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===================================================== 発行部数 25 == ★★ 日刊ドラマ速報 ★★ ☆☆ 2007/01/28 (Sun) ☆☆ ====================================================================== == 目次 ============================================================== 1.日曜日の連続ドラマ 2.編集後記 ====================================================================== ---------------------------------------------------------------------- 1. 日曜日の連続ドラマ ---------------------------------------------------------------------- タイトル 華麗なる一族 局 名 TBS系 放映日時 日曜21時 キャスト 万俵鉄平(木村拓哉) 万俵大介(北大路欣也) 高須相子(鈴木京香) 万俵寧子(原田美枝子) 万俵銀平(山本耕史) 万俵二子(相武紗季) 美馬一子(吹石一恵) 安田万樹子(山田優) 万俵早苗(長谷川京子) 美馬 中(仲村トオル) 原 作 山崎豊子「華麗なる一族」 脚 本 橋本裕志 主題歌 『』 あらすじ 第三話 引き裂く運命 昭和42年 阪神銀行本店。 車を乗り付けた万俵鉄平(木村拓哉)は、銀行へ入り、阪神銀行専 務の大亀(武田鉄矢)に、50%を融資してくれると約束したのに、 話が違うじゃないか!と怒鳴る。阪神銀行頭取・万俵大介(北大路欣 也)は、感情的になっているだけだから!と怒るが、大亀は、大介は 外出した、とだけ言う。 車を走らせ、帰宅した鉄平。 リビングでは執事の高須相子(鈴木京香)が、次男・万俵銀平(山 本耕史)の見合いの準備を着々と進めていた。 そして次女・万俵二子(相武紗季)に、次は二子の番、と言う。 二子は、銀平のように相子のいいなりにはならないと反発。 鉄平は大介のところへ行くと、なぜ融資額を減らしたのか。自分に は、祖父・敬介の夢である、阪神特殊製鋼を世界に通用する一流企業 にするという義務がある、と言う。 大介は、どうして鉄平はいつも敬介の話をするのだ、と怒る。 鉄平は、大介はどうして敬介に対して、嫉妬するのだ、と問う。 ギクッ、とする寧子。 大介は顔を紅潮させ、「じいさんに嫉妬しているだと!?」と鉄平 を、鋭い眼光でにらむ。 相子は鉄平に、大介に謝るように迫るが、鉄平は相子を突き飛ばし て、転ばせてしまう。 大介は鉄平の頬をたたく。相子は、家のことができない寧子に代わ って家を取り仕切り、子供たちの教育を担当し、縁談をまとめてきた、 と言う。 鉄平は、相子は大介の愛人ではないか。世間には品行方正な銀行家 で通っているのに、実体は、と言う。 寧子が鉄平にすがり、鉄平を止めようとする。 帰宅した銀平は、たまに早く帰ってきてみれば、家の中がすごいこ とになっている、と言う。 鉄平は銀平に、本当のことを言ったらどうだ?今回の縁談は気が進 まないって.....と声を掛ける。 「お父さんと争うなんて、無駄ですよ。ボクたちはお父さんより優 れたものは何一つ無い。勝てるわけないよ」とさめた銀平。 鉄平は、勝てるかどうかなんて、やってみなければわからない。も う大介には頼らない、と言う。 帰宅した鉄平は、声を掛けてきた妻・万俵早苗(長谷川京子)の声 も耳に入らず、削られた20億をどう捻出するかに頭を悩ませていた。 鉄平は、高炉建設予定地に立っていた。 銭高常務(西村雅彦)が、東京へ行く時間です、と呼びに来る。 一日前の役員会。 阪神銀行が融資額を減らされたことから、高炉建設に対する不安が 役員たちに広がっていた。 鉄平は石川社長から、翌月までに不足分20億を調達できなければ、 高炉建設を断念することを約束させられていた。 鉄平と銭高は東京日本橋へ向かい、軒を連ねる銀行の本店へ入り、 融資のお願いをしてまわっていた。 鉄平には自信があった。自分の熱意が伝われば、きっと賛同してく れる銀行があるはずだ、と。 ヴィラ舞子浜。 相子に先導され、大介、寧子と一緒に入る銀平。大介のスーツを着 ていた。 