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[Intermission]厚化粧の「美しい国」から「フジヤマ・ゲイシャ・ハラキリ」への回帰? 2007.3.24 <注記> この記事はrenshiさまからのコメント(to → http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20070321)と、それに対するtoxandoriaのレスに多少の手を加え[Intermission]としてアップしました。 【画 像】 <注>お手数ですが、この記事の画像は下記URLでご覧下さい。 http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20070323 「美しい国」から世界へ発信する“新・擬装開店、出血サービス出球50,000発のパチンコ!”「フジヤマ・ゲイシャ・ハラキリ」=セレブ厚化粧「ネオ・ジャポニスム」? (フジヤマ) [f:id:toxandoria:20070323153719j:image] 北斎『赤冨士』、画像はウイキメディアより (ゲイシャ) [f:id:toxandoria:20070323153824j:image] 映画『サユリ』の公式HPはコチラ → http://www.movies.co.jp/sayuri/ (ハラキリ) [f:id:toxandoria:20070323154025j:image] 映画『切腹』のDVD情報はコチラ → http://movie.goo.ne.jp/dvd/detail/D110838354.html ・・・・・・・・・・ (renshiさまのコメント to 2007-03-21付toxandoriaの日記/歴史の女神クリオが拒絶する「美しい国」のシンクロ現象、http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20070321) 『コネクショニズム・モデル、関係子、クオリア、エクリチュールとPS理論』 投稿者:renshi 2007/03/22 15:47:18 転送toxandoria toxandoria 様 「情報の評価/Souvenir Ser.]アーカイブの役割とは何か(4)」の記事は圧巻で、すべて充分読みきれてはいませんが、直感で、ここで述べられている理論は、プラトニック・シナジー理論につながると思います。 おそらく、今日、共通の理論認識に達しつつあると思っています。例えば、よく知りませんが、クオリアの理論とは、私がいう特異性の観念で説明できます。また、脳のクラスターの発火は、正に、プラトニック・シナジー理論PS理論のメディア・ポイントの多次元的共振シナジー性で説明ができると思います。 また、アーカイブの問題もですが、ご指摘の通りだと思います。古くは、オーウェルの『1984年』の情報省の証拠隠滅や証拠の改竄等につながる問題です。これが、今や現実になっています。確かに、日本は、アーカイブの概念が弱いと思います。正に、歴史の女神クリオの観念の弱さがあると思います。 私は、今日、ミュージアムが美術館や博物館になっているが残念です。本来のムセイオンとしてあるべきではと思います。 私は、結局、イデア論とアレゴリーの問題だと思っています。西洋美術は、知をアレゴリー的に保存してきたように思います。デューラーにしろ、ゴヤにしろ、 アレゴリーと歴史を結合させてポイエーシスしたと思います。即ち、スピノザ的に言えば、永遠の相というイデア次元から芸術創造することです。ここでは、普遍的な真理の次元から、歴史・現実が表現されることになります。これは、toxandoria氏のいうリアリズムになるように思います。 この普遍性の次元は、特異性によって維持されるのであり、これがなければ、シンクロ=ファシズム・全体主義の悪得(これは適切な言葉ですね)が跋扈することになります。 (toxandoriaのレス) renshiさま、コメントありがとうございます。 >結局、イデア論とアレゴリーの問題だと思っています。西洋美術は、知をアレゴリー的に保存してきたように思います。デューラーにしろ、ゴヤにしろ、 アレゴリーと歴史を結合させてポイエーシスしたと思います。即ち、スピノザ的に言えば、永遠の相というイデア次元から芸術創造することです。ここでは、普遍的な真理の次元から、歴史・現実が表現されることになります。 この部分に全く同感します。日本人一般の思考傾向の弱点は、この点に無関心であることだと思います。