|
===================================================== 発行部数 25 == ★★ 日刊ドラマ速報 ★★ ☆☆ 2007/03/19 (Mon) ☆☆ ====================================================================== == 目次 ============================================================== 1.月曜日の連続ドラマ 2.編集後記 ====================================================================== ---------------------------------------------------------------------- 1. 月曜日の連続ドラマ ---------------------------------------------------------------------- タイトル 東京タワー オカンとボクと、時々、オトン 局 名 フジ系 放映日時 月曜21時 キャスト 中川雅也(速水もこみち) 中川栄子(倍賞美津子) 中川兆治(泉谷しげる) 藤本ハル(赤木春恵) 藤本香苗(浅田美代子) 佐々木まなみ(香椎由宇) 鳴沢 一(平岡祐太) 原 作 リリー・フランキー 「東京タワー オカンとボクと、時々、オト ン」 脚 本 大島里美 主題歌 『』 あらすじ 最終回 涙の最後 −− 東京に出てきて、10年目の春が来ていた。 オカンはすっかりやつれてしまったけど、抗ガン剤治療をや めて、吐き気や痛みがなくなり。前より元気になったようだった。 入院してから三ヶ月、外出していないオカンはおばちゃんに 旅行に連れて行って貰うことにした。 オカン・中川栄子(倍賞美津子)は見舞いに来た中川雅也(速水も こみち)の頭から、さくらの花びらを拾い、一同ひとしきり花見をし ようという話になる。 雅也は、栄子が楽しんでくれるなら、何事も薬と言うことにしてい る。 鳴沢一(平岡祐太)と仕事をしていると、栄子の妹・藤本香苗(浅 田美代子)から電話。栄子が刺身を食べられたとの連絡。 電話を替わった栄子は、おいしいものなら食べられるんだね、と言 う。 これから枕並べておしゃべり大会と言う栄子に、夜更かしするな、 と雅也。 レオ・リー(チェン・ボーリン)が中川家で、焼きビーフンを作っ ている。徳本寛人(高岡蒼甫)は大盛りのごはんをよそい、山田耕平 (柄本祐)がもやしいためを作る。 電話が鳴り、鳴沢が出る。 家を飛び出す雅也。栄子が倒れ、救急車で病院に担ぎ込まれたとの 知らせ。 病室に飛び込むが、栄子がいない。 病室の名札に栄子の名がない。 主治医を見つけ、栄子について尋ねると、運ばれてきたときの痛み がひどく、モルヒネで落ち着かせた。病室は室に移したと言われる。 雅也に謝る香苗。 雅也が枕元で見守っていると、うわごとをつぶやいている栄子。医 者は体力が低下し、症状が安定しないので、あと数日だろうと言う。 みんながやってきて、雅也は、今落ち着いているからと、みんなを 病室へ入れる。 栄子はみんなを認識する。そして「自慢の息子たちたい」と言う。 佐々木まなみ(香椎由宇)も駆けつける。 「わたしの娘が一人おった」と言って、まなみの手を握る。 「悪かね。わざわざ遠くから来て貰って」と雅也。 「ううん、しばらくこっちにいるから」とまなみ。 「家の仕事もあるだろうから、無理せんでも」と雅也。 「大丈夫。わたしにとっても、大切なお母さんだから」とまなみ。 手塚修一郎(石黒賢)も栄子の見舞いに来て、雅也は遠回りをした けど、その分しっかりとつかんでいる。これからもきっと、何かをつ かんでいく男だ、と言う。 栄子は、これからも雅也をよろしくと頼む。 栄子の病室の窓から、大きな東京タワーがくっきりと見える。 病室に泊まり込んだ雅也が寝ていると、オトン・中川兆治(泉谷し げる)が入ってくる。 起きた雅也に、「よう寝とる」と栄子の顔を見て言う。そして手に 持っている袋から毛布を取り出すと、ソファーの上で寝る。 −− その時の眠りは、ボクには今まで経験が無いほど、深くて安 心したものだった。オカンの最後の願いはきっと、三人がこうして同 じところで寝ることだろう。 栄子が苦しんでいるのに気づいた雅也が飛び起き、ナースコールを 押しながら、兆治を起こす。 栄子は何か言おうとするが、声にならない。 雅也は栄子にすがり、自分のことはもう心配しなくていいから、と 言う。 医者がやってきて、雅也と兆治を引きはがす。そして酸素マスクを 付け、ドーパミンを投与。 でも、栄子の目尻を涙が一粒伝い、心拍数がゼロになる。 午前7時30分 ご臨終です。 −− ボクの一番大切な人。ボクのたった一人の家族。ボクのため に自分の人生を生きてくれた人、オカン。オカンは死んだ。 その日、東京は突き抜けるような快晴で、突き抜けるような青い空 に、赤羽橋の袂から、東京タワーが空にはしごを掛けていた。 雅也の部屋で栄子の通夜。 香苗が、栄子は賑やかなことが好きだったと言って、大勢の人が集 まる。 まなみは、栄子直伝のがめ煮を作る。 兆治はベランダでうさぎを抱いている。 リーと徳本が、喪服を調達してくる。 ぬかみその樽を抱えて呆然としている耕平に香苗は、引き継いだら 三日坊主も立ち直るだろう、と言う。