大介は、スーツも銀行も万俵財閥も、自分のすべてを銀平に譲るつ もりだと言う。 自分には荷が重すぎる、と銀平。 大介は、銀平は自分の血を引くのだから大丈夫だ、と言う。 銀平の見合い相手は、大阪重工社長令嬢・安田万樹子(山田優)。 スキーが得意な活発なお嬢さん。先月も姉の夫がジュネーブにいるか らと、モンブランに滑りに行っていた。 スキーをするかと万樹子に問われた銀平は、生来のものぐさなので、 上ったり降りたりのスキーはしない、と答える。 仲人の伊東夫人が、銀平の趣味は車。今度六甲にドライブに連れて 行って貰ったら?と言うが、無言でタバコを吹かす銀平。 大阪重工社長・安田太左衛門は、銀平は年々大介に似てくる。すで にしてやり手の銀行マンだと聞いていて、将来楽しみですな、と言う。 そして鉄平の方は、敬介に似て、人を惹き付けるところがあるという。 大介は、鉄平はまだまだ甘い人間だと返す。 鉄平が数日掛けて、大同銀行以外をまわった結果は散々だった。銭 高が、もう大同銀行と阪神銀行しか残っていない。大同銀行にあと 20億頼んだら、と言う。 鉄平は、それでは大同銀行と阪神銀行の融資額が同じになってしま う。サブにメインと同額の融資額を頼むことだけはできない、と言う。 鉄平は、生まれて初めて、自分の無力さを痛感していた。 東京 成城 美馬邸。 大介と銀平、大亀が、美馬中(仲村トオル)を訪ねてくるが、まだ 帰宅していない、と美馬一子(吹石一恵)。 大介は、孫の宏(美馬の長男)に、土産の電気自動車を渡す。 一子には、銀平の結婚式用に、西陣の着物が届く、と言う。 一子は、母・寧子の見立て?と喜ぶが、大介が相子の見立てだと言 うと、急に暗い顔になる。 その頃鉄平は、早苗の勧めで、東京 小石川にある義父で通産族の 大物代議士・大川一郎(西田敏行)邸を訪ねていた。 大川は、大介らしい。石橋を叩いて、でも渡らないほど用心深い。 外堀を埋めて、阪神銀行を都市銀行にまで高めた、やり手の男、と言 う。 そして、鉄平のために紹介状を書いておいたから、三栄銀行を訪ね てみるよう勧める。いくらか融資の足しになるだろう、と。 すでに三栄銀行には断られていると言う鉄平に、副頭取に話を通し ておいたから、と大川。 大川は、策略に炊けた人間が牛耳る今の世の中に嫌気がさしてきた。 だから鉄平のようなまっすぐな人間を応援したいと言う。 美馬が帰宅し、大介が合併の相手としてねらっているのが三栄銀行 と聞いて、驚く。 大介は銀平と芥川(小林隆)東京支店長に、三栄銀行について、徹 底的に調査するよう命じ、大亀には、永田格(津川雅彦)大蔵大臣に 言われた、小が大を食う策を練り直すよう、指示する。 そして美馬には、三栄銀行の金融検査資料をどうしても入手して欲 しい、と言う。 美馬はあきれて笑い声になると、大蔵省の資料保管の厳重さをわか っているでしょ。しかも九位の銀行だって難しいのに、それを七位の 三栄銀行を飲み込むなんて、と言う。 大介は、信じてやるしかない。これは戦争なのだ、と言う。 翌日鉄平は、三栄銀行の向井副頭取に会い、十億の融資を取り付け た。旧財閥系の名門銀行さえ動かす大川の力に、改めて鉄平は驚いた。 石川社長との約束の期限はもうすぐ。銭高は、あと10億は、大同 銀行にお願いするしかない。自分に任せて欲しいと言う。 大同銀行頭取・三雲祥一(柳葉敏郎)は、10億の追加融資が生じ るなんて、ずさんな仕事だな、と言う。 銭高が、そこをどうにか、と言うが、三雲は、追加融資を他行に押 しつけるなんて、阪神銀行もメインバンクとして、いかがか、と言う。 鉄平は銭高を押しとどめ、追加融資ではなく、阪神銀行が融資を 10%削減したのだと打ち明ける。 三雲は、鉄平の高炉に賭ける執念が本物なら、最初から嘘をつかな いで貰いたかった。嘘をつくと言うことは、鉄平の自信がなくなった と言うことなのか?この件は預からせて貰う、と言う。 大同銀行を出た後、日比谷公園の噴水の前に腰を掛け、唇を噛む鉄 平。 阪神銀行 全国支店長会議。 会議の4時間前の打ち合わせで、芥川や大亀は、万博を控えた在阪 の三支店には、目標額を上方修正して貰わなければ、と言う。でも、 今の目標額でもギリギリで無理かもしれない、とも言う。 支店長会議で大介は、池田支店の店長を指名し、18億の目標額を 上方修正できないか、と言う。 大介ににらまれ、脂汗を流して、20億と答えるが、まだにらみ続 ける大介。 遂に池田支店長は、25億と言う。 大介はそれを高く評価する。 ほかの支店長たちも、次々と目標額を上方修正していった。 鉄平は、母校・東京大学の工学部・冶金科を訪れた。