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タイトル:Daily Drama Express 2007/02/11 華麗なる一族 (5)  2007/03/09


===================================================== 発行部数   25 ==
                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2007/02/11 (Sun) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.日曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 日曜日の連続ドラマ
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タイトル 華麗なる一族
局  名 TBS系
放映日時 日曜21時
キャスト 万俵鉄平(木村拓哉)
 万俵大介(北大路欣也)
 高須相子(鈴木京香)
 万俵寧子(原田美枝子)
 万俵銀平(山本耕史)
 万俵二子(相武紗季)
 美馬一子(吹石一恵)
 安田万樹子(山田優)
 万俵早苗(長谷川京子)
 美馬 中(仲村トオル)
原  作 山崎豊子「華麗なる一族」
脚  本 橋本裕志
主題歌  『』

あらすじ  第五回 運命を分けた死

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 万俵鉄平(木村拓哉)の義父で通産族の大物代議士・大川一郎(西
田敏行)のヤミ献金疑惑は、阪神特殊製鋼内だけでなく、融資銀行内
にも広がり、事態を心配した大同銀行頭取・三雲祥一(柳葉敏郎)も、
鉄平のもとを訪れている。
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 三雲が鉄平に、大川の件の別の側面を話す。三栄銀行は、日本初の
都市銀行同士の合併をすすめようとしていた。でも、それによって金
融再編が加速されることをほかのどの銀行も嫌っていた。そこで、そ
の三栄銀行の合併つぶしのために、大川の件は使われたのだろう、と
言う。


 鉄平の父・阪神銀行頭取・万俵大介(北大路欣也)は、新たな合併
の話を、女婿の美馬中(仲村トオル)から聞く。せっかく三栄銀行と
平和銀行の合併をつぶしたのに、と嘆息する。

 美馬は大介に、一度、春田銀行局長(田中隆三)と会うことをすす
める。

 二人が話しているところへ、美馬一子(吹石一恵)がお茶を持って
近づいてくるが、美馬は部屋のドアを閉める。
 閉め出されるかたちになった一子は、二人の話をドアの外で聞いて
しまう。

 美馬は大介に、大川がヤミ献金疑惑のリーク元を、やっきになって
探している。もし、そのリーク元が阪神銀行だと知ったら、鉄平は大
介を恨むだろう、と言う。


 バーに並んで腰掛ける鉄平と次男・万俵銀平(山本耕史)。
 鉄平は、あの記事をリークした奴を探しているという。
 銀平は、銀行界におけるあの記事の意味は、三雲の言うとおり。阪
神銀行だって、合併相手として、三栄銀行を考えていたほどなんだか
ら、と言う。

 じゃあ、阪神銀行が一枚噛んでいる可能性もあるということか?と
鉄平。
 あれほど閨閥にこだわる大介が、そんなことをするわけがない。で
も、大介が何か知っているかもしれない、とも付け加える。

 鉄平は、銀平も何か知ってるんじゃないか?と聞くが、銀平の困っ
たような態度に、謝る。


 次女・万俵二子(相武紗季)は銀平の妻・万俵(安田)万樹子(山
田優)に、大川の件で鉄平が困っていて、かわいそうと話しながら、
二人で二階へ上がってくる。

 そこに部屋に鍵を掛けて出てきた執事の高須相子(鈴木京香)が通
りかかり、もうすぐ大介が帰ってくると言う。

 万樹子が、「あそこ、相子さんのお部屋なの?」と聞くが、何も答
えず二子は自室に入ってしまう。


 大川は病室から方々に、記事のリーク元を探せ、と怒りの電話を掛
けている。
 早苗が、治療に専念して!と止めても、大川は聞かず、永田格(津
川雅彦)大蔵大臣が自分の派閥つぶしにやっきになっている。それよ
り心配なのは、このことが鉄平の仕事に迷惑にならないか、というこ
とだ、と言う。

 でも、怒りすぎ、意識を失う大介。

 鉄平が駆けつける。
 大川は呼びかける鉄平に対して、最後までリーク元がわからないの
が悔しい。でもこんなことで鉄平の世界に羽ばたく夢の足を引っ張っ
てはいけない、と言う。
 鉄平は、大川には、もう十分なことをしてもらったので、どうぞ心
配しないでください、と言う。

