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タイトル:Daily Drama Express 2007/01/11 拝啓、父上様 (1)  2007/01/15


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2007/01/11 (Thu) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 木曜日の連続ドラマ
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タイトル 拝啓、父上様
局  名 フジテレビ系
放映日時 木曜22時
キャスト 田原一平(二宮和也)
 田原雪乃(高島礼子)
 中川時夫(横山 裕)
 坂下エリ(福田沙紀)
 小宮竜次(梅宮辰夫)
 坂下 保(高橋克実)
 坂下律子(岸本加世子)
 坂下夢子(八千草薫)
脚  本 倉本聰
主題歌  「」

あらすじ 第1話「」

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 −東京、神楽坂。坂だらけの街……。この街の夜明け前が俺は好き
だ。
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 俺−田原一平(二宮和也)は23歳。神楽坂の老舗料亭「坂下」で
7年間板前の修業をしている。一平の朝は早い。料亭の花板小宮竜次
(梅宮辰夫)、二番板前の坂下保(高橋克実)とともに築地市場へ行
き、新鮮な食材の買出しをするのだ。「坂下」に戻るとすぐ仕込みに
入る。この日は12時から街の組合の集まりがある。

 「坂下」の顔ぶれはこんな風である。大女将の坂下夢子(八千草薫)
。政界の大物熊沢清次郎(小林桂樹)の二号さん(妾)としてずっと
神楽坂で生きてきた人。今は引退し、娘の律子(岸本加世子)が切り
盛りしている。律子の夫保は婿養子で花板にあるべき人だが、竜次を
立てて二番板前を務めている。その竜次は「舌の竜次」と呼ばれた超
一流の板前。それだけでなく男としても最高、そう一平は思っている。

 板場に、田原雪乃(高島礼子)が入ってくる。一平の母親だが、雪
乃は自分のことを「雪乃ちゃん」と呼ばせている。雪乃は神楽坂の売
れっ子芸者だったが、今はバー「ゆきの」を営んでいる。雪乃は15歳
の時、能登半島の小さな漁村氷見から東京へやって来て神楽坂で芸者
になった。そして19歳のとき氷見に戻ってひっそりと一平を産んだ。
いわゆるシングルマザーの走りで、自由奔放に生きている。一平はそ
んな「雪乃ちゃん」を少々恥ずかしく思うところがある。

 雪乃は父親について固く口を閉ざしている。だから一平は父親が誰
かは知らない。いや、ひょっとしたらという人は3、4人いる。そのう
ち1人はそうであったら嬉しい人、でも絶対嫌な奴も含まれている。

 雪乃は夢子に会い、数日前熊沢が倒れ入院したことを伝える。詳し
いことはわからないが、かなり悪いのではないかと雪乃は感じたと言
う。この情報は極秘のものだったが、雪乃は熊沢の元秘書で現役議員
の真田公正(小野武彦)から知らされていた。真田は昔雪乃のパトロ
ンだった。

 「坂下」に集まった組合の会合の議題は神楽坂に14階の高層マンシ
ョンを建てるという計画に反対するというものだった。街の風情を損
ねるこの計画に組合の人たちは猛反対、政治家の力を借りて辞めさせ
ようと夢子を当てにしている。だが、夢子としては何でもかんでも熊
沢を頼るというわけにはいかない。ならば、雪乃をつてに真田を動か
せないかと夢子は持ちかけられるが、おっとりした夢子にとってはこ
の手の裏工作は性分に合わず、困り果てた表情を浮かべるばかりだっ
た。

 午後2時から4時。板前にとっては束の間の休息時間。だが、この日
は鳥取から見習いが1人上京してくることになっていたので一平は迎
えに行かなくてはならない。入り組んだ石畳の小坂の通路を通って迎
えに行くと、ヤンキー風の少年が待っていた。少年の名前は中川時夫
(横山裕)19歳。高校中退で東京へやってきた。真面目でお人好しタ
イプの一平は厳しい板前の世界でやってけるのかと先が思いやられる
気分になる。

 案の定時夫は、戦場と化した板場でちゃらちゃらした態度を取り、
竜次に「板場でしゃべるな!」と一喝される始末だった。アパートが
決まるまで、一平は時夫を自分のアパートに住まわせることになる。
帰り際、一平と時夫は坂下エリ(福田沙紀)に会う。エリは保と律子
の一人娘で高校1年生、一平を「お兄ちゃん」と呼んで慕っている。
一平は時夫を紹介し挨拶させる。

 夢子は竜次を呼び出し律子のことを相談する。律子は最近イースト
証券の後藤という人と頻繁に会っていた。気になった夢子はそれとな
く探り、どうやら高層マンションに新しい「坂下」を作ろうとしてい
るのではないかいうのが見えてきたのだった。

 たとえそうであっても熊沢が反対するだろうと竜次は言うが、夢子
はその熊沢が重い病気で入院していることを教える。そんなところに
病院から電話が入り、熊沢がもう助からないことが伝えられる。そし
て熊沢は竜次に会って話しておきたいことがあると言っているのだと
いう。

