豪華なウェブと豪華な現実
ゴールデンウィーク直前の4月26日、ウェブ仮想世界、「セカンドライフ」のココロロ島で、日本人最初の「本当の結婚式」が行われた!このことは事前にSNSやブログで伝わっていたので、当日のセカンドライフはたいへんなにぎわいを見せることになった。新婦のミカさんと新郎のリュウジさんはすでに4月中旬に入籍を済ませ、この仮想世界で正式な挙式を行おうという計画を立てた。そして、日本初のシミュレーション結婚カップルとなったわけである。
サーバと伝送技術の限界があるため、「セカンドライフ」では島の人口を厳しく制限しており、最大でも50人までしか島に入れない。彼らはそこに閉じたコミュニティ・グループを立ち上げ、あらかじめ出席希望者を登録した。当日、コミュニティ・グループはこの島を貸しきりにし、他の人は誰も入れなくなった。そして時間になると、参加者が一斉に結婚式場に押し寄せたため、サーバが一瞬にして高負荷になり、たいへん重くなった。
ウェブ仮想世界の「豪華な結婚式」はとてもおめでたく羨ましいものだが、一方現実生活の方では「豪華な飲み物」が登場して、我々の心を現実に引き戻す。
今年3月に開業した東京ミッドタウンのホテル、「ザ・リッツ・カールトン」では、何と1杯180万円のカクテルを売り出した。ウォッカの「ベルヴェデール」をベースにライムをあしらったカクテルで、グラスには1.06カラットのダイヤモンドが入っている。カクテルを楽しんだ後は、店がダイヤモンドを使って指輪を作ってくれる。これまでにまだ注文は入っていないが、ホテルでは将来的には月3杯の売り上げを見込んでいる。
このホテルは一つ1万3千円の和牛ハンバーガーもメニューに載せているが、これは半額以下の普通のハンバーガーより売行きがいいそうだ。 |
ゴールデンウィークのさなか、遠くに住む友人がショートメールを送ってきた。「今沖縄で休暇を過ごしてるんだ。海の匂いを感じないかい?」
窓の外の青い空に目を向けると、そこにエメラルドの海が広がり、太古から続く波の音とゆったりとした三味線の音が聞こえてくるような気がした。そして心は、あの遥か遠くの、不思議な土地へと飛んでいった。
「世界四大海浜観光地」に数えられる、日本最南端の島――沖縄には、その独特な魅力のため、華人を含む世界各国からのたくさんの観光客が繰り返し訪れている。一方、本州の人々にとっては、沖縄は自分の国でありながら外国の気分を味わえる不思議な場所である。
家の屋根についている魔よけのシーサー、現地の人々が愛する地酒「泡盛」、温かい響きの「めんそーれ(いらっしゃいませ)」という挨拶、「豚で食べないところは豚の声だけ」という冗談があるほどの特色ある料理。同じ日本でありながら、異なる土地の風俗はこんなに違うものかと珍しく、不思議な気持ちにさせられる。
だが、以前の沖縄旅行で最も印象深かったのは、アメリカ軍の飛行訓練に遭遇した陰鬱な午後であった。観光バスは、俗世の喧騒を離れたような、沖縄県の花「デイゴ」が咲き誇る島をゆっくりと走っていた。その時突然我々を襲った鼓膜を破るような戦闘機のエンジン音、そしてガイドの女性の顔に浮かんだ何ともいえない悲しい表情が、一瞬私の心の深いところにあるスクリーンに焼きついたのだ。
時間がその瞬間、突然止まったように感じた。そして耳に響くのは、確かにあの太古から続く、寄せては返す波の音、そしてゆったりとした、過去の悲しみを訴えるような三味線の音であった……。 |
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→最近、アジア各国で、日本のお父さんたち以上に日本の流行や情報に詳しい若者が急増中。「クール」と評される今の日本カルチャーを中国や台湾など中国語圏の若者向けに伝えているのがこちら。鋭いアンテナに驚きますよ。ファッションやカルチャー、観光や世相に至るまで、ありとあらゆる最新情報がぎっしり。日本人も知らない日本の隠れたNo.1など、日本の情報誌顔負けの内容です。【ポータルサイトのBIGLOBEが「東京流行通訊」を「厳選マガジン」に選んだときの評】
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小学校の一番の思い出の文房具
コクヨビジネスサービスが行った「小学校1年生の親に聞いた小学校の思い出に関する調査」で、思い出の文房具の一位が「におい付き消しゴム」となった。「友達と交換したりコレクションしていた」「お腹が空いた時に匂いをかいだ」など思い出が詰まっているようだ。その他「蓋の多い筆箱」や「ロケット鉛筆」「ねり消し」も上位を占めた。 |
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