。
【1月10日〜16日 MOCO WORLD「Nothing is more precious than……」(立体/インスタレーション】plyture=ply(多層)+future(未来)、つまり「幾重にも重なった未来とカタチ」がMOCO WORLDのコンセプトである。今回は新作「Drop in」を展示する。
【1月11日〜13日 もんちほし(イラストレーション)】絵の中にたたずむ女性たちは、溢れそうなものをかかえて呑み込もうとしたり、何かを全身で受け止めようとしたり……彼女たちの動作や表情、細い肩や背中から、独特の色香や強さやはかなさが感じられる。
【1月11日〜13日 きものりめいく(雑貨/ファッション)】ku-fu「福」fu-kuの福きたる!和服をリメイクして作った服や小物、ビーズやスパンコールやレースや布を使ったフォトフレームなどを展示、販売する。
【1月12日〜13日 ちょめとぴも(イラストレーション/パフォーマンス)】「ちょめ」と「ぴも」の二人の女性が、自分たちを透明なケースの中に入れ、内側から絵を描くアートパフォーマンス。観客は外から彼女たちのすてきな姿とアート作品を楽しめる。
期間:2008年1月10日〜16日午前11時〜午後8時
場所:デザイン・フェスタ・ギャラリーWEST(東京都渋谷区神宮前3-20-18)デザイン・フェスタ・ギャラリーEAST(東京都渋谷区神宮前3-20-2) |