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タイトル:Daily Drama Express 2007/02/08 拝啓、父上様 (5)  2007/02/14


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2007/02/08 (Thu) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 木曜日の連続ドラマ
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タイトル 拝啓、父上様
局  名 フジテレビ系
放映日時 木曜22時
キャスト 田原一平(二宮和也)
 田原雪乃(高島礼子)
 中川時夫(横山 裕)
 坂下エリ(福田沙紀)
 小宮竜次(梅宮辰夫)
 坂下 保(高橋克実)
 坂下律子(岸本加世子)
 坂下夢子(八千草薫)
脚  本 倉本聰
主題歌  「」

あらすじ 第5話「」

 一平(二宮和也)は夢子(八千草薫)について律子(岸本加世子)
と保(高橋克実)に追及されていたが、頑として口を割ろうとしなか
った。律子は苛立ち「もううちの人間じゃない、店に来なくていいで
す!」と怒鳴りつける。立ち会っていたシャクハン(松重豊)もしゃ
っくりが止まらなくなり、一平を殴りつける。それでも一平は口を割
ろうとしなかった。

 竜次(梅宮辰夫)が後を任せて欲しいと一平を奥へ連れて行く。竜
次は神楽坂が時代とともに急激に変わっていることを話しながら、
「坂下」の置かれている苦しい経営状況を聞かせる。夢子に義理立て
する一平の気持ちはわかるが、熊沢の後ろ盾がなくなった今、律子は
1人で「坂下」を守ろうとしている。どっちが悪いわけじゃない、2人
とも別々に苦しんでいるんだと。

 竜次は「女将さんはどこだ?」と一平の顔を覗き込むが、一平はう
つむき黙ったままでいる。竜次は「あててみようか、雪乃(高島礼子)
ちゃんとこだろ」と言う。すると一平は「……責めないでやってくだ
さい、雪乃ちゃんのこと」と搾り出すようにしゃべりだす。竜次は
「責めないさ、むしろほめてやりたいくらいだ」と優しく答える。竜
次は雪乃に匿われていることは伏せた上で律子たちに「居場所がわか
りました」とだけ告げ、一平を引き連れて夢子を迎えに行く。

 バー「ゆき乃」に着いた竜次は「他人を巻き込んじゃいけません。
お迎えに参りました」と夢子に切り出す。突然現れた竜次に夢子は
「しゃべっちゃったのね」と肩を落とす。竜次は「いえ、あいつは最
後まで口を割りませんでした。さ、後は私が何とかしますから」と有
無を言わせない厳しい顔を見せる。夢子は観念し、「坂下」へ戻って
いく。その間、一平は一言もしゃべらないでいた。「坂下」のみんな
を裏切り、律子には店に来るなと言われ、ひどく落ち込んでいたのだ。
一方雪乃は、騙していたのかと浮葉(木村多江)やことえ(池津祥子)
にかみつかれていたが、「こういうのは共犯を作っちゃいけないのよ」
と涼しい顔をしている。

 その夜一平は自責の念から辞表を書き、時夫(横山裕)に竜次に渡
した後、律子に出すようにと頼む。「男のけじめだ」と言う一平に、
時夫は「おにいちゃん、雪乃ちゃんの責任を取るんだな。オス、わか
った」と引き受ける。

 翌朝9時過ぎに起きた一平は、することもなく神楽坂の街をぶらぶ
らしていた。失業の身はひどく不安で心細かった。どこかで誰かが引
き止めに来てくれないかと一平は思うがその気配もない。

 一平は本屋に立ち寄る。すると『甃の町』が目に入ったのでそれを
買い、近くのオープンカフェでそれを読み始める。ヒロインの芸者は
確かに雪乃がモデルだった。ふと隣でシャクハンがコーヒーを飲んで
いるに一平は気づく。シャクハンは不意に近づくと、殴ったことを詫
びる。シャクハンは常々夢子の力になりたいと思っていたのに、それ
ができず一平が夢子をかばう姿に自分が情けなくなってつい手を出し
てしまったのだという。シャクハンはそう言い終えると、一平の分の
代金も払って去っていく。

 一平は呆気にとられながら見送るが、突然男に絡まれている「リン
ゴの君」(黒木メイサ)が目に入る。少女は一平を見ると、男の手を
振り払って一平に駆け寄り、腕を取って走る。一平は訳がわからず驚
くが、一緒に逃げる。

