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タイトル:Daily Drama Express 2007/04/22 冗談じゃない! (2)  2007/05/12


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2007/04/22 (Sun) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.日曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 日曜日の連続ドラマ
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タイトル 冗談じゃない!
局  名 TBS系
放映日時 日曜21時
キャスト 高村圭太(織田裕二)
 広瀬理衣(大竹しのぶ)
 広瀬壮平(草刈正雄)
 野々村冴子(飯島直子)
 山田元雄(田口浩正)
 山田朗  (荒井健太郎)
     大西  (梅沢昌代)
 あけみ (高畠華澄)
 友田聡 (田中圭)  
 岩崎舞 (立川絵理
 杉田修造(高田純次)
 佐々木 (小林すすむ)
 高村絵恋(上野樹里)
 広瀬香恋(仲里依紗)
 広瀬世恋(菅野莉央)
 広瀬未恋(森迫永依)
脚  本 伴一彦
主題歌  織田裕二『Hug Hug』

あらすじ 第2話「秘密がバレた!?」

 いきなりやって来た理衣(大竹しのぶ)に圭太(織田裕二)と絵恋
(上野樹里)は戸惑いを隠せないが、理衣はそんなことお構いなし。
長旅で疲れたからと着替えてさっさと寝てしまう。絵恋はフランスに
電話するが、壮平(草刈正雄)たちも寝耳に水で理由も分らないと言
うありさまだった。これじゃ新婚生活が台無しになってしまうと危惧
した圭太と絵恋は理衣にすぐ出て行ってもらおうと決める。

 翌朝まだ早い時間から、キッチンから野菜を刻む音が響いていた。
圭太と絵恋はなんだろうと煩わしがっていると、理衣が部屋に入って
きて「おはよう」とカーテンを開ける。絵恋は「マモン(お母さん)、
プライバシーの侵害よ」と抗議するが、理衣は気にもとめない。

 理衣は時差ぼけで早く眼が覚めたので朝ごはんを作っていた。理衣
は納豆を食べようとしない圭太に「どうして食べないの?好きだった
よね」と口走る。絵恋は「ママ、なんで?」とびっくりする。理衣は
「誰でも好きでしょ。絵恋に遠慮して我慢してんじゃないでしょう
ね?」と意地悪っぽく言う。圭太はたじたじで言い返せず「はい」と
うつむいてしまう。絵恋は「え〜、ショック」とがっかりする。だが
理衣は「こんな程度でショックを受けてどうすんのよ。ねえ圭太さん」
とニコニコしている。圭太は「そんなことよりお義母さん」と何か言
おうとするが、理衣は「圭太さんくらいの年の人にそう言われたら
60過ぎみたいじゃない」と不機嫌な顔 をするので、圭太はそれ以上
何も言えなくなる。

 絵恋は日本に来た訳を話してほしいと厳しい眼で見る。だが理衣は
「それは言えません」と話そうとしない。理衣は新婚生活の邪魔はし
ないからと言うが、絵恋は十分邪魔だと反論し、圭太に賛同を促す。
圭太は言いづらそうながらも頷き、「とにかくお義母さん」と切り出
すが、理衣は「お義母さんじゃない。理衣!」とピシャリ。圭太は言
い返せなくなる。

 圭太は会社に行くと、辞表を叩きつけ出て行く。

 理衣が部屋の掃除をしていると、電話がかかってくる。理衣が電話
に出るのをためらっていると留守電に切り替わる。かけてきたのは香
恋(仲里依紗)でとにかく一度電話してほしいと言ってくる。しかし
理衣はかけようとしない。

 理衣は圭太の部屋を掃除するが、いろんな機具が置かれていて「相
変わらずオタクねえ」と思わず微笑む。だがゴミ箱のごみを捨てよう
としたところ、退職願と書かれた便箋が出てきたので驚く。

 圭太は以前自分をヘッドハンティングしたことのある会社に行き、
まだその話に見込みがあるか尋ねる。応対に出た担当者は「わかった。
たぶんいい返事ができると思う」と答えたので、圭太はホッと一安心
する。

 理衣はベランダで洗濯物を干しているところを山田(田口浩正)に
見られる。山田は理衣のお姉さんですかと聞くと、理衣は悪い気がせ
ず、そうだと答える。そして山田が圭太の大学時代の友人と知ると興
味津々な目を向ける。

