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タイトル:Daily Drama Express 2007/09/04 探偵学園Q (10)  2007/09/18


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2007/09/04 (Tue) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.火曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 火曜日の連続ドラマ
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タイトル 探偵学園Q
局  名 日本テレビ系
放映日時 火曜22時
キャスト キュウ (神木隆之介)
 美南 恵(志田未来)
 団 守彦(陣内孝則)
 遠山金太郎(要 潤)
 天草 流(山田涼介)
 鳴沢数馬(若葉克実)
  七海光太郎(山本太郎)
 諸星警部(斉木しげる)
 ミス・ユリエ(奥貫薫)
 ケルベロス(鈴木一真)
原  作 天樹征丸
漫  画 さとうふみや『探偵学園Q』
脚  本 大石哲也
主題歌  FLOW「Answer」
 the brilliant green「Stand by me」

あらすじ  第十話 最終戦!戦いの幕が上がる

 一人静かに子供の頃のことを思い出すリュウ・天草流(山田涼介)。
 幼いリュウ(櫻井遼太郎)が父を捜していると、梁に掛けたロープ
で首をつって死んでいた。

 スクラップ・ブックに挟んである4人の写真を見ているリュウの瞳
の中に、炎が燃える。


 1人で歩いているリュウを追いかけるキュウ(神木隆之介)。どこ
へいくの?と聞く。
 リュウは、ちょっと調べもの。帰ったら話す、と言う。

 キュウは、ゆうべ、幼いリュウが泣いている夢を見てしまった。ど
んな時でもリュウの味方だから、ウソだけはつかないでと頼む。
 了解するリュウ。


 キュウがミッションルームに入ると、すでにキンタ・遠山金太郎
(要潤)、カズマ・鳴沢数馬(若葉克実)、メグ・美南恵(志田未
来)、団守彦(陣内孝則)探偵、七海光太郎(山本太郎)が集まって
いて、リュウの行方を知っているか聞く。

 キュウは、リュウになら駅のそばで会った。旅行カバンを持って、
何か調べたいことがあると言っていた、と言う。

 七海はスライドを見せる。
 そこに映っている建物は、有名建築家が建てたもので、棲龍館ホテ
ルのもの。
 そういうと棲龍館ホテルのマークを映し、棲龍館ホテルは関東近郊
に四つある。そしてそのホテルのオーナー4人が集まる、と言って
4人の写真を写す。
 雨洞拓摩(小須田康人)、紅城響介(田中実)、紅城椿(山下裕
子)、奈々村美姫(松尾れい子)。

 4人は集まって、かつてのオーナーだった、その建築家の七回忌を
行う。
 そのような彼らの元に、変な脅迫状が執拗に送りつけられている。
 『リュウノゲキリンニ フレシモノハ
 シヲモッテ セイサイサレルベシ』
 最後の紋章は、『睚眦(がいし)』。殺しを好む龍として知られて
いる。

 七回忌の招待状に書かれている主催者の名前は天草流。
 棲龍館ホテルを建築した天草匠は、リュウの父親。今回はリュウが
関わっていることもあり、Qクラスで調べて貰うのが適当と判断した、
と団。この脅迫状のねらいを調べ、事件を未然に防いで欲しいという。

 三人は飛び出していき、1人残るキュウ。

 団はキュウに、最後までリュウを信じてやって欲しい。誰かが信じ
ていると分かっていれば、人間そう大きく歪むものではない。それが
できるのはキュウだけ。
 そうすれば、かつて小久保等がキング・ハデスになったようなこと
はないだろう、と言う。

 団がキング・ハデスの正体を知っていることに驚くキュウと七海。
 団は、彼はかつて自分の親友だったという。


 棲龍館ホテルの前に立っているリュウ。

 そこにリムジンが近づいてくる。
 運転をしていたケルベロス(鈴木一真)は、本当にあんな誘いでリ
ュウが来ると思いませんでしたよと、後部座席のキング・ハデスを振
り返る。

 ミス・ユリエ(奥貫薫)は、リュウは自分で自分の運命を切り開い
たつもりになっているが、これは全部筋書き通り。リュウはこれから
自分の中に眠っている悪の血を目覚めさせる。


 雨洞たち3人が、七年も経ってなんで今頃と話していると、杖をつ
いた美姫が現れ、あんた達にもこの脅迫状、届いたんでしょと言う。
 4人は共謀して、匠を首つり自殺に見せかけて殺したのだ。それが
ばれたのかと戦々恐々。

