メルマガ:1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』
タイトル:【一日一冊】★★★★☆「「社会調査」のウソ」  2007/02/08


一冊の良い本との出会いから、あなたの人生に全ての良いことが起こります!
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┃1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』29,991部 まぐまぐID:0000094236
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本日は、★★★★☆「「社会調査」のウソ」です。

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┃目┃■今日の名言:社会調査の過半数は「ゴミ」である
┃ ┃■書評   :社会調査は操作できるという事実知るために必読の一冊
┃ ┃■編集後記 :
┃次┃        発行者:読書普及研究所 本のソムリエ
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■今日の名言
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 ・社会調査を研究してきた者として言わせてもらえば、
  社会調査の過半数は「ゴミ」である。(p23)


▼引用は、この本からです。
「「社会調査」のウソ」谷岡 一郎、文藝春秋三笠書房(2000/06)¥725
【私の評価】★★★★☆
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4166601105/mag06-22/ref=nosim/


●新聞記事などの補強に使われる社会調査ですが、
 悪意があれば簡単に結果を操作できるようです。


●収集した元データは公表されることがなく、
 第三者のチェックも入りません。


●例えば、

「甲南大卒が35人でトップ/兵庫県内の社長さん」

 という記事があったとして、あなたならどのように読みますか?
 答えは編集後記にて。


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■書評
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「「社会調査」のウソ」谷岡 一郎、文藝春秋三笠書房(2000/06)¥725
【私の評価】★★★★☆
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4166601105/mag06-22/ref=nosim/


■著者紹介・・・谷岡 一郎(たにおか いちろう)

 大阪商業大学教授、学長。
 1956年生まれ。慶應義塾大学卒業後、
 南カルフォルニア大学行政管理学修士課程修了、
 同大学社会学部博士課程修了。
 専門は犯罪学、ギャンブル社会学、社会調査論。
 


●私も常々感じていますが、
 省庁の行う調査、マスコミの行う社会調査については、
 かなりのものが信用できないそうです。

 その原因は、サンプリングのまずさ、誘導質問
 いいとこ取り、印象操作、相関関係の誤解などいろいろな
 ものがあります。


●恐ろしいのは、そうした事実を知らないで
 社会調査の結果とその分析を見て、
 多くの人がそれを信じ、世論が作られてしまうことでしょう。

 ・中立を標榜しながら特定意見を押しつけたり、
  いいとこ取りをして勝手な解釈を加えるという点では、
  朝日も読売もいまだに誘導的な手法が多い。(p49)


●調査での情報操作を防ぐために著者が提案しているのは、

 1 データの公開
 2 チェック機関の創設

 です。しかし、その実現には、
 かなりの時間がかかるでしょう。

 ・公官庁や政府関連団体が集めたデータは一般に公開されない・・・
  仮に一部の学者に分析を依頼する場合でも、「批判はしません」
  という念書をとった上でしかデータを見せない(p31)


●社会調査は操作できるという事実知るために
 必読の一冊です。

 情報があふれる現代だからこそ、一読いただきたいと思います。
 ★4つとしました。



■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・自分たちの気に入らない法案は、いつも決まって
  「十分な審議がなされていない」状態であり、もっと
  議論を尽くすべきだと主張するが、与党議員による数をたのんだ採決は、
  常に「数の暴力によるゴリ押し」というわけである。(p74)


 ・「週刊朝日」(1999年11月19日号/山口一臣、江畠俊彦)
  によれば、『買ってはいけない』の三人の著者のうち少なくとも二人が、
  自分の関係する会社の製品を売るために他社の製品を批判していたという。
  (p85)


 ・お役人というのは、一度予算がついたものを撤廃しようとは
  まず考えない。昨今は研究費に上限が設けられるようになってきたが、
  そうなると、新しい分野を増やすには他の分野を削らねばならない。
  それがお役人には、どうしてもできないのだ。結果として、
  いくら重要な学問分野であっても、新しいコードは作られない(p98)


