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タイトル:Daily Drama Express 2007/06/07 ホテリアー (8)  2007/06/12


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2007/06/07 (Thu) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 木曜日の連続ドラマ
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タイトル ホテリアー
局  名 テレビ朝日系
放映日時 木曜21時
キャスト 小田桐杏子(上戸彩)
 水沢圭吾(及川光博)
 緒方耕平(田辺誠一)
 北野みつ子(片平なぎさ)
 柏木真由美(笛木優子)
 森本正和(竹中直人)
 森本あかね(サエコ)
 後藤加世子(小田茜)
原  作 カン・ウンギョン
脚  本 江頭美智留ほか
主題歌  「」

あらすじ  第八回 敵の手に渡ったホテル!?

 フロント・アシスタント・マネージャー・小田桐杏子(上戸彩)は
総支配人・緒方耕平(田辺誠一)のうでから抜けると、M&Aの専門
家・水沢圭吾(及川光博)を訪ねる。

 でも弁護士のエドワード・キクチ(甲本雅裕)から、水沢は不在だ
と言われる。

 その頃水沢は、一人ラウンジでお茶を飲んでいた。


 杏子は緒方にぎこちなく朝の挨拶。応える緒方もぎこちない。夕べ
杏子に、あんなこと聞かせるんじゃなかったと謝る。

 フロントマネージャー・上田奈津子(西田尚美)が出勤してきて、
仕事が始まる。

 奈津子は緒方にコーヒーを淹れるが、副総支配人・岩間武彦(東幹
久)には入れない。
 「なぜだ?」と岩間。

 杏子は水沢とエレベータに、たまたま二人だけで乗り合わせ、水沢
に、自分たちが兄妹だと突然言われても、と言う。
 水沢は、兄妹という事実は事実だ、と言う。

 杏子は水沢を追いかけ、どうして分かったのかと問うが、そこにや
ってきたキクチが、ボスもつらいんだと言って、杏子を止め、この件
は水沢の両親を捜す過程で分かったという。

 水沢は緒方を呼び出し、杏子には兄妹であるという件は黙っていて
くれと頼んだはずだ、と責める。
 謝る緒方に、この件はそんな一言で済む問題ではないという。
 緒方は、苦しむ杏子を見ていられなかった、と言い訳するが、水沢
は、それは緒方自身が楽になりたかっただけでしょ、と決めつける。


 ベルボーイで社長の北野みつ子(片平なぎさ)の息子・北野洋介
(佐藤祐基)が大日東開発会長・森本正和(竹中直人)の娘・森本あ
かね(サエコ)に、食器を説明。洋介が最初に配属されたのがレスト
ラン部で、次がバンケットだったという。

 レストラン・マネージャー・後藤加世子(小田茜)がやってきて、
あかねに何を企んでいるの?と問う。
 洋介が、あかねに絡むのはやめろ、と言う。

 加世子は、自分はあかねの味方。森本は東京オーシャンホテルを再
建してくれる。ハッキリ言って、みつ子では立て直せない。それに、
そうなれば総支配人も、緒方から岩間に代わるだろう、と言う。


 みつ子は、森本の裏帳簿のCDが無いことに気づく。


 岩間は水沢にCDを渡す。森本は脇が甘いのではないか。自分がい
なければ、森本も滅んでしまう、と自分を売り込む。
 CDを受け取る水沢。


 緒方が岩間を呼び、CD−ROmの件と言えば、なかのことかわか
りますよね、と迫る。
 とぼける岩間。

 そこに加世子とあかねが飛び込んできて、やはりCD−ROMは?
と問う。

 あかねは森本はこのホテルを再建する気はない。更地にして売却す
るつもり。このことはみんな知っていると思っていたという。
 頭を抱える岩間。

 みつ子は岩間に対して、水沢に渡ったのなら、それでいい。もとも
と公表するつもりなんてなかったから。岩間のこのホテルを思う気持
ちは充分わかった。その気持ちをみんなと一本にして、このホテルの
ために働いて欲しいと言う。


 緒方は岩間と奈津子に、レストラン部へ行って、パーティーの打ち
合わせをして欲しいと言う。

 奈津子は、ショックでふぬけている岩間をせかせて、レストランへ
と急ぐ。

 従業員たちは、岩間を副支配人にしておくなんて信じられないと
口々に言っている。人望のない岩間。
 そこに岩間を連れて通りかかった奈津子は、それは言い過ぎ。少な
くとも岩間はこのホテルを守ろうとした。それに対して、あなたたち
はただ不安がっているだけで、何もしてないでしょ、と言う。


 森本が村上(竜雷太)を訪ね、ホテルのテニスコートとプールの買
収から手を引け、と言う。5000万で、と。
 村上が断ると、更に1000万円上積みすると言う。それでも断る
村上。


