自作鉛筆「もくねんさん」
北星鉛筆株式会社が発売した「もくねんさん」は専用粘土と鉛筆の芯がセットになった手作り鉛筆キットである。この専用粘土は鉛筆を作る際に大量に出るおがくずをリサイクルしたもので、着色や接着もでき、乾燥させると軽い木のようになる。粘土を自分の好きな形に形成し、その中に芯となる部分を組み込めば鉛筆が作れるというものである。世界にたった一つの鉛筆を作れる喜びを味わうことができ、鉛筆として使うのがもったいないくらいである(もくねんさんキット 300円/セット)。
電車鉛筆
株式会社トンボ鉛筆は、「電車鉛筆」を2007年9月20日から発売した。「電車鉛筆」は、四角柱の鉛筆に巧みな印刷を施して電車に見立てた特殊鉛筆で、車両イラストは人気車両の図面や写真を基に忠実に作成されている。四角の鉛筆は6.7ミリ×6.7ミリ×176ミリで、これは車両実物の870分の1の大きさである。「電車鉛筆」にはさらにミニディスプレイが付いており、車両の実物写真、型名、車両愛称の由来、車両の概要が記されている。また幅20ミリのレールも描かれており、電車鉛筆をディスプレイして楽しむことができる。数量限定販売のため入手困難で、電車オタクではない人も、のどから手が出るほどほしくなる(2車両柄6本の四角鉛筆とミニディスプレイのセット 493円)。
THE・まがる鉛筆
「鉛筆は真っ直ぐである」という常識を覆される商品がこの「THE・まがる鉛筆」で、その名のとおり自由自在に曲がるのである。木材ではなくゴム状のもので作られていて、芯も非常にやわらかく作られているからだ。鉛筆としても使用でき、かばんなどに結んで見た目や感触を楽しむのも良い(1575円/10本)。
筆記具以上に私たちにとって身近なものは果たしてどれくらいあるのだろうか。とっくの昔に完成した筆記具の形に更なる磨きをかけて新たな筆記具を作り出すことに、日本人のモノヅクリ魂が燃えている。このような小さな道具に無数の人が頭を悩まし、議論を重ねてきた。無から有を生み、有を良に発展させ、さらに良を優に変身させる。優の先に待っているのはなんだろうか。疑問に感じている私の脳裏に新しい答えが浮かんだ。いや、筆記具はまだ完成していない、私たちはまだ発展途上にいるのかもしれない。
|