 でも大川は力を失い.....亡くなる。


 病院の中庭のベンチに腰掛け、力なくうつむく鉄平。

 鉄平に声を掛け、励ます鶴田芙佐子(稲森いずみ)。

 そこに相子がツカツカとやってきて鉄平に、大川の葬儀で万俵家が
やるべきことは自分がすべて手配しておいたから、鉄平が心配するこ
とはない、と言う。
 そして芙佐子の方へ向き直ると、鉄平には二度と会わないという約
束をお忘れ?と問う。
 鉄平は、芙佐子に、相子の言うことなど聞くことはない。万俵家の
執事を気取っているが、所詮.....と、言う。

 相子は鉄平の言葉を遮り、芙佐子を引き取って育てたつる乃屋女将
・鶴田志乃(多岐川裕美)だって、鉄平の尊敬する祖父・敬介のお妾
さんだったという噂じゃないですか、と言う。

 三人の姿を遠くから見る早苗。

 「どうも万俵家の男性には、正妻よりもほかの女性を愛する血が流
れているようね」と相子。
 「それはどういうことだ!」と鉄平。
 「少しは、早苗さんのこと、考えてあげたら?」と相子。

 振り向いた鉄平は、早苗に気づき、駆け寄る。
 早苗はそろそろ大川の遺体が自宅に戻ると伝える。

 鉄平は二人に頭を下げると、早苗と共に行く。


 大川の葬儀。
 出席していた大介が、美馬に呼ばれて中座する。
 美馬は大介に、春日とのゴルフだが、急遽、今日の午後になったと
伝える。

 そんな二人を柱の陰からにらむ一子。

 寧子が大介を捜しているが、ほかの人たちも行方を知らない。

 そこに一子が来て、大介ならゴルフへ行った。そうよね、と美馬を
振り返る。

 鉄平が怒り、争議を中座してまで行かなければならないゴルフなん
て、どこにある、と言う。

 美馬は一子に、含みのある言い方はやめてくれ、と言った後、これ
はただのゴルフでは無い。阪神銀行がこれからどうなるかの会合だと
言う。

 相子も、大介は忙しい。早苗の父親のことにばかり時間を割いてい
られない、と言う。


 箱根カントリー倶楽部。
 すでに阪神銀行専務の大亀(武田鉄矢)たちが春田と一緒にコース
を回っている。
 大介は遅れたことをわび、ハーフを一緒に回り、春田の話を聞く。

 ゴルフの後、大介、大亀、銀平、芥川(小林隆)東京支店長が一室
に集まり、春田の描く五行合併を検討する。実現すれば、日本初のメ
ガバンク誕生だ。

 大介は、この五行合併の幹事役に名乗り出たという。
 銀平は樺などをやっていては、『小が大を喰う合併』はどうなるの
だと聞く。
 大亀が幹事をしながら有利に三栄銀行に代わる合併先を探すのだと
解説する。

 「最後に勝つのは阪神銀行だ」と大介。

 そこに鉄平が飛び込んできて、葬儀をゴルフで中座するとはなんと
いうことだ。大川が今まで、どれだけ万俵家に尽くしてくれたのか、
と言う。

 大介は、中座したことは心苦しかったのだ。でも、阪神銀行を守る
ためには仕方なかったのだ。阪神銀行が傾き、万俵家や阪神特殊製鋼
にまで悪い影響を与えたらどうするのだ。それこそ大川が悲しむだろ
う、と言う。

 鉄平は結局大介は、大川をいいように利用しただけじゃないか、と
言葉を荒げる。

 大介は、鉄平についてきた早苗に対して、大川の葬儀を中座した件
を、頭を深々と下げてわびる。いずれ大川の墓前にもわびに行くつも
りだ、とも。


 大川は同衾している相子に、二子の縁談相手には、大蔵省を押さえ
込めるだけの人材が欲しいと言う。
 相子は、佐橋総理と親戚になるのはどうか、と勧める。永田とも気
脈を通じているようだし、と。
 驚く大介。「君の大胆さにはいつもながら感心するよ」と言う。