そしてもう一つ引き継いで欲し いものがある、と言い、付け鼻で炭坑節を踊る。 焼き場で、喪主から挨拶をと言われた雅也は、「それは父から」と、 兆治に挨拶させる。 兆治は「栄子とわたしは.....」と言ったまま、言葉にならず、遂 に泣き出してしまう。 雅也は栄子が残した箱を開ける。 国際ボランティア貯金の通帳。 証書。 へその緒。 古いお札−−百円札もある。 そして、『マー君へ』という手紙。 『マー君へ 心優しい息子に恵まれて、オカンは心安らかな最後を迎えられま す。 マー君のおかげで、沢山の人に出会えて、東京の生活は楽しかっ た。 小さいときは泣き虫で、病弱だったので、神仏に願うときは、ま ず第一に健康、そして素直な子に育ちますように。大きくなってから も、健康。 最近は欲張って、彼女と二人分の健康を願っています。これから もまなみちゃんと仲良くしてください。彼女は実の娘のように思った。 「お母さん、お母さん」と甘えてくれるのが、実に嬉しかった。 友達やお仕事の人も大切にね。中学の先生に、中川君は男の子に も女の子にも好かれてますと言われて、嬉しかった。勉強のできる子 よりも、そういう子になって欲しかった。 オカンは幸せな幕引きができて、何も思い残すことはありません。 マー君、本当にありがとう。そうしたらちょっと行ってきますね。 オカン』 東京タワーの見える墓所。五月に墓所を建立。 雅也は兆治と、49日の墓参り。 兆治は結婚した当初は、毎晩一緒にのんでいた。その当時は、兆治 も会社勤めをしていて、栄子はいつも弁当を持って来た。作りたてを 食べろ、と。 兆治は来るな、と言った。 女には、ちゃんと言葉で言わなきゃいけない。でも、兆治にはそれ ができなかった。 雅也はまなみに礼を言う。 大丈夫かと聞かれ、大丈夫と答える。 「あの.....あの.....オカンの指輪、これからも持っててね」と雅 也。 「うん」とまなみ。 二人は握手をする。 その二人の手の間の、向こうにそびえ立つ東京タワー。 去っていくまなみの後ろ姿を見送る雅也。 雅也は、目覚ましを二つ用意するが、やはり寝坊する。 慌てて食事を食べ、うさぎにえさをやり、栄子の遺影に挨拶をして 出かける。 2001年4月。 鳴沢は遅れた雅也に、今後遅れたら、罰金と言う。 雅也は東京タワーに昇る。 −− 今日も東京には、どこかから人が集まり、あふれかえってい る。それぞれが1人で生まれ、1人で生きているような顔をしている。 でも当然だけど、それぞれに家族がいて、大切なものがあり、母親が いる。 これから先、このうちの人が、いやすべての人が、ボクと同 じ経験をする。今まで単なる風景でしかなかったその一つ一つが、大 きく見えた。 みんなすごいな。あれから何年かたったけど、今でも僕は寂 しくてたまらんよ。何かっちゅうて、いつもオカンの姿を思い出す。 もっと話しをすればよかった。旅行させればよかった。 そう思うと、涙が出る。やればできるのに、何でせんかった んだろ。オカンの毎日は楽しかったんやろか。オレの方はあいかわら ずや。仕事はちーと増しになったけど、結婚もしておらん。相変わら ず、オカンの心配するような生活をしよる。 バッテン オカン ボクももう少しこっちで頑張るケン、み とってね。 今まで、いろいろごめんね。そしてありがとうね。 オカンに育ててもろうたことを、ボクは誇りに思うとるよ。 展望台で雅也は、カバンから栄子の遺影を取り出し、風景を見せる。 「オカン、すごかねぇ。オカン、今日は天気がええで、よかねぇ」 と雅也。 寸 評 オカンが亡くなって、雅也は脱力してしまいましたね。当然と言 えば当然ですが。 雅也は、1人になって、人に思いをはせることができるようになり ました。あとは、しっかりとした社会人になることですね。 執 筆 者 鈴木() ---------------------------------------------------------------------- 2. 編集後記 ---------------------------------------------------------------------- 遂に、アニメ版『のだめカンタービレ』も終わってしまいました。 漫画上はまだ前半だけらしいのですが、最後、早送りのようにいろいろな場 面が出ていて、あれで後半を終わったことにしているのか、それとも、そのう ち後半のアニメを作って放送する予定があるのか、不明です。 ところで、このアニメを見ていて気になるのは、CGで処理した部分と、描 いたアニメの部分の差がありすぎること。 確かに、楽器を弾いている手先をきっちり描くのは面倒だし、それに、細か い動きが多いと、アニメの描かなければならない枚数も増えるでしょう。 でも、もう少し頑張って欲しかったですね。DVDも沢山売れるのでしょう から。(鈴木) ====================================================================== 発行元:ドラマ研究会 e-mail:info@j-drama.tv/ url :http://www.j-drama.tv/ ID :MM3E195F16414CD このメールマガジンは、メールマガジン[MailuX]を利用して発行しています。 (http://www.mailux.com/) ====================================================================== |