 森本は森本の秘書・柏木真由美(笛木優子)に、例の男なら、
500万でやるだろう、と言う。あまり無茶をしない方が、と言う真
由美に、オレに意見するなと森本。


 地下駐車場で、突然男にナイフで斬りつけられる村上。

 村上は、みつ子と緒方と会う。
 みつ子は、今回は手の怪我で済んだが、次はどうなるかわからない。
もうこの件は忘れてください、と言う。
 村上は、これぐらいのこと、気にしていないと言う。


 杏子は、すれ違った水沢に、人を傷つけてまで、このホテルが欲し
いの?と問いかける。


 水沢とキクチは森本を訪ねる。
 水沢は、汚い手を使う森本とは、一緒に仕事はできない。契約は白
紙に戻すと言って、契約書を破る。
 森本は自分の邪魔をするものに対して、容赦はしない、と言う。
 水沢は、自分も容赦はしないと応酬。

 森本の会社を出る水沢を、キクチが追いかけ、50億がパーになっ
たんだぞ、と言う。
 水沢は、たかが50億じゃないか、と言い返す。
 キクチは、水沢のやっていることが信じられないと言い、水沢はそ
れならパートナー解消だ、と言う。


 キクチは森本のところに戻り、これからは自分一人で請け負うとい
う。
 50億に目がくらんだのか、と森本。
 そうだ、とキクチ。
 森本は、買収成功まであと少し。よろしく頼む、と言う。

 キクチは、東京オーシャンホテルをチェックアウトする。


 水沢は緒方に、森本とは手を切ったと言う。
 なぜと問う緒方に、一度くらい人の役に立ちたいと思った。だから
妹のために、と答える水沢。

 水沢は、みつ子と緒方に、森本側の状況を教える。
 森本側は、発行済み株数の45%を抑えている。東京オーシャンホ
テルは42%。このままでは危険。残りの13%のうち、9%を抑え
る必要がある。勝負は株主総会までに、1枚でも多くの委任状を集め
ること、と言う。


 みつ子と緒方は従業員たちに、キャスティングボードを握っている
のは、どちらにもまだついていない株主、と言う。

 杏子が水沢に、なぜ急に東京オーシャンホテルの味方をしてくれる
ようになったのか聞く。

 水沢は、今までひどいことをしてきて、杏子のこともだました。で
も、ここで働く人たちにとって、このホテルがどれだけ大切なものか
わかり、守りたくなった。このことに気づけたのは、すべて杏子のお
かげ、と言う。


 従業員たちは、委任状集めに必死。

 委任状集めのための電話をかけていた杏子は、ある株主から、株を
買い取って欲しいと言われる。でも東京オーシャンホテルには、そん
な現金がないため、断ろうとする。
 水沢が買い取りの言い値を聞くよう、杏子に指示する。
 言い値は、一株1500円で20万株。
 すると水沢は、その株を水沢が買うと言う。


 キクチは森本に、株の3%を握る株主の所在が分からないという。


 夜、水沢は緒方と杏子に、株の3%が行方不明。だが、持ち主が明
らかになるのも時間の問題だろう、と言う。
 どうしたら見つかりますか?と聞く杏子に、今調べています、と水
沢。

 緒方に電話が掛かってきて、中座する。

 お互いを意識してしまう水沢と杏子。
 少し休みましょう、と水沢。
 コーヒーを淹れる杏子。

 一緒にコーヒーを飲む水沢と杏子。水沢は杏子に、友達でも無く、
恋人でもなく、クライアントでもない人と、こうしてコーヒーを飲ん
でいることが不思議。もし自分たちが当たり前のように兄妹として育
っていたら、兄妹げんかでもしたのかな?と言う。
 杏子は、本当に水沢と自分が兄妹なのかと問う。
 「残念ながら」と水沢。
 「いつか.....いつか水沢さんがお兄さんでよかったと思える日が、
いつか.....いつか.....」と杏子。
 「いつかきっと来ますよ。いつかその日が来たら、ボクは初めて両
親を許せるかも知れない」と水沢。

 水沢はすべての口座を解約し、クルーザーとフロリダの別荘も売却
する。


 翌朝、水沢が3%の株の持ち主は、水口夫人・ゆきえ(高橋ひとみ)
という女性だと言う。
 愕然とする緒方。水口夫人は、緒方が東京オーシャンホテルを辞め
る原因になった女性。


 森本とキクチが水口夫人を訪ね、委任状が欲しい。あるいは株を買
い取ってもいい。一株1500円、いや2000円でもいい、と言う。

 でも水口夫人は、オーシャンホテルからも持ちかけられているので、
そっちも聞いてみなければ、と言う。

 森本が水口夫人の言い値で買い取ると言うと、水口夫人はしばらく
このゲームを楽しみたいと言って、出かける。


 水口夫人は、フロントに立っている杏子に、予約した水口だけど、
と言う。

 杏子が水口夫人を部屋に案内すると、水口夫人は緒方を呼ぶよう言
う。戻ってきてるんでしょ、と。
 杏子がなんの用なのかと問うと、そんなこと、説明しなければなら
ないの?と水口夫人。