 夜、ベッドの中で早苗を抱きしめる鉄平。


 神戸 旧外人居留地。
 相子が小泉夫人に、良縁の礼と、品物を渡す。
 小泉夫人は、相子のような頭のいい女婿は嫌いじゃない。佐橋家と
万俵家のますますの発展につながるならいいんじゃない、と言う。


 神戸のクラウン・デパートの脇で、相子は市電に乗った男性から、
「相子姉さん」と呼びかけられる。

 市電からは相子の弟・高須徹が降り立つ。彼に続いて、妻子も市電
を降りる。

 相子は徹とお茶をする。
 徹は、相子は相変わらず美しいし、身につけているものも高級品ば
かり。でも、そんなうわべのものにどれだけの価値があるのかと言う。

 相子は、それってどういうこと?と問う。
 徹は、相子がアメリカに渡り、結婚に失敗し、やっと日本に帰って
きたと思ったら、今度は万俵家で他人の家族の世話をしている。いい
加減再婚して、子供を持って、普通の家庭の幸せを手に入れたら?と
言う。

 相子は、普通の家庭のどこがいいの? 結婚なんてもうこりごり。
自分は万俵家の反映にしか興味がない、と言って、徹と別れる。


 万俵寧子(原田美枝子)は、胡蝶蘭の手入れをしている。見事なも
のばかり。
 万樹子にほめられ、自分にはこれくらいしか、能がないからと言う
寧子。
 中でもひときわ見事な白い花を、大川の墓前に飾りましょうかと言
うが、待っている早苗はいっこうに現れない。

 万樹子は二階に上り、一番奥の寝室を覗き、驚く。
 すると相子がやってきて、他人の寝室を覗くなと言う。そして驚い
ている万樹子に、寝台が三台並んでいるわけを話す。すなわち、相子
と寧子は、妻の座を共有しているのだねと。そしてこのことは、絶対
口外しないように。そうしないと万樹子の過去も銀平に知られること
になる、と脅かす。

 万樹子は自分の過去なら、銀平も知っている、と反論するが、逆に
相子に、過去に妊娠したことまでか、とやりこめられる。
 相子は、万樹子が妊娠し、宝塚の病院で堕ろしたこと。その子の父
親は同じスキー部の男性だったことまで知っている。
 万樹子は、そんなことまで知っていながら、自分を銀平の妻に、と
驚く。
 安田社長は、万俵家に必要な閨閥ですから、と相子。

 そこに寧子が来る。
 万樹子は寧子に、お妾にこんなことまでされて、許せるのかと問う。

 相子は、今なんて?と声を荒げる。
 万樹子が、相子は所詮大介のお妾ではないかと言うと、相子は躊躇
無く、万樹子の頬を叩く。
 万樹子は部屋を飛び出していく。

 相子は、寧子が寝室に鍵を掛けなかったことを責め、寧子は素直に
謝る。
 相子は、寧子のせいで苦労ばかりさせられると、聞こえよがしに愚
痴る。

 早苗は、階段を駆け下りてくる万樹子とすれ違い、相子に何かされ
たのかと問うが、万樹子は答えず、そのまま駆けて行ってしまう。

 階段をゆっくり下りてきた相子は早苗に、大川が亡くなった後の早
苗は、今や万俵家の閨閥にとってのお荷物。鉄平だって、もう今まで
のように早苗をかばってくれやしないだろう。鉄平と芙佐子の縒りが
戻っているのは、早苗が見たとおりだし、相子はいつでも早苗を追い
出せることをお忘れ無く、と言う。


 鉄平が帰宅すると、早苗は出迎えもせず、一人暗いリビングで物思
いに沈んでいる。

 鉄平は本家へ乗り込み、相子に文句を言う。早苗に何を言ったのだ、
と。

 相子は、大川という後ろ盾を失った早苗を心配しただけ。鉄平だっ
て大川が亡くなって困っているだろう、と言う。そしてなんなら鉄平
の新しい閨閥のお相手を探してもいいけど、とも。

