メルマガ:走りに自信ないライダー必見!一目置かれるライテク術
タイトル:【一目置かれるライテク術】3号  2007/06/19


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 走りに自信ないライダー必見!一目置かれるライテク術
 
                   Vol.3  by セイジ
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世の中の全てのライダーが、
  幸せで安全な“ツーリングライフ”を送れることを願っております・・・。

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■急制動を練習しよう!

こんにちは、セイジです。

今日は「急制動の練習」の重要性についてお話したいと思います。

みなさんはメーカーや警察署が主催する練習会や安全講習会などに
参加されたことはありますか?

それぞれ練習する内容はまちまちではありますが、
その練習項目の中に「急制動」の練習を含める講習会が多いように思います。
また、実際、教習所の課題にも含まれていますね。

この「急制動」の練習。
はっきり言って「地味な練習」と思うのは私だけでしょうか?
ところがこの地味な練習、まさしく「安全」に直結する練習なのです。

あまり教習所では奥深い練習はしませんが、
先日参加したとある安全講習会でのこと。

クローズドな環境で、限界付近までの急ブレーキの練習、
そして、リアブレーキだけでの急制動、フロントブレーキだけでの急制動。
いきなり「ガツン」とかけるブレーキ、2段階でかけるブレーキ。
リアロック、フロントロックの練習。

これらを繰り返し繰り返し練習した成果を、ついに体験することができました。

実はとちょっとのところで前を走る車に追突するところを、
この「急制動の技術」でなんとか回避することができたのです。

シチュエーションはこうです。

まっすぐな一本道を、前の車は80km程度のスピードで走っていました。
私もその車に追走するように、約50mほどの車間距離をとって走っていたのですが、
私がちょっとわき見をした間に、
前走する車が急ブレーキをかけながらわき道に入ろうとしていたのです。

気づいた時は、もう前走車は目の前でした。

50mという車間距離は瞬く間に縮まっており、そのほんの一瞬の時間の間に
「あぁ、これは絶対ダメだ」と思いました。

当然、頭の中はパニック、
しかしながらブレーキをかける手は意外にも冷静で、
ブレーキロックするわずか手前、最高の制動力を発揮するところで
ブレーキングしていたのです。

もし、私が繰り返し「急制動」の訓練をしていなければ、
間違いなくパニックブレーキとなり、
前後輪ロックの末大転倒しているか、
もしくは前走車へ追突していたでしょう。

流石にブレーキングしている最中は気づきませんでしたが、
あとになって冷静に当時を思い返してみると、
一瞬「キュっ」とロックするタイヤを瞬時にブレーキリリースする
「人間ABS」を何度も見事にこなし、
そのバイクの持つ最高レベルのブレーキ性能を発揮することが出来たのです。

「速くかっこよく走る」のも高尚な技術なのでしょうが、
それ以前にパニック時でも
パニックにならないブレーキを身につけているということは、
ひょっとするとバイクを運転する上での最高の技術力なのではないでしょうか。

バイクでのパニックブレーキは即転倒に繋がる危険性が大です。
しかしながら、その練習を忌み嫌わず行っておくことによって、
万が一の時に最大限発揮するのだと、私は身をもって体験しました。

是非あなたにも、地味な「急制動の練習」を繰り返し練習しておいて頂きたいものです。


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  編集・発行:ツーリングライダー セイジ
        mail@touringriders.com

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