 緒方が部屋をノックして入ってくる。「あなたの方から来てくれる
なんて、光栄ね」と水口夫人。

 緒方に目で合図され、杏子は部屋を出て行く。


 奈津子と岩間は、水口夫人と緒方が部屋に二人きりでいて、大丈夫
かと心配する。

 緒方が水口夫人に委任状を頼むが、水口夫人はそう簡単には渡せな
いと言う。

 緒方が厨房に、水口夫人のための特別メニューを頼む。レストラン
主任・荻原隆一(丸山智己)は、曰く付きの客だと敬遠するが、レス
トラン料理長・黒岩輝夫(塩見三省)が、大切な客だとなだめ、特別
食を作り始める。

 水口夫人は緒方を部屋に呼ぶと、背中のファスナーをおろして、と
言う。
 緒方は断る。
 水口夫人は委任状が欲しくないの?と問う。
 緒方は、ホテルマンとしての規範を超えては、自分はホテルマンを
続けられない。そんなことをしてまで、委任状を欲しくないと答える。


 水口夫人はチェックアウトの時に杏子に、「いいホテルね」と言う。


 水口夫人はキクチに会うと、委任状を渡す。


 東京オーシャンホテルに乗り込んでくる森本とキクチ。
 水沢はキクチに、何をしに来たのかと問う。
 キクチは、今回ばかりは水沢の負けだと言う。

 社長室に乗り込んだ森本はみつ子に、このホテルは自分のものにな
る。でも、自分にすがるかと言う。

 みつ子は断る。
 森本は、みつ子のそういう毅然としたところが好きだった。いや、
今でも好きだと言う。そしてみつ子の机の上の、北野の社員をつまみ
上げると、みつ子は北野と結婚して損したなと言い、写真を下に落と
す。
 北野の写真をおさめてあったフォトフレームのガラスが割れる。

 森本と入れ替わりに社長室にやってきた緒方と杏子にみつ子は、株
主総会までが勝負と言う。
 でも、みつ子は話している途中でお腹を押さえて座り込む。


寸  評  倒れてしまうのは、杏子ではなく、みつ子でしたね。

 最初のちょいやくだと思っていた水口夫人があんなキャスティング
ボードを握り、まだ緒方をもてあそぶとは思いませんでした。変な人
に見込まれてしまいましたね。それに、チェックアウトをするときの
言葉、嫌み!?

 水沢はいきなり財産を処分して現金化をはかり始めましたが、どこ
まで株を買い取るつもりなのでしょうか。先に売ってしまっても、売
却したいという株主がいないことにはどうにもなりませんし。視聴者
向けアピールにしか、見えません。
 それに通常鑑みて、残り13%の株主を争うなんて、難しいという
か、3%リードしている森本側の勝ちではないでしょうか。それに僅
差で守り抜いたとしても、そんな状態では、経営が立ちゆきません。
今回1回を乗り切っても、資金力のある方が今後勝し、あるいは森本
が放棄したとしても、東京オーシャンホテルには、運転資金が無いと
ころに追い込まれるかも知れない。
 そもそも森本は、みつ子を跪かせたくて始めた買収劇なのですよね。
 こんなことに巻き込まれた従業員が哀れというところでしょうか?

 現実問題としては、高値で企業を売却するアメリカの投資会社が乗
り込んできて、明星は日清に吸収され、今、ブルドック・ソースと、
のこぎりの制作会社が攻防戦の最中ですね。
 そういういみでは、リアリティーがありますが、こんな最後の1%、
51%を取った方が勝ち、というところまで普通はやり合わずに折り
合いを付けないと、会社解体かと思うのですが。
 それと、更地を売却した方が利益が出るホテルって、いったい何者
なのでしょう。そんなに価値のない建物、設備、ネーム・バリューな
のでしょうか?
 確かに、住宅地とかは上物が乗っているより更地が高いとか、地上
げとかは聞きますが。

 経済的に考えると、不思議なストーリーです。

執 筆 者 鈴木()

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2. 編集後記
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 取りダメしてあった「プロポーズ大作戦」を一気に見ました。先日「砂時計」
を見終わったところなので、お互いに思いながらも失敗しそうな初恋に、また
やきもきしています。なんとか、健と礼が一緒になれないかな、と。
 そう思ってしまうのは、それこそ現実社会では、初恋は実らないというか、
そもそも、いつまでも続かないし、ということがあるから、こういうフィクシ
ョンに惹かれるのでしょうか。

 最初は、アイドルばかり出して、とあまり期待していなかったのですが、見
ているうちに、すっかりはまってしまいました。

 ところで、サザンファン(含む 桑田佳祐)としては、劇中の歌も結婚式や
その当時のはやりや登場人物の趣味などで使われる以外は、「明日晴れるかな」
が使われていることは嬉しいです。
 それにエンディングでは桑田佳祐自身が出ているのも。
 あんなに省略せず、もうちょっと長いバージョンにしてくれてもいいのにな、
とも思いますが。(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
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