 鉄平は、自分たちは大介や相子と違う、と言う。

 相子は、愛人のどこがいけないのかしら?と開き直る。アメリカで
差別され、結婚に失敗した相子を大介は救ってくれた。相子の人生を
大介は背負い込んでくれた。愛人と呼ばれてもいい。相子は普通の女
性には経験できないような道を歩んでいる、と言う。

 鉄平は相子のことが理解できないと言う。

 早苗が本家のリビングを覗く。

 早苗の姿を認めた相子は、女は愛する男のために尽くせるのが幸せ。
芙佐子だってそうだと言う。
 鉄平は、芙佐子とはもう終わっている!と怒る。

 相子は、芙佐子さんおかわいそうに。家族のこと、全部一人で背負
い込まなければならなのね、と言う。入院中の志乃はだいぶ悪いらし
い。もう長くないかも知れない。でも、鉄平とはもうなんの関係もな
いんですわね、と言って立ち去る。

 相子を追いかけようとした鉄平は、早苗を見つけて立ち止まる。早
苗は鉄平を疑ったことは一度もない。でも、父・大川が万俵家にとっ
てなんだったのかと思うと、悲しくてと言う。
 鉄平は早苗を抱きしめる。


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 鉄平は、最大の理解者である大川一郎を失った悲しみを抱えたまま、
その年の大晦日を過ごすことになったのだ。
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 昭和42年12月31日 大晦日。
 万俵家の家族は、例年通り志摩のホテルに集まっていた。
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 今年は銀平が結婚して万樹子が引っ越してきたと思ったら、大川の
不幸があって、と総括される。

 相子が立ち上がり、来年は二子が明るい年にして欲しいと言うと、
二子の前にお見合い写真を置き、佐橋総理の甥だという。
 二子は、自分はお見合いするなどと言ってないと言うが、相子は聞
いていない。

 鉄平が立ち上がり、大介の制止を聞かず、二子がいやがっているの
だから、辞めろと言うと、お見合い写真を閉じて、相子に返す。

 相子は、大川にあんなことがあった今、次は二子が、万俵家のため
になってくれないと、と言って、着席する。

 鉄平は美馬に、大川の件をリークしたのが誰かまだ、大蔵省ではつ
かめてないのか、と問う。
 美馬は、まだつかめない。今後も鋭意調査するという。

 大介の顔色が一瞬曇る。

 男性たちは翌朝は早くから雉子撃ちに出かけると言うことで、早く
に食事会は解散になる。


 鉄平が朝早くエレベータを下りると、ロビーで一子が待っている。
 一子が迷った挙げ句、眠れなかったと言う。

 一子は大川の件をリークしたのは、と言い始める。
 その時、エレベータがチンと鳴り、鉄平は急いで一子をロビーの片
隅に連れて行く。

 一子は、大川の件をリークしたのは阪神銀行だと言い出す。
 最初は信じなかった鉄平も、一子の真剣な顔色に、信じる。一子は
大介と美馬が話しているのを聞いてしまった、と言う。

 鉄平は行き、残った一子に美馬は、なぜあんなことを言ったんだと、
吐き捨てるように言う。


 まだ暗い道を万俵家の男性たちは狩猟場へと向かう。

 車を降り、鉄平が大介に話があると言うが、雉子撃ちが始まり、話
せないままとなる。

 美馬が大介に、鉄平が大川の件のリーク元が阪神銀行だと知ってし
まったと告げる。
 大介は、鉄平が目の前にリークした人物がいたら、撃ち殺してやり
たいと言っていたことを思い出す。

 いらつく心を抱えた鉄平の弾は、雉子に当たらない。何発かは立木
に当たってしまう。

 鉄平は、林の向こう側で人影が動くのを見た。
 それは大介で、こめかみから血を流している。
 額の血に手を当てた後、大介は倒れる。


 万俵家で相子は、子が親を撃つなんて信じられない、と言う。

 銀平が、鉄平も誤射だと謝っている、と言う。

 頭に包帯を巻いた大介が、葉巻を手に現れ、鉄平に、自分を殺そう
として撃ったのではないか、と問う。
 鉄平は、そんなことをするわけはないと答える。
 なおも疑う大介に鉄平は、大介には撃たれるようなやましいことが
あるからか?それは大川の件をリークしたのが阪神銀行だからか?と
逆襲。