 竜次はすぐ病院へ行く。熊沢は自分が死ねば「坂下」は終わりだろ
うと言う。というのもやはり律子はイースト証券と組んで、新しい
「坂下」を作ろうとしていたからだ。しかも裏で糸を引いているのは
真田なので、阻止することはできないと。そして熊沢は竜次に次のよ
うに頼む。律子は律子なりに経営難の「坂下」を立て直すために新し
い「坂下」を作ろうとしている。ならばこれを機に「坂下」から身を
引いてほしいと。いつまでも竜次がいては、律子もやりにくいし、保
も一本立ちできないだろうから。竜次は「わかりました」と頷く。

 時夫は手紙を書きながら、竜次のド迫力、あれはその筋の人じゃな
いかなどとしゃべっている。時夫は父親から毎日手紙を書けと言われ
ていた。「出さなくてもいいから、毎日書け。そうすれば気持ちが休
まるから」。時夫は少年院に入っていたことがあり、東京へ出すにあ
たって心配した父親はそう言った。「でもよ、拝啓、親父って書いて
から何もでてこねえんだ」と時夫は悪戦苦闘している。

 一平は「いい親父だな」と答えつつ、見も知らない自分の父親のこ
とを思い巡らす。「拝啓……拝啓、父上様。俺はあなたを知りませ
ん」。

 翌日、一平は仕事中に雪乃に呼び出される。タバコをふかす雪乃に
一平は不機嫌そうな顔だが、雪乃は一平の携帯を借りると夢子に「話
聞きました。了解。一平」と書いて送信する。何のことやらわからな
い一平に、雪乃は真顔で、律子の動きを探り気になることを夢子にメ
ールしなさいと耳打ちする。

 一平は驚き「スパイみたいな真似はできないよ」と嫌がるが、雪乃
は夢子が許可してくれたから「坂下」で働けるんだよと脅迫まがいに
迫るので一平は黙り込んでしまう。雪乃はさらに律子が真田とともに
今の「坂下」を売却し、高層マンションに新「坂下」を作るつもりで
いることを教える。

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 −拝啓、父上様。お願いですからあいつだけはあなたでありません
ように……。あいつが父親だったら俺は外堀から身を投げて死にたい
くらいで……
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 一平はかつて熊沢の秘書として目をかけられていたのに、別派閥へ
寝返り、自分の権力を強めていった風見鶏的な真田を毛嫌いしていた。

 しばらくして、「坂下」に熊沢危篤のニュースが入り動揺が広がる。
「坂下」は熊沢が後ろ盾になっているから、その熊沢が死ねばあちこ
ちから地上げの手が回るのは容易に想像できた。

 その日、一平がゴミ出ししに外へ出てくると、階段からたくさんの
リンゴがコロコロと転がってきた。見ると階段の上のほうに底の抜け
た段ボール箱を抱えた少女(黒木メイサ)が慌てふためいている。

 一平は反射的にリンゴを拾い集め、料亭から籠を持ってきて中に入
れる。少女は「メルシィ ボクゥ」と微笑みかける。一平は「籠、あ
とで返しにきてくれたらいいから」としどろもどろに答える。一平は
完全に舞い上がっていた。

 板場はいつになくバタバタしていて、連携ミスも起きていた。熊沢
危篤は「坂下」にとっては一大事、そういう雰囲気が流れていた。だ
が、一平はさっきの少女のことが頭から離れなかった。

 きっとあとで籠を返しに来る。そしてお礼にお茶でもと誘われる。
けれど俺は仕事があるからと断る。すると少女は別の日にと言い、明
日は日曜だから会いましょうと俺は答え、そして連絡先を交換する…
…そんな空想に浸っていた。

 が、「これ、女の子が返しに来た」と外で根性鍋を磨いていた時夫
が籠を持って板場に入って来る。一平は慌てて外へ行こうとするが、
時夫は「もう帰った」と無情の一言。一平はがっくりとしてしまうの
だった。


寸  評  全体的にオーソドックスな感じがします。ストーリーもそうです
し、主人公もそうです。ストーリー的に面白くなるには主人公の性格
付けが重要なのですが、主役を張れるのは雪乃と時夫くらいでしょう。
時夫が主人公だと展開が読めなくて面白くなりそうな気がします。し
かし倉本ドラマはその独特の雰囲気にあるのでしょうから、神楽坂の
人情味がどれだけ伝わってくるかが鍵になりそうです。
 神楽坂ですが、映像にあったように石畳の狭い坂道が張り巡らされ
ている風情のある街です。坂を上がるとオフィス街飯田橋。そのコン
トラストは結構インパクトがあります。

執 筆 者 けん()

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2. 編集後記
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 以前、『ダンドリ』でチアダンスについて触れたのですが、チアダンスとチ
アリーティングについて混同しておりました。チアダンスはアクロバティック
な要素を抜いたダンスを重視したものらしく、チアリーディングとは別物でし
た。(けん)

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