 ・日本の社会科学(だけとは限らないが)の世界では、論文は
  「質より量」が重視される。・・・なぜ日本に
  「サイテーション・インデックス」がないのであろうか。(p101)


 ・アメリカで採用している方法の一つに、研究者はその所属する機関
  の許可を得なければ、機関名を名乗って調査はできない、というものが
  ある。(p194)



▼引用は、この本からです。
「「社会調査」のウソ」谷岡 一郎、文藝春秋三笠書房(2000/06)¥725
【私の評価】★★★★☆
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4166601105/mag06-22/ref=nosim/


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<私の評価基準>
 ★★★★★(絶対お薦めです!家宝となるでしょう)
 ★★★★☆(買いましょう。素晴らしい本です)
 ★★★☆☆(社会人として読むべき一冊です)
 ★★☆☆☆(時間とお金に余裕があればぜひ)
 ★☆☆☆☆(人によっては価値を見い出すかもしれません)
 ☆☆☆☆☆(こういうお勧めできない本は掲載しません)
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※注意書き※
 よいことを書いている人が、よい人とは限らないのが世の常です。
 本メルマガが紹介するのは「 本の内容 」であって、書籍の著者及び
 その活動を推薦するものではないことにご注意ください。




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■編集後記      
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メールマガジンを書いていると、
どうしても自分の考えと合う部分を選んで
本から引用することになります。

それがマスコミになると、自分の組織の主張したいことを
強化するように調査結果を利用することになるのでしょう。

文句を言っても状況は変わりませんので、
そうしたことを理解して自衛するしかないようです。



(質問の答え)

 ・日本経済新聞に「甲南大卒が35人でトップ/兵庫県内の社長さん」
  (1993年)という記事が載ったことがあるが、これも同じことで、
  甲南大を出たから社長になったわけではなく、たまたま甲南大学は
  社長になるはずの人間(社長の長男など)がよく行く大学で
  あったにすぎない(p129)



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<前日、蒔いた成功の種     
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1.ラジオ体操をする○          11.妻の散歩○
2.一日を反省する×            12.朝【成功の巻物】※を読む○
3.呼吸鍛錬をする○            13.相手の目を見て催眠術をかける○
4.提案書を1ページ書く×      14.手紙を書く×
5.データをバックアップする×  15.食事をよく噛む ○
6.英語を勉強する5分×        16.腹筋・背筋・腕立伏せ20回2セット○
7.相手の名前を呼ぶ×          17.腹から声を出す○
8.メールに即返答する○        18. 
9.顔に手をやらない×          19.歩くとき「ありがとう」と唱え続ける○
10.腰骨を立てる○             20. 以上の項目を断固として実行する

ご縁のあった人1330人(目標1万)

※今日の【成功の巻物】は、
 第二巻『今日この日を、私は、心からの愛をもって迎える』です。
【成功の巻物】は⇒ http://www.jmca.net/books/syounin/a/31/ 





『まぐまぐメルマガ大賞2006』 ビジネス・キャリア部門 第1位
melma!『メルマガ オブ ザ イヤー2006』アート&カルチャー部門 第1位
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「標準作業」があり、
そのタクト・タイム(作業時間)は非常に高レベルなので、
異常に速い作業スピードが要求される

「トヨタの労働現場」伊原 亮司
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   ☆☆最後までお目通しいただき、ありがとうございました!☆☆








私が感涙した【読者の声】です・・・
(『まぐまぐメルマガ大賞2006』推薦文から)


"普段の生活に役に立っている。
ふとした時に、思い出すようないい言葉がたくさん紹介されている。"


"毎回的確な批評が書かれていてその本の面白さが数行
で表現されている。"


"・興味深い書籍がいろんなジャンルからたくさん紹介してくれるため,
自分の人生のためになるから
・普段は読まないと思えるジャンルも網羅されているため,
人生の巾ができるため"


"今、本を読む人が減っているのは、日々多くの本が出
版されどれを読むか選択するのが難しいのも原因の1
つだと思う。そんな中でこのメルマガは、本の選択の
手助けをしていると思うから。"

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