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 −拝啓、父上様。やっと会えました!
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 少女と一平はフレンチカフェに行く。フランス語で話しかける少女
に、一平は戸惑う。すると少女はノートを取り出し日本語で「月水金
はフランス語しか話さない」と書き出す。少女の名は唐沢ナオミとい
い、「ラムール」というお店でケーキを作っているだと言う。そして
将来パティシエになるためパリに行きたいのでフランス語を勉強して
いるとも。

 すると一平は思わず「実を言うと、俺もフランス料理に興味があっ
てさ、一度パリに行きたいって、ね」と口に出してしまう。そんなこ
とは考えたこともなく、自分でも調子がいいことをペラペラとよくま
あと唖然としてしまう。

 ナオミは時計を見て時間がないと席を立つ。一平は慌てるが、ナオ
ミはノートに何やら書いて一平に渡し、笑顔で去っていく。一平が見
てみると「今度お店に遊びに来て」と書かれている。一平は顔を輝か
せ、暗い気分が吹き飛んで、未来が開けるような思いになる。

 一平は道を歩きながら、将来パリに行ってナオミと落ちあい、一緒
のアパートに住み、一緒のバスで学校に通う……などとにやにやする
のだった。

 そのころ「坂下」ではみんなが一平を心配していた。竜次はじきに
戻ってくるから、何もなかったようにいつもどおり接すればいいと言
う。

 一平は書店でパリのガイドブックを買い、なじみのカフェに行って
眺める。エッフェル塔、ノートルダム寺院、ルーブル美術館、凱旋門、
ナオミと手をつないでのデート……。一平が妄想を膨ませにやにや、
へらへらしていると、不意にピーンとした空気を感じる。見るとエリ
(福田沙紀)が怒った顔で立っていた。

 「心配してずっと探していた」と咎めるエリに、一平はすっかり小
さくなる。エリは馬鹿なことしてないで戻ってと言う。みんな一平の
口の堅さに感心しているとエリは言う。一平は黙ったままでいるが、
エリはにぃっと笑うと「羽交い絞めしたとき、私の胸揉んだでしょ?
どうだった」と聞いてくるので一平はそんなことしてないと必死に弁
解する。エリは笑って席を立ち一緒に帰ろうと言う。一平は男のけじ
めがあると拒むが、エリに「坂下を見捨てる気?」と押し切られてし
まう。

 板場に戻ってくると、みなせわしく動いていて一平のことを気にも
留めない。竜次は「一平、炭を起こせ」と指示するので、一平は慌て
て作業にかかる。気にかけられないことはありがたくもあり、少しさ
びしくもありと一平は複雑な思いがする。

 その日の仕事が終わると、一平は竜次に辞表を読んだか尋ねる。一
平は自分の中ではフランス料理にも興味があるからと恐る恐る切り出
す。すると竜次は「思いつきで動くのはやめろ。こうと決めたことを
変えるのは相当の覚悟がいるんだ。」と厳しい口調で叱責する。手紙
も破って捨てたという。一平は子供じみた自分が恥ずかしくなり「す
いません」と頭を下げる。

 竜次が去った後、仲居の1人が一平を呼び止める。仲居はおろおろ
した様子でさっき竜次が律子に「坂下」を辞め、包丁を置くと言って
いたのを聞いてしまったと言う。包丁を置くとは板前を辞めるという
ことだった。一平は竜次の真意がわからず考え込んでしまう。


寸  評  ナオミとの再会シーンはもう一ひねり欲しかったですね。3話も
間をあけて引っ張ったわけですし、印象的な場面にして欲しい気がし
ました。常々思うのですが、ドラマはフィクションですので偶然会っ
たというのはわざとらしくなって説得力がない気がするのです。
 さて、「坂下」移転問題はいよいよ表面化、竜次の進退も絡んで複
雑な様相を呈しています。一方で父親探しはすこし霞んでいるような
感じを受けます。一平に確たる主張がないので、何がドラマの核かは
っきりしないですね。やはりこのドラマ、雰囲気を鑑賞することに主
眼を置いたほうがいいのかもしれません。

執 筆 者 けん()

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2. 編集後記
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 私の住んでいる街の中央図書館が7月に移転する予定なのですが、移転先が
地下鉄の駅の上に建つビルで、いろいろなショップや劇場もそろったテーマパ
ークみたいな感じになるとのことです。図書館自体は平日は22時まで、土日祝
日も開館ということでかなり利便性が向上しそうです。(けん)

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