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===================================================== 発行部数 25 == ★★ 日刊ドラマ速報 ★★ ☆☆ 2007/03/01 (Thu) ☆☆ ====================================================================== == 目次 ============================================================== 1.木曜日の連続ドラマ 2.編集後記 ====================================================================== ---------------------------------------------------------------------- 1. 木曜日の連続ドラマ ---------------------------------------------------------------------- タイトル 拝啓、父上様 局 名 フジテレビ系 放映日時 木曜22時 キャスト 田原一平(二宮和也) 田原雪乃(高島礼子) 中川時夫(横山 裕) 坂下エリ(福田沙紀) 小宮竜次(梅宮辰夫) 坂下 保(高橋克実) 坂下律子(岸本加世子) 坂下夢子(八千草薫) 脚 本 倉本聰 主題歌 「」 あらすじ 第8話「」 お客に暴力を振るってしまった時夫(横山裕)は店に迷惑をかけた と落ち込んでいた。けじめをつけて店を辞めると言い出す時夫に、一 平(二宮和也)は「甘ったれるな、そういうことは軽々しく口にする もんじゃねえ」と嗜める、直後に竜次(梅宮辰夫)の盗作だと思いな がら。 時夫は築地へ行く道中で竜次に謝る。竜次は「気にすんな」と労わ り、それ以上のことを言わなかった。「坂下」に戻って、時夫は律子 (岸本加世子)にも謝ろうとするが、無視される。保が「だいたいあ んな客入れるのが悪いんだ」と苦言を呈する。すると律子は「あれは 銀行の支店長に頼まれて私が入れたお客、陰でこそこそ言わないでよ ね」と言い返され、何も言えなくなる。律子は昨夜の件でお詫び参り に行くところでぴりぴりしていた。 一平が店の前で水打ちをしていると、エリ(福田沙紀)がやって来 て24日は2人だけで楽しもうと言い出す。昨夜の暴力沙汰で律子がカ リカリしているので時夫ははずした方がいいと。エリは行く途中に寄 るところがあるから直接ホールで会おうと嬉しそうな顔を見せる。一 方一平は雪乃(高島礼子)に「保さん2世」になるつもり?と言われ たことが現実味を帯び始めるのを察して気が重くなる。 その日保はやけにため息ばかりついているのが気になる。仲居たち は昨夜の件で律子に散々文句を言われてシュンとなってしまったと噂 しあっていた。 一平が暇つぶしにパチンコ屋に行くと保がいた。保の姿は孤独と哀 愁が漂っており、自分も近い将来こうなってしまうかもしれない、修 羅場もあり、ため息ばかり漏れて……と気が滅入ってくる。そんなと きナオミ(黒木メイサ)からメールが入り、24日は22時にあがれるの で、その後「カナル・カフェ」で音楽を聞かない?という誘いだった。 一平は驚き喜ぶが、この日はエリとの約束もあるわけでナオミとのデ ートに行くべきか、養子を取るべきか……迷っていると保が声をかけ てくる。 保に誘われて喫茶店に行った一平はそこで愚痴を聞かされる。昔保 は北海道の料亭で働いていたことがあった。そこを離れるときもらっ た一流の板前や常連の名士の餞別書は家宝物でくじけそうになるとそ れを見返しているのだという。一平が「今その料亭は?」と聞くと、 「あったら俺はこんなところにいねえ」とため息ばかりついている。 やっぱり養子は危険だ……と一平は感じる。 閉店後、暮れのボーナスが出たので一平は竜次を誘い飲みに行く。 一平は竜次に聞きたいことや相談したいことがたくさんあった。新 「坂下」に参加しないばかりか板前を辞めるつもりなのか。竜次はそ のつもりでいると答える。一平は、新「坂下」に密かに誘われたがど うするか悩んでいると打ち明ける。板前として未熟な自分はまだまだ 竜次に鍛えられたいと思っていたからと。竜次は保から学べばいいと 言う。一平はそれだと「保さん2世」になってしまう気がすると俯く。 すると竜次は自分の道は自分で決めろ、利害で動くな、それはクズの やることだと忠告する。 一平は帰宅すると、時夫にエリとデートするようにとコンサートチ ケットを渡す。時夫はじろりと一平を見つめ「さてはダブルブッキン グしたな」と言い出す。さらに時夫は「リンゴの女だろ」と続けるの で、一平は驚く。時夫は先日一平が1人になりたいと行って歩いてい った後をつけてナオミのことを見たのだという。時夫の印象では目つ きがきつく、もしかしたら父親はヤクザかもしれないから止めとけと 忠告する。一平はカチンと来て、暴力事件で落ち込んでいるから気を 遣っているんだと強引に時夫にチケットを押し付ける。 24日、一平は携帯をオフにしてナオミに会いに行く。店内はシック な感じでゴスペルが流れていた。ナオミは音楽に耳を傾けていてしゃ べろうとしない。一平は何曜日か考えると日曜日、日本語をしゃべれ る日だった。一平はナオミが機嫌が悪いのかと思うが、ナオミはそう 見えてしまうと父親に言われたと言う。一平は思い切って父親がどん な人かと尋ねる。しかしナオミは言いたくないと言う。一平は時夫の 想像はあながち間違ってないかもと少し不安になる。もしかしたらナ オミをガードする子分が隠れていて、変なことをしようものならピス トルを出して……と想像してしまう。そのときバーンと大きな音がす る。一平は腰を抜かすほど驚くが、それは花火だった。 ナオミは年明け4日に鎌倉のフレンチのレストランに行かないかと 誘う。一平は即OKしようとして、考え込む。何曜日なのだろうか?と。 ナオミは「木曜よ」と笑う。そしてそのままナオミはまた黙り込んで しまう。