そして壁に貼 られた標語や、自分宛の感謝状を見る。 −− ボクはもう一つの原点に会いたくなった。 教室に一礼する鉄平。 東京 本郷。 202号室のポストを懐かしそうに見る鉄平。今の名札を押し上げ ると、下に、はがしきれなかった鉄平の名札。 そこに鶴田芙佐子(稲森いずみ)が入ってくる。 「芙佐子!」と鉄平。 「てっちゃん!」と芙佐子。 「こんなところで何やってるんだ」と鉄平。 「ボランティアで海外に送る物資の保管庫として、家から近くて安 いところを探してたら、たまたまここが空いていて」と芙佐子。 「ここ、変わらないな」と鉄平。 「てっちゃん、こんなところに来るなんて、何かあったの?」と芙 佐子。 「ふっこ、こんな時間に大丈夫なのか?そろそろお店の準備が」と 鉄平。 「実は、女将が倒れちゃって.....大川先生の紹介で、京滋大学病 院には入院できたけど、めっきりお客さん減って。今日はお休みする ことにしたの。でも、明日からはがんばらなければ」と芙佐子。 「強くなったな。七年前は、オレが研究で遅くなって言っただけで 泣きべそかいてたのに」と鉄平。 「いろんな国まわっていて、強くなったの」と芙佐子。 「じゃ、今は逆だ。オレの方が弱っている」と鉄平。 「弱音吐くなんて、てっちゃんらしくない。昔のてっちゃんは決し てあきらめなかった。てっちゃんが強くなければ、てっちゃんのよう になろうと頑張ってきたわたしが困っちゃう」と芙佐子。 頭をかく鉄平。 「てっちゃん、名前負けするな」と言うと、芙佐子は202号室へ 駆け込む。 その後ろ姿を見送る鉄平。 芙佐子は椅子に座ったがすぐ立ち上がり、窓を開けると、下の道を 歩く鉄平に、「鉄平、さびるなよ!」と声を掛ける。 鉄平は芙佐子を見上げ、頷く。 翌日から鉄平は、何度も大同銀行へ通った。 だが三雲は頑として鉄平と会おうとはしなかった。 その頃大介に翻弄されていたのは大介だけではなかった。 池田支店・角田支店長。 支店の地域の農村に、万博のための道路が通ることになり、その資 金数億が国から流れ込むことになった。その資金を巡って他行と激し い争奪戦を繰り広げていた。 測量が始まっている農村を歩く角田。農家の田植えまで手伝って、 そのお金を預金して貰おうと、涙ぐましい努力をしている。 一ヶ月後、石川社長との約束の期限を三日後に控えた午後。 やっと鉄平は大同銀行頭取室に通された。 綿貫専務(笑福亭鶴瓶)が、融資をしないことに決定した、と告げ る。 三雲も了解したのか?と問う鉄平。 役員会の責任者は三雲だ、と綿貫。 出直してきますと出て行く鉄平の背中に、綿貫は、「決定は覆りま せんよ」と声を掛ける。 阪神特殊製鋼。 石川は、鉄平に、約束の期限までに資金が調達できなければ、高炉 建設はあきらめるしかないと言う。 鉄平に三雲から電話。雉子撃ちへの誘いだった。 美馬は大介に、三栄銀行は、グループ企業からもメインバンクを変 えられそうなほどひどい状況、と言う。 大介は、攻めるなら今だ、と決意する。 銀平と大亀が来る。 相子が銀平に、安田家から、今日も結婚の返事の催促があった、と 言う。 銀平は、見合いは承知したが、結婚するとは言っていない、と言う。 大亀が大介に、池田支店が目標の25億を達成した、と報告する。 さっそく電話を、と大介。 大亀が、角田は連日の過労がたたって亡くなったと言う。 しばし無言の大介。 やがて、「そうか」とつぶやくと、一同に背を向ける。 一同の方を振り返った大介は、「持病の狭心症か?」と言う。 「知ってて無理をさせたんですか!」と怒る銀平。 大介は、角田はもっとも従順な男だった、とつぶやく。 美馬は、銀行とはつくづく怖いところ。預金確保のために、行員の 命まで奪う。われわれはせいぜい気をつけましょう、と大亀に声を掛 ける。 大介は、静かな声に怒りを含み、銀行にこれだけの犠牲を強いてい るのは、大蔵省の金融再編政策ではないか、と言う。 角田の葬儀。大介はそれをも預金確保のためのハッパを掛けるため に使う。 大亀は銀平に、そんなことをできるのは大介だけ、と言うる 「兄さん、あの人には絶対かなわないよ」と内心鉄平に語りかける 銀平。 銀平は万樹子をホテルに呼び出す。 銀平が万樹子を抱きしめようとすると、万樹子は、銀平の頬を叩く。 そして「待ってたの」と言うと、自分から銀平に抱きつく。 二人はそのまま、ベッドに倒れ込む。 コトが済み、タバコをふかす銀平。万樹子に、「初めてじゃ、ない んだね」と言う。 言い訳をしようとする万樹子に、「いいよ、お互い様だから」と銀 平。 万樹子は、結婚したら、いい家庭を作ると言い、「ああ、いい家庭 を作ろう」と銀平。 