 夜、圭太が帰ってくると理衣と絵恋は山田父子を招いて鍋を囲んで
いた。圭太の大学時代のことを話していたというのを聞かされると、
圭太は顔を引きつらせる。話は大学近くのカレー屋に行ったことにな
ると、理衣は「私もよく行った」と口走ってしまう。皆不思議そうな
顔をするので、理衣は昔近くの音大に通っていたことを打ち明ける。
絵恋は「それなら圭太と会ったことあるかもね」とふると、理衣は
「そうね、会ってるかも」と言い出すので、圭太はピリピリする。

 山田は理衣の通っていた音大とよく合コンしたとしゃべりだす。絵
恋は「合コン?」と圭太をにらむ。圭太は「僕は研究室にこもってい
たよ」と否定するが、山田は「そうだっけ、確か年上の彼女が」と思
わず口走ってしまう。とたんに絵恋は不機嫌になる。理衣は「過去の
ことに嫉妬してもしょうがないでしょ」と嗜めるが、絵恋の機嫌はお
さまらない。だが、山田は「本当に好きになると過去も現在も未来も
独占したくなるんだよ。面倒かもしれないけど奥さんの気持ちにちゃ
んと向き合ってあげなよ」とフォローする。妻と死別した山田は「独
占したくてもできない世界に行ってしまったから」と涙ぐむ。

 絵恋はすっかり感動しこれからもなるべく山田親子と一緒に食事を
しましょうと圭太に提案する。それはちょっとと圭太はやんわり否定
するが、絵恋に過去のことで話されちゃまずいことでもあるのとにら
まれ押し切られてしまう。圭太はたたまれた自分の洗濯物を見て絵恋
のたたみ方ではないので理衣がやったのだと知る。圭太は早く理衣に
帰ってもらおうと絵恋に言うが、絵恋は家事をやってくれるので助か
ってるしとややトーンダウンしてしまっていた。

 翌日、圭太はヘッドハンティングの結果を聞きに行くが、パシフィ
ック電機が不要と判断した人は採用できないとすげなく断られてしま
う。

 一方、理衣の元に壮平からたびたび電話がかかっていたが、理衣は
でないでいた。しかしついに絵恋が電話に出てしまい、事情を知って
しまう。絵恋は日本に来た訳を問いただす。すると理衣はいろいろあ
って、心の整理がついたらすべて話すからしばらく置いてほしいと涙
ぐんだので、絵恋は同情し理衣を見捨てないと約束する。

 思わぬ誤算に圭太はファミレスで求人誌を読んでいた。するとここ
で働いていた冴子(飯島直子)はこの前ハンカチを貸してくれた人だ
と飛び上がらんばかりに喜んで圭太に話しかける。圭太は冴子のハイ
テンションさに辟易するが、絵恋から電話で理衣が作ったお弁当を届
けに会社に向かっていると言われたので、大慌てで会社に向かい、受
付のところで何とか受け取る。

 絵恋は大学で授業があると言って帰っていく。圭太は公園のベンチ
でお弁当箱を開けるとハートマークの入った愛妻弁当だったので、理
衣の意図がなんなのかわからなくなってくる。

 圭太はすぐさま家に帰り、理衣にフランスに帰ってほしいと切り出
す。しかし理衣は「会社はいいの?辞表出したんでしょ」と話を変え
る。圭太が黙っていると理衣は「変わってないね、プライドばっかり
高くて」とため息をつく。圭太は「僕はちゃんと成果を出してきた!」
とムッとするが、理衣は「で、再就職先は?」と尋ねる。圭太は痛い
ところを突かれ口ごもる。理衣は「技術者は35歳定年説があるから難
しいんですって?」と続ける。圭太は「そんなの能力がない奴が勝手
に言っていることだ」と口を尖らせるが、理衣は「で、自分もその
1人だと気づかされつつある」と言われ、何も言えずうつむいてしま
う。そんなところへ理衣の荷物をフ ランスから届けに来たと宅配業
者が訪れる。圭太はますます理衣が何を考えているのかわからなくな
る。

 圭太は理衣に帰ってもらおうと絵恋に協力を求めるが、絵恋は理衣
にもいろいろあるらしいし、圭太にお弁当を作っている姿はまるで恋
人に作っているみたいに楽しそうだったからと乗り気ではないので途
方にくれてしまう。

 その日理衣はとあるホテルのレセプション会場にやって来てCuvee 
Rieの売り込みをする。するとその会場で杉田修造(高田純二)がい
るのを見つけ声をかけ、今度ゆっくり食事でもしましょうと話し合う。