 雨洞は扉の前にシャンパンタワーを造っている。
 美姫は、自分が殺した男の言葉を律儀に守っているなんて、気の小
さい男と言う。

 そこに神屋桔梗(邑野みあ)が、リュウが到着したと知らせてくる。

 やってきたリュウは、父の遺産を継いだ人たちにも、是非七回忌に
参加して欲しいと思った。父の話もじっくり聞きたいと言う。

 雨洞に命じられて、桔梗はリュウを部屋に案内する。


 棲龍館ホテルに、キュウたち4人がやってくる。脅迫状の件で、と。
 雨洞は、脅迫状には心当たりは無い。

 迎えに出たリュウは、自分のことだからこのことはみんなには言わ
なかったと謝る。

 その時桔梗が、広間の掛け軸が何者かに、と慌てて知らせに来る。

 みんなが駆けつけると、掛け軸がおさめられているガラス容器が割
られている。
 その掛け軸は、着物が鳥の羽根で装飾された女性の絵。

 キンタが床に落ちている羽根を拾おうとすると、リュウは止める。
その羽根には、一枚で人1人殺せる猛毒がついていると言われている。
ガラスで覆っていたぐらいだから、あながちウソとも言えないだろう
と言うと、雨洞に、部屋の前のカメラに、この部屋に入った人が映っ
ているはずだから、調べておくようにと言う。

 キュウは、シャンパンタワーについて聞く。
 雨洞は、匠の言いつけでやっている。この広間には、蛙の扉と、巻
き貝の扉の二つの扉がある。この両方の扉が同時に開くと、龍の逆鱗
に触れ、災いが起きる。だからシャンパンタワーで蛙の扉は開かずの
扉にしているのだと説明する。

 メグが、「あの脅迫状の文章と同じ」と言い、リュウに説明を求め
る。
 でもリュウは答えず、明日の準備があるから、と行ってしまう。


 部屋に入ったキュウがリュウに電話しても、つながらない。
 カズマは、またリュウは自分たちに隠し事があるのか、と言う。

 情報屋の植村はるか(秋田真琴)からキンタに電話。リュウの父親
についての情報。匠は有名な建築家だったが、自宅で首を吊って死ん
だ。それは当時、週刊誌にも載ったという。

 自宅とはすなわちこの棲龍館ホテル。リュウにとってこの場所は忌
まわしい場所なのだと気づく三人。


 その頃メグは、夜食を作りに行っていた。

 雨洞は、1人暗がりで酒をあおり、「このまま生きて帰らせるもの
か。この手で殺してやる」と言う。

 メグが人の話し声のする食堂へ行くと、夫・紅城響介が、妻・紅城
椿の足をマッサージしながら話していた。
 響介は、美姫の足を怪我させたことを今でも後悔している。美姫は
女優になるのが夢だったが、足の怪我のため、断念した。
 椿は、どんなことがあっても別れてあげないから、と言う。

 三角関係のもつれか.....大変だな、大人は。気をつけよう、とつ
ぶやくメグ。

 メグがふと広間を覗くと、首に縄を巻き付けた雨洞が倒れ、リュウ
が彼を見下ろしていた。

 メグはそのリュウの冷たい目を見てしまう。

 リュウはおもむろに携帯を取り出すと、警察に通報する。


 諸星警部(斉木しげる)と猫田刑事(星野源)たちがやってきて、
捜査を開始する。

 キュウたちが脅迫状の件を話すと、「予告殺人か」とつぶやく諸星。
 猫田は、死因は絞死、死亡推定時刻は午前1時から発見された午前
2時まで、と報告。

 片方の扉は、シャンパンタワーのため開けられないことを、猫田が
確認。

 そこでもう一方の扉の外にある防犯カメラの映像を調べることにす
る。

 キュウは、シャンパンタワーが置かれた机の下にこぼれている液体
にひっかかる。


 翌朝、防犯ビデオの検証結果を報告する諸星。ビデオに映っていた
人物は二人だけ。雨洞とリュウだと言う。

 リュウは自分はやっていないと言う。
 大広間にあんな時間に行った理由を問われ、自室のドアの下に差し
込まれてあったメモを見せる。
 『父上のことでお話があります。
 今夜2時、大広間でお待ちしています。 雨洞』

