原宿に咲いた芸術の花
桜咲く春がやってきた。原宿のアート空間――デザイン・フェスタ・ギャラリーにアジアのアーティストが集結する、「Design Festa Planet 00」がまもなく開幕する。
【4月16日〜22日 Ros Leeの「My Daydream」(陶芸、テキスタイル)】シンガポールのアーティストRos Leeは、幼い頃から陶芸の世界に親しんだ。写真、グラフィックデザインなどを学んだ後、2005年に拠点を東京に移し、現在は女子美術大学でテキスタイルを専攻している。「My Daydream」では、陶芸、テキスタイル、刺繍によって彼女が日々思いつく溢れんばかりのアイディアを表現している。
【4月17日〜21日 Jack Tsaiの「胎生機械」(立体作品など)】台湾からやってきたJack Tsaiは、デザインの仕事をしながら幅広い活動を精力的に展開している。その作品は様々な素材を組み合わせることにより、素材を超えた表現力を発揮している。「胎生機械」では有機的フォルムと無機質のテクスチャのミスマッチを展開しており、「機械と機械が情報を交換し、機械が機械を産む」という想像力に驚嘆させられる。
【4月16日〜19日 柿沼鬼山の書】書を通し、他のアーティストとのコラボレーションで新たな境地を切り開いている柿沼鬼山は、さらなる境地を求め、デザイン・フェスタ・ギャラリーで4回目の個展を開催する。書に対する熱き思いを表現し、変化し続ける書道家の柿沼鬼山からは、今後も目を離すことができない。
【4月16日〜19日 安海龍の写真】東アジア全域にわたって、カメラによる記録を続けている韓国人ジャーナリスト、安海龍は、日韓両国で活躍中である。彼の鋭いまなざしがファインダー越しに捕らえたものは何か?今回の展示のために厳選された彼の近作は、日本を取り巻く様々な歴史や日本社会の深層を映し出し、たいへん新鮮で奥深いものである。
【4月20日〜22日 4DM’sの「Mustachi 40% Dawn」(立体、平面デザイン)】個性溢れる立体作品を制作している4DM’sは、フィギュア作品を得意としている。5人のメンバーが挑んだ今回の「Mustachi 40% Dawn」には、ちょっと癖のある作品がそろっている。彼らの作品は人々に笑顔を与え、人生に温かさをもたらしてくれる。
期間:2007年4月16日〜22日 午前11時から午後8時まで
場所:Design Festa Gallery(東京都渋谷区神宮前3-20-18)
【Artist file 1】移動マッサージ(本名:伊藤雅史)
移動マッサージの作品はインパクトのある色彩と大胆な構図を用いており、一度見たら忘れることができない。彼は散歩や移動の車中で創作のインスピレーションを得ることが多いのだそうだ。テーマが決まると、まず下絵を何枚か描き、それを組み合わせて作品を完成させる。彼はデザイン・フェスタの魅力を「自由なところだ。」と感じている。「集まってくる人々は皆、とても楽しそうだ。出展するアーティストたちは互いに交流することによって刺激を得て、新たな作品を作り出す。」次回のデザイン・フェスタで、彼はパフォーマンスアート(裸の人体に顔料を塗る)を表現する予定である。是非ご覧いただきたい。 |