おっしゃるとおり、人間の歴史を大切にするということは、普遍的な真理を大切にすることであり、更に、この「普遍的真理」へ至る努力(審級)のプロセスから多くの人々が共有可能な倫理観が醸成されることについても、日本人一般の理解は未だに浅薄のままだと思います。また、記事で述べたとおりのことですが、このような無理解、無自覚は「特に現用ドキュメントについての日本人のアーカイブ観念の弱さ」と根を同じくしているのではないかとも思っています。 従って、まだ我われは「良質な民主主義」のレベルまで到達していないにもかかわらず、悪性ウイルスに犯されシンクロ化(=ファシズム化、グロテスク化)したような60年以上前のアナクロニズムにしがみつく“擬装右翼”の戯言、『美しい国ニッポン』というワンフレーズが生まれることになります。更に、彼らに特有のグロテスクさを帯びた「ゴーマン」が生まれてくるという訳です。 この「ゴーマン」の典型は『松岡農水大臣が1本5,000円のミネラルウオーターを政治資金の“架空の光熱水費”で愛飲することは合法である』と閣議決定したことです。近年は、憲法違反であろうが、刑法違犯であろうが、虚偽であろうが、詐欺・ペテンであろうが、凡ゆる“齟齬・矛盾と<悪得>”を閣議決定で回避できるという政治権力側のワンサイドの独善的な論理が定着しており、メディアも無条件でこれを受け入れています。 ともかくも、今のように「人間の累積した知恵たるアレゴリーと照らし合わせるべき自然環境と社会環境を政治的な暴力で破壊し続ける」ならば、IT化などの技術条件的な意味でも日々に変化(シミュラクール化)しつつある社会について健全な評価と反省ができなくなり、いつの間にか「産む機械」のようにムチャクチャなポイエーシス論が世間一般で受け入れらてしまうのも当然だと思われます。 そして・・・ [f:id:toxandoria:20070324012104j:image] このようにカビが生えたシンクロ(グロテスクなファシズム)を連想させる『美しい国ニッポン』に飽き足らず、今度は昔懐かしい(?)『フジヤマ・ゲイシャ・ハラキリ』を世界に向けて発信する準備に取り掛かった(参照/下記URL★)と報じられています。嘆かわしい限りだと思っております。 ★「美しい国」へ推進室設置=政府、「美しい国」を戦略的に内外に発信する(時事通信/ネット) http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2007032300047 (注) ポイエーシス(poiesis) ・・・広義では制作・製作・生産を意味するギリシア語。古代ギリシアでは、机やベッドの製作も詩や絵画の制作も同じポイエ−シスであったが、プラトン、アリストテレスの時代(BC5〜BC4世紀ころ)において、ポイエーシスは特に「詩作」と「詩作の技術」を意味するようになった。つまり、ポエジー(poesy)の語源である。なお、プラトンの『饗宴』は、ポイエーシスの原義が“存在していないものから存在しているものへと移る”という意味であることに触れている(参照/下記URL◆)。この原義に照らせば、子供が生まれることは必ずしもポイエーシス(作るコト)と無縁だとは言えないかも知れぬが、くだんの柳沢厚労大臣がここまで思索を深め、生命誕生の神秘へ想いを巡らせた上で「子作りマシン」を発言したかどうかについては信頼できるドキュメントが存在しないので未だ検証されていない。 ◆『プロトリテラ:「文学」の出自』、http://www.geocities.co.jp/WallStreet/1356/kuru/PROLITERA1.html (関連ニュース) to [2007-03-21付toxandoriaの日記/歴史の女神クリオが拒絶する「美しい国」のシンクロ現象、http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20070321] 大統領側近ローブ氏の召還を承認 検事解雇事件で米議会、http://www.asahi.com/international/update/0323/011.html、2007年03月23日13時51分(asahicom) ・・・3月22日に上院司法委員会は、米ブッシュ政権が「連邦検事8人を政治的な理由で解雇」したとの疑惑についてブッシュ大統領の側近であるカール・ローブ次席大統領補 佐官らの議会への召喚を承認した(下院司法委員会の小委員会も前日に承認)。ブッシュ政権側は召喚を拒否する方針であるため、野党の民主党が主導する議会とブッシュ政権が対決する局面に 入った。 |