 でも、ワープロなので、雨洞本人が書いたとは言えない。あの大広
間には隠し扉はないので、入れたのはリュウだけ。

 動機は何ですかと抗議するキュウに、美姫は匠の財産を遺言に則っ
て合法的に相続した自分たちのことが許せないのでしょ、と美姫。

 これでリュウに動機ありと言うことで、諸星達はリュウを署に連行
することにし、ほかの人たちには、調べが済むまで、ここに留まるよ
う言う。

 キュウはリュウを追いかけ、自分たちに隠し事をしないという約束
を覚えているか確認する。


 リュウは、諸星と猫田に励まされても、「刑務所に入るぐらいなら、
死んだ方がましだ」と言って薬を飲む。
 諸星は慌てて車を止めさせ、猫田が介抱する。

 だがキュウは、猫田を投げ飛ばすと、脱走する。
 その薬はただのビタミン剤。

 棲龍館ホテルでは、4人が何かのトリックがあるはずだと検討して
いる。
 でも、キュウが気づいたのは、シャンパンが少しこぼれていたぐら
い。
 カズマが、シャンパンタワーを動かすトリックがあるのではないか
と言うが、見つからない。

 やってきた桔梗に、防犯カメラの件を聞くと、かなり旧式のため、
24時間毎にテープを入れ替えねばならず、その際、10分ほど録画
が止まる。このことはリュウも知っていると言う。

 美姫が出て行くという。
 ここに留まるようにと言われているだろうと止めても、殺人があっ
たようなところにはいられない。近くのコテージ・まだらに部屋を取
ったという。

 一泊なのに大きなトランクを引っ張っている美姫。
 キュウが大荷物ですねと言うと、女は昼と夜とで衣装を買えなけれ
ばならないから当然、と言う。それに水筒も3本持っている。それぞ
れ美容のためのお茶が入っているのだ。

 メグがキュウとカズマに、美姫の足をあんな風にしたのが、殺され
た雨洞だという話をする。

 キンタがリュウの脱走を伝える。
 七海の指示は、警察と協力して、リュウを追え、というもの。

 4人には、なぜリュウが逃げ出したかわからない。何もやっていな
いのなら、堂々としていればいいのに、と。

 キュウが駆け出す。リュウの無実をはらしたいからだ。

 4人の姿を見たケルベロス(鈴木一真)とミス・ユリエ(奥貫薫)
は、「さすがハデス様。Qクラスは読み通りです」とキング・ハデス
を振り返って言う。


 リュウが森の中の一軒家にそっと入っていく。

 その家の前にやってくる4人。
 すると、諸星と猫田もやってくる。このコテージを借りている美姫
が、買い物中にリュウの姿を見かけ、通報してきた。もっと詳しい話
を聞きたくて来たという。

 二階に上がってみると、美姫はベッドの上で殺されていた。

 キンタが階下を見ると、リュウがこのコテージを出て行くところ。
 キンタが追いかけると、リュウは脱兎のごとく逃げていく。


 電話を終えた七海は団に、二人目の犠牲者が出てしまった。リュウ
に不利な状況だと報告。

 団は、そうとは言えない、とリュウをかばう。
 七海は、リュウは冥王星に支配されてしまったではないかと言い、
どうして団はそこまでリュウを信じられるのか、と問う。

 団は、キング・ハデス−−小久保等とは、16才の頃親友であり、
よきライバルだった。でも、彼の母親が希代の悪党・小久保ユリカと
知ったとき、関係は変わった。
 それ以来、小久保は学校で激しく虐められ、団は小久保を守ろうと
したが、ある時、事件は起きた。
 一番小久保を虐めていた生徒が、学校で起きた爆発事件で亡くなっ
た。
 その時団は、小久保を疑ってしまった。
 親友の団に裏切られたと知った小久保は、その時以来、変わってし
まったという。


 諸星は、キュウたち4人に、今回は分が悪い。あきらめるよう言う。

 キュウは美姫がコーヒーを買っていたのが事実だとすると、そのコ
ーヒーはどこにあるのかと質問する。
 諸星は、そんなことは関係ない。ここはこれから鑑識が来て調べる。
4人はホテルに帰っているよう、言う。

 キュウは、洗って伏せて乾かしてあるあの三本のポットを見つける。
ほかの荷物はまだ解いていないのに、このポットだけ、なぜこんな着
いた早々に洗ったのだろうか?

 キンタが、ポットに匂いを付けたくなかったのでは?と言う。

 キュウがポットの中の匂いをかいでみる。なんの匂いもない。
 メグが、普通こういうものって、どんなに洗っても匂いが残るのに、
と言う。
 キンタは、水筒の中に入っていたのは、本当はお茶ではなく、匂い
のない液体だったのではないかという。