一平はなんだかすごく楽しいような、しかし沈黙は苦痛でも ありと複雑な気分になる。 それでも浮かれ気分になってアパートに戻ってくると、シャクハン (松重豊)がシャックリしながら待ち構えていた。シャクハンは夢子 (八千草薫)に頼まれてコンサート帰りの一平とエリを監視すること になっていたが、開演後10分もしないうちにエリが飛び出してきて、 そのあとから時夫が出てきたので訳がわからなくなったのだという。 一平はおろおろし一部始終を話す。別の好きな女性と一緒にいたと。 シャクハンは険しい表情で聞いていたが、おもむろに「保のときと同 じだな」とつぶやく。昔保にも好きな人が別にいた。しかし夢子に頼 まれたシャクハンが半ば脅しまがいに保に迫り、怯んだ保は律子を選 んだのだと言う。 そこへ夢子からシャクハンに電話が入り一平は呼びつけられる。一 平は夢子、律子、保の前で洗いざらい話させられる。エリにはなにも 話さず自分の代わりに時夫を行かせたという話に律子と保は激怒する。 時夫はまだ保護監察の身、万一エリに何かがあればどうするんだと。 夢子もおっとりした口調ながら女心を踏みにじった、エリは一平が好 きだからチャンスを作ってあげたのに、こんなことになって自棄を起 こして時夫に身を任せたんだと言い出すので、律子も保も動揺してし まう。 一平は返す言葉もないが、シャクハンがやって来て探すのを手伝っ てほしいと言うので、これ幸いと部屋を出て行く。探しながら、自分 のしたことは確かに悪いが、自分の意思を無視してエリとくっつけよ うとする坂下のやり口にも問題があるはずだ、絶対養子なんてごめん だと一平は思う。 雪乃から電話がかかってきて、「ゆき乃」に時夫とエリがいると言 う。エリは泣いていて大変という言葉に一平とシャクハンは慌てて駆 けていく。 シャクハンは店に入るなり時夫を殴りつけるが、雪乃に泣いている のは一平のせいだと一喝される。シャクハンは早とちりしたことに恥 ずかしさを覚え店を飛び出していく。 雪乃は一平をにらみつけ、厳しい口調で時夫とエリに謝らせる。一 平は大変なことをしてしまったと深々と頭を下げる。雪乃は「こいつ も十分反省しているので許してあげてほしい」と場を丸く収めようと する。するとエリはバッグからピンクの包みを取り出して無言で一平 の前に差し出す。クリスマスのプレゼントだった。雪乃は一平にお礼 を言わせるが、エリは「決めた、高校でたら芸者に出る」と言い出す。 雪乃は慌てて「そういうことはゆっくり考えた方が」と宥めようと するが、エリは「お兄ちゃんはエリのこと嫌なの?」と泣きながら聞 いてくる。一平は「そういうわけじゃ」と口ごもる。雪乃は「はっき りしなさい、こういうのは女の一生をね……」と説教しはじめたとこ ろへシャクハンに伴われて律子と保が駆け込んでくる。 雪乃は謝るが、律子はもうエリに関わるなと怒りの眼差しを向ける。 先日は夢子を匿い、今日はエリを夜遅くまで引きとめとうちに恨みが あるのかと律子はヒステリックになる。一平はすべては自分の責任で 雪乃は関係ないと説明するが、律子は聞かず、雪乃は一平に人の道を 教えていない、産みっぱなしで完全に母親失格だとなじるだけなじっ て出て行ってしまう。雪乃は「母親失格か、そりゃ言えてるよね」と 笑って見せるが、目は涙でいっぱいだった。 一平は何も言えない自分に情けなさを感じずにはいられなかった。 だが何の罪もない雪乃を侮辱した律子に対する怒りもこみ上げてくる。 一平は新「坂下」には参加しないことを考え始める、自分にだって違 う未来があるはずだと思いながら。 寸 評 なんとなく話が締まらない感じがします。一平が将来「坂下」の 婿養子になることを当然のように受け止めていて、そこにナオミと出 会って心境の変化が生まれたら、最後に「自分に違う未来がある」と いう気持ちは一平が成長していく姿を現すことになると思うのですが。 個人的には最後のモノローグは逆ギレではないか?と思ってしまいま した。 一平は気が弱いので、はっきり断るより代理を立てるほうが穏便に 済むと考えたのでしょう。たぶん一平がエリの立場なら代理の人が来 たら、ショックを受けつつもその日はその人に付き合うのでしょう。 内向的な性格なので、エリがどう思うかよりも自分がどう思うかで考 えてしまうわけです。お人よしな性格と言えなくもないですが、えて して最低最悪の結果になるのは明らかです。 ところで、前回律子と夢子はベンチャー企業のお客をめぐって大ゲ ンカしていました。ところが今回何事もなかったように普通に接しあ っています。夢子が受け入れたという感じですが、どういうことがあ って夢子は受け入れることにしたのか、書くべきところをきちんと書 いてほしい気がしました。 執 筆 者 けん() ---------------------------------------------------------------------- 2. 編集後記 ---------------------------------------------------------------------- 巣鴨に用があったので、地蔵通りに寄ってみました。ちょうど4のつく日で 通りは年配の方たちで大盛況、モンスラ、赤パンツなど売り出されておりまし て、なるほどと思いました。とげ抜き地蔵ではそこで焚かれるお香の煙を良く したいところにつけるようにしています。腰痛があるなら腰にという具合です。 (けん) ====================================================================== 発行元:ドラマ研究会 e-mail:info@j-drama.tv url :http://www.j-drama.tv/ ID :MM3E195F16414CD このメールマガジンは、メールマガジン[MailuX]を利用して発行しています。 (http://www.mailux.com/) ====================================================================== |