「にこにこ動画」登場
1月15日、斬新なオンラインサービスがまた一つ登場した。それは、放映中の動画の上に直接コメントを書くことができる「にこにこ動画」で、無料で開放されている。
「にこにこ動画」は、動画に対してチャット感覚でコメントを付けられるサービスである。ユーザは動画共有サイト「You Tube」や「アメーバビジョン」で公開される動画に、このサイトを通じて直接コメントすることができる。これは正に動画分野の「Web2.0」の試みと言えるだろう。
「にこにこ動画」は去年の12月12日から実験的サービスを開始し、一ヶ月の検証の後、ベータテスト版を公開した。放映される動画に書かれたコメントが、直ちに動画上に表示される。コメントは動画の時間軸上に保存されるので、後から来たユーザは前のユーザのコメントを自由に閲覧できる。元の動画が削除されると、笛吹人「foo-san」の演奏する削除音楽が流れる。
「にこにこ動画」が公開されてから一日のアクセス数は200万を突破し、訪問者のメッセージやコメントは100万件を超えた。動画リンクの投稿数も1万件を超えており、一つの動画に対する平均コメント数は100件である。サイトがこのように盛況なのは、人々の「新しいものを好む心理」のためだろうが、実はこのサイトはある人物にも密接な関わりがある。
実は、日本最大のインターネット掲示板「2ちゃんねる」の管理人、西村博之氏が、「にこにこ動画」のコンセプトとサービスの設計者なのである。最近、2ちゃんねるに関する騒動が相次いでいる。この巨大な掲示板で誹謗中傷を受けたある人が、管理人に書き込み者を公開するよう要求して拒絶され、裁判を起こしたのである。西村氏は出廷を拒否し、500万円の罰金支払い命令が出された。しかし彼は一貫して判決を無視したので、今回裁判所は「2ちゃんねる」のドメインを差し押さえるという厳しい決定を下した。これは、日本のインターネット史上、前代未聞のできごとであった。
「にこにこ動画」は新しいタイプのインターネット文化発展のプラットフォームを提供している。このサイトが、「第二の2ちゃんねる騒動」で挫折するようなことがないように祈りたい。 |