 留守番をしていた絵恋のもとに宅配業者から「高村理衣」宛の荷物
が届けられる。絵恋は高村という苗字に首をかしげるが、受け取る。
開けてみるとK-1エクスサイズ用のサンドバッグが入っていた。

 圭太はあちこちの企業を回るが条件面で折り合わずなかなか決まら
ない。たまった鬱憤を晴らすために格闘技の試合を見に行くが、その
会場でばったり理衣に会う。

 試合後圭太と理衣はホテルで一緒に食事をする。楽しみましょうよ
と浮き浮きしている理衣に、圭太は「お願いだから帰ってくれ。飛行
機代出すから」と哀願するような口調で言う。しかし理衣は笑って答
えない。圭太は「なんで日本に来たんだよ」と問い詰める。すると理
衣は「昔の恋人に再会したの。だからそばにいたくて」としんみりし
た口調で言う。圭太は目を丸くし「冗談だろ」と理衣の顔を覗き込む。
理衣は「うん冗談……じゃなかったらどうする?」と聞いてくる。圭
太は理衣に振り回されお手上げといった状態になる。

 理衣は仲良くしましょうよとにっこりするが、圭太は壮平に知られ
たらどうすんだと言い返す。だが、理衣はそうなってもかまわないと
言う。そして思いつめた表情で、壮平が浮気していることを打ち明け
る。「もう嫌んなっちゃった」と理衣はため息をつき、ふと「圭太に
ふられなかったら、ずっと付き合っていたらどんな人生だったんだろ
う」とつぶやく。圭太は何といっていいか分からず「今さら何言って
んだよ」といらだつ。

 圭太は「ピアノは?」と話題を変える。理衣は黙っていたが、不意
にフロア内のピアノに向かい弾きだす。だが、途中で指使いを間違え
曲が崩れてしまう。理衣はキュッと口を結ぶともう一度弾くがダメで、
何度も何度も弾くがどうしてもうまくいかない。圭太はたまらなくな
って演奏を止めさせる。理衣はパリに留学してすぐ事故で指を痛めた
ことを話しだす。圭太はつらそうな表情を浮かべるので、理衣は「そ
んな顔しないで」と笑ってみせる。そんなやりとりを杉田が遠巻きに
目撃していた。

 そこに絵恋から電話がかかってくる。圭太は会社の飲みで遅くなっ
ているとごまかすが、絵恋は怒っていていきなり「うそつき、うそつ
き」と責め立てて切ってしまう。圭太はうろたえ理衣とのことがばれ
たと思い大慌てで帰る。

 圭太が部屋のドアを開けると絵恋が恐い顔をして立っていた。圭太
は何かを言おうとするが、絵恋は有無を言わさず圭太の顔面に強烈な
パンチを食らわせる。


寸  評  圭太がばれるかばれないかがおろおろするのがクスッと笑えるシ
ーンに思えないので、やはり少々重いかなという気がしました。また
理衣の意図がまだはっきりしないので、なかなか話にのめりこめない
感じで消化不良状態です。20年前のことが大きな伏線にあって展開し
ている話ですので、その辺りの事情がはっきりしないと現在のシーン
が活きてこないのかなと思います。おそらく徐々に明らかになってい
くと思いますので、しばらくは我慢かなという気がします。それから
今後冴子や杉田の脇役どころがどの程度絡んでくるのか、たぶん今の
感じだとあまり絡んでこない方がいいのかなと思います。圭太、絵恋、
理衣の三角関係だけで十分3ヶ月持つだけのエピソードを盛り込める
と個人的には思います。

執 筆 者 けん()

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2. 編集後記
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 思わずクスッと笑えるシーンはコメディの醍醐味ですが、これが上手く言っ
ているのはやはり『鬼嫁日記』だと思います。以前も書いたのですが、コメデ
ィは表の心と裏の心が正反対であることが必須です。鬼嫁なんてなんだと言い
つつおどおどしているのはコメディの基礎ができていると思います。以前何か
の番組で欽ちゃんがトイレを我慢している人という題を出して、多くの人がつ
らそうな顔をしてトイレに向かう演技をしたのですが、欽ちゃんは涼しい顔し
て歩きトイレに入った瞬間大慌てでベルトをはずすという演技をしました。こ
れが表と裏の見事な例で非常に笑えました。そう考えると『花嫁とパパ』は父
親に表と裏がないので可笑しいと思えません。娘を理解し大人として認めると
いう模範的な父親でありながら彼氏にちょっかいを出してしまうという表と裏
があると面白くなるのかもと思ったりします。(けん)

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発行元:ドラマ研究会
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