 早苗が息をのむ。

 美馬が早苗に、誤解しないで欲しいという。当時三栄銀行と平和銀
行との合併話が持ち上がっていたが、これは阪神銀行にとって、極め
て都合が悪いもの。それで阪神銀行の役員の一人が独断でその記事を
止めようとリークしたのだという。
 鉄平は、それならなぜ正直に言ってくれなかったのだという。
 美馬は、言えば誤解を招くだろう、と言う。

 早苗は、そんなのでは納得ができないと言い、鉄平が大介に説明を
求めるが、大介は美馬の説明がすべてだという。

 相子がそろそろ食事会なので、その話はやめにしましょうと言う。
 鉄平は、とてもじゃないがみんなと新年を祝う気にはなれないので、
これで失礼すると、早苗や息子・万俵太郎(荒木崇秀)と一緒にホテ
ルを出て行く。

 寧子は鉄平を追いかけようとするが、すぐにやめ、大介の前に立つ
と、本当にリークしたのは大介ではないのかと問う。
 大介は仕事の話はやめろと言うが、今回は寧子は引かず、重ねて問
う。

 大介は一度だけ答えようと言い、自分ではない。自分は鉄平の父親
なのだと言うと、寧子の肩に手を置く。


 食事会には、佐橋総理の甥・佐橋和也が呼ばれている。相子が佐橋
家と万俵家はこれから家族ぐるものつきあいになるので呼んだという。

 銀平が、次の閨閥結婚の犠牲者は二子だという。
 二子はそんな話、承諾していません、と言う。


 帰宅した鉄平は早苗に、大川の実家で暮らそうかと提案。
 早苗は、自分は『万俵早苗』。この家で暮らしていく、と言う。

 そこに一ノ瀬四々彦(成宮寛貴)が飛び込んできて、アメリカン・
ベアリング社が阪神特殊製鋼との取引停止を言ってきた、と伝える。


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 激動の1968年が幕を開けた。
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寸  評  このドラマは、1回ですごく話が進んでしまうので、ドキドキが
いくつかその時間内で解決してしまいます。
 今回も普通に連ドラを作っていたら、大介が撃たれたところで、次
回をお楽しみに、となるのでしょうね。視聴者は、大介が死んでしま
ったのか?と思いながら1週間待つわけですが、このドラマでは、次
の瞬間には怪我をしただけの大介が現れて、視聴者はドキドキせずに
次のシーンに移ってしまいます。これはいいのか?悪いのか?このド
ラマを見ていると、毎回いろいろ起こりすぎで、だんだん感動が薄く
なっていってしまう気がして、もったいないです。

 今回も寧子には苛つきます。なんで正妻なのですから、相子に強く
出られないのか。また、他の人−−鉄平も含めて−−なんで相子に勝
てないのか。

 それと鉄平は、正義、正論を貫いているように見えながら、何でヤ
ミ献金を貰っていた大川のリークを憤るのか。それは確かにずるい動
機ではありますが、正義を貫くなら、大川のヤミ献金にも憤って欲し
い。これでは身内なら何でもOKという大介と変わらないではないで
すか。

執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 漢字変換は、ATOKを使っているのですが、『大蔵省』と打つと、『名称
変更→財務省』といちいち指摘してくれるし、『通産省』は、『名称変更→経
産省』と指摘してくれます。本来は親切な機能のはずが、こういう古い時代設
定だと、却って不便になってしまいます。

 後、木村拓哉が最初はあまりに現代的で浮いていましたが、だんだん鉄平役、
木村拓哉でもいいや、と思えます。だんだん鉄平になっているように見えます。
 やはり、原作がしっかりしたドラマだと、役者の個性よりも、役の方が勝る
のでしょうか。(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
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ID  :MM3E195F16414CD 
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