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===================================================== 発行部数 25 == ★★ 日刊ドラマ速報 ★★ ☆☆ 2007/01/25 (Thu) ☆☆ ====================================================================== == 目次 ============================================================== 1.木曜日の連続ドラマ 2.編集後記 ====================================================================== ---------------------------------------------------------------------- 1. 木曜日の連続ドラマ ---------------------------------------------------------------------- タイトル 拝啓、父上様 局 名 フジテレビ系 放映日時 木曜22時 キャスト 田原一平（二宮和也） 田原雪乃（高島礼子） 中川時夫（横山 裕） 坂下エリ（福田沙紀） 小宮竜次（梅宮辰夫） 坂下 保（高橋克実） 坂下律子（岸本加世子） 坂下夢子（八千草薫） 脚 本 倉本聰 主題歌 「」 あらすじ 第3話「」 熊沢の死から数日の間、「坂下」は喪に服すかのようにしんみりと し、板場もいつもの活気がなかった、何も事情を知らない時夫（横山 裕）以外は。 その夜、訳を聞きたがる時夫に一平（二宮和也）は一部始終を聞か せる。時夫はそれで、一昨日エリ（福田沙紀）に呼び出されて、肉親 に会いに行けないだのなんだのでめそめそしていたことが理解できた と合点が行く。 一平は「お前、お嬢さんには手を出すなよ」と釘を刺す。時夫は 「未成年には手を出さないって。それよりも……」と一平にまた雪乃 （高島礼子）に会わせてくれよとせがむ。もちろん一平は取り合わな い。 数日後、「坂下」に津山冬彦（奥田瑛二）がやってくるという話が 舞い込む。津山は売れっ子作家で神楽坂を舞台にした作品も書いてい るという。 保（高橋克実）は組合の人に「坂下」を売却して高層マンションに 移るのは本当かと聞かれる。保は寝耳に水という顔で否定するが、組 合の人は一度律子（岸本加世子）に確認してくれと頼む。保は婿養子 の立場、家の事情はわからないことも多かったが、「坂下」が高層マ ンションに入るとなれば、反対運動は足元から崩れ去ってしまうので 注意していてくれと言われる。 一平は近頃、毘沙門天近くのコンビニをうろうろするようになって いた。謎の少女（黒木メイサ）の話していた言葉の中に「コンビニ」 と聞こえる部分があったからだが、少女が現れる気配はなかった。 そのころ夢子（八千草薫）は熊沢の妻から突然電話で「坂下」を訪 ねるという連絡を受けおろおろしていた。熊沢の妻に責め立てられる と不安に感じた夢子は一平と時夫に杉の間の前の庭に待機して万一自 分が危なくなったらすぐ救出に出るように、と告げる。 夢子は恐縮しきりで熊沢の妻（森光子）を出迎える。夢子は生きた 心地がしなかったが、熊沢の妻は威儀を正し、生前熊沢が世話になっ たのに、気が動転していて葬儀の案内を出さなかったことを詫びる。 そして夢子が託した毘沙門天のお守りを熊沢の胸に抱かせたこと、納 骨が済んだら墓参りに行ってやってほしいと付け加える。思いがけな い心遣いに夢子は驚き、感謝する。 夕方「坂下」に帰ってきた律子は一部始終を聞くと、夢子に「財産 分与とかそういう話出た？」とせっつく。夢子はただお詫びに見えた だけで、とても素敵な方だったと笑う。律子はあきれた顔つきで、夢 子がのほほんとしすぎだと怒る。「坂下」は熊沢が危篤になって以来、 銀行が融資を渋り始めており、危機的な事態に律子はいらだっていた。 津山は神楽坂のかくれんぼ横丁で雑誌の写真撮影をした後、「坂下」 にやって来る。その日はイースト証券の人もやって来て、律子はそっ ちにかかりっきりになる。代わりに夢子と応援に来た芸者の浮葉（木 村多江）とことえ（池津祥子）が座敷に出る。津山は20年ぶりに「坂 下」に来たとあって懐かしそうな表情で夢子の鼓を聴きたいとリクエ ストする。 一方、律子は同席した真田（小野武彦）の接待をしていたが、真田 は酔ってふらふらと板場に入り込んでくる。真田は通路にどっかと座 り、日本酒をあおる。一平はコップをつかんだ真田の指を注意深く見 る。雪乃が言っていた一平の父親は指が長くてきれいだったというの を見極めたかったからだ。