三雲と猟銃を手に、山に登る鉄平。三雲に言われて目が覚めた。い い製品を作ろうとしていたのに、いつか資金集めに奔走するうちに、 目的を忘れていた。鉄は国家なりと言われている今、国内で企業同士 の足の引っ張り合いをしているのではなく、外国の企業と肩が並べら れるようにならなければならない、と言う。 三雲は、帝国製鉄が本気で技術革新に乗り出したら、太刀打ちでき ないのではないか、と問う。 鉄平は、負けない自信がある。でも、万一負けるようなことがあっ たら、それはそれでいいと言う。 「技術で負けたら、会社はつぶれてもいい?」と三雲。 「はい」と鉄平。 笑い続ける三雲。 その時、突然藪の中からイノシシが飛び出してくる。 鉄平は、笑っている三雲をかばって、猟銃を構えるが、弾が入って いない。 弾を投げる三雲。 鉄平が銃を撃ち、イノシシは逃げていく。 でも、銃を撃った鉄平が座り込んでいる。腰が抜けてしまったらし い。 三雲は、鉄平に背中を押して欲しくて、ここに来たらしい。鉄平と 一緒なら、自分の夢を実現できそうな気がする、と言い、鉄平が立ち 上がるのを手伝い、ズボンについた枯れ草を払ってやる。 そして、高炉とは別の名目でなら、その10億、役員会に諮っても いいという。 何度も礼を言う鉄平。 大介は、鉄平が自力で20億集めたとの報告を受け、「よくやった」 とつぶやく。 13年前。 敬介は自宅の池に掛かった橋の上で大介に、鉄平を支えてやれ。金 を動かす仕事なら、大介や銀平にもできる。だが、物を作る仕事は鉄 平にしかできない。鉄平は大介よりも遙かに器の大きな人間だ、と言 う。 池では将軍が泳いでいる。 鉄平は全社員の前で、高炉建設を発表。鍬入れ式が6月10日に決 定。そしてみんなのようなすばらしい仲間と巡り会ったことについて、 礼を言う。 みんなで万歳をする。 −− うれしかった。いつまでもこの喜びが続くことを、ボクは望 んでいた。 寸 評 以前、鯉の将軍が安っぽいと書いたのですが.....今回のイノシ シは、お粗末すぎます。深夜ドラマでも、今時、もっとリアルなCG を使うんじゃないですかねぇ。画竜点睛を欠くという言葉があります。 せっかくの大作なのですから、もっと細部までこだわって欲しいと思 います。 それと、年配の方々には大物が多い、というか、普通の連続ドラマ では最後の方に名前が出てくる人たちばかりで固められているという 気がするのに、若手はいまいちな人たちばかり。これって、演技ので きる若手を起用してしまうと、木村拓哉がかすんでしまうから?輝い て見えるのが、稲森いずみですね。彼女がこれだけ演技ができるとは 思っていなかったのですが、彼女が出てくるシーンは、安心して見る ことができます。 ところで、TBSは、どうしてこんなにハセキョーをよく起用する のでしょうか。 執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp) ---------------------------------------------------------------------- 2. 編集後記 ---------------------------------------------------------------------- このところ、毎日の帰宅後の課題が、録画済みの番組をいかに消していくか、 ということ。よく宣伝で、HDDレコーダーなら、どんどん撮っても大丈夫、 みたいなことを言っていますが、全然そんなことない!というのが、感想です。 今、4台のHDDレコーダーをテレビにつないでいるのですが、気に入ったと か、気になる番組を録画していったら、どれも録画可能番組数の上限になって しまい.....これ以上録画するためには、翌日録画したい番組数だけ、削除し なければならないことになってしまいました。 こういうのって、結構プレッシャーですね。(鈴木) ====================================================================== 発行元:ドラマ研究会 e-mail:info@j-drama.tv/ url :http://www.j-drama.tv/ ID :MM3E195F16414CD このメールマガジンは、メールマガジン[MailuX]を利用して発行しています。 (http://www.mailux.com/) ====================================================================== |