 メグは、美姫を恨んでいる人物がもう1人いる。椿だ。夫・響介が
美姫と浮気しているのではと疑っているという。

 カズマはPCを取り出すと、椿の居場所を、椿の携帯のGPSで割
り出す。


 椿は首をロープで絞められ、林の中の草むらで死んでいた。
 椿を見下ろしているリュウ。
 リュウはそっと立ち去る。

 ユリエはリュウを黙って見送ると、椿に近づき、ハンカチにくるん
だものを、椿の傍らにそっと置くと、立ち去る。

 GPSの情報を頼りに、4人は椿を探し当てる。
 キンタが、無くなっている椿のそばに落ちているICレコーダーに
気づき、再生する。
 『もしかして、あのことに気づいたのかもよ。あなたたちにも、あ
の脅迫状、届いたんでしょ。
 我々が父親を殺したと知って、殺しに来るのでしょうか。
 殺しを知っているのは、我々4人だけなのに』

 これを聞いた4人は、こんなのを聞かれては、ますます4人を殺す
動機があるのはリュウだけとされてしまう、と言う。
 残りは響介。4人は響介を見に行くことにする。


 コーヒーを淹れようと、新しい豆の袋を開けようとしている響介。

 4人が響介を訪ね、椿が亡くなったことを伝える。
 響介は震え出す。椿は天使のような優しい女性だったのに、まさか
リュウ様が、とわななく。

 キンタが、ICレコーダーを再生する。

 響介は、体勢を立て直すと、しらばっくれる。

 キンタは、椿が録音していたのは、自分の身を守るためか、三人を
強請るためかはわからないが、少なくとも匠が殺された件は、分かる
という。

 響介は、冗談でそういうこと、あるだろうと開き直る。
 メグは、100%あり得ないと言う。

 響介はコーヒーを一口飲むと、気分が悪いとトイレに駆け込む。

 キンタは椿が亡くなったと聞いたとき、悲しんだのも、お芝居じゃ
ないかという。
 みんな響介がトイレから出てこないのをいぶかる。
 カズマは、このトイレから外へ出られてると言い、みんな外へ回ろ
うとする。1人遅れるメグ。

 すると、ふらふらと響介がトイレから出てきて、けいれんを起こし
て倒れる。

 メグの悲鳴を聞いて戻ってきた三人。
 キンタが響介の死亡を確認する。


 団は吐血する。
 車いすからずり落ち、なおも血を吐き続ける。


 諸星と猫田がやってきて、響介の死亡を確認する。

 キュウは、響介が封を開けたコーヒーの中に、あの棲龍館ホテルの
大広間で見つかった猛毒を含んだ鳥の羽根が1枚入っているのに気づ
く。

 そのコーヒーは、店と銘柄から、美姫があの時、購入した『モカマ
タリ』と思われる。
 このコーヒーは買ったとき、店で熱で封をするもの。その封に開け
られた形跡はない。
 だとすると、羽根を入れるチャンスがあったのは、店員と美姫と、
まだ封をしていないコーヒーの袋をのぞき込んでいたと、美姫が証言
していたリュウだけ。
 店員は論外だし、美姫は死んでいる。そうすると可能性があるのは
リュウだけと言うことになる。

 キュウは、わからない!と焦る。
 キンタは、メグに最初の殺人の時のリュウの様子を聞く。
 メグは、あんな怖い顔のリュウを見たことがない、と言う。


 夜道を逃げるリュウ。
 警察犬も出て、山狩りが行われる。


寸  評  ここまでの状況では、リュウ以外、犯人候補がいないですよね。
 リュウが犯人ではないとすると、次々と殺害現場に呼び出されてい
るということですよね。
 でも、キュウたちを信じていれば、警察に連れて行かれてもよく、
逃げ出すことはなかったように思います。
 リュウ自身の行動が、疑わしさを勝手にあおっているだけの気がし
ます。

 ところで、この事件は今回と最終回の二回で解決するわけですが、
これでは、漫画版のテーマ、九頭竜が出てこないですね。建築の謎だ
とか、バイオリンだとか、壺だとかが。
 これって、シリーズ化して、次回出てくるのでしょうか?

 俳優が育ってしまったら、金田一の時のように、メンバー変更もあ
るのでしょうか?

執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 最近のドラマのはやりは、恋愛よりもまず、女同士の友情、なのでしょうか?
 なんでそんなことを思ったかといいますと、『肩ごしの恋人』で、あそこま
で男をハンティングしていたるりこが、最後は萌と萌の子を育てていくことを
決めましたし、先日録画を見終わった昼ドラマの『暖流』でも、最後は、主人
公の啓子と、彼女と対立してしまった幼なじみ・吟花の和解が描かれています。
(啓子と日疋のキスシーンより、女二人の和解のシーンの方が長い)
 女性が、自分の幼なじみとの良好な関係を、恋愛より重視するように思えま
す。(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
e-mail:info@j-drama.tv
url   :http://www.j-drama.tv/
ID  :MM3E195F16414CD 
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