しかしコップを握っていてどうかよくわか らなかった。 津山はふと雪乃がどうしているのかと尋ねる。雪乃のお酌時代、津 山はよく通っていたからだ。浮葉やことえは雪乃が今やっているバー に誘うが、津山は戸惑ったような表情で仕事があるからと断る。 仕事が終わった後、一平は律子に呼ばれる。律子は時夫の部屋を探 していたが、見つかったのは風呂とトイレもついたいい物件なので見 習いにはよすぎると感じていた。そこで時夫に今のアパートを譲って 移らないかと提案する。一平は今の風呂なしトイレ共同の部屋から出 られると思い快諾する。律子は冷たく見えるけど根は優しいいい人、 一平はそう思った。 帰り際、一平は竜次（梅宮辰夫）に誘われおでん屋に行く。一平は 竜次の指を観察するが、その指は太くてごつごつしていて、がっかり する。竜次が父親なら、と一平は心のどこかで期待していたのだった。 一平は部屋を移ることを竜次に話し新しい部屋の間取り図を見せる。 竜次はじっとそれを見やる。一平はそれが気になるが、竜次はなんで もないと返す。だが、それは高層マンションの建築を請け負う竹地建 設の建てた部屋だった。 竜次は一平の包丁捌きについて話し始めるが、別の客が津山の話を するのが聞こえてくる。何でも津山が昔書いた「甃の町」という作品 は早大生と芸者の恋がテーマになっていて、その芸者のモデルは雪乃 という実在する芸者、そして作中で芸者は主人公の指がきれいなのに 惹かれるなどとしゃべっている。一平は驚き、津山の存在が急に気に なり始める。 *------------------------------------------------------------* −拝啓、父上様。あなたなんですか…… *------------------------------------------------------------* 一平がアパートに帰ってくると、棚に置いてあったリンゴがなくな っている。驚いて聞くと時夫は食べてしまったと答える。謎の少女と 自分をつなぐ希望が無残に砕かれ、一平はがっくりしてしまう。 そのころ、律子は夢子に対し、「坂下」を売却して高層マンション に移る話をしていた。夢子は「坂下」をつぶす気なのかと猛反対する。 律子は形を変えて出直すだけと説明するが、夢子は当然納得しない。 この家は「坂下」の歴史がつまっている思い出の場所だからだ。しか し律子はそんなことではやっていけない、現に銀行から再建計画を出 さなければ融資できないとまで言われているのだから、と聞き入れな い。 夢子は「なら私は消えます」と言い出す。律子は「消えててくださ い。私が後はやりますから」と厳しい口調で一歩も退かない。夢子は 感情が高ぶり「お世話になりました」と部屋を出ると、そのままタク シーを拾って「坂下」を飛び出していってしまう。 寸 評 一平の父親候補に真田、竜次に続いて津山が現れてきました。そ れぞれ雪乃に関わりがあるようで、関心を引きます。けれども正直な ところ一平の父親が誰であってもそれが何の影響があるのだろう？と ふと考えてしまいます。出生の秘密が一平の人生を大きく狂わす、と いうわけでもなさそうですし。父親が誰かということよりも、その父 親によって一平がどうなるのかの方が気になります。 一方「坂下」の経営問題は大きな火種になってきました。伝統を守 ることと店を守ることが相容れないという葛藤は見ていて痛々しいも のですが、こっちはどう決着がつくのかが楽しみです。 執 筆 者 けん() ---------------------------------------------------------------------- 2. 編集後記 ---------------------------------------------------------------------- 「のだめ」のアニメ版を見ました。アニメのほうが漫画の特性をよく出せる と思っていましたが、ドラマのほうが活き活きとしていて断然質が高いと思い ました。深夜枠であり、費用のかけ方もちがうのかもしれませんが、ドラマ版 がすばらしい出来であったことを再認識しました。（けん） ====================================================================== 発行元：ドラマ研究会 e-mail：info@j-drama.tv url ：http://www.j-drama.tv/ ＩＤ ：MM3E195F16414CD このメールマガジンは、メールマガジン[MailuX]を利用して発行しています。 （http://www